2015年10月16日金曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年10月15日)

 10月15日のロンドン市場は取引序盤に円買い・ユーロ売りの動きが強まったが、その後、取引後半まで円、ユーロともに動意に欠ける展開。取引終盤に円買いの動きが再び強まった。ドル円は取引序盤に118円台後半から118円台前半に急落。中国株が上げ幅を縮小したことをきっかけに、ドル円は円買い優勢の動きが一気に強まった。ただ、欧州株はプラス圏で推移し、米債利回りも下値の堅い動き。ドル円は円買い一巡後に118円台半ば手前まで反発。取引後半までは同水準でのもみ合いが続いたが、終盤には反発した米債利回りが再び低下したことで、ドル円は118円台前半に下落した。

 ユーロドルは取引序盤に1.14ドル台後半から1.14ドル台前半に下落。オーストリア中銀のノボトニー総裁は、コアインフレが明らかに目標を下回っており、ECBは追加の政策手段が必要と発言。ユーロを下押しした。その後ユーロドルは1.14ドル台前半で方向感に欠ける動き。取引中盤にはスペイン中銀のレストイ副総裁がECBの量的緩和プログラムは目標達成に十分でなければ延長される可能性もあると発言。ユーロの上値を抑えた。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2015年10月15日)

 新興国通貨は対ドルでマチマチ。ユーロと連れ安となる形で東欧通貨が下落する一方、RUBや中南米通貨は上昇した。

 IDRはBloombergによると対ドルで1.5%の上昇。インドネシア中銀は市場予想通り政策金利を7.50%で据え置き。同中銀は声明でマクロ経済の安定を脅かす圧力が和らいでおり、将来の金融緩和の余地が存在すると指摘。同中銀高官も、タイミングは明確に言えないものの、利下げの余地が十分あると判断すれば、すぐに金利を調整できると発言。利下げ実施の可能性を示唆した。インドネシア政府は、最低賃金を毎年、GDPの伸び率にインフレ率を加味した比率で引き上げる雇用政策を発表した。

 BRLは対ドルで0.3%の上昇。フィッチはブラジル信用格付けを従来の「BBB」から「BBB-」に引き下げ、見通しを「ネガティブ」に据え置き。同社は、ブラジルの財政悪化や長引く景気後退、さらには政治不安などを背景に同国が間もなく投資適格級を失う恐れがあると指摘した。

 PENは対ドルで0.2%の上昇。8月のペルー経済活動指数は前年比+2.6%と市場予想や前月を下回る伸び。9月のペルー失業率は6.4%と市場予想通り前月から上昇した。

 COPは対ドルで1.1%の上昇。9月のコロンビア消費者信頼感は+4.3と市場予想を上回った。

 TRYは対ドルで1.1%の上昇。7月のトルコ失業率は9.8%と市場予想通り2カ月連続の上昇となった。

 RUBは対ドルで1.9%の上昇。10月9日時点のロシア金・外貨準備高は3738億ドルと前週から増加。9月のロシア鉱工業生産は前年比-3.7%と市場予想に反し落ち込み幅が前月から縮小した。

 ILSは対ドルで0.7%の上昇。9月のイスラエルCPIは前年比-0.5%と小幅ではあるが、2カ月連続で落ち込み幅が拡大した。

NYの人気レストラン・グループがチップを廃止する方針を発表したそうです。チップ制度がそもそも存在しないか、あっても重視されていない欧州やアジアなど諸外国の習慣に合わせることにしたとのこと。ちなみにNY市の交通機関を運営する2社は、市内を運行する、もしくは市内に乗り入れている通勤電車とバス、タクシーの車内で静かに過ごすよう乗客に呼び掛けるキャンペーンを始めたそうです。これもグローバル化の流れなのでしょうか。

2015年10月15日木曜日

2期連続のマイナス成長の可能性が高まった日本景気

昨日(10月14日)のNY市場は、米経済指標や米地区連銀経済報告(ベージュブック)を受けてドル売りの流れが続いた。昨日発表された9月の米小売売上高は、前月比0.1%増と市場予想を下振れ。コア売上高は同0.3%減と市場予想を上回る落ち込みとなり、前月分もマイナスに下方修正。GDP算出に使われるコントロール売上高も同0.1%減と市場予想に反し減少となり、前月分も下方修正された。

