2016年6月4日土曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年6月3日)


 6月2日のロンドン市場はドル買い優勢の展開となった。ドル円は108円台後半から109円ちょうど近辺に上昇。米債利回りは上値の重い動きとなったが、ドイツ株は小幅プラス圏で推移し、日経平均先物も下値の堅い動き。この日発表される米雇用統計への期待感もあり、ドル円は底堅く推移した。

 ユーロドルは1.11ドル台半ば近辺から1.11ドル台半ば手前水準に小幅下落。5月のユーロ圏マークイット総合PMI(確報値)は53.1と市場予想に反し速報値から上方修正。ただ一方で、4月のユーロ圏小売売上高は前年比1.4%増と市場予想を下回り、前月分も下方修正。ユーロの重石となった。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2016年6月3日)

 新興国通貨は対ドルで上昇した。

 MYRは対ドルで小幅上昇。4月のマレーシア貿易収支は90.6億リンギットの黒字と黒字額が市場予想を上振れ。輸出が前年比1.6%増と市場予想を下回ったが、輸入が同2.3%減と市場予想に反し前年割れとなった。

 BRLは対ドルで1.9%の上昇。5月のブラジルFIPE・CPIは前月比+0.57%とほぼ市場予想通りで前月から小幅加速した。

 COPは対ドルで2.2%の上昇。USD/COPは一時3000を割り込み、5月16日以来のCOP高水準に低下した。第1四半期のコロンビアGDPは前年比2.5%増と市場予想を下回り、2009年第3四半期以来の低い伸びに鈍化。一方、3月の同国経済活動指数は前年比3.5%増と市場予想を上回り、3カ月ぶりの高い伸び。4月の同国輸出は前年比24.8%減と減少基調が継続。5月の同国PPIは前年比+8.15%と2カ月連続で加速した。

 HUFは対ドルで2.0%の上昇。USD/HUFは275ちょうど近辺と5月9日以来のHUF高水準に低下した。4月のハンガリー小売売上高は前年比6.4%増と市場予想を上回った。

 TRYは対ドルで1.5%の上昇。USD/TRYは2.90ちょうど近辺と5月5日以来のTRY高水準に低下した。5月のトルコCPIは前年比+6.58%と市場予想に反し前月とほぼ同じ伸び。コアCPIは同+8.77%と市場予想を下回り、8カ月ぶりの低水準に鈍化した。

 ZARは対ドルで3.3%の上昇。5月の南アフリカ・スタンダード銀行PMIは50.2と1年ぶりに50越え。S&Pは南アフリカ債の格付けを従来通り「BBB-」、格付け見通しを「ネガティブ」で据え置いた。

良い週末をお過ごしください。

2016年6月3日金曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年6月2日)


 6月2日のロンドン市場はユーロが緩やかな下落基調で推移した。ユーロドルは1.12ドル台前半から1.11ドル台後半に下落。4月のユーロ圏PPIは前年比-4.4%と低下率が市場予想を上回り、2009年11月以来の大幅な落ち込み。ユーロの下押し圧力を強めた。取引終盤にECB理事会は市場予想通り金融政策の現状維持を決定。社債購入は今月8日から、限定的長期資金供給オペは同22日から、それぞれ始まることも発表された。

 ドル円は109円ちょうどを挟んで小動き。ドイツ株、日経平均先物はともに前日終値水準で動意に乏しく推移。米債利回りは下値の堅い動きを続けたが上値も限定的。ドル円は様子見姿勢が続いた。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2016年6月2日)

 新興国通貨は対ドルで小動きだった。

 SGDは対ドルで小幅上昇。5月のシンガポール購買部景気指数は49.8と市場予想や前月とほぼ同じ。同月同国の電子産業指数は49.1と前月から低下した。

 BRLは対ドルで0.4%の上昇。4月のブラジル鉱工業生産は前年比-7.2%と低下率が市場予想を下回り、昨年6月以来の小幅に縮小。一方、同月同国のCNI設備稼働率は76.9%と2003年の統計開始以来最低を更新した。

