2018年3月23日金曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2018年3月22日)


 3月22日のロンドン市場は円が上昇。一方、ユーロは下落基調で推移した。

 ドル円は106円ちょうど手前からじり安の動きが続き、取引中盤には105円台半ば近辺に下落。ロンドン市場に入り米債利回りが長期ゾーン中心に低下。一部米系メディアは米トランプ大統領が中国に対する関税措置に署名すると報じたことも円買い材料となった。取引後半に入ると、ドル円は105円台半ばを小幅上回る水準で小動き。米債利回りは短期ゾーンでやや上昇したが、ドル円は上値が抑えられた。

 ユーロドルは取引序盤に1.23ドル台半ばから1.23ドル台後半に上昇。しかし、ユーロ買いの動きは続かず、その後、ユーロドルは1.23ドル台後半で上値が重くなる動き。その後、発表された3月のドイツ製造業PMI(速報値)は58.4と市場予想を下回り、昨年7月以来の低水準となると、ユーロドルは下落基調が強まる展開。3月のユーロ圏製造業PMI(速報値)も56.6と市場予想を下回り、昨年7月以来の低水準。同時に発表された1月のユーロ圏経常収支は376億ユーロの黒字と4カ月ぶりの高水準となったが、3月のドイツIFO企業景況感は114.7と前月から低下。ユーロドルは1.23ドルちょうどを小幅上回る水準まで下落した。

 ポンドドルは取引前半は1.41ドル台後半で方向感に欠ける動き。取引中盤に発表された2月の英小売売上高は前年比1.5%増と市場予想や前月とほぼ同じ伸び。ただ指標発表後、ポンドドルは1.41ドル台半ば近辺に小幅下落した。

 取引終盤にBOEは市場予想通り政策金利を0.50%で据え置くと発表。決定は賛成7反対2で反対票を投じた2名は25bpの利上げを主張した。資産購入枠は全会一致で据え置かれた。BOEはインフレと景気は2月時点の予想とほぼ一致していると指摘。インフレを目標レンジに収めるために引き続き引き締め姿勢を維持することが適切との考えも示した。

 BOEの発表後、ポンドドルは1.42ドルちょうど手前まで上昇。しかしポンド買いの動きは続かず、買い一巡後は1.41ドル台後半に下落した。

 NY市場は取引前半に円が一段高。中盤に入り円は売り戻されたが、後半は再び円買い優勢となった。

 取引序盤に発表された米新規失業保険申請件数は22.9万件と市場予想や前週を小幅上振れ。米債利回りは低下に転じ、ドル円は105円台前半と3月2日以来の安値に下落。一方、ユーロドルは1.23ドルちょうどを小幅上回る水準で小動きのままだった。

 取引中盤に近づき、米長期債利回りが下げ止まると、ドル円は105円台半ば近辺に反発するが、上値は抑えられ、ユーロドルは1.23ドルちょうどを小幅上回る水準で小動きのまま。取引中盤に発表された3月のカンザスシティ連銀製造業景況指数は17と市場予想や前月と同じ。しかし米国株が下げ幅を広げたことで米債利回りは再び低下。ドル円は105円台前半に下落し、ユーロドルは1.23ドルちょうど近辺へと小幅下落した。

 その後、米トランプ大統領は中国への知財侵害関税として最大600億ドルを中国の輸入製品への関税として課すことを発表。一方、米下院は1.3兆ドルの包括的歳出法案を可決するとの見方が伝わり、米債利回りは上昇。ドル円は105円台後半に上昇したが、ユーロドルは1.23ドルちょうど近辺で小動きが続いた。

 取引後半に入り、米国株が下げ幅を広げると、上昇していた米債利回りは低下基調に転換。ドル円は105円台前半に下落し、ユーロドルは1.23ドルちょうどを小幅上回る水準へと小幅上昇した。

 米国株は下げが目立ったが、米債利回りは比較的下値の堅い動き。ドル円は105円台半ばのサポートを割り込み、3月2日の安値近辺。円の先高観は依然として根強く、105円割れを狙う動きが強まりそうだ。

 本日の日本株市場は日経平均が2万1千円を割り込んで始まる見込みで、日本の政局先行き不透明感が材料視される可能性もある。105円割れとなれば、次の節目は2016年10月のこう着相場で記録した104円台半ば近辺と、米大統領選の結果が判明した2016年11月の安値である101.2近辺か。本日東京市場のドル円は円買い優勢の展開が続くと予想される。

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