2018年2月28日水曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2018年2月27日)


 2月27日のロンドン市場はドルが底堅く推移した。

 ドル円は取引前半に106円台後半から107円ちょうど近辺に上昇。ロンドン市場に入っても米債利回りは動意薄。欧州株も前日終値水準で小動きとなったが、ドル円はドル買い優勢となった。

 ただ中盤以降のドル円は107円ちょうどで動意薄のまま推移。FRBパウエル議長の下院証言を前に様子見姿勢が強まった。

 ユーロドルは1.23ドル台前半で上値の重い動き。取引序盤に発表された2月のドイツ・ザクセン州CPIは前年比+1.3%と3カ月連続で鈍化。取引中盤に発表された1月のユーロ圏M3は前年比4.6%増と市場予想通り前月と同じ伸び。後半に発表された2月のユーロ圏景況感は114.1と、こちらもほぼ市場予想通りで114.9に上方修正された前月から低下したが、いずれの指標に対してもユーロの反応は限定的だった。

 ドイツ連銀のバイトマン総裁は取引後半に一部米系メディアとのインタビューに出演。ECBの金利ガイダンスは曖昧で強化する必要があると発言。QEを年内に終了できない理由は見当たらず、2019年中の利上げ開始が完全に非現実的というわけではないとも述べた。

 NY市場はFRBパウエル議長の発言を受けてドルが上昇。しかしドル買いの動きは一時的で取引後半には伸び悩んだ。

 取引序盤のドル円は107円ちょうど、ユーロドルは1.23ドル台前半で、いずれも膠着感の強い動きだった。

 その後、発表された2月のドイツCPIは前年比+1.4%と市場予想を下回り、3カ月連続の鈍化。指標発表後、ユーロドルは1.23ドル割れに下落。ただ、下落は続かず、ユーロ売り一巡後は1.23ドルちょうど近辺に反発した。

 取引中盤に近づき発表された1月の米耐久財受注は前月比3.7%減と市場予想を上回る落ち込み。コア受注は同0.2%減と市場予想に反して減少となるなど、総じて弱い結果となった。ただ同時に発表されたFRBパウエル議長の下院証言原稿では、米経済見通しは力強く、インフレは2%に上昇すると指摘。更なる漸進的な利上げが想定されるとの見解も示された。

 パウエル議長の証言原稿が公表されると、ドル円は一時107円台前半に上昇したが、ドル買いの動きは一時的。その後、107円ちょうど近辺に反落。ユーロドルは1.23ドル台後半に下落した。

 取引中盤に発表された2月のリッチモンド連銀製造業指数は+28と市場予想を上回り、3カ月ぶりの高水準。同時に発表された2月の米消費者信頼感は130.8と、こちらも市場予想を上回り、2000年11月以来の高水準に上昇した。

 米指標発表後、ドル円は107円台前半に上昇し、ユーロドルは1.22ドル台半ば近辺に下落。その後、FRBパウエル議長の下院証言が開始。米経済について改めて強気の見方を提示。インフレに対する議長自身の見方は強まっており、経済見通しは12月以降、強含んだとしたが、3月FOMCで提示される見通しについて事前に判断したくはないとも述べた。

 パウエル議長の証言中、ドルは買いの動きが強まり、ドル円は107円台後半に上昇する一方、ユーロドルは1.22ドル台前半に下落。しかし、後半に近づくと、ドル円は107円台半ば、ユーロドルは1.22ドル台前半で、それぞれもみ合いとなった。

 後半に入り、米国株がマイナス圏で推移すると、ドル円は107円台前半に小幅下落。ユーロドルは1.22ドル台半ば近辺で推移していたが、終盤には1.22ドル台前半に小幅下落した。

 FRBパウエル議長の下院証言は、サプライズのある内容ではなく、FRBの金融政策正常化が今後も続けられることを改めて確認したもの。米債利回りが上昇し、ドル高を促した。

 ドル円は107円台後半まで上昇したが、ドル買いの動きは続かず。27日の値動きを見ると、ドル円は下値が堅くなってきたものの、上値も抑えられたまま。円高期待が一部に残っているかもしれないが、世界的に景気は堅調で、リスク回避姿勢が強まりにくいのも事実。本日の日本株は下げて始まる見込みだが、東京市場でのドル円は107円台前半で方向感に欠ける動きが予想される。

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