 MXNは対ドルで0.7%の下落。USD/MXNは18.6台と2月17日以来のMXN安水準に達した。5月のメキシコ自動車販売台数は前年比19.2%増と堅調な伸び。4月のメキシコ景気先行指数は前月比-0.01と19カ月連続のマイナスとなった。

 COPは対ドルで0.9%の上昇。第1四半期のコロンビア土木工事支出は前年比0.2%増と2期連続で鈍化した。

 ZARは対ドルで0.2%の上昇。4月の南アフリカ発電量は前年比0.8%増と前年越えに転じた。

 RUBは対ドルで小幅上昇。5月27日時点のロシア金・外貨準備は3890.億ドルと前週から小幅増加した。

ベルギーのブリュッセルで1日、地上40メートルの高さにテーブル10台が設置され、計220人が食事を楽しむイベントが開催されたそうです。次はジェットコースターでの食事会を期待します。

2016年6月2日木曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年6月1日)



 6月1日のロンドン市場はドルが下落基調で推移した。ドル円は110円ちょうど近辺から109円台前半に下落。安倍首相は国会終了後の記者会見で消費税の税率10%への引き上げを2019年10月まで2年半先延ばしするとともに、今秋に総合的な経済対策を実施する考えを表明した。ただ安倍首相の発表に対する市場の反応は限定的。原油先物価格が下落すると、米債利回りは低下基調で推移。ドイツ株や日経平均先物もマイナス圏での推移となり、ドル円はドル売り・円買いの展開が続いた。

 ユーロドルは1.11ドル台前半から1.11ドル台後半に上昇。5月のドイツ製造業PMI(確報値)は52.1と市場予想に反し速報値から下方修正されたが、同月のユーロ圏製造業PMI(確報値)は51.5と市場予想通り速報値から変わらず。ユーロドルもドル売り優勢となった。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2016年6月1日)

 新興国通貨は対ドルで小動きだった。

 KRWは対ドルで小幅下落。5月の韓国CPIは前年比+0.8%、コアCPIは同+1.6%とともに前月から鈍化。4月の韓国経常収支は33.7億ドルの黒字と黒字額が前年同月比56.4%減と大きく減少。5月の韓国貿易収支は70.8億ドルの黒字と黒字額が市場予想を大きく下回った。輸出が前年比6.0%減と市場予想を大きく下回り、貿易黒字が縮小した。

 IDRはBloombergによると対ドルで変わらず。5月のインドネシア・ダナレクサ消費者信頼感は97.8と2カ月連続で低下。同月同国CPIは前年比+3.33%とほぼ市場予想通りで前月から鈍化した。

 THBは対ドルで小幅上昇。5月のタイCPIは前年比+0.46%と市場予想を上回ったが、コアCPIは同+0.78%と市場予想や前月とほぼ同じだった。

 INRは対ドルで0.3%の下落。一部メディアはインド中銀のラジャン総裁が9月4日の任期で総裁職を辞する意向だと報道した。

 COPは対ドルで0.7%の下落。4月のコロンビア自動車販売台数は前年比3.6%減と10カ月連続の前年割れとなった。

 PENは対ドルで0.3%の上昇。5月のペルーCPIは前年比+3.54%と市場予想通り前月から鈍化し、昨年6月以来の低水準を記録した。

 BRLは対ドルで0.5%の上昇。第1四半期のブラジルGDPは前年比5.4%減と市場予想ほど落ち込まず。前期比は0.3%減に留まった。5月のブラジル貿易収支は64.4億ドルの黒字と黒字額が市場予想を上回り、1991年の統計開始以来最大の黒字となった。

