2017年12月12日火曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2017年12月11日)


 12月11日のロンドン市場はドルがじり安の展開となった。

 ドル円は取引序盤に113円台半ば近辺から113円台半ば手前に小幅下落。その後もドル円は上値の重い動きが続き、終盤は113円台前半での推移となった。ロンドン市場に入り米長期債は緩やかながら低下基調で推移。小幅高で始まったドイツ株は上値が抑えられ、ドル円はドル売り優勢の動きを続けた。

 ユーロドルは1.17ドル台後半からじり高の動きが続き、後半には1.18ドルちょうどに上昇。終盤は1.18ドルちょうど手前で推移した。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2017年12月11日)

 新興国通貨は対ドルで動意に欠ける展開となった。

 PHPは対ドルで0.3%の上昇。
フィッチはフィリピン長期外貨建て債格付けを従来の「BBB-」から「BBB」に引き上げ、格付け見通しを「安定的」と発表。同社は格上げの理由として持続可能な高成長を後押しする健全な政策に支えられ、力強く一貫性のあるマクロ経済パフォーマンスが続いていると指摘した。

 CNYは対ドルで変わらず。
11月の中国M2は前年比9.1%増と市場予想を上回り、前月から加速。同月同国の資金調達総額は1.12兆元と市場予想を上回った。

 BRLは対ドルで0.3%の下落。
12月のブラジルIGP-Mは前月比+0.73%とほぼ市場予想通り。12月10日までのブラジル貿易収支は10.4億ドルの黒字と黒字拡大ペースが前月を下回った。

 PENは対ドルで変わらず。
10月のペルー貿易収支は3.3億ドルの黒字と黒字額が3カ月ぶりの低水準となった。

 CZKは対ドルで小幅下落。
11月のチェコCPIは前年比+2.6%と市場予想を下回り、3カ月ぶりの低い伸びに鈍化した。

 TRYは対ドルで小幅上昇。
10月のトルコ経常収支は38.3億ドルの赤字と、赤字額が市場予想を下回ったが、前年比では138.2%増。第3四半期のトルコGDPは前年比11.1%増と市場予想を大きく上回ったが、前期比では1.2%増と前期から鈍化。12月のトルコ・インフレ期待(12カ月後)は+9.30%と2004年9月以来の高い伸びに加速した。

 ILSは対ドルで0.2%の下落。
11月のイスラエル消費者態度指数は125と前月から低下。イスラエル中銀は会合議事録(11月27日結果発表分)を公表。政策金利据え置きは全会一致。インフレが目標レンジに回帰する環境を整えるため緩和的な金融政策はできる限り続けられるべきとの認識が示された。

ある天丼チェーン大手が500円の天丼を540円に値上げすると発表しました。学生時代からずっと食べ続けてきた私のデフレマインドが変わるかもしれません。

 本日もよろしくお願いいたします。

2017年12月11日月曜日

期待通りの働きは当面期待できないビットコインの先物市場



 米CBOEグローバル・マーケッツが運営するシカゴ・オプション取引所(CBOE)は、米中部時間10日17時(日本時間11日午前8時)にビットコインの先物取引を開始した。期近(1月限)先物価格は15460ドルで始まり、日本時間午前10時ころまで16000ドル付近で上下動を繰り返していたが、日本時間午前10時を過ぎると上昇基調で推移。日本時間午後5時現在の価格は18800ドル近辺と、清算(スポット)価格(16880ドル)を11.4%ほど上回っている。

 先物価格が短時間で急上昇したことで、CBOEは取引開始2時間半後と4時間後の2度にわたり取引を一時停止。CBOEのウェブサイトは、アクセスが急増したことで表示の遅延や停止が生じた。ビットコイン先物取引の開始は、世界的な注目を集めているようだ。

 ビットコインの先物市場が始まったことで、ビットコイン取引のすそ野が広がるとの見方も示されている。現物のビットコイン取引は、ブロックチェーンという仕組みのもと、世界中に存在するマイナーが各々、独立して分散処理をすることで取引が承認される。しかし、これでは、カウンターパーティーリスクが不明瞭のまま放置されることになり、資産保全の厳密性も確保しにくい。こうしたことから、従来型の機関投資家のほとんどは、ビットコイン取引に消極的なままだった。

