2014年4月25日金曜日

コロンビア・政策金利(現在3.25%)

コロンビア中銀は明日、政策金利を発表する。政策金利は3.25%で据え置かれる見込みである。3月のコロンビアCPIは前年比+2.51%と4カ月連続で加速し、2012年11月以来の高い伸びとなった。ただインフレは依然として目標レンジ(2~4%)の範囲内にある。コロンビア中銀は当面、様子見姿勢を続けるだろう。

一方、コロンビア景気は緩やかながら回復基調で推移しており、利下げの必要性が後退している。仮に利下げがあるとすれば、COP高が進む場合である。当分はコロンビア当局による口先介入が続くと思われる。

ブラジル・経常収支と対内直接投資(2014年3月)

本日午後10時半に3月のブラジル経常収支と対内直接投資が発表される。経常収支は63.0億ドルの赤字。一方、対内直接投資は35.0億ドルがそれぞれ見込まれている。仮に経常収支が市場予想通りの結果となれば、過去12カ月の経常赤字は2月のGDP比3.69%から縮小することになる。

対内直接投資は経常赤字の5割以上をカバーしており、ブラジルの対外収支の悪化は現時点では問題視されないと思われる。ブラジルの経済指標で注目を集めるのは引き続きインフレ指標だろう。

ロシア・政策金利(現在7.00%)

本日午後6時半にロシア中銀は政策金利(1週間物入札レポレート)を発表する。市場予想では政策金利は7.00%に据え置かれる見込みである。

昨年第4四半期のロシアGDPは前年比2.0%増と市場予想を上回り、1年ぶりの高い伸びとなった。しかしウクライナ危機による欧米の追加制裁の影響で今年のロシア景気は減速する見込みである。Bloomberg調査によると第1四半期のGDPは前年比0.9%増に減速。第2、第3四半期はともに同1.0%増と低迷が続く予想となっている。ロシア成長率は市場予想を下振れする可能性もある。

2014年4月24日木曜日

トルコ・レポレート(現在10.00%)

本日午後8時にトルコ中銀はレポレートなど3つの政策金利を発表する。市場予想では3つの金利はすべて据え置かれるとみられている。

TRYは1月の大幅利上げで安定感を増したが、インフレはジリ高となっており利下げは時期尚早である。3月のトルコCPIは前年比+8.39%と目標レンジ(3~7%)の上限を超えている。同月同国のコアCPIは同+9.32%と2007年4月以来の高い伸びとなっている。トルコ政府は依然として景気低迷を懸念しており、エルドアン首相はトルコ中銀に対して利下げを要求している。

南アフリカ・PPI(2014年3月)

本日午後6時半に3月の南アフリカPPIが発表される。市場予想では前年比+7.8%と前月(同+7.7%)から小幅加速する見込みである。

3月の同国CPIは同+6.0%と目標レンジ(3~6%)の上限に達した。このため5月22日の中銀会合での利上げを見込む声も出てきた。しかし2013年第3四半期にCPIは6%を超えた際、南アフリカ中銀は利上げを見送った。2011年第4四半期から2012年第2四半期にもCPIは5カ月ほど前年比6%を上回ったが、やはり同中銀は利上げを見送った。同中銀のマーカス総裁はタカ派寄りの姿勢を強めているが、5月22日の会合では利上げは見送られると思われる。

ポーランド・小売売上高(2014年3月)

本日午後5時に3月のポーランド小売売上高が発表される。市場予想では前年比5.9%増と前月(同7.0%増)から鈍化する見込みである。

ポーランドのインフレは低いままだが、景気は回復基調にある。ただ、景気回復のペースは今のところ緩やかであり、ポーランド中銀が利上げに急ぐ必要はない。現時点ではポーランド中銀は早くとも第3四半期末まで政策金利を据え置くとの姿勢を示している。5月7日に予定されている次回中銀会合では、利上げ時期が前倒しされることはないと思われる。

メキシコ・CPI(2014年4月中旬)

