2018年4月5日木曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2018年4月4日)


 4月4日のロンドン市場は取引前半にドルが下落したが、その後、ドルは緩やかなペースで買い戻された。

 ドル円は取引前半に106円台前半から106円ちょうどに下落。ロンドン市場に入った直後、一部メディアは中国が米製品に報復関税を課すと報道。その後、中国系メディアは中国政府が106品目の米製品に500億ドル規模の報復関税を実施すると報じ、ドル売りの動きが強まった。

 しかし、ドル売りが一巡すると、ドル円は106円台前半に反発。中盤は同水準を維持し、取引後半は一時106円ちょうどに下落する場面もあったが、下げは一時的。その後、米債利回りが下げ止まったこともあり、ドル円は106円台前半で推移した。

 ユーロドルは取引前半に1.22ドル台後半から1.23ドル台前半に上昇。しかしドル売り一巡後には1.23ドルちょうど近辺に反落した。

 取引中盤に発表された3月のユーロ圏CPIは前年比+1.0%と市場予想に反し、前月から変わらず。同時に発表された2月のユーロ圏失業率は8.5%と市場予想通りで前月から小幅低下した。両指標に対するユーロの反応は限定的で、ユーロドルは1.23ドルちょうど手前で小動き。しかし取引後半に入ると、ユーロドルは1.22ドル台後半に小幅下落した。

 ポンドドルは取引前半に1.40ドル台半ば近辺から1.40ドル台後半に上昇。取引中盤に近づき発表された3月の英建設業PMIは47.0と市場予想を下回り、2016年7月以来の低水準。ポンドドルは指標発表後、1.40ドル台後半で小動きを続けたが、後半に近づくと下落基調で推移。後半には一時1.40ドル台前半まで下げ、終盤は1.40ドル台半ば手前で推移した。

 NY市場はドルが対円中心に上昇した。

 取引序盤に発表された3月の米ADP雇用統計は民間雇用者数が前月比24.1万人増と市場予想を上回り、前月分も同24.6万人増に上方修正。ただ市場の反応は限定的で、ドル円は106円台前半、ユーロドルは1.22ドル台後半で、それぞれ反応薄だった。

 その後、米国株先物が下げ幅を縮める動きとなると、ドル円は106円台前半で底堅さを増し、ユーロドルは1.23ドルちょうど近辺に上昇。取引中盤に近づき発表された3月の米ISM非製造業景気指数は58.8と市場予想を下回り、3カ月ぶりの低水準となったが、ドル円は106円台前半、ユーロドルは1.23ドルちょうどのまま。中盤に入り、米債利回りが上昇すると、ドル円は106円台半ば近辺に上昇。ユーロドルは1.23ドルちょうど近辺で上値が重くなった。

 取引後半に入り、米国株がプラス圏に浮上。米債利回りが一段高となると、ドルは買い優勢の動き。ドル円は106円台後半と、この日の高値を更新。ユーロドルは1.22ドル台後半に下落した。

 事前の報道通りとはいえ、中国政府は大豆、自動車、化学製品、農産物などの米輸入製品106品目に対し追加関税を賦課する意向を表明。為替市場ではドルが対円中心に下落したが、その後、ドルは買い戻された。

 米中ともに交渉を続ける姿勢を示しており、米国の関税発動は5月下旬の見込み。中国は発動時期を明らかにしておらず、金融市場は米中貿易問題の先行きに対し比較的楽観的な見方を抱いているのかもしれない。

 米ADP雇用統計は市場予想を上回る伸びとなり、米景気の先行き懸念は後退した様子。4日のドル円の下げは106円ちょうど近辺どまりで下値の堅さを印象付け感もある。本日東京市場ではゴトウビのなか、節目とされる107円ちょうどを上抜けできるか注目したい。

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