米大統領選後、米国株が上昇しています。
S&P500は2200を超え、NYダウは2万ドルを突破しようという勢いです。
日本株もTOPIXが1500を超え、日経平均は1万9000円を突破しました。
この株高をトランプの景気浮揚策への期待を反映した
“トランプ相場”とみる向きもあるようです。
しかし、ファーバー博士は
「クリントンの落選が米国や世界平和にとって
良いことであったのは間違いない」としたうえで、
トランプに過度の期待も不安も禁物であるとし、
本レポートでは、その理由について説明しています。
むしろ、財政赤字と債務残高をさらに拡大させ、
FRBのバランスシート膨張再開に期待する可能性が高く、
したがって、あれだけ非難していた
イエレンFRBに頭を垂れることもあり得るとのことでした。
現在の相場については基本、予断を許さない状況だが、
大天井を付けそうな株もあるようです。
レポート後半は博士の友人であるヤン・ロビンズ氏が
現金保有の危険性、貴金属保有の有効性、
コモディティが金融政策から受けた影響、
そして日銀の政策が“詰んで”しまい
「ドミノ倒しの初めのひと押し」になる可能性
について執筆しています。
氏は日本国債と日本円市場の「怖さ」を
承知したうえで、日本円に弱気のようです。
また、ポジション例として
イラク株ファンドと白金を挙げています
マーク・ファーバー博士の月刊マーケットレポート