2018年2月21日水曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2018年2月20日)


 2月20日のロンドン市場はドルが上昇基調で推移した。

 ドル円は取引中盤までじり高の動きが続き107円ちょうど手前から107円台前半に上昇。ロンドン市場に入り米債利回りが上昇。ドル買いの動きをサポートした。後半に入り、米債利回りは反落となり、欧州株は前日終値付近で上値が重くなったが、ドル円は107円台前半で小動きとなった。

 ユーロドルは取引序盤に1.23ドル台後半から1.23ドル台半ば近辺に下落。取引序盤に発表された1月のドイツPPIは前年比+2.1%と市場予想を上回ったが、前月から鈍化。米債利回りの上昇もあって、ユーロドルはドル買い優勢となった。

■新興国通貨の概況(2月20日)

 新興国通貨は対ドルで売り優勢となった。

 IDRはBloombergによると対ドルで0.4%の下落。
1月のインドネシア自動車販売は前年比11.1%増と6カ月ぶりの高い伸びに加速した。

 HUFは対ドルで0.8%の下落。
12月のハンガリー平均総賃金は前年比13.5%増と市場予想を下回ったが、前月から小幅加速した。

 PLNは対ドルで0.9%の下落。
1月のポーランド鉱工業生産販売は前年比+8.6%とほぼ市場予想通りで前月から加速。同月同国の建設業生産は同34.7%増と2007年4月以来の大幅増。小売売上高は同8.2%増と市場予想や前月を上振れ。PPIは同+0.2%と市場予想を上回ったが、前月から鈍化した。

 ZARは対ドルで0.6%の下落。
12月の南アフリカ先行指標は104.6と4カ月ぶりの低水準に低下した。

 TRYは対ドルで1.1%の下落。
2月のトルコ消費者信頼感は72.25と前月から小幅低下した。

 ILSは対ドルで0.2%の上昇。
12月のイスラエル製造業生産は前月比-0.5%と再びマイナス。2月のイスラエル・インフレ期待は+0.8%と2016年7月以来の高水準に上昇した。

昼に食べ過ぎたら夜中におなかが痛くなって起きてしまいました。食べ過ぎはよくありません、とよくしかられたことを思い出しました。

本日もよろしくお願いいたします。

2018年2月20日火曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2018年2月19日)


 2月19日のロンドン市場は円、ユーロともに小動きだった。

 ドル円は取引序盤に106円台半ばから106円台後半に上昇。しかし中盤まで同水準で上値が抑えられる動き。後半には106円台半ばに反落した。この日は、米金融市場がプレジデンツデーのため休場で、米債利回りが手掛かりとならず。取引序盤こそ、東京市場の流れを引き継ぎ、ドル高・円安基調となったが、その後は様子見姿勢の強い展開となった。

 ユーロドルはは取引序盤に1.24ドル台前半から1.24ドル割れへと下落。しかし、ユーロ売りの動きは続かず、中盤に近づくと一時1.24ドル台前半に反発後、1.24ドルちょうど近辺でもみ合いとなった。

 取引中盤に発表された12月のユーロ圏経常収支(季調値)は299億ドルの黒字と、黒字額が6カ月ぶりの低水準。ただユーロの反応は限定的で、ユーロドルは1.24ドルちょうど近辺のまま。取引後半に発表された12月のユーロ圏建設業生産は前年比0.5%増と前年割れとなった昨年1月以降、最も低い伸びとなったが、ユーロドルは1.24ドル台前半に上昇した。

■新興国通貨の概況(2月19日)

 新興国通貨は対ドルでマチマチとなった。

 THBは対ドルで0.4%の下落。
第4四半期のタイGDPは前年比4.0%増と市場予想や前期を下振れ。民間消費は同3.5%増と6期ぶりの高い伸びに加速したが、政府消費が同0.2%増、投資が同0.3%増と伸び悩み全体の成長率を抑制した。