 CLPは対ドルで小幅下落。チリ中銀は会合議事録(5月18日結果発表分)を公表。メンバーは金利据え置きのみを検討したことが判明した。

 MXNは対ドルで0.2%の下落。5月のメキシコIMEF指数は製造業で51.9、非製造業で51.3とともに市場予想や前月を上振れ。4月の海外労働者送金は前年比8.3%増と市場予想を上回った。

 TRYは対ドルで0.2%の上昇。5月のトルコ・マークイット製造業PMIは49.4と前月から上昇した。

 HUFは対ドルで0.5%の上昇。5月のハンガリー製造業PMIは52.3と前月から小幅上昇した。

 PLNは対ドルで0.5%の上昇。5月のポーランド・マークイット製造業PMIは52.1と市場予想や前月を上振れ。ポーランド中銀のベルカ総裁はスイスフラン建て住宅ローンのPLN建てへの変更を促す仕組みを導入すると同中銀が保有する外貨準備の大部分を使う必要があると発言。また、追加利下げは企業のコストを低下させることはないだろうと指摘した。

 CZKは対ドルで0.5%の上昇。5月のチェコ・マークイット製造業PMIは53.3と市場予想に反し、前月から小幅ながら低下した。

 ZARは対ドルで0.7%の上昇。5月の南アフリカ・バークレイズ製造業PMIは51.9と前月から大きく低下。同月同国のNaamsa自動車販売は前年比10.3%減と市場予想を上回る減少を記録した。

 RUBは対ドルで0.7%の下落。5月のロシア・マークイット製造業PMIは49.6と市場予想を上回り、4カ月ぶりの高水準に上昇した。

中国・福建省の福州市郊外で、男性が洗濯機に頭を突っ込んで抜けなくなり、消防隊が出動する騒ぎがあったそうです。隊員らは器具を使って洗濯機を切断、男性を救助したとのこと。よかったですね。私も気をつけたいと思います。

2016年6月1日水曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年5月31日)


 5月31日のロンドン市場は取引後半にユーロが上昇する一方、円は方向感に欠ける動きとなった。ユーロドルは取引中盤まで1.11ドル台前半で小動き。4月のドイツ小売売上高は前年比2.3%増と市場予想を上振れ。5月のドイツ失業者数は1.1万人減と市場予想を上回る減少となったが、いずれに対してもユーロの反応は限定的だった。取引中盤に発表された4月のユーロ圏失業率は10.2%と市場予想通り前月から変わらず。5月の同圏CPIは前年比-0.1%、コアCPIは同+0.8%と、こちらも市場予想通りで、やはりユーロの反応は限定的だった。

 取引後半に入り、米債利回りが短期債中心に低下すると、ユーロドルはドル売り優勢となり1.11ドル台半ば近辺に上昇。終盤に入るとユーロドルは1.11ドル台後半に強含んだ。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2016年5月31日)

 新興国通貨はアジア通貨が対ドルで底堅く推移したものの、他は売り優勢の展開。RUB、BRLの下げが目立った。

 KRWは対ドルで変わらず。4月の韓国・鉱工業生産は前年比-2.8%と低下率が市場予想を上回り、昨年7月以来の大きさとなった。

 THBは対ドルで小幅上昇。4月のタイ製造業生産は前年比+1.5%と市場予想を上回り、前月分も小幅上方修正。一方、同月同国の設備稼働率指数は58.4と前月から急低下したが、前年同月からは小幅上昇。同月同国の経常収支は31.6億ドルの黒字と黒字額が市場予想を上回った。

 SGDは対ドルで0.3%の上昇。4月のシンガポールM2は前年比2.7%増と2カ月連続で加速した。

 PHPは対ドルで変わらず。4月のフィリピン銀行貸出は前年比14.8%増と前月から加速した。

 IDRはBloombergによると対ドルで小幅下落。4月のインドネシアM2は前年比7.1%増と前月から鈍化した。

 MYRは対ドルで0.3%の下落。4月のマレーシアM3は前年比1.5%増と前月から加速した。

 INRは対ドルで小幅下落。第1四半期のインドGDPは前年比7.9%増と市場予想を上回り、2014年第3四半期以来の高い伸び。個人消費が同8.3%増と2期連続で8%超の伸び。政府支出も同2.9%増と3期連続でプラスを維持した。