同時に発表された9月の米PPIも弱く、前月比-0.5%と市場予想を上回る落ち込み。コアPPIも同-0.3%と市場予想に反しマイナスとなった。内訳をみると、食品価格が同-0.8%と5カ月ぶりの大きな落ち込み。エネルギー価格は同-5.9%と3カ月連続のマイナスとなり、落ち込み幅は8カ月ぶりの大きさとなった。

米地区連銀経済報告(ベージュブック)も市場に弱い印象を与えた。同報告では、8月中旬から10月初めまでの米経済活動が「引き続き緩やかに拡大した」と、前回報告の「引き続き拡大した」に「緩やか」という表現が加わり、米景気の減速感を示した。また製造業については、ドル高などを理由に、「ばらつきがあるものの直近は弱含んでいる」とされ、前回報告の「おおむね良好」から下方修正された。

ベージュブックでは、賃金と物価の伸びの弱さも指摘された。ニューヨーク地区では賃金上昇圧力が目立つようになり、サンフランシスコ地区では、最低賃金引き上げの影響が小売業中心に見られるようになったと報告されたが、大半の地区では、賃金は抑制されたままであると指摘。物価上昇圧力も抑制が続いており、エネルギーだけでなく、テクノロジー製品、農産物は物価下落が観測されたと報告されている。

為替市場では、2つの経済指標の結果を受けてドル円が119円台後半から119円台前半に下落。いったんは119円台半ば近辺に持ち直したが、米債利回りの低下が続いたことから、再び119円台前半に下落。ベージュブックが公表された後には118円台後半と、9月4日以来の安値を記録。ドル売りの動きが続くことになった。

市場の反応を見れば、米景気の先行き懸念が強まりを背景としたドル売りの反応、とまとめることができるが、興味深いのは米雇用環境の改善がベージュブックでも確認されたことだ。ベージュブックでは、雇用について、大半の地区で「緩やか、ないしは、適度に拡大した」と指摘。多くの地区では、熟練工を雇用することが難しく、場合によっては未熟練工ですら雇用が難しいとの報告もあった。

FOMC声明やFRBイエレン議長の見解によると、米雇用は改善が続いており、米景気は拡大が続き、いずれ賃金や物価は上昇ペースが加速することになる。しかし現実には、米景気は減速感が強まっており、賃金は上昇ペースが鈍いまま。物価は上昇するどころか下落気味である。為替市場はFOMCやイエレン議長の見方に懐疑的であることを示したといえる。FOMCやイエレン議長の見方が正しいのか、それとも為替市場の見方が正しいのかは、今後の米経済指標で確認されることになる。

じつは日銀も、米FOMCやFRBイエレン議長と同じように、雇用の改善を根拠に今後の景気拡大や物価上昇ペースの加速を見込んでいる。ただ米国と同じように、日本でも日銀の見方に説得力がなくなりつつある。本日(10月15日)に発表された8月の鉱工業生産(改定値)は前月比-1.2%と速報値の同-0.5%から大きく下方修正された。仮に9月の伸びが生産予測指数並みの前月比+0.1%に留まれば、7-9月期は前期比-2.0%と2期連続の減産となる。

日本の鉱工業生産はGDP成長率との連動性が高いことから、7-9月期のGDP成長率もマイナス成長の可能性が高くなってきたと言える。日本経済研究センターが13日発表した10月の「ESPフォーキャスト調査」によると、民間エコノミストが予測する7-9月期のGDP成長率は平均で前期比年率0.55%増と、前月調査時の1.67%増から約1%下振れた。予測値が低い8機関の平均では同0.36%減と、すでにマイナス成長が見込まれているが、8月の鉱工業生産の下振れを受けて、7-9月期の成長率もマイナスとなるとの見方が広がるだろう。

この結果、10月30日に予定されている日銀・金融政策決定会合に向けて、為替市場では追加緩和期待が盛り上がるのかもしれない。ただ先週、ご紹介したように、筆者は日銀が追加緩和に踏み切る可能性は低いとみている。仮に筆者の見通しと異なり、日銀が追加緩和に踏み切ったとしても、過去2回の緩和と異なり、追加緩和の規模は限定的なものになるだろう。黒田総裁のこれまでの発言を無視する形で、日銀が当座預金の付利引き下げに踏み切らなければ、追加緩和が決まったとしても円売りの動きは一時的なものに留まると予想される。

