2019年9月16日月曜日

資産形成を考えることは不謹慎?


社会の中では、資産形成に励むことを快く思わない方が、一定層(ある程度の数)いるようです。資産形成を目指すことは、家族との生活や仕事を疎(おろそ)かにする、といった考え方も一部にはあるようです。

資産形成のために、何らかの活動をするには、それだけ時間を使うことになり、結果として生活や仕事のための時間が少なくなるかもしれません。資産形成を効率的に進めようとするあまり、生活や仕事に支障をきたす可能性も否定できません。

周りを見渡すと、資産形成のために、常に支出を切り詰めようとしたり、必要もないのに残業を続け、少しでも多くの残業代を得ようとする、といった姿を目にすることもあります。おそらく、こうした行動をとる方は、少しでも多くのお金を手元に残したい(より大きく資産形成をしたい)との思いが強いのかもしれません。



しかし本来、資産形成は、生活や仕事を妨げるものではなく、むしろ生活や仕事をサポートするものです。資産形成によって、将来の備えがしっかりとすればするほど、日々の生活で経済的におびえる必要性が少なくなります。仕事においては、目先の収入を増やそうとするあまり、自分自身の意思や希望に反した行動をとる必要が少なくなります。この結果、仕事において、お金を得る、以外の目的をもちやすくなり、仕事を通じた自己実現も可能になります。

人生において、資産形成、家族、仕事、その他いろいろの、どの部分にどれだけの時間や労力を費やすかは、人それぞれで、決まったルールや作法に縛られる必要はありません。資産形成については、熱心な方もいらっしゃれば、資産形成以外のことに注力したい方など、いろいろなパターンがあると思います。

ただ、様々な考え方があるとはいえ、我々が生きている現代において、資産形成を全く考えずに、経済的に安心した人生を歩むことは非常に難しいと感じます。生まれ落ちた家が、ものすごいお金持ちであったり、使いきれないくらい多くの収入を得ているといったごく少数の人々を除けば、資産形成は、やらないよりはやったほうがいいものと言えそうです。なにごとも「バランス」が大事ということかもしれません。

資産形成に関する情報は、本当にさまざまで、資産形成を語りながら、実際の中身はギャンブルや詐欺である例もあります。また一般的な学校教育において資産形成のことを教えられることもなく、資産形成に馴染みのないまま今まで過ごしてきた方も少なくありません。

もし、資産形成について、これまで考えたことがないのであれば、まずは、資産形成を毛嫌いせず、これからの人生を作り出す上での必要なパーツの一つと位置づけてみてはいかがでしょうか?そして、自分にとって、どのようなやり方で資産形成をしていけばよいかを、少しずつでもよいから考え始めてもよいと思います。

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