2018年3月21日水曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2018年3月20日)


 3月20日のロンドン市場はユーロが下落。ポンドも取引中盤に急落し、円も軟調に推移した。

 ユーロドルは取引前半は1.23ドル台半ば近辺で小動き。取引序盤に発表された2月のドイツPPIは前年比+1.8%と市場予想を下回り、2016年12月以来の低い伸びに鈍化。しかしユーロの反応は限定的だった。取引中盤に入り米債利回りが低下から上昇に転ずると、ユーロドルは1.23ドル台前半へとじり安。取引後半に発表された3月のドイツZEW景況感は5.1と市場予想を大きく下回り、2016年9月以来の低水準。指標発表後もユーロドルは上値の重い動きを続け、終盤には1.23ドルちょうどに下落した。

 ドル円は取引序盤に米債利回りの上昇を受けて106円台前半から106円台半ば近辺に上昇。しかし米債利回りが低下に転ずると、ドル円は106円台半ば近辺で上値が重くなった。取引中盤に入り、日銀の雨宮副総裁がインフレ2%目標を達成する前に金利を調整する可能性は排除しないと発言したことが伝わると、ドル円に急落。しかし、その後は米債利回りが上昇に転じたため、ドル円は上昇基調に転じ、終盤は106円台半ばに達した。

 ポンドドルは取引前半に1.40ドル台前半から1.40ドル台後半に上昇。しかし取引中盤に発表された2月の英CPIは前年比+2.7%と市場予想を下振れ。ポンドドルは1.40ドル台前半に下落し、取引後半は1.40ドルちょうど近辺まで下落基調で推移した。

 NY市場はユーロが下落基調で推移。一方、円は方向感に乏しく推移した。

 この日は米国で経済指標の発表がなく材料難。米国株は前日終値水準で推移したが、米債利回りは原油先物価格の上昇を背景に小幅上昇。ドル円は106円台なバカ場近辺で小動き。ユーロドルは1.23ドルちょうどから1.22ドル台後半に下落した。

 取引中盤に入り、米債利回りは小動きとなり、ドル円は106円台半ば手前で小動き。ユーロドルはいったん1.22ドル台後半で下げ止まったが、その後、1.22ドル台半ばに小幅下落した。

 取引後半にG20は声明を発表。声明では2017年のハンブルグG20の成果を確認し、一段の対話と行動の必要性があると認識するとし、経済に対する貿易の貢献の強化に向け取り組んでいるとした。また 競争的な通貨切り下げを回避するとともに、競争力強化を目的とした為替の目標設定を控えることも改めて確認。ただ為替相場を巡っては安定と柔軟性を強調する新たな文言が追加された。 なお仮想通貨(声明では「資産」)については金融システムや経済などの効率性と包含性を改善する潜在性を有すると指摘。しかし、消費者・投資家保護、市場の統一性、租税回避、資金洗浄、テロ組織の資金調達の観点で問題があるとも指摘。今後はFATF(資金洗浄やテロ資金対策などに関する国際的な協調を推進するための政府間機関)の基準を仮想通貨に適用することを確認し、今後のFATFの基準見直しを待ちたいとした。そして仮想通貨のモニタリングとリスクに関する国際的な基準作成を続け、必要であれば多国間での評価が必要とした。

 取引終盤に米債利回りは一段高。ドル円は106円台半ばに小幅上昇。ユーロドルは1.22ドル台半ば手前まで下落した。

 G20では保護貿易主義に対する戦いに関して直接言及せず。米ムニューシン財務長官は、今回のG20は非常に生産的だったとし、今後も通商や関税に関し協議を続ける意向を表明。中国からは進展が見られず、米国は貿易戦争を恐れていないとの発言も出ており、今後もトランプ政権は保護貿易的な姿勢をチラつかせると予想される。

 米債利回りは上昇基調を取り戻し、米2年債利回りは2.34%台半ばと2008年9月以降の最高水準を更新。本日日本の金融市場は休場となるが、ドル円は米債利回りの上昇を背景に下値の堅い動きが見込まれる。

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