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年10月14日)

 10月14日のロンドン市場はドル、ユーロともに方向感に欠ける動きとなった。取引前半のドル円は119円台後半での推移。欧州株は続落でスタート。その後も軟調な動きが続いたが、米債利回りは下値の堅い動き。ドル円をサポートしたが、中盤に入り、ドル円は119円台半ば近辺に小幅下落。その後は米小売売上高の発表待ちの様相が強まり、ドル円は119円台半ば近辺での小動きとなった。

 ユーロドルは1.14ドルちょうど近辺での推移。8月のユーロ圏鉱工業生産は前年比+0.9%と市場予想を下回ったが、前月比では-0.5%と市場予想通りで、前月分は小幅上方修正。市場の反応は限定的で、ユーロは様子見姿勢が続いた。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2015年10月14日)

 新興国通貨は対ドルで上昇。欧米株は続落となったが、米債利回りは低下。原油先物価格は下げ渋りの動きとなり、新興国通貨は買い優勢となった。

 KRWは対ドルで0.2%の上昇。9月の韓国失業率は3.5%と市場予想に反し前月から低下。8月の同国M2は前月比0.9%増と前月から小幅鈍化したが高い伸びを維持した。

 SGDは対ドルで1.8%の上昇。シンガポールMASはS$NEERのバンドの傾斜を若干緩やかにすると発表。バンド幅と中心値は据え置いた。MASは声明で、4月の政策見直し時に比べ、世界経済の見通しは総じて弱まったと指摘。世界的な成長抑制は外需依存型のシンガポール経済に今後数四半期にわたり影響するとの見通しを示した。なお同時に発表された第3四半期のシンガポールGDPは前年比1.4%増(前期比年率0.1%増)と市場予想を小幅上振れ。前期も上方修正された。

 INRは対ドルで0.2%の上昇。9月のインドWPIは前年比-4.54%と市場予想を上回る落ち込みとなった。

 BRLは対ドルで2.1%の上昇。8月のブラジル小売売上高は前年比6.9%減と市場予想を上回る落ち込み。ブラジル景気の悪化継続が確認された。

 TRYは対ドルで1.6%の上昇。8月のトルコ経常収支は1.6億ドルの赤字と市場予想に反し赤字が継続。ただ財サービス収支は小幅ながら黒字に転じた。

 CZKは対ドルで1.1%の上昇。8月のチェコ経常収支は7.4億コルナの赤字と赤字額が市場予想を下回った。

 PLNは対ドルで1.0%の上昇。8月のポーランド経常収支は8.64億ユーロの赤字と赤字額が市場予想を下回り、前月分の赤字も下方修正。9月の同国M3は前年比8.4%増と市場予想を上回る伸びとなった。

 RUBは対ドルで0.8%の上昇。10月12日までの週のロシアCPIは前週比+0.2%と前週から加速した。

 運動会やその練習中に、足をつないで集団で走る「ムカデ競走」で昨年度、482人が足や肩などを骨折したことが調査で分かったそうです。ムカデには気を付けましょう。

2015年10月14日水曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年10月13日)

 10月13日のロンドン市場は取引前半にドル売り優勢となったが、中盤には持ち直し。後半は動意に欠ける展開となった。ドル円は取引前半に119円台後半から119円台半ば近辺に下落基調で推移。ロンドン市場に入り、欧州株、日経平均先物はともに下落基調で推移。米債利回りも低下し、ドル円を下押しした。取引中盤に入り、欧州株が下げ止まると、米債利回りも下げが一服。ドル円は119円台後半に小幅反発。後半に入り、米債利回りが小幅上昇すると、ドル円は119円台後半でじり高の動きとなった。

 ユーロドルは取引前半に1.13ドル台後半から1.14ドルちょうど近辺に上昇。ECBメルシュ専務理事が年末にかけて緩和効果が発揮されインフレが持ち直し始めることが期待されると発言したことが材料視された。ただ、その後、ユーロ買いの動きは続かず、中盤に入る前にユーロドルは1.13ドル台後半に下落。その後発表された10月のドイツZEW企業景況感は1.9と市場予想を大きく下回り、7カ月連続の低下。ユーロドルは1.13ドル台後半で小幅下落したが、下値は堅い動き。後半は同水準で方向感に欠ける動きとなった。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2015年10月13日)