 PHPは対ドルで0.7%の下落。
1月のフィリピン総合国際収支は5.3億ドルの赤字と、赤字額が6カ月ぶりの高水準に拡大した。

 BRLは対ドルで小幅下落。
2月のブラジルIGP-M(二次速報値)は前月比+0.03%と市場予想を下振れ。12月のブラジル経済活動は前年比+2.14%と市場予想を小幅下回り、3カ月ぶりの低い伸び。2月18日までのブラジル貿易収支は34.3億ドルの黒字と黒字額の拡大ペースが前年同月並みの戻った。

 PENは対ドルで小幅上昇。
第4四半期のペルーGDPは前年比2.2%増と市場予想通りで前期から鈍化した。

 RUBは対ドルで小幅下落。
1月のロシア実質小売売上高は前年比2.8%増と市場予想を上回ったが、前月から鈍化。同月同国の実質可処分所得は同横ばいと市場予想に反し前年割れを回避。失業率は5.2%と前月から小幅上昇。PPIは前年比+5.0%と市場予想を下回り、5カ月ぶりの低い伸び。建設業生産は同0.2%増と市場予想を下回った。

のれそれという魚は今が旬だそうです。

本日もよろしくお願いいたします。

2018年2月19日月曜日

さらに下落する可能性があるフィリピン・ペソ(PHP)

 フィリピン・ペソ(PHP)の下落が止まらない。年初は対ドルで49.7台だったが、1月第2週から下落基調が続き、週明けの本日(2月19日)は52.5近辺と2006年7月以来の安値を記録した。

 PHP安の背景には、フィリピンのファンダメンタルズの悪化がある。フィリピンCPIは1月に前年比+4.0%と2014年10月以来、コアCPIは同+3.9%と2012年8月以来の高い伸びにそれぞれ加速。フィリピンのインフレ圧力は高まり続けている。

 しかしフィリピン中銀は、2月8日の会合でも政策金利を3.00%、中銀預金金利を2.50%でそれぞれ据え置き。声明では1月のインフレ加速は、タバコ税や一部食品価格の上昇による一時的なものであると指摘し、2019年にはインフレが目標レンジ(3.0±1.0%)に収束するとの見方を示した。また同中銀は2月15日に、銀行機能を市場実勢に近づける目的のためとし、預金準備率を1%引き下げ19%にすることを突然発表。同中銀のメダラ委員は、一部現地メディアとのインタビューで同中銀のエスペニリャ総裁が任期を迎える2023年までに預金準備率を10%未満に引き下げることが目標であると述べた。

 フィリピンの貿易赤字は拡大が続いている。昨年12月のフィリピン貿易赤字は40.2億ドルの赤字と、2カ月連続で過去最高を更新。フィリピンは、輸出競争力が高くない一方で、資本財を中心に輸入依存度が高い。世界景気の拡大を背景に輸出増が続いたとしても、内需拡大を受けた輸入増のペースが上回り、結果的に貿易収支の悪化が続く恐れが高い。

 海外投資家によるフィリピン株式市場への資本フローも昨年の流入超から一転し、流出超が続いている。昨年のフィリピン株式市場への資本流入額は11.0億ドルとなったが、今年は2月15日現在、年初来1.5億ドルの流出超となっている。

 海外投資家がフィリピン株に対し慎重な姿勢を強めているのは、PHPの先安観が強まっているためと解釈することもできる。フィリピン株の代表的な指数であるフィリピン総合指数(PCOMP)は、PHP建てで年初来2.2%上昇だが、ドル建てでは2.7%、円建てでは8.0%の下落。フィリピン景気は今後も期待が持てるのかもしれないが、PHP安で先進国通貨建てのパフォーマンスが悪化を続けるとの懸念が強まっても不思議ではない。

 インフレ圧力が高まっているのにフィリピン中銀はハト派姿勢を維持しており、貿易赤字は拡大継続。海外投資家による株式市場からの資本流出が続く可能性も考えると、PHPが今後も下落を続ける可能性は否定できない。上述したようにUSD/PHPは、対ドルで52.5まで一時上昇(PHPは下落)したが、52.5を大きく上抜けると、次の節目は2006年6月の高値である53.6近辺。その次は54ちょうど、55ちょうど、そして2004年3月に記録した過去最高値(PHPは過去最安値)の56.5近辺となる。