2018年3月24日土曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2018年3月23日)


 3月23日のロンドン市場はドル円が底堅さを増す一方、ユーロドルは方向感に欠ける動きとなった。

 ドル円は取引前半に104円台後半から105円ちょうど近辺に上昇。ロンドン市場に入り米債利回りは小幅上昇。欧州株は下げて始まったものの、その後は下げ渋る動きとなり、ドル円は円を売り戻す動きが優勢となった。

 しかし取引中盤に入り米債利回りが上昇一服となると、ドル円は再び105円割れ。後半に入り米債利回りが上昇基調に転じると、ドル円は105円台に乗せたが、その後は105円ちょうどを挟んでの小幅上下動となった。

 ユーロドルは取引序盤に米債利回りの上昇を受けて1.23ドル台半ばから1.23ドル台前半に小幅下落。その後は1.23ドル台前半で方向感に欠ける動きとなった。この日はユーロ圏主要国で主だった経済指標の発表がなく材料難。ユーロドルは様子見姿勢が強かった。

 NY市場はユーロドルがじり高の動き。一方、ドル円は取引前半こそ小幅高となったが、中盤に下落し、後半は動意に欠ける展開となった。

 取引序盤に発表された2月の米耐久財受注は前月比3.1%増と市場予想を大きく上回り、昨年6月以来の大幅増。コア受注も同1.2%増、GDP算出に用いられるコア資本財出荷は同1.4%増といずれも市場予想を上回った。ただ、指標発表後もドル円は105円ちょうどを小幅上回る水準で上値が抑えられ、ユーロドルは1.23ドル台半ば近辺から1.23ドル台前半に小幅下落するに留まるなどドル買いの動きは限定的だった。

 取引中盤に近づき発表された2月の米新築住宅販売は61.8万戸とほぼ市場予想通り。前月分は62.2万戸に上方修正されたが、指標に対する市場の反応は限定的。ドル円は105円ちょうどを小幅上回る水準で膠着感強く推移。ユーロドルは1.23ドル台半ばに小幅上昇した後は、1.23ドル台半ばで小動きとなった。

 取引中盤に入り、米国株がマイナス圏に落ち込むと、米債利回りも短期ゾーン中心に低下。ドル円は105円を割り込み、104円台後半に下落。ユーロドルは1.23ドル台半ばを上抜けた。

 取引後半に入ると米債利回りは方向感に欠け、ドル円は105円ちょうど近辺で推移。ユーロドルは1.23ドル台後半に小幅上昇した。終盤に米国株が下げ幅を広げると、米債利回りも低下。ドル円は104円台後半に下落。ユーロドルは1.23ドル台後半で伸び悩み、引けにかけて1.23ドル台半ば近辺に下落した。

 カナダドルはカナダ経済指標を受けて上昇した。
 取引序盤に発表された2月のカナダCPIは前年比+2.2%と市場予想を上回り、2014年10月以来の高い伸び。同時に発表された1月のカナダ小売売上高は前月比0.3%増と市場予想を下回ったが、コア売上高は同0.9%増と市場予想を小幅上振れた。カナダの両指標を受けて、ドルカナダは1.29ちょうどを小幅上回る水準から1.28台半ば近辺に急落。その後はいったん1.28台半ば近辺で下げ止まったが、取引中盤に近づくと1.28台前半へと一段安。取引中盤に入り、1.28台後半に反発したが、取引後半は原油高を背景に再び1.28台前半に下落。終盤は1.28台後半に反発した。

 トランプ政権では対外強硬的な考えのスタッフが増え、中国やロシアは米国に対し報復関税の実施を示唆。日本株が5%近く下落し、欧米株も続落するなど、世界経済の先行き懸念は徐々に高まっているように思える。

 3月FOMCで米国の利上げ継続が確認されたものの、米債利回りは上値が重くなる展開に。市場のリスク回避姿勢の強まりを背景にドル円は下落トレンドが続いていると判断される。

 ドル円はサポートとされていた105円ちょうどを割り込み、105円ちょうどがレジスタンスに転換した様子。下の次の節目は2016年10月中旬から11月上旬にかけてのこう着相場時の中心値である104円ちょうど近辺と、米大統領選の結果が判明した2016年11月9日の安値の101.2近辺か。米大統領選から始まったとされるトランプ相場は全戻しに近づきつつある。

 来週は27日に元財務省職員の証人喚問が行われ、日本の政局先行き不透明感がさらに高まる見込み。1日には米韓合同軍事演習が開始され、米国の輸入関税引き上げに対する中国政府の報復措置がエスカレートする恐れもあるなど、市場はリスク回避姿勢を強めたままと予想される。円の先高観も続くとみるのが自然だろう。

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