2017年7月18日火曜日

ドル安局面での一段高も期待できる台湾ドル(TWD)

台湾景気は伸び悩みが続いている。Bloomberg調査によると第2四半期の台湾GDPは前年比2.2%増と前期(同2.6%増)から鈍化する見込み。台湾小売売上高4月が前年比0.4%増、5月が同1.0%増といずれも弱い伸び。輸出は6月に前年比13.0%増と加速したが、同月の鉱工業生産は前年比2%弱で伸び悩むとみられており、内需の弱さが景気の重石となっている。

 景気が冴えないこともあってインフレ圧力も弱い。6月の台湾CPIは前年比+1.0%と2カ月連続で加速。しかし伸び加速の主因は、大雨による不作で食品価格が上昇したため。WPIは5月、6月に前年比で1%以上の下落を記録している。

 一方で台湾の対外収支は堅調に推移している。6月の台湾貿易収支は58.3億ドルの黒字と、月次では1981年の統計開始以来の最大を記録。輸出は世界景気の拡大を背景に前年比二桁ペースで増加。一方、輸入は内需低迷で伸び悩んでおり、結果として貿易黒字が拡大しやすい。

 景気は軟調だが、台湾株は輸出株を中心に堅調に推移している。台湾の代表的な株価指数である台湾加権指数は、6月27日に10545.7と1990年4月以来の高値を記録。外国人投資家による台湾株市場への資本フローは、年初来90.9億ドルの買い越しと年初から買い越し基調で推移している。

 低インフレで対外収支は堅調。世界的な株高ということもあって外国人投資家による台湾株買いの動きが加われば台湾ドル(TWD)が底堅く推移するのも自然となる。USD/TWDは4月26日に2014年9月以来の30割れを記録。6月の米FOMC後はドル買いの流れを受けて30.6近辺まで上昇したが、先週7月13日からは30.3~30.4の狭いレンジ内で下値の堅い動きをしている。

 低インフレなどのTWDのサポート要因は当分続くとみられ、ドル安局面ではTWDの一段高を期待してもいいだろう。USD/TWDの下の節目は30ちょうどだが、ここを割り込めば29.5、29.0、28.5が視野に入る。 

 




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