2017年11月15日水曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2017年11月14日)



 11月14日のロンドン市場はドルが軟調な展開となった。

 ドル円は取引前半に113円台後半から114円ちょうど手前に上昇。欧州株が上昇してスタートし、米債利回りは下値の堅い動きとなり、ドル円は円売り優勢となった。

 しかし中盤に入るとドル円は114円ちょうど手前で伸び悩み。後半に近づき、欧州株が上げ幅を縮め、米債利回りが低下基調で推移すると、ドル円は113円台後半で下落基調となった。

 ユーロドルは1.16ドル台後半から1.17ドル台前半へと上昇基調で推移。取引序盤に発表された第3四半期のドイツGDPは前年比2.8%増と市場予想を上回り、6年ぶりの高い伸び。取引中盤に発表された9月のユーロ圏鉱工業生産は前年比+3.3%と市場予想を小幅上振れ。第3四半期のユーロ圏GDPは前年比2.5%増と市場予想通り前期と同じ伸び。同時に発表された11月のドイツZEW企業景況感は18.7と市場予想を下回ったが、3カ月連続の上昇となった。ユーロは米債利回りが低下するなか、ドイツを中心とするユーロ圏景気の拡大を背景に買いの動きが続いた。

 ポンドドルは1.31ドルちょうどを挟んで方向感に欠ける動き。取引中盤に発表された10月の英CPIは前年比+3.0%と市場予想を下回り前月と同じ伸び。一方、同時に発表された9月の英住宅価格指数は前年比+5.4%と前月から加速し、昨年10月以来の高い伸びとなったが、ポンド買いの動きが強まることはなかった。

 ロンドン市場取引後半にFRBイエレン議長はECBパネルにて発言。中央銀行当局者によるガイダンスの提示は有益であるとの見方を示したが、米当局者からの発言が多すぎると混乱を招くと苦言を呈した。

 NY市場はドル売りの動きが続いた。

 NY市場序盤は米債利回りが下げ止まったが、ドル円は113円台半ばに小幅下落し、ユーロドルは1.17ドル台半ば手前に小幅上昇するなど、ドル売り優勢の動き。その後発表された10月の米PPIは前年比+2.8%、コアPPIは同+2.4%と共に市場予想や前月を上回る伸び。米債利回りは小幅上昇し、ドル円は113円台半ば、ユーロドルは1.17ドル台半ば近辺でそれぞれ推移した。

 取引中盤に近づきセントルイス連銀のブラード総裁は、追加利上げがインフレ期待を低下させない懸念していると発言。米国株がマイナスで始まったこともあり、米差利回りは再び低下。ドル円は113円台前半に下落し、ユーロドルは1.17ドル台半ば近辺で下値の堅い動きとなった。

 取引後半に入り米債利回りは下げ止まり。ドル円は113円台半ば近辺に反発したが、ドル買いの動きは続かず、終盤には再び113円台前半での推移。ユーロドルは1.17ドル台後半に小幅高となり、終盤には1.18ドルちょうど近辺と10月26日以来の高値に上昇した。

 FRBによる追加利上げ計測観測は続く一方で、米10年債利回りは再び低下。欧米株も下落するなど、市場のリスク選好姿勢は後退気味だ。本日の日本株は上値の重い展開が予想され、本日東京市場のドル円は113円台前半で上値が抑えられる展開となりそうだ。

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