 BRLは対ドルで1.2%の下落。汚職撲滅を担当するシルベイラ監督相は30日、国営石油会社ペトロブラスと政界の汚職事件を巡り、捜査妨害とも取れる会話の録音がメディアに流出したため辞任した。4月のブラジル失業率は11.2%と市場予想を上回り、2012年の現行統計開始以来最悪を更新。同月同国の製造業PPIは前年比+5.03%と前月から鈍化。同月同国の基礎的財政収支は102億レアルの黒字と、黒字額が市場予想を大きく上振れ。名目財政収支は132億レアルの赤字と赤字額が市場予想を大きく下回った。

 CLPは対ドルで小幅下落。4月のチリ失業率は6.4%と市場予想を小幅下回った。

 COPは対ドルで0.7%の下落。4月のコロンビア全国失業率は9.0%と前月から低下した。

 ZARは対ドルで0.7%の上昇。4月の南アフリカM3は前年比8.98%増と市場予想を下回り、7カ月ぶりの低い伸び。同月同国の民間部門信用は同7.06%増と、こちらも市場予想を下回り、2013年6月以来の低い伸び。同月同国の貿易収支は4億ランドの黒字と市場予想に反し黒字を維持した。

 HUFは対ドルで変わらず。4月のハンガリーPPIは前年比-1.4%と低下率が前月から縮小し、4カ月ぶりの小幅低下となった。

 TRYは対ドルで0.2%の上昇。4月のトルコ貿易収支は42.1億ドルの赤字と赤字額が市場予想とほぼ同じで、前年同月から縮小した。

 CZKは対ドルで小幅下落。4月のチェコM2は前年比9.1%増と前月から鈍化した。

 PLNは対ドルで小幅上昇。5月のポーランドインフレ予想は前年比+0.2%と市場予想通り6カ月連続で変わらず。同月同国CPIは前年比-1.0%と市場予想を上回る低下となった。

香港で30日、競売に出品された仏高級ブランドのワニ革バッグが232万香港ドル(約3300万円)で落札されたそうです。私が10年以上使っている黒カバンは3000円でお譲りします。

2016年5月31日火曜日

実質金利の低下を予感させる鉱工業生産のポジティブサプライズ


 本日(5月31日)に発表された4月の鉱工業生産は、前月比+0.3%と市場予想(同-1.5%)を裏切り2カ月連続のプラスとなった。4月14日に発生した熊本地震で、一部大手自動車・電機メーカーは工場閉鎖を余儀なくされたが、輸送機器は前月比-0.6%と小幅低下に留まり、電気機械はエアコン生産の拡大もあって同+3.9%と大きくプラス。鉱工業生産全体でも前月比プラスとなった。

 同時に発表された製造工業生産予測調査によると、5月は前月比+2.2%、6月は同+0.3%とプラスが続く格好。予測指数通りとなれば4-6月期は98.5(前期比+2.5%)と、2015年1-3月期以来の高水準に回復することになる。

 報道によると、安倍首相は2017年4月に予定されていた消費税率の引き上げを2年半(2019年10月に)延期する方針を固めた模様。国会会期末にあたる明日(6月1日)の首相会見では、今年度第二次補正予算案の策定について言及される可能性もある。熊本地震を受けての第一次補正予算の規模は7780億円。二次補正予算案の規模は、一部報道によると5~10兆円程度になるようだ。

 熊本地震による減産の影響が、当初の予想ほど大きくなかったことに加え、5月、6月は増産が続く見込み。8千億円弱の追加財政支出に、5~10円規模の補正予算が新たに加わることになれば、今年(2016年)4-6月期の成長率は、前期比年率2%台程度まで加速し、年後半は3%台前半に加速するとの見方も可能となる。

