2018年2月10日土曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2018年2月9日)


 2月9日のロンドン市場はユーロとポンドが下落する一方で、円は下値の堅い動きとなった。

 ドル円は取引前半に109円ちょうどから109円台前半に上昇。ロンドン市場に入り米長期債利回りが上昇。ドル円上昇をサポートした。しかし、中盤に入り米長期債利回りが伸び悩みから低下に転ずると、ドル円は109円ちょうどに反落。後半に米長期債利回りが持ち直したかに見えたが、終盤には低下基調で推移。ドル円は109円を割り込んだ。

 ユーロは取引前半こそ1.22ドル台後半で底堅く推移していたが、中盤は1.22ドル台後半で上値が抑えられる動き。後半は1.22ドル台前半へと下落基調で推移した。欧州株はこの日も小幅ながらマイナス圏で推移。ユーロドルはユーロ売り優勢の地合いだった。

 ポンドドルは取引前半に1.39ドル台後半で推移。しかし中盤に近づくと、一時1.39ドル台半ばに下落するなど上値の重い動きとなった。後半に近づき発表された12月の英鉱工業生産は前年比横ばいと市場予想を下回る一方、同時に発表された同月同国の建設業生産は前年比0.2%減と市場予想ほど落ち込まず。貿易収支は49.0億ポンドの赤字と赤字額が市場予想を大きく上回り、2016年9月以来の高水準に達した。

 指標発表後、ポンドドルは1.39ドル台半ばでもみ合ったが、その後1.39ドル台前半に下落。終盤にはじり安の動きとなり、1.38ドル台後半に下落した。

 NY市場は取引中盤まで円高・ユーロ安の展開。終盤に米国株が持ち直したことで円は売り戻された。

 取引序盤のドル円は108円台後半に下落する一方、ユーロドルは1.22ドル台半ば近辺に持ち直した。しかし取引中盤に近づき、日系メディアは政府関係者の話として日銀・黒田総裁を再任する方針で政府は固まったと報道。これを受けてドル円は一時109円台前半に急伸したが、すぐに109円ちょうど近辺に反落。ユーロドルは1.22ドル台後半に上昇した後に、再び1.22ドル台半ばに下落した。

 取引中盤に入り米債利回りが低下基調で推移すると、ドル円も下落基調となり、後半には108円ちょうど近辺まで下落。ユーロドルも下落基調となり、1.22ドルちょうどを小幅上回る水準まで下落した。

 取引終盤にマイナス圏で推移していた米国株がプラス圏に浮上。米債利回りも反発すると、ドル円は108円台後半に上昇。ユーロドルは1.22ドル台半ば手前まで反発した。

 カナダドルはカナダ雇用統計で上下に振れたものの、総じてみれば方向感に欠ける動きとなった。取引序盤のドルカナダは1.26ちょうど近辺でもみ合い。取引中盤に近づき発表された1月のカナダ雇用統計では、失業率が5.9%と市場予想を上振れ、前月分も上方修正。雇用者数は8.8万人減と市場予想に反し大きく減少した。

 カナダ雇用統計発表後、ドルカナダは1.26台後半に急伸。しかし、カナダドル売りの動きは続かず、売り一巡後にドルカナダは1.25台後半に急落するなど荒い値動き。中盤には再び1.26ちょうど近辺に反発したが、後半は1.26台前半に上昇後、再び1.26割れ。終盤は1.26ちょうどを上抜けた後に1.25台後半に下落した。

 米国株は反発で終わったものの、一時は大きく下落するなど下値は切り下げたまま。NY原油先物価格が60ドル割れとなるなど、米金融市場は市場のリスク回避姿勢を強めている。

 ただ米10年債利回りは2.90%を上抜けすることなく、上値は抑えられている。米長期金利上昇に対する懸念は強いが、高金利に対する世界的な需要が大きく後退したわけではないようで、新興国通貨も比較的落ち着いている。

 米国では来週、1月CPIと小売売上高が発表される。米長期金利が落ち着くことを期待したいが、米CPIが市場予想を上振れ、米長期金利の上昇を通じて、米国株が一段安となる展開もあり得る。来週も米金融市場が大きく動く恐れに注意が必要だろう。

 ドル円は一時的とはいえサポートとみられていた108円台半ばを割り込み、108円ちょうど近辺まで下落。依然として昨年来安値である107.3が意識されるだろう。米金融市場が落ち着くことで、ドル円が下値を固める可能性もあるだろうが、この場合でも上値の目途は110円半ばまでで、上昇基調を取り戻すには、もうしばらく時間がかかると思われる。

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