2017年3月24日金曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2017年3月23日)



 3月23日のロンドン市場は、取引中盤まで円買い優勢の展開となったが、後半に伸び悩み。一方、ユーロは取引中盤まで下落基調で推移したが、後半にやや持ち直した。

 ドル円は取引中盤までじり安の動きが続き111円台前半から111円割れへの動き。米債利回りは小動きで、ドイツ株も前日終値水準で動意に乏しく推移したが、東京市場流れを引き継ぐかのように円買いの動きが続いた。

 しかし取引後半に入り、ドイツ株が小幅ながらプラス圏に浮上すると、米債利回りも小幅上昇。ドル円は111円ちょうどで下げ止まった。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2017年3月23日)

 新興国通貨は対ドルで小動きとなった。

 SGDは対ドルで小幅下落。
2月のシンガポールCPIは前年比+0.7%と市場予想通りで、前月から小幅加速。一方、コアCPIは同+1.2%と市場予想を小幅下回った。

 TWDは対ドルでほぼ変わらず。
2月の台湾鉱工業生産は前年比+10.64%と市場予想を小幅上回り、2013年1月以来の高い伸びを記録した。台湾中銀は市場予想通り政策金利を1.375%で据え置き。同中銀は声明でGDPギャップはマイナスのままで、インフレ圧力は緩やかであるとの認識を示した。

 PHPは対ドルで変わらず。
フィリピン中銀は市場予想通り政策金利を3.00%で据え置き。同中銀は声明で現在の金融政策は引き続き緩和的で、インフレリスクは上方に傾いていると指摘。ただ一方で最新のインフレ見通しは従来よりも若干ながら低下したとも指摘した。

 MXNは対ドルで0.4%の上昇。
3月上旬のメキシコCPIは前年比+5.29%とほぼ市場予想通りで2009年7月以来の高い伸びに加速した。

 COPは対ドルで小幅上昇。
2月のコロンビア小売業信頼感は+23.2、同月同国の鉱工業信頼感は-0.1と、ともに前月から低下した。

 HUFは対ドルで0.3%の下落。
第4四半期のハンガリー経常収支は6.88億ユーロの黒字と、黒字額が前年同期比31.3%増となった。

 PLNは対ドルで0.2%の上昇。
2月のポーランド失業率は8.5%と市場予想に反し前月から小幅低下。ポーランド中銀は会合議事録(3月8日結果発表分)を公表。メンバーの過半は政策金利は翌四半期も据え置かれるとの見方を示したが、メンバー1名はインフレ圧力の強まりが利上げ検討を正当化する可能性があるとの考えを示した。

 TRYは対ドルで0.4%の下落。
3月のトルコ消費者信頼感は67.8と市場予想を上回り、4カ月ぶりの高水準。3月17日までの週のトルコ非居住者によるトルコ債投資は4400万ドルの買い越しだった。

 ILSは対ドルで0.2%の下落。
2月のイスラエル失業率は4.3%と前月と同じだった。

 RUBは対ドルで0.6%の上昇。
3月17日のロシア金・外貨準備高は3957億ドルと前週から増加した。

今日は江戸幕府が成立した日です。当時は花粉症なんてなかったと思います。

本日もよろしくお願いいたします。

2017年3月23日木曜日

円高リスクに備え何もしないとみるべき日銀の金融政策

 日本銀行(日銀)は、次のネガティブイベントに備えるべく、当分、何もせずに過ごすようだ。

 日銀は昨日(3月22日)、金融政策決定会合・議事要旨(1月30、31日開催分)を公表した。同議事要旨によると、大方の政策委員は、2%の「物価安定の目標」(2%目標)に向けたモメンタムは維持されているが、なお力強さに欠け、引き続き注意深く点検していく必要があるとの見方で一致。2%目標の実現までにはなお距離があることを踏まえると、現行の金融市場調節方針を堅持し、強力な金融緩和を粘り強く推進することで、2%に向けたモメンタムをしっかりと維持していくことが重要であるとの認識を共有したという。ちなみに、ある政策委員は、長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)を中心とする現行の枠組みは所期の効果を発揮しており、その運用についても市場は冷静に受け止めているとの認識を示したという。

 1月のCPI(除く生鮮食品)は、前年比+0.1%と13カ月ぶりに前年越えとなったが、これは前年(2016年)に原油価格が大きく下落した反動の面もある。生鮮食品とエネルギーを除いたCPIは、前年比+0.2%と11カ月連続で1%未満の伸び。大方の政策委員が指摘するように2%目標の実現までの距離は長い。