本日午後10時に4月中旬のメキシコCPI(隔週)が発表される。市場予想では前年比+3.54%と3月中旬の同+3.89%から減速する見込みである。

3月のメキシコANTAD既存店売上高が前年比2.4%減と市場予想を上回る落ち込みとなったように、メキシコ経済指標は軟調な結果が続いている。メキシコ中銀は明日(25日)に政策金利を発表するが、政策金利は3.50%で据え置かれるとの見方が大勢だ。個人的には同中銀が弱い第1四半期の指標を受けて第2四半期をどのように見通すかに注目している。

政策金利は当面据え置かれる見込みだが、第2四半期も同国景気が軟調に推移すれば、同中銀が利下げに踏み切る可能性が高まるとみている。

韓国・GDP(2014年第1四半期)

本日午前8時に第1四半期の韓国GDPが発表された。前年比3.9%増、前期比0.9%増と、いずれも市場予想を小幅ながら上回った。需要項目別にみると家計消費が前期比0.4%増、政府消費は同0.2%減と軟化したが、総固定資本形成が同3.5%増、輸出が同1.7%増とそれぞれ加速し成長率を押し上げた。

本日発表のGDPが示したように韓国景気は回復基調で推移している。一方で韓国中銀は昨年5月に25bpの利下げを実施して以来、政策金利を2.50%で据え置いている。KRW高が同中銀の懸念事項となるだろうが、新興国通貨が全般的に上昇していることもあって同中銀による大規模な介入は見送られているようである。

2014年4月21日月曜日

次第に上値が重くなるKRW

韓国では24日に第1四半期GDPが発表される。市場予想では前年比3.8%増と3年ぶりの高い伸びの見込み。個人消費が引き続き景気を下支えするだけでなく、経済対策の進捗により政府支出も拡大基調を継続。昨年第4四半期に落ち込んだ固定資産投資が大きく反発すれば、市場予想を上回り、前年比4%台を記録する可能性もあると思われる。

韓国の個人消費拡大の背景には雇用環境の改善継続がある。3月の韓国失業率は3.5%と前月(3.9%)から改善。労働参加率は2月に63.0%と統計開始以来、最も高い水準に上昇。3月は62.4%に低下したものの、依然として2004年末以来の高水準を維持している。

雇用環境の改善を背景に消費者マインドも緩やかながら改善傾向で推移している。3月の韓国消費者信頼感は108と約3年ぶりの高水準を維持している。内訳をみると、景気の現状認識は好不調の分岐点とされる100を下回っているものの、景気の期待指数は暮らしぶりや国内景気の項目では今年に入って100を超えている。日本の一部メディアは韓国家計の厳しい状況をミクロの面で紹介しているが、マクロ指標をみる限り韓国の家計は安定感を増している。

家計が安定感を増せば、長らく続いていたディスインフレ傾向も解消に向かうと思われる。3月の韓国CPIは前年比+1.3%と低い伸びが続いているが、コアCPIは同+2.1%と2012年2月以来の伸びに加速。これまでCPIを押し下げてきた食品価格にも下げ止まりの兆しが出ており、今後も韓国のインフレは強含みでの推移が見込まれる。

消費を中心とした景気拡大が続けば、過去最大水準にまで拡大した経常収支黒字も縮小に向かうだろう。経常収支黒字の根幹である財の輸出入をみると、輸出は前年比一ケタの伸び。ただ、これまでは輸入が伸び悩んだため貿易黒字は拡大基調で推移してきた。しかし今後は消費の拡大に伴い輸入も増税基調で推移すると予想され、貿易黒字は伸び悩みが予想される。また韓国最大の輸出先である中国景気の低迷が韓国輸出の重石となる可能性もある。

KRWは4月10日に対ドルで1030台まで上昇。その後も同水準で底堅い動きを続けている。ウクライナ情勢の先行き不透明感を背景に市場のリスク回避姿勢が強まるなか、韓国景気の拡大期待でKRWは買い優勢となった。しかしKRW買いの動きをサポートしてきたディスインフレ、過去最大水準の経常収支黒字は終えんを迎えつつある。KRWは底堅い動きを続けながらも、次第に上値の重い動きを見込むべきと思われる。