2017年10月13日金曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2017年10月12日)


 10月12日のロンドン市場はポンドが下落。円やユーロも対ドルで軟調に推移した。

 ポンドドルは取引中盤まで1.32ドル台半ば近辺で上値がやや重く推移。後半に入り、米債利回りの上昇を背景にポンドドルは1.32ドル台前半に下落。終盤に近づき、英国のEU離脱担当官であるEU側のバルニエ氏が会見で英国とEUの交渉は暗礁に乗り上げた状態であると発言すると、ポンドは売りが先行。ポンドドルは1.31ドル台前半まで急落した。

 ユーロドルは1.18ドル台後半から1.18ドル台半ば近辺へと小幅下落。8月のユーロ圏鉱工業生産は前年比+3.8%と市場予想を上回り、前月分も同+3.6%へと上方修正。しかし米債利回りの上昇でユーロドルは上値の重い動きとなった。

 ドル円は112円台前半での推移。ユーロドルと同様に米債利回りの上昇がドル円をサポートした。

 NY市場はユーロが軟調に推移する一方、ポンドはロンドン市場での下げを取り戻した。

 取引序盤に発表された9月の米PPIは前年比+2.6%と市場予想通り。コアPPIは同+2.2%と市場予想を上回り、2012年6月以来の高い伸びに加速。同時に発表された新規失業保険申請件数は24.3万件と市場予想を下回り、8月第4週以来の低水準に低下した。

 指標発表後、ドルは買いの動きが強まり、ドル円は112円台半ば手前に上昇する一方、ユーロドルは1.18ドル台半ば手前に下落。ポンドドルは1.31ドル台前半で上値が重くなった。ただドル買いの動きは続かず、ドル円は112円台前半に小反落となり、中盤まで112円台前半で方向感に欠ける動き。ユーロドルは1.18ドル台前半に下落したが、中盤に入ると、1.18ドル台半ば手前で動意に乏しく推移。ポンドドルは1.31ドル台後半に持ち直した。

 取引後半に入ると原油先物価格の下落もあって米債利回りは長期債中心に低下。ドル円は112円台前半に下落したが、ユーロドルは1.18ドル台半ば近辺に上昇後、再び1.18ドル台前半に下落。一部ドイツ紙がEUバルニエ氏は13日のEU大使らの会合で英国に2年のEU市場アクセス維持を提案する見込みと報ずると、ポンドは買いが先行。ポンドドルは1.32ドル台後半に上昇した。

 米債利回りが前日から小幅低下し、米国株も下落。ただ両者ともに下落幅は小さく、市場のリスク選好姿勢が大きく後退したわけではない。

 米PPIがコアを中心に底堅さを取り戻しており、米新規失業保険申請件数もハリケーン前の水準に低下。米景気は底堅く推移しているとみられ、12月FOMCでの利上げ期待も維持されている。

 日本の総選挙では、各メディアの情勢調査によると、与党が現有議席に近い議席数を確保する見込み。現政権が円滑に続くとの見方が強まっている。

 日米ともに市場の見方を大きく変える材料が見当たらない以上、ドル円の動きが小さくなるのも自然のこと。本日東京市場でもドル円は112円台前半で動意に乏しく推移すると予想される。

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