 景気が強含めばインフレ圧力が再び強まる展開も視野に入る。4月の有効求人倍率は1.34倍と市場予想や前月を上回り、1991年11月以来の高水準に上昇。失業率は3.2%と消費税率が3%から5%に引き上げられる直前の1997年3月以来の低水準を維持。日本の労働需給はひっ迫感が強まっている。

 円相場は上昇したものの、コアコアCPI(CPIからエネルギーと食品を除いたもの)は4月も前年比+0.7%と底堅く推移。NY原油先物価格は26日に一時50ドルを突破し、2月11日に記録した安値(26ドル)のほぼ倍の水準に回復した。日銀の2%インフレ目標のターゲットとなっているコアCPI(CPIから生鮮食品を除いたもの)は早期に前年比プラスに転ずるだろう。

 日銀が期待するように2017年度中のインフレ2%目標の達成は、依然として難しいように思われるが、これまでと違いインフレが立ち上がってくれば、アベノミクス1.0で示された第2の矢(機動的な財政政策)が復活したとの見方もあり、金融市場でインフレ期待が盛り上がる可能性も否定できない。

 日銀のマイナス金利付き量的・質的金融緩和により、円債利回りは10年までマイナスが常態化。ここでインフレ期待が高まれば、実質金利の低下を通じた円下落期待を指摘する声が広がっても不思議ではない。

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年5月30日)


 5月30日のロンドン市場はユーロが小幅上昇。ユーロドルは東京市場後半の1.11ドルちょうど近辺から上昇基調で推移し、ロンドン市場後半には1.11ドル台半ば手前に上昇。終盤は同水準でもみ合った。5月のドイツ・ザクセン州CPIは前年比+0.1%と下方修正された前月から前年越えに回復。前月比では+0.4%と前月の低下分を取り戻した。5月のユーロ圏景況感は104.7と市場予想を上回り、4カ月ぶりの高水準。ユーロの買い戻しを後押しした。

 一方、ドル円は取引序盤に111円台半ば手前に上昇したが、その後は一転して下落し、取引後半には111円ちょうど近辺に下落。終盤は111円ちょうどを小幅上回る水準で様子見姿勢が強まった。米債市場が休場ということもあって材料難のなか、ドル円の高値警戒感もあり、円売りの動きを縮小させる動きが出た。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2016年5月30日)

 新興国通貨は対ドルでマチマチ。米国が休場ということもあり動意に欠ける展開となった。

 KRWは対ドルで1.0%の下落。6月の韓国景況判断は製造業が74と前月から小幅上昇する一方で、非製造業は73と前月から低下。4月の同国ディスカウントストア売上高は前年比1.7%増、百貨店売上高は同4.3%増といずれも前年越えとなった。

 THBは対ドルで0.3%の下落。4月のタイ自動車販売は前年比1.7%増と3カ月ぶりに前年越えとなった。

 BRLは対ドルで0.9%の上昇。5月のブラジルIGP-Mは前年比+11.09%とほぼ市場予想通り。ブラジル中銀の週次サーベイでは年末時点のUSD/BRLが3.65に小幅下方修正される一方、政策金利見通しは12.88%に小幅上方修正された。4月のブラジル中央政府財政収支は98億レアルの黒字と黒字額が市場予想を上ぶれ。5月の同国CNI消費者信頼感は105.2と2014年12月以来の高水準に急上昇した。

 CLPは対ドルで0.7%の上昇。4月のチリ小売売上高は前年比7.9%増と市場予想を上回り、2013年11月以来の高い伸び。一方、同月同国の鉱工業生産は同-3.4%と市場予想に反し、3カ月ぶりの前年割れとなった。

 ZARは対ドルで0.6%の下落。4月の南アフリカ財政収支は291.4億ランドの赤字と赤字額が3カ月ぶりの高水準に拡大したが、前年同月比では縮小した。

マサチューセッツ大学アマースト校のジュリー・ブリガム・グレッテ教授の試算によると、授業の無断欠席は1回当たり50-70ドルを無駄にすることと同じだそうです。物価調整をしていませんが、私は数万ドルを無駄にしたことになります。

