2015年4月25日土曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年4月24日)

 4月24日のロンドン市場はドルが持ち直す展開。ドル円は119円台前半から119円台半ば近辺に上昇した。東京市場で低下した米債利回りはロンドン市場に入ると反発。欧米株や日経平均先物も小幅ながらプラス圏での推移となり、ドル円はドル買い優勢の動きとなった。

 ユーロドルは取引前半に1.08ドル台前半から1.09ドルちょうど近辺に上昇したが、中盤以降は下落基調で推移し、引けにかけては1.08ドル台前半での推移。4月のドイツIFO企業景況感は108.6と6カ月連続で上昇し、昨年6月以来の高水準を記録。ユーロをサポートしたが、この日開催されたユーロ圏財務相会合では予想通りとはいえギリシャと債権団との間で合意が形成されず。ユーログループのデイセルブルム議長はギリシャと債権団との間の隔たりは大きく、責任はギリシャ側にあると発言。ギリシャが融資を受けるためには包括的な改革リストを提出する必要があることを改めて表明した。一方、ギリシャのバルファキス財務相は支援の条件である経済改革の一部を受け入れる方針をブログで表明。会見では、部分的な改革案で合意する代わりに資金を分割して受け取れないか、ユーロ圏側に打診したものの、拒否されたことを明らかにした。ECBのドラギ総裁はギリシャの市中銀行に支払い能力と担保がある限りELAを受けることができると述べた。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2015年4月24日)

 新興国通貨は対ドルでマチマチ。東欧通貨やTRYは軟調に推移する一方、中南米通貨は底堅く推移した。

 BRLは対ドルで0.5%の上昇。3月のブラジルローン残高は前月比1.2%増と3カ月ぶりの高い伸び。ブラジルのインフレ懸念を強めた。

 MXNは対ドルで小幅下落。2月のメキシコ小売売上高は前年比5.6%増と市場予想を上回り、4カ月ぶりの高い伸びを記録した。

 CLPは対ドルで0.6%の上昇。3月のチリPPIは前年比-3.6%と4カ月連続の前年割れとなったが低下幅は前月から大きく縮小。原油安効果が一巡した可能性を示した。

 CZKは対ドルで0.2%の上昇。4月のチェコ企業景況感は11.9前月から小幅上昇。一方、同月同国の消費者信頼感は2.0と前月から低下した。

 PLNは対ドルで0.6%の下落。3月のポーランド失業率は11.7%と市場予想通り前月から低下した。

 TRYは対ドルで0.5%の下落。USD/TRYは一時2.74台と過去最高を更新した。4月のトルコ企業景況感は102.7と前月から上昇したものの、2010年以降の最低圏のまま。一方、同月同国の設備稼働率は74.1%と4カ月ぶりの高水準に回復した。

よい週末をお過ごしください

2015年4月24日金曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年4月23日)

 4月23日のロンドン市場はドルが対欧州通貨を中心に軟調な動きとなった。ユーロドルは1.06ドル台後半から取引後半には1.07ドル台半ば近辺に上昇。終盤は1.07ドル台前半に小幅下落したが下値は堅かった。欧州委員会のドムブロフスキス副委員長は、対ギリシャ支援をめぐる協議について、4月中には合意できず、協議は来月まで続く可能性があるとの見方を示したが、同委員会のモスコビシ委員はギリシャ問題の解決に向け作業スピードを早める必要があると発言。ギリシャ現地メディアはギリシャ政府がECBが保有する同国債償還資金のためESMに同国債の購入を要請していると報道し、ギリシャ協議の進展期待をサポートした。

 ドル円は119円台後半から120円ちょうど近辺に小幅上昇。米債利回りは取引前半に小幅低下し、欧州株は小幅マイナス圏での推移。ただドル円の下値は堅く、ドル円は底堅く推移した。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2015年4月23日)

 新興国通貨は対ドルで上昇。原油先物価格は一段高となる一方で、米債利回りは低下。新興国通貨は買いの動きが広がった。

 BRLは対ドルで1.1%の上昇。4月22日までの週のブラジルIPC-Sは前月比+0.71%と5週連続で鈍化。ただ、4月のブラジルCNI産業信頼感は38.5と過去最低を記録した前月から小幅上昇したが、過去2番目の低さとなった。

 MXNは対ドルで0.6%の上昇。2月のメキシコ経済活動指数は前年比+2.27%と市場予想を下振れ。4月上旬のメキシコCPIは前年比+3.03%と市場予想や前月を下回り、メキシコのインフレ圧力が抑制されていることが示された。

