2018年3月17日土曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2018年3月16日)

 3月16日のロンドン市場はドル売り優勢の展開となった。

 ドル円は取引序盤に106円ちょうどから105円台後半に下落。ロンドン市場に入り米長期債利回りは小幅下落。ドル円を下押しした。その後、ドル円は105円台後半で動意に欠ける展開となったが、取引終盤には105円台半ばを小幅上回る水準へとじり安の動き。米国株先物は前日終値水準で伸び悩み。米長期債利回りはじり高の動きとなったが、ドル円は上値の重い状況が続いた。

 ユーロドルは取引前半に1.23ドル台前半で小動き。中盤に近づき一時1.23ドルちょうど近辺に下落する場面もあったが、ユーロ売りの動きは続かず。中盤に入ると、ユーロドルは1.23ドル台前半で持ち直した。取引後半に発表された2月のユーロ圏CPI(確報値)は前年比+1.1%と市場予想や速報値を下振れ。ただ、ユーロ売りの動きは強まらず、ユーロドルは1.23ドル台前半で小動きのままだった。

 NY市場は米経済指標を受けてドルが上昇。ただ取引中盤以降のドルは伸び悩んだ。

 取引序盤に発表された2月の米住宅着工件数は123.6万戸と市場予想を下振れ。同時に発表された同月同国の建設許可件数も前月比5.7%減と市場予想を下回った。ただ指標発表後、米債利回りは反応薄で、ドル円も105円台後半、ユーロドルは1.23ドル台前半で小動きのままだった。

 しかし、その後発表された2月の米鉱工業生産は前月比+1.1%と市場予想を大きく上回り、4カ月ぶりの高い伸び。指標発表後、ドルは買い優勢となり、ドル円は106円ちょうどを上抜け。ユーロドルは1.22ドル台後半に下落した。

 取引中盤に近づき発表された1月の米求人件数は631.2万件と市場予想を上回り、過去最高を更新。同時に発表された3月のミシガン大消費者信頼感(速報値)は102.0と市場予想を大きく上回り、2004年1月以来の高水準に達した。

 両指標が好結果だったことを受けて、指標発表後もドル買いの動きが継続。取引中盤に入り、ドル円は106円台前半と、この日の高値を更新。ユーロドルは1.22ドル台半ばを小幅上回る水準まで下落した。

 しかし、取引中盤に入りドル買いの動きは失速。ドル円はじり安の動きが続き、06円ちょうどで引け。ユーロドルは中盤に1.23ドルちょうど手前まで反発。取引後半は同水準でもみ合いを続けていた。

 来週は米FOMCが開催されるが、25bpの利上げは確実視。注目ポイントはドットプロットとなるのだろうが、今年の中央値は3回の利上げに変わりはないと思われる。米景気は底堅さを増しているものの、インフレ圧力はさほど強まっていない。一部ハト派が利上げ回数を増やすことはあったとしても、ドットプロット全体で年3回の利上げ見通しが4回に引き上げられることはないだろう。

 むしろ注意すべきはFRBパウエル議長の会見内容。同議長が市場に新たな材料を与えるようなことはないとみられるが、FOMC後の会見は初めてということもあり、いわゆる失言が出てくる可能性は否定できない。

 とはいえ、16日のドルは円以外のG10通貨に対し上昇。米財務省短期証券(Tビル)の増発を背景にドルLIBORが上昇しており、ドルは底堅さを増しているように思える。ただ通貨スワップを通じた円買い需要も強まっていることもあり、ドル円は上値が抑えられやすい。トランプ政権の保護貿易姿勢の強まりや、日本の政局の先行き不透明感もドル円の重石となっているように思われる。

 このため来週もドル円は上値が抑えられやすい展開が予想される。レジスタンスは当面、107円ちょうどと108円ちょうど。サポートは引き続き105円ちょうどとなる。

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