2018年3月1日木曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2018年2月28日)

 2月28日のロンドン市場はユーロが上値の重い動き。ポンドは終盤に下落した。

 ユーロドルは取引前半に1.22ドル台前半から1.22ドルちょうど近辺に下落。取引序盤に発表された3月のドイツGfk消費者信頼感は10.8と市場予想や前月を小幅下回ったが、ユーロは反応薄。欧州株の下落がユーロの重石となった。ただ中盤に入り欧州株が下げ幅をやや縮め、2月のドイツ失業者数は2.2万人減と市場予想を上回る減少。これを受けてユーロドルは1.22ドルちょうど近辺で下げ渋り。取引後半に入ると、ユーロドルは1.22ドル台前半に反発したが、2月のユーロ圏CPI(速報値)は前年比+1.2%と市場予想通り前月から鈍化。ユーロドルは1.22ドル台前半を維持したものの、ロンドン市場序盤の水準まで上昇できず、上値は抑えられた。

 ポンドドルは取引前半に1.39ドルちょうど近辺から1.38ドル台後半に下落。中盤には一時1.39ドルちょうど近辺に反発したが、後半に入ると再び1.38ドル台後半に下落。終盤には1.38ドル台半ば近辺に下落した。バルニエEU交渉官は、英国のEU離脱条約の最初の草案を提出。英国のメイ首相は、同草案は英首相が誰であっても同意できる内容ではないと述べたことでポンドは売り先行となった。

 ドル円は107円ちょうど近辺で動意に欠ける動き。米債利回りは方向感に欠ける動き。欧州株がマイナス圏で推移したことでドル円は上値が抑えられた。

 NY市場は取引中盤に円が上昇。一方、ユーロは上値が重く、ポンドは下落基調で推移した。

 取引序盤のドル円は107円ちょうど近辺、ユーロドルは1.22ドル台前半で、それぞれ動意に乏しい動き。一方、ポンドドルは1.38ドル台前半まで下落基調で推移した。

 取引中盤に近づき発表された第4四半期の米GDP(改定値)は、前期比年率2.5%増と市場予想通りで、速報値から小幅下方修正。ただ個人消費は同3.8%増と市場予想に反し速報値から変わらずだった。米GDPに対する市場の反応は限定的。ドル円は107円ちょうど近辺、ユーロドルは1.22ドル台前半、ポンドドルは1.38ドル台前半で、それぞれ小動きのままだった。

 取引中盤に発表された2月のシカゴ購買部協会景気指数は61.9と市場予想や前月を下回り、その後発表された1月の米中古住宅販売成約指数は前月比-4.7%と市場予想を大きく下回り、2010年5月以来の大幅低下。指標発表後、米債利回りはじり安の動きとなり、ドル円は106円台後半に下落。ユーロドルは1.22ドルちょうどを割り込んだが、その後、1.22ドル台前半に反発。ポンドドルは1.37ドル台後半に下落した。

 取引後半に入り、米国株はマイナス圏に下落。米債利回りは低下基調で推移し、ドル円は一時106円台半ば近辺に下落後、106円台後半に持ち直し。ユーロドルは1.22ドルちょうど近辺に下落。ポンドドルは1.37ドル台後半で上値の重い動きとなった。

 28日は世界的に株式市場が下落。米債利回りも低下し、新興国通貨は対ドルで軟調となるなど、リスク回避姿勢が強まる展開となった。第1四半期の経済指標では、日本の1月の鉱工業生産が大きく低下し、2月の中国・製造業PMIが2016年7月以来の低水準に低下。米国も市場予想を下回るケースが散見されるなど、第1四半期の世界景気は減速気味。こうしたなか、FRBパウエル議長は、金融政策の正常化に向けて前向きな姿勢を示しており、市場がリスク回避姿勢を強めるのも無理はないように思える。

 ドル円は106円ちょうどを割り込まないが、108円にも届かず、106-108の狭いレンジ内で推移。引き続き米債利回りの高さがサポートとなるのだろうが、昨日の日銀減額オペのような予想外のイベントで円買いの動きが強まる可能性には注意が必要だろう。

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