 ただ今の日銀は、2013年や2014年の頃と異なり、2%目標の達成時期が2018年度頃になる可能性が高いとしており、目標達成を急ぐ必要がない。トランプ米大統領が、日銀の金融緩和策を円安誘導であると批判したこともあり、今のタイミングで金融緩和を強化するのは具合が悪い。また、だからといって、バランスシートの拡大ペースを抑制すべく、金融緩和縮小に動いてしまうと、円債市場の混乱や円高進展といったリスクが高まる。

 金融政策決定会合の声明でも示されているように、足元の日本景気は安定感を増している。国際金融市場の混乱や海外景気の失速など、国外を中心にリスク要因は存在するものの、日銀を取り巻く国内環境は、日銀にとって居心地の良いものと言える。希望的観測に過ぎないとの辛辣な見方も多いが、国外リスク要因が顕在化しなければ、現行の金融緩和を長期間続けることで、2%目標を達成する可能性もゼロではないように思える。

 日銀が新しいアクションを取るとすれば、それは国外リスク要因が顕在化した時だろう。足元で日銀にとって懸念されるのは円高の進展である。3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げペースの加速を示唆するとの期待を背景に、ドル円は3月10日に115円を上抜けしたが、その後は下落基調で推移。昨夜(3月22日の夜)は、一時111円を割り込み、昨年11月22日以来の安値を記録した。

 米国では、医療保険制度改革法(オバマケア)代替法案の本会議採決が現地時間23日に控えている。一部報道によると、共和党の保守派メンバーで構成する「下院自由議員連盟」を中心に同法案には25名以上が反対しているといわれており、このままだとオバマケア代替法案は否決される。この場合、為替市場ではトランプ政権による財政刺激期待が大きく後退し、ドル売りの動きが強まる。

 本日(3月23日)の東京市場では、ドルを買い戻す動きが続き、ドル円は111円台半ば近辺まで上昇したが、ドル円は、50日移動平均や100日移動平均を大きく下回り、トランプラリーといわれる昨年11月上旬から12月半ばにかけての上昇(101.2円から118.7円までの上昇)の38.2%戻し水準である112円ちょうども下回っている。オバマケア代替法案が否決となれば、ドル円はトランプラリーの半値戻し水準である109.9円(ラフに言えば110円ちょうど)割れを目指す動きが予想される。

 仮にトランプラリーが解消されるようなことになれば、日銀は何らかの追加緩和を検討する準備に入るとみるべきだ。ただマイナス金利政策に対する批判は続いており、日銀のバランスシートの拡大ペースをさらに加速することも現実的には難しい部分が多く、日銀に残された追加緩和策は少ない。日銀の追加緩和は難しいとの見方が市場に広がれば、円高がさらに進展する恐れもある。そうした展開に備える意味でも、何もせず次に備える、という選択肢が今の日銀にとって最適なのだろう。

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2017年3月22日)



 3月22日のロンドン市場は、米債利回りが持ち直したものの、円買い優勢の展開に変わりはなかった。

 ドル円は取引前半こそ111円台半ば近辺で推移したが、中盤には111円台前半に下落。欧州株が全面安となるなか、米債利回りは下げ渋る動きを続けたが、市場のリスク回避姿勢の強まりを背景に円買い優勢の展開となった。取引後半のドル円は111円台前半で小動き。欧州株はやや買い戻され、米債利回りも小幅ながら反発し、ドル円の下値を堅くした。

 ユーロドルは取引前半に1.08ドルちょうど近辺から1.07ドル台後半に下落。中盤に入り発表された1月のユーロ圏経常収支(季調値)は241億ユーロの黒字と黒字額が2015年11月以来の低水準に縮小したが、ユーロ売りの動きは強まらず、後半のユーロドルは1.08ドルちょうど手前水準に小幅反発した。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2017年3月22日)

 新興国通貨は対ドルで方向感に欠ける展開となった。

 TWDは対ドルで0.2%の下落。
2月の台湾失業率は3.83%と市場予想や前月とほぼ同じだった。

 THBは対ドルで変わらず。
2月のタイ貿易収支(通関ベース)は16.1億ドルの黒字と黒字額が市場予想を下振れ。輸出が前年比2.8%減と市場予想ほど落ち込まなかったが、輸入が同20.4%増と市場予想を上回ったことが響いた。

 BRLは対ドルで0.3%の下落。
3月のブラジルIPCA-15は前年比+4.73%とほぼ市場予想通りで、2010年9月以来の低い伸びに鈍化した。

 ZARは対ドルで1.0%の上昇。
1月の南アフリカ先行指標は97.1と前月から改善。2月の南アフリカCPIは前年比+6.3%、コアCPIは同+5.2%と、いずれも前月から鈍化。第4四半期の同国経常収支はGDP比1.7%の赤字と、赤字額が市場予想を下回り、2011年第1四半期以来の低水準に縮小した。