方向感に欠ける動きが予想されるメキシコ・ペソ(MXN)

 メキシコ景気の先行き不透明感が再び強まっている。第3四半期の同国GDPは前期比0.3%減と5期ぶりのマイナス成長。減少率は2013年第2四半期以来の大きさとなった。10月の同国景気先行指数は前月比-0.02と昨年12月以来のマイナス。11月のIMEF指数は、製造業が52.6、非製造業が52.5と、いずれも前月(10月)を小幅上回ったが、7-9月平均(製造業と非製造業ともに52.8)を下回っている。

 メキシコの対外収支も悪化傾向にある。過去12カ月累計のメキシコ貿易赤字は、10月に110.6億ドルと今年3月以来の高水準に増加。輸出が拡大基調で推移しているものの、MXN高を背景に輸入の増勢が強まっている。

 メキシコのインフレ圧力は高いままだ。11月CPIは前月比+1.03%と今年1月以来の1%台に加速。コアCPIも同+0.34%と今年4月以来の高さに加速しており、インフレ期待が再び高まっている恐れがある。

 メキシコ中銀は、日本時間15日午前4時に政策金利を発表する予定。米FRBは25bpの追加利上げを決めると見込まれており、メキシコ中銀も追随する形で25bpの利上げを実施するとみられている。仮に予想通り25bpの追加利上げとなれば、メキシコの政策金利は7.25%と、ブラジル(7.00%)を抜き、ベトナム(9.00%)、ロシア(8.25%)、トルコ(8.00%)に次ぐ高さとなる。

 市場では来年7月のメキシコ大統領選の先行き不透明感の強まりを指摘する声もある。元メキシコシティ市長で新興左派勢力Morena党首のアンドレス・マヌエル・ロペスオブラドール(略称AMLO)氏は、世論調査で30%程度の支持を集め、他候補者をリードしている。与党PRIは前財務公債相のホセ・アントニオ・ミード氏を候補者として指名したが、支持率は20%程度とAMLO氏を下回っている。野党のPANとPRDは、候補者選出ができておらず、20%程度の支持率を得ている前大統領夫人のマルガリータ・サバラ氏は、PANを離党して独立候補として出馬する意向を示した。

 現時点では大統領選は、AMLO氏とミード氏の対決との見方が一般的だが、近年のメキシコ大統領選は、支持率が投票日に近づくにつれて大きく変動する傾向にある。AMLO氏が現政権の批判を受ける形で支持率を伸ばす可能性もあれば、サバラ氏が支持率を高め、三つ巴の展開となる可能性もある。

 メキシコ・ペソ(MXN)は10月に下落基調で推移してきたが、11月には下げ止まりから買い戻しへ。そして12月には再び下落するなど、今年前半に比べ軟調な展開となっているが、それでも対ドルで19ちょうど近辺と、年初来安値(22ちょうど近辺)から14%弱上昇している。メキシコの高金利がMXNをサポートしているといえるが、景気や対外収支が悪化し、インフレ改善が見込めない中で、MXNの上値を追うのは難しいと思われる。USD/MXNの下の節目は、18.5近辺と18ちょうど近辺。上の節目は19.2近辺と19.7近辺とみられ、来年第1四半期程度まで18.0~19.7のレンジ内で方向感に欠ける動きを続けると予想される。



 


2017年12月9日土曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2017年12月8日)


 12月8日のロンドン市場はドルが底堅く推移した。

 ドル円は取引前半に113円台半ば手前から113円台半ばを小幅上回る水準に上昇。中盤以降は113円台半ば近辺で膠着感の強い動きを続けた。ロンドン市場に入り米長期債利回りはじり高の動き。欧州株は底堅く推移するなど、市場のリスク選好姿勢が広がる格好となったが、ドル円は米雇用統計の発表を前に様子見姿勢が強まった。

 ユーロドルは1.17ドル台半ばから1.17ドル台前半へとじり安の動き。取引序盤に発表された10月のドイツ経常収支は181億ユーロの黒字と黒字額が市場予想や前月を下振れ。米長期債利回りの上昇を背景にユーロドルはドル買い優勢となった。