2017年12月31日日曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2017年12月29日)

 12月29日のロンドン市場はドルが売り優勢の展開となった。

 ドル円は112円台後半から112円台半ばに下落。米債利回りは上値が重い動き。ドイツ株もじり安の動きとなり、ドル円は下落基調で推移した。

 ユーロドルは1.19ドル台半ばから1.19ドル台後半に上昇。取引前半に発表された12月のドイツ・ザクセン州CPIは前年比+1.7%と前月から鈍化。その後発表された11月のユーロ圏M3は前年比4.9%増と市場予想通りとはいえ前月から小幅鈍化したが、ユーロドルはドル売り・ユーロ買い優勢のままだった。

 ポンドドルは取引中盤に1.34ドル台後半から1.35ドルちょうどと、12月8日以来の高値圏に上昇。取引後半は1.35ドルちょうどを挟んで小動きとなったが、下値の堅い動きを維持した。

 NY市場はドルが小幅反発したが、上値は抑えられた。

 この日は米国で経済指標の発表がなく材料難。取引前半のドル円は112円台半ば近辺、ユーロドルは1.12ドルちょうど手前でそれぞれ推移した。取引前半に発表された12月のドイツCPIは前年比+1.7%と前月から小幅鈍化したが、市場予想を上振れ。ユーロの下値をサポートした。

 取引中盤に入り米債利回りが低下すると、ユーロドルは1.20ドル台前半と9月20日以来の高値に上昇したが、ドル円は112円台半ばで下げ渋り。その後、ドル円は112円台後半に反発。ユーロドルは1.20ドル台前半で上値が抑えられた。

 取引後半に米債利回りは一段安。ドル円は112円台半ば近辺に小反落となったが、終盤には112円台後半に持ち直し。ユーロドルはじり安の動きとなり、1.20ドルちょうどで引けた。 

 今年(2017年)の主要通貨の対ドルパフォーマンスは以下の通り(カッコ内は2016年のパフォーマンス)。

日本円:+3.8%(+2.9%)
豪ドル:+8.3%(-0.9%)
スイスフラン:+4.6%(-1.6%)
ユーロ:+14.2%(-3.1%)
英ポンド:+9.5%(-16.4%)

チェコ・コルナ:+20.7%(-3.9%)
ポーランド・ズロチ:20.2%(-7.0%)
ハンガリー・フォリント:+13.7%(-2.6%)
韓国ウォン:+12.8%(-2.9%)
南アフリカランド:+11.0%(+12.6%)
中国人民元:+6.7%(-6.5%)
ロシアルーブル:+6.3%(+20.1%)
メキシコペソ:+5.4%(-17.0%)
インドネシアルピア:-0.7%(+2.3%)
ブラジルレアル:-1.8%(+22.0%)
トルコリラ:-7.2%(-17.3%)

 ドルは対主要通貨に対して全面安。昨年11月の米大統領選後に上昇したドルは、年初から3月まで上値の重い動き。4月からは下落基調で推移し、9月に下げ止まったが、上値は抑えられた。 ドル円の高値は年初の118円台後半。ただ安値は9月上旬に記録した107円台前半で、10月以降は111.5-114.0のレンジを維持する動きが続いた。

 新興国通貨は東欧通貨が大幅上昇となり、アジア通貨も堅調な動き。一方で、IDR、BRL、TRYといった高金利通貨は対ドルで下落した。ただ、新興国通貨の多くは、主要通貨と同じで対ドルで上昇した。

 2017年はドル安の結果となったが、世界経済は非常に良好な状態で推移。米国株は過去最高値を連日のように更新。米FRBは利上げを3回実施し、日銀ですら出口戦略の可能性が指摘される事態となった。ドル安のなか、円の上昇率は、他通貨に比べ小幅。対外投資を積極化させた日本人投資家は良好なパフォーマンスを記録したと推察される。

 2018年も世界経済は良好な状態が続くとみられる。注意すべきは米国景気で、FRBによる追加利上げ継続やバランスシートの縮小が、時間とともに米景気の重石となる展開は否定できない。ただ市場関係者の多くは、米国景気の先行きに大きな懸念を有しているわけではなく、来年初めの金融市場は、市場のリスク選好姿勢が、ある程度維持されるだろう。3月FOMCでの追加利上げ観測を背景に、米債利回りは短期ゾーン中心に上昇圧力がかかるとみられ、ドル買いの動きもジワジワと広がると予想している。

本年も皆様方には大変お世話になりました。
来年も皆様方からご愛顧いただけるよう努力を続ける所存です。
よいお年をお迎えください。

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