 RUBは対ドルで0.2%の下落。
3月20日のロシアCPIは前週比横ばいと前週から鈍化した。

 ILSは対ドルで0.3%の下落。
2月イスラエル先行S指数は前月比+0.31%と上方修正された前月とほぼ同じ伸びとなった。

 今年は花粉症が軽くてよかったと思っていましたが、認識が間違っていました。

本日もよろしくお願いいたします。

2017年3月22日水曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2017年3月21日)



 3月21日のロンドン市場は、米債利回りが底堅く推移したものの、ドルが下落基調で推移した。

 ドル円は取引前半に112円台後半で下値の堅い動き。ドイツ株は前日終値水準で伸び悩んだが、米債利回りは小幅上昇。ドル円をサポートした。しかし中盤に入り、米債利回りの動意が乏しくなると、ドル円はじり安の動き。取引後半には112円台半ば近辺に下落し、上値の重い動きを続けた。

 一方、ユーロドルは取引中盤まで上昇基調が続き、1.07ドル台後半から1.08ドルちょうどに上昇。前日のフランス大統領選のテレビ討論会でマクロン候補が優勢だったとの見方からフランス大統領選に対する懸念が後退。ユーロ買いの動きを後押しした。ただ取引後半のユーロドルは1.08ドルちょうど近辺で上値が抑えられた。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2017年3月21日)

 新興国通貨は対ドルで方向感に欠ける動きとなった。

 ILSは対ドルで0.2%の下落。
1月のイスラエル製造業生産は前月比横ばい。ただ同0.5%減だった前月分は0.4%増に上方修正された。

 RUBは対ドルで0.6%の下落。
2月のロシア失業率は5.6%と市場予想や前月と変わらず。同月同国の実質小売売上高は前年比2.6%減と市場予想を上回る落ち込みとなり、同月同国の実質賃金も同1.3%増と市場予想を下回った。

米経済誌フォーブスが発表した2017年版の世界長者番付によると、米マイクロソフトの共同創業者ビル・ゲイツ氏が、純資産額860億ドル4年連続トップとなったそうです。トランプ米大統領の純資産は35億ドルで、順位は544位とのこと。誰か私の順位を教えてください。

本日もよろしくお願いいたします。

2017年3月21日火曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2017年3月20日)



 3月20日のロンドン市場は、ドルがじり高の動きとなった。

 ドル円は取引序盤に112円台後半から112円台半ば近辺に下落。この日は日本が祝日で休場。ロンドン市場に入り、米債利回りが低下して始まったことで円買いの動きが強まった。しかし、その後、米債利回りは先週末終値水準で持ち直し。ドル円は取引中盤に112円台後半に反発。後半は同水準で底堅く推移した。

 ユーロドルは下落基調で推移し、1.07ドル台後半から1.07ドル台半ば近辺に下落。2月のドイツPPIは前年比+3.1%と2011年12月以来の高い伸びとなったが、市場予想を下振れ。取引中盤に発表された第4四半期のユーロ圏労働コストは前年比1.6%増と2期連続で加速したが、いずれもユーロドルの下落を止めることができなかった。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2017年3月20日)

 新興国通貨は対ドルで底堅く推移した。

 KRWは対ドルで1.0%の上昇。USD/KRWは1120ちょうどと昨年10月以来のKRW高水準に低下した。
2月の韓国PPIは前年比+4.2%と2011年12月以来の高い伸びに加速した。

 PHPは対ドルで0.2%の上昇。
2月のフィリピン総合国際収支は4.4億ドルの赤字と赤字額が前月から拡大した。

 TWDは対ドルで0.3%の上昇。
2月の台湾輸出受注は前年比22.0%増と市場予想を上回り、2010年8月以来の高い伸びを記録した。

 BRLは対ドルで0.7%の上昇。
ブラジル中銀の週次エコノミストサーベイでは年末時点のUSD/BRL見通しが3.29に下方修正。3月19日までのブラジル貿易収支は38.5億ドルの黒字と前月を上回る黒字拡大ペースを維持した。

 CLPは対ドルで0.3%の上昇。
第4四半期のチリ経常収支は7億ドルの赤字と赤字額が市場予想を下振れ。同期のチリGDPは前年比0.5%増と市場予想通りで前期から鈍化した。

 HUFは対ドルで小幅上昇。
1月のハンガリー平均総賃金は前年比10.0%増と市場予想を上回り、2011年12月以来の高い伸びに加速した。

 ILSは対ドルで0.2%の上昇。
3月のイスラエルCPI予想は+0.3%と前月から鈍化した。

米国で美容整形が空前の活況を呈し、業界団体によると、昨年の同業界収益は過去最高の150億ドルを記録したそうです。ちなみに私は美容整形をしたことがございません。

本日もよろしくお願いいたします。