 新興国通貨は対ドルで下落。欧米株、原油先物価格はともに下落。新興国通貨は売り優勢となった。

 BRLは対ドルで3.2%の下落。ブラジル中銀の週次サーベイではインフレ見通しが今年末、来年末ともに上方修正。USD/BRL見通しも来年末が4.15に上方修正された。10月11日までのブラジル貿易収支は10.28億ドルの黒字と黒字基調を維持した。

中国の検索サイトや一部SNSでは「3代目の太っちょ」というキーワードが検索禁止となったそうです。日本では禁止となっていないようですが、業務時間中や混雑した電車の中での検索はお控えください。

2015年10月13日火曜日

上昇が続くとは思えないトルコリラ(TRY)

 トルコリラ(TRY)が対ドルで過去最安値(3.075近辺)から反発している。先週末(10月9日)には一時2.89台と8月20日以来の高値を回復。週明けは2.93台で下値の堅い動きとなっている。ただトルコのファンダメンタルズは悪化を続ける見込み。TRYの上昇継続を期待するのは難しいと思われる。

 誰もが考えることだろうが、トルコの首都アンカラで97人が死亡した爆弾テロ事件は、トルコの地政学的リスクの高まりを意識させる。トルコ政府は、同テロ事件の首謀者としてIS(いわゆるイスラム国)を最優先に操作することを表明したが、その後、捜査内容を公表しない方針に変更。同国政府としては、情報管理を徹底する意図があったと思われるが、トルコではイスタンブールなど各地で政府の治安対策などへの抗議活動が発生。これに乗じて、新たなテロが発生するとの懸念も強まっている。

 11月1日に予定されている二度目の総選挙の先行き不透明感は強まっている。アンカラでのテロ事件の犠牲者を中心に、爆弾テロはトルコ政府と与党・公正発展党(AKP)の無策によるものとの批判が過熱。二度目の総選挙をもってしてもAKPの過半数割れが続く可能性も高まっている。

 原油価格の上昇もトルコ経済にとってはネガティブである。トルコの輸入の約3割は原油を中心としたエネルギー関連製品。トルコの経常収支は、原油安を背景に改善傾向が続いたが、今後は一転して悪化する可能性が高い。

 これまで続いたTRY安でトルコのインフレ圧力は高止まりしている。9月のトルコCPIは原油安にもかかわらず前年比+7.95%と2カ月連続の加速。コアCPIは同+8.23%と今年1月以来の8%台に加速した。

 結局のところ、こうした状況にもかかわらずTRYが上昇したのは、新興国通貨買い戻しの流れにTRYも乗っただけ、ということなのだろう。IDRやBRLなど新興国通貨の多くが対ドルで上昇した9月28日から10月12日までの対ドル・パフォーマンスを見ると、TRYは4.1%の上昇。ただ同時期にIDRは9.6%、MYRは5.8%、BRLは5.6%、ZARは4.5%と、これまで下落が目立った新興国通貨の多くはTRYよりも上昇幅が大きい。

 市場はトルコのファンダメンタルズの悪化をきちんと理解しているということだろう。今後の展開として、中国や米国株が続伸となり、新興国通貨を買い戻す動きが続くことも否定はできないが、市場のリスク回避姿勢が再び強まり、新興国通貨が売り優勢となる可能性も当然、想定すべきとなる。

 USD/TRYの上の節目は7月14日の安値(2.628近辺)から9月24日の高値(3.075近辺)から10月9日の安値(2.891近辺)の38.2%戻しとなる2.961近辺と50.0%戻し水準の2.983近辺。その上は3.00ちょうど近辺と3.03近辺、過去最安値の3.075近辺が視野に入る。

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年10月12日)