 COPは対ドルで0.9%の上昇。2月のコロンビア貿易収支は12.5億ドルの赤字と赤字額が市場予想を下回り、3カ月ぶりの水準にまで縮小した。

 PLNは対ドルで0.6%の上昇。ポーランド現地メディアは3月の同国中銀の会合での50bpの利下げ決定は6対4と僅差だったと報道。ポーランド中銀は会合議事録(4月15日開催分)を公表。メンバーの多くは同国景気が緩やかながらも加速基調で推移していると指摘。デフレは今後も数カ月は続くとの見方も示されたが、年末までにはインフレはプラスになると考えていることも示された。またメンバーの数人はPLN高がデフレ圧力を強めているとし、同国輸出業者の競争力を阻害する可能性があると指摘した。

 RUBは対ドルで2.7%の上昇。4月17日時点のロシア金・外貨準備高は3505億ドルと2008年の統計開始以来の最低水準を更新した。

東京の貴金属店で金箔を貼りつけたダースベイダーのマスクが公開されているそうです。私の花粉症対策マスクにも金箔を貼りつけようかと思いましたが、くしゃみで金箔が飛んで行ってしまいそうなのでやめておきます。

2015年4月23日木曜日

ドル円は慎重な姿勢が続く見込み

 昨日発表された日本の通関統計によると、3月の輸出数量は、前年比3.3%増(前月比では2.5%程度の増加)と増加基調を維持。4月30日発表予定の3月の鉱工業生産は、市場予想で前月比-2.5%と2カ月連続の低下が予想されているが、製造工業生産予測調査によると4月は同+3.6%と反転が見込まれている。日本の生産活動は、第2四半期も拡大基調で推移するとの見方が優勢である。

 しかしマークイットが本日発表した4月の日本製造業PMIは49.7と3カ月連続の低下となり、昨年5月以来の50割れ。内訳をみると、新規受注で50割れが続いたほか、生産も昨年7月以来の50割れとなった。

 マークイットが主張するようにPMI内の生産と鉱工業生産は一定の連動性を有する。PMI内の生産が50割れを記録したことを考慮すると、4月に入っても鉱工業生産の低下が続く可能性は排除できない。

あまり気にする必要はない「ドル円105円が妥当」の考え方

 今年初めの為替市場では、日米の金融政策の違い(ダイバージェンス)を背景に、ドル円が上昇を続けるとの見方が優勢だった。ドル円は3月上旬、米利上げ開始観測を背景に122円ちょうど近辺まで上昇。そのままドル円は上昇を続けると思われたが、その後、ドル円は伸び悩み。4月のドル円は、概ね118円台半ばから120円台半ばでのレンジ内での推移が続いている。

 ドル円が方向感に欠ける動きとなったことで、これ以上の円安を期待するのは難しい(もしくは好ましくない)との見方(円安限界論)も示されるようになった。安倍首相の経済ブレーンとされる浜田宏一・内閣官房参与(米エール大名誉教授)が先週、購買力平価からするとドル円は105円くらいが妥当、との見方を示したことも、円安限界論の説得力を増したのかもしれない。

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年4月22日)

 4月22日のロンドン市場はドルが対欧州通貨中心に下落した。ユーロドルは1.07ドル台後半から取引中盤には1.08ドルちょうど近辺に上昇。後半は上値が重くなり1.07ドル台後半での推移となったが下値は堅かった。ドイツ政府は今年の成長率見通しを従来の1.5%から1.8%に上方修正。同国経済省は賃金上昇と雇用増加を伴う引き続き力強い雇用市場を原動力に、ドイツは堅固な成長の道筋にあるとし、個人消費が成長を支えていると指摘した。また一部メディアは、ECB政策委員会は電話会議を開き、ギリシャ市中銀行向けELAの上限を15億ユーロ引き上げ755億ユーロにすることを決めたと報道。ギリシャの資金繰り懸念を後退させた。

 ドル円は取引序盤に119円台半ば近辺から119円台後半に小幅上昇したが、中盤はじり安の動きが続き、後半は119円台半ばをやや下回る水準での推移。終盤には119円台半ばに小幅反発したが上値は抑えられた。米債利回りが動意に欠ける中、欧米株、日経平均先物はともに小幅マイナス圏での推移。ドル円の上値を重くした。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2015年4月22日)

 新興国通貨は対ドルでマチマチ。米債利回りの上昇が新興国通貨の重石となったもののBRL、RUBは対ドルで上昇した。

 TWDは対ドルで小幅上昇。3月の台湾失業率は3.75%と市場予想や前月を小幅上回った。

 MYRは対ドルで0.7%の上昇。3月のマレーシアCPIは前年比+0.9%と市場予想通りの伸び。輸送の落ち込み幅が縮小するなど原油安によるインフレ低下効果に一巡の兆しが見られた。

