2018年4月6日金曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2018年4月5日)


 4月5日のロンドン市場は円、ユーロともに取引後半に小幅高となったが、総じてみれば様子見姿勢の強い展開となった。

 ドル円は取引中盤まで107円ちょうどを小幅上回る水準で動意薄。ロンドン市場に入り、米長期債利回りが上昇基調で推移。欧州株もプラス圏で推移するなど、市場のリスク選好姿勢が強まったが、ドル円は動意に欠ける展開が続いた。

 取引後半に米債利回りの上値が重くなると、ドル円は107円ちょうどに下落。ただ、下値は堅く、下げた後のドル円は再び動意薄となった。

 ユーロドルは取引前半に1.22ドル台半ばを小幅上回る水準で推移。取引中盤に発表された2月のユーロ圏PPIは前年比+1.6%と市場予想を小幅上振れ。一方、同時に発表された同月のユーロ圏小売売上高は同1.8%増と市場予想を下回り、前月分も同1.5%増に下方修正された。

 しかしユーロドルは、取引中盤に入ると、1.22ドル台後半で底堅さを増す動き。ただ、後半に入るとユーロドルは上値が抑えられ、終盤は再び1.22ドル台半ばを小幅上回る水準に反落した。

 NY市場はドルが上昇した。

 取引序盤に発表された米新規失業保険申請件数は24.2万件と市場予想を上回り、1月第1週以来の高水準に増加。同時に発表された2月の米貿易収支は576億ドルの赤字と赤字額が市場予想を上回り、2008年10月以来の高水準に拡大した。

 米経済指標発表後、ドル円は107円ちょうどで反応薄。ユーロドルは一時1.22ドル台前半に下落したが、その後は1.22ドル台半ばに持ち直した。

 その後、クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は一部米系テレビでのインタビューで、米国は中国との通商問題で合意できる見込みと発言したが、市場の反応は限定的だった。

 取引中盤に近づき、米国株がプラスで始まると、米債利回りも底堅い動きへ。ドル円は上昇基調となり、取引中盤に入るころには107円台半ばに上昇。ユーロドルは1.22ドル台前半に下落するなど、ドルが上昇した。

 ただ取引中盤に入り、米債利回りの上値が抑えられると、ドル円は107円台半ば手前で伸び悩み、ユーロドルは1.22ドル台前半で下値を堅くする動き。取引後半は動意に欠ける展開。ドル円は107円台半ば手前で推移していたが、終盤に107円台半ばに小幅上昇。ユーロドルは1.22ドル台前半で小動きとなった。

 2月の米貿易赤字は2008年10月以来の高水準に拡大したが、現時点ではさほど問題視されていない様子。むしろ金融市場の反応を見ると、米貿易赤字の拡大は、米景気の先行き期待につながっているようにも見える。

 ドル円は107円台半ばと2月28日以来の高値に上昇。米債利回りは持ち直しの様相が続いており、ドル安懸念は後退した。本日東京市場は、米雇用統計やFRBパウエル議長の講演を控え様子見姿勢が強まると思われるが、ロンドン市場以降、ドル円が108円ちょうどを上抜ければ、ドル円は1月下旬から2月上旬に続いた108~110のレンジに復帰したとの見方も可能となるだろう。

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