2018年2月22日木曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2018年2月21日)


 2月21日のロンドン市場は円が上昇する一方、ポンドは下落。ユーロは動意に欠けるなどマチマチの展開となった。

 ドル円は取引序盤こそ107円台後半で強含んだが、中盤にかけて107円台半ばに下落。後半は107円台半ば手前へと一段安となった。米債利回りは方向感に欠ける動きだったが、欧州株はマイナス圏で推移。米株先物も軟調な動きとなり、円は買い戻し優勢となった。

 ユーロドルは取引序盤に1.23ドル台半ば手前から1.23ドル台前半に下落。その後、発表された2月のドイツ製造業PMI(速報値)は60.3と市場予想を小幅下回り、6カ月ぶりの低水準。ただ指標発表後、ユーロドルは1.23ドル台前半でのもみ合いが続き、ユーロは動意に欠ける展開となった。

 ポンドドルは1.40ドルちょうどから1.39ドル台前半へと下落基調で推移。取引中盤に発表された1月の英失業率は2.3%と前月から低下し、12月の英週平均賃金は前年比2.5%増と市場予想や前月を上回る伸び。しかしポンドは指標発表後も売り優勢のまま。一部欧米金融機関が事業の一部をロンドンから移転すると報道。一部メディアは英政府がEUに対し、離脱に続く移行期の終了について再考を求めていると報じたことも嫌気された模様。

 NY市場はFOMC議事要旨公表までドルが底堅く推移。同要旨公表後、ドルは売られたが、すぐに買い戻された。

 取引前半のドル円は107円台半ばを挟んで上下動。ユーロドルも1.23ドル台前半で方向感に欠ける動きを続けるなど様子見姿勢が強かった。NY市場に入り米債利回りは低下。しかし米株先物は持ち直し、ドル売りの動きは強まらなかった。

 取引中盤に発表された1月の米中古住宅販売件数は538万戸と市場予想を下回り、4カ月ぶりの低水準。しかし米国株が上げ幅を広げ、米債利回りは反発。ドル円は107円台後半に上昇する一方、ユーロドルは1.23ドル台前半で上値の重い動きとなった。

 取引終盤にFRBはFOMC議事要旨(2月1日結果発表分)を公表。メンバーの過半は成長加速で追加利上げの可能性が高まっていると判断。短期的に景気が上振れる可能性が高まると言及された。一方でメンバーの一部はインフレが目標に到達しないリスクがかなり高いと指摘。数人は潜在成長率を上回る景気拡大で金融市場の不均衡が増大し始めていると指摘した。

 FOMC議事要旨公表後、ドル円は107円台前半に下落し、ユーロドルは1.23ドル台後半に上昇するなどドル売りが先行。しかし、その後、米債利回りは上昇。ドル円は107円台後半に反発する一方、ユーロドルは1.23ドルちょうどを割り込んだ。

 米債利回りは上昇基調を維持。FOMC議事要旨では、FOMCメンバーの多くが米景気に自信を深めていることが示されたが、米国株は上値が重いまま。米国株市場は、米景気に対し、むしろ慎重な見方を強めているようにも見える。

 FRBパウエル議長の米景気や米金融市場に対する見方が不透明で、トランプ政権の保護主義的な姿勢も懸念されたまま。ドルの先安観が一気に払拭されることを期待するのは難しい。本日東京市場のドル円は108円ちょうどの節目を突破できるか注目したい。

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