 BRLは対ドルで0.7%の上昇。3月のブラジル経常収支は57.4億ドルの赤字と赤字額が市場予想を上回り、前月分も赤字額が上方修正。ブラジル中銀は同国国際収支の計算方法を改定したと発表。これにより過去の経常収支の赤字額が拡大した。同月同国の海外直接投資も42.6億ドルと市場予想を上回った。

 COPは対ドルで0.8%の下落。3月のコロンビア鉱工業信頼感は+4.1と前月から低下。同月同国の小売業信頼感は+20.3と2カ月連続の低下となった。

 TRYは対ドルで1.0%の下落。4月のトルコ消費者信頼感は65.4と市場予想を下振れ。トルコ中銀は市場予想通りレポレートなど主要3金利をすべて据え置き。同中銀は同時にリラ建ての中銀預金金利を50bp引き上げる一方、ドル建て、ユーロ建ての中銀貸出金利(1週間物)の金利を50bp引き下げることも発表した。同中銀は声明で中銀預金金利の引き上げなどの一連の措置はTRY相場を下支えするとの見方を示した。

 ZARは対ドルで0.8%の下落。3月の南アフリカCPIは前年比+4.0%と市場予想を下回ったが前月から小幅加速。コアCPIは同+5.7%と市場予想や前月を小幅下回った。

 RUBは対ドルで2.9%の上昇。4月20日までの週のロシアCPIは日次平均前月比+0.023%と前週とほぼ変わらず。ロシア中銀のユダエバ副総裁は原油価格の反転によるRUB高局面は終わろうとしていると発言。RUBは安定的な推移に変わったとの認識を示した。

米国のビジネスマン、ビジネスウーマンの間では、クライアントと一緒にウオーキングやジョギングをしたり、スポーツクラブでヨガなどのクラスに参加することが大流行している、という記事をネットで見つけました。私は遠慮します。

2015年4月22日水曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年4月21日)

 4月21日のロンドン市場ではドルが方向感に欠ける動きとなった。ドル円は取引前半に119円台半ばから119円台後半に急伸。内閣官房の浜田参与は講演で日銀の2%インフレ目標にこだわる必要はないとの認識を示しながらも、エネルギーと食品を除いたCPI(いわゆるコアコアCPI)でも物価目標が達成できないのであれば追加緩和をする必要があると発言。同発言が伝わるとドル円は円売りの動きが強まった。しかし、取引中盤に入ると、円売りの動きは一服。後半には米債利回りが低下基調で推移し、ドル円は119円台半ば近辺での推移となった。

 ユーロドルは1.06ドル台後半でもみ合い。4月のドイツZEW景況感は53.3と市場予想に反し6カ月ぶりの低下。ただ市場の反応は限定的だった。一部メディアは関係者の話として、ECBがギリシャ市中銀行向けELAの縮小を検討していると報道。ギリシャ政府高官はギリシャのチプラス首相が23日にドイツのメルケル首相と会談する予定であることを公表した。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2015年4月21日)

 新興国通貨は対ドルで比較的小動き。米債利回りの上昇や原油先物価格の下落があったものの、新興国通貨の値動きは小幅なものとなった。

 COPは対ドルで0.6%の上昇。コロンビアのカルデナス財務相はCOP安が原油安による悪影響を相殺していると発言。原油収入は歳入の16~17%を占めるものの、同国財政は管理可能な状態のままであり、原油安による悪影響は緩和できるとの認識を示した。

 ILSは対ドルで0.2%の下落。3月のイスラエル貿易収支は9.82億ドルの赤字と赤字額が前年同月から縮小。昨年からのILS安の効果もあってイスラエルの対外収支は改善傾向で推移している。

 HUFは対ドルで0.3%の下落。ハンガリー中銀は市場予想通り政策金利を15bp引き下げ1.80%にすると発表。同中銀は声明で利下げはインフレ目標の達成に必要である限り、続けられるとの考えを示した。

 RUBは対ドルで0.3%の下落。ロシアのメドベージェフ首相は同国下院で、クリミア編入コストは推計で2014年GDPの1.5%に相当する250億ユーロだとし、このコストが今年さらに膨らむ見通しだと説明。今年第1四半期GDPは前年比約2%減少したと述べた。

 産業能率大学は平成27年度版の「新入社員の理想の上司」を発表。男性上司1位は、スポーツキャスターの松岡修造さんだったそうです。しつこいですが、為替の世界には松岡さんのような上司が多そうですね。