 10月12日のロンドン市場はドルが上値の重い動きとなった。ドル円は120円台前半で上値が抑えられる動き。この日は米国がコロンブスデーで債券市場が休場。欧州株は取引序盤に強含み、ドル円も円売り優勢の動きを見せたが、その後、欧州債が上げ幅を縮め、前日終値水準での推移となると、ドル円も120円台前半を維持したものの、小幅下落。その後のドル円は膠着感を強める展開となった。

 ユーロドルは取引中盤まで上昇基調で推移し、1.13ドル台後半から1.14ドルちょうど近辺に上昇。この日はユーロ圏主要国で主だった経済指標の発表がなく材料難。ユーロドルはドル売り優勢の展開となった。ただ取引後半にはドルを買い戻す動きとなり、ユーロドルは再び1.13ドル台後半に下落。ECB追加緩和観測もありユーロドルの上昇は続かなかった。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2015年10月12日)

 新興国通貨は対ドルでマチマチとなった。

 MYRは対ドルで0.4%の下落。8月のマレーシア鉱工業生産は前年比+3.0%と市場予想を下振れ。同月同国の製造業売上高は同0.8%増と伸び悩みが続いた。

 INRは対ドルで変わらず。8月のインド鉱工業生産は前年比+6.4%と市場予想を上回る伸び。一方、9月の同国CPIは同+4.41%と市場予想通り前月から加速。前月分の伸びが上方修正された。

 MXNは対ドルで0.4%の下落。8月のメキシコ鉱工業生産は前年比+1.0%と市場予想通りで、前月に引き続き弱い伸びに終わった。

 RUBは対ドルで1.2%の下落。原油価格の下落が嫌気された。8月のロシア貿易収支は87億ドルの黒字と、黒字額が市場予想を下回り、2010年8月以来の低水準。輸出が前年比40.7%減と市場予想を上回る減少となったことが響いた。

連休中にクシャミが多く、秋の花粉症かと思っていたら、風邪をひいていました。夏仕様でTシャツ、短パン、掛布団なしの睡眠がよくなったようです。皆様は、油断なく、健康維持でのご活躍をお願いいたします。

2015年10月11日日曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年10月9日)

 10月9日のロンドン市場は東京市場に引き続き円売り・ユーロ買い優勢の動きが続いた。ドル円は120円台前半で小幅上昇。日経平均先物は小幅安となったが、欧州株はこの日も上昇して始まり、その後も底堅い動き。原油先物価格はWTIが50ドル台に回復するなど小高く推移。市場のリスク回避姿勢は後退。ドル円をサポートした。

 ユーロドルは1.13ドルちょうど近辺から1.13ドル台半ば近辺に上昇。8月のギリシャ鉱工業生産は前年比+4.5%と市場予想に反し前年比大幅プラス。一方、9月の同国CPIは前年比-0.8%と市場予想を上回る落ち込みとなったが、市場のリスク回避姿勢の後退を背景にユーロドルは上昇基調での推移となった。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2015年10月9日)

 新興国通貨は対ドルで上昇。原油先物価格や欧米株の上昇を背景に新興国通貨は買い優勢となった。

 COPは対ドルでほぼ変わらず。8月のコロンビア自動車販売は前年比16.8%減と6カ月連続で減少し、最大の落ち込み。コロンビア中銀は会合議事録(9月26日開催分)を公表。インフレ期待は上昇するリスクがあり、インフレ加速が続くリスクが高まっていると指摘された。

 BRLは対ドルで0.6%の上昇。10月7日までの週のブラジルFIPE・CPIは前月比+0.79%と市場予想を上回る伸び。10月のブラジルIGP-M(一次速報値)は前月比+1.64%と、こちらも市場予想を上回り、2010年6月以来の高い伸びに加速した。

 CZKは対ドルで0.9%の上昇。9月のチェコCPIは前年比+0.4%と小幅ながら市場予想を上回る伸びとなった。

 HUFは対ドルで0.8%の上昇。8月のハンガリー貿易収支は4.6億ユーロの黒字と黒字額が市場予想を下振れ。輸出が前年比6.2%増となったが、輸入も同6.3%増と増加し貿易黒字が縮小した。

 RUBは対ドルで0.2%の下落。第3四半期のロシア経常収支は54.0億ドルの黒字と黒字額が市場予想を大きく下回り、赤字となった2013年第3四半期以降、黒字額が最も小さくなった。

よい日曜日をお過ごしください。