2016年5月30日月曜日

大幅下落は見込みにくいポーランド・ズロチ(PLN)


 ポーランドのディスインフレ圧力が根強い。月次で発表されるインフレ予想率は、2014年6月から前年比+0.2%近辺での推移を続けている。一方、実際のCPIは4月に前年比-1.1%と低下幅が2カ月連続で拡大し、1年ぶりに1%を超える低下となった。コアCPIは4月に前年比-0.4%と、現行統計が始まった1998年以降、最大の低下を記録した。

 景気の減速感も強まっている。第1四半期のポーランドGDPは前期比0.1%減(前年比3.0%増)と、市場予想を下回り、2012年第4四半期以来のマイナス成長。4月の同国マークイット製造業PMIは51.0と、こちらも市場予想を下回り、3カ月ぶりの低水準に悪化した。

 ポーランド中銀は27日、5月6日結果発表分の会合議事録を公表。同議事録によると、メンバー数人は景気減速やデフレの深化、デフレによる景気への負の影響が観察される場合には利下げの可能性を排除しないと発言したという。会合メンバーが「デフレ」という言葉を使い、物価下落への警戒感を強めているのも無理はないと思われる。

 ポーランドでは今週、31日に5月のCPIが、翌6月1日には5月のマークイット製造業PMIがそれぞれ発表される。市場予想では両者ともに前月から小幅改善する見込みだが、市場予想に反し悪化となれば、ポーランド中銀による利下げ観測が強まる可能性もある。

 ただ同中銀会合メンバーが、「現在の政策金利水準は経済の均衡に資するとの認識で合意した」と指摘した(5月6日結果発表分の会合議事録)ように、利下げがあったとしても25bpの利下げが1回ある程度で、追加利下げや大幅利下げは考えにくい。4月のポーランド失業率は9.5%と2008年12月以来の低水準に改善。平均総賃金は前年比4.6%増と昨年3月以来、雇用は同2.8%増と2011年9月以来の高い伸びをそれぞれ記録した。雇用・所得環境が堅調に推移するなか、GDPの6割を占める家計消費が大きく崩れるとも思えない。

 貿易収支が小幅ながら黒字基調である点にも注目したい。ポーランドの貿易収支は昨年9月から今年3月まで7カ月連続で黒字。ポーランド輸出の6割弱を占めるユーロ圏景気は伸び悩んでいるものの、今年に入りポーランド・ズロチ(PLN)は対ユーロで4.20を割り込むことなく、昨年の安値圏より安い水準で推移しており、ポーランドの対外収支を下支えしている。

 ポーランド「法と正義」政権が、憲法裁判所やメディアに関する法案を改正したことに対し、欧州委員会が「法の支配」原則に違反している可能性を指摘。ポーランドがEUから受け取っている補助金が削減されるとの思惑も一部で指摘されている。しかしEUの2014〜2020年の次期中期予算枠組み(MFF)については、既に目標、優先分野、各国への割り当てなどが2013年2月の欧州理事会で合意済み。欧州委員会より上位組織であるEUでの決定が、欧州委員会の一存で変更されることはない。

 ポーランド中銀による利下げが限定的で、ポーランド景気の底割れも回避される見込み。貿易収支は黒字が続き、EUへの補助金支出が予定通り実施される可能性が非常に高いことも考えると、PLNが現状水準から大きく売られるとは考えにくい。EUR/PLNの上値の目途は、4.40ちょうど近辺と4.45ちょうど近辺。下値の目途としては、4月4日の安値(4.23近辺)から5月24日の高値(4.46近辺)の間にある4.37近辺(38.2%戻し)、4.34近辺(50%戻し)、4.31近辺(61.8%戻し)が想定される。