2015年4月21日火曜日

円安・円高の見分け方~モノの値段のように考える(1)

 為替が苦手という方の中には、テレビや新聞などで目や耳にする「円安」や「円高」という言葉がよく分からないという方がいらっしゃるかもしれません。「アベノミクスによって1ドル80円だったのが120円の円安になった」と聞くと、数字が増えたのだから「円高」なのでは?と思いたくなるかもしれません。しかし、これは間違いです。

 円安という言葉は、その名の通り、円が他の国のお金(外貨)に比べ安くなることを意味します。これは円の価値が外貨に対して下がる、という意味でもあります。逆に、円高は、円が外貨に比べ高くなる、言い換えると、円の価値が外貨に対して上がることを意味します。

●円安=円が外貨に比べ安くなる=円の価値が外貨に対して下がる、という意味
●円高=円が外貨に比べ高くなる=円の価値が外貨に対して上がる、という意味

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年4月20日)

 4月20日のロンドン市場はドルが上昇基調で推移。ドル円は118円台後半から119円ちょうど近辺に上昇した。欧州株、日経平均先物はともにじり高の動き。米債利回りも小幅ながら上昇したこともあり、ドル円は上昇基調での推移が続いた。

 ユーロドルは1.07ドル台後半から1.07ドル台前半に下落。3月のドイツPPIは前年比-1.7%と市場予想より落ち込んだが、前月からは落ち込み幅が縮小。2月のユーロ圏建設業生産は前年比3.7%減と2013年5月以来の落ち込み。前月分も下方修正され、ユーロを下押しした。

 ポンドは対ドルで下落。ポンドドルは取引前半こそ1.49ドル台前半から1.49ドル台後半に上昇したが、中盤は1.49ドル台前半に下落。後半は一時1.49ドル台半ば近辺に反発する場面もあったが、引けにかけては再び1.49ドル台前半に下落した。東京時間序盤に発表された4月の英ライトムーブ住宅価格は前年比+4.7%と3カ月連続の鈍化。BOEの利上げ開始観測を後退させたほか、英総選挙の先行き不透明感も強いまま。ポンドは対ドルで軟調な推移となった。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2015年4月20日)

 新興国通貨は対ドルでマチマチ。原油先物価格は底堅い動き。COPなど一部中南米通貨をサポートしたが、東欧通貨やRUBは対ドルで下落した。

 KRWは対ドルで0.4%の上昇。3月の韓国PPIは前年比-3.7%と前月から小幅ながら落ち込み幅が広がる結果。韓国系メディアは韓国の李首相が朴大統領に辞意を表明したと報道。李首相は建設会社の前会長から不正に資金を受け取ったことで与野党から追及されていた。

 TWDは対ドルで小幅上昇。3月の台湾・輸出受注は前年比1.3%増と市場予想を上回る伸びとなったが、前月の落ち込みを取り戻すことはできなかった。

 BRLは対ドルで0.5%の上昇。ブラジル中銀の週次サーベイでは年末までのインフレ見通しが上方修正される一方、USD/BRL見通しは3.21と前週の3.25から下方修正。4月19日までの週のブラジル貿易収支は1.08億ドルの赤字と前週から赤字幅が拡大した。

 PLNは対ドルで0.3%の上昇。この日は3月のポーランド経済指標が数多く発表された。鉱工業生産販売は前年比8.8%増と市場予想を上回り、2012年1月以来の高い伸び。小売売上高は同、PPIは同3.0%増とやはり市場予想を上回り、昨年5月以来の高い伸びを記録するなど、ポーランド景気の回復ぶりを示した。

日本橋のある百貨店に人間の女性にそっくりのロボット受付係がいらっしゃるそうです。手話もできるほか、自己紹介もできるとのこと。そういえば、私は百貨店の受付係の方に何度かお世話になりましたが、自己紹介されたことはありませんでした。今度お願いしてみます。

2015年4月20日月曜日

利下げ再開の可能性を強めるポーランド・ズロチ(PLN)の上昇

 ポーランド・ズロチ(PLN)が対ユーロで堅調に推移している。対ユーロでの年初来(4月17日までの)パフォーマンスを見ると、PLNは6.4%とEMEA通貨の中ではRUB(30.9%)、ZAR(7.4%)に次ぐ上昇を記録している。

 PLNをサポートする材料は多い。ポーランドCPIは昨年7月より前年割れが続いており、今年第1四半期は前年比-1.5%と1992年の統計開始以来最大の落ち込みを記録。一方、ユーロ圏CPIが前年割れとなったのは昨年12月から。1月は前年比-0.6%まで落ち込んだが、3月は同-0.1%と持ち直しの動きとなっている。