2016年12月3日土曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年12月2日)



 12月2日のロンドン市場はユーロが下落基調で推移。ユーロドルは1.06ドル台後半から取引後半には1.06ドル台前半まで下落。終盤は1.06ドル台半ば手前でもみ合いとなり、上値の重さが目立った。米債利回りは取引前半こそ小動きだったが、中盤に低下。10月のユーロ圏PPIは前年比-0.4%と市場予想以上に低下率が縮小したが、12月4日のイタリア国民投票とオーストリア大統領選を控え、ユーロ買いポジションを調整する動きが強まった。

 一方、ドル円は取引中盤まで下落基調が続き、114円ちょうど近辺から113円台後半に下落。ドイツ株はマイナス圏で推移する中、米債利回りが低下したことでドル円はドル売り優勢となった。ただ取引後半に入るとドル円は持ち直し、114円ちょうど手前まで反発した。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2016年12月2日)

 新興国通貨はマチマチ。中南米通貨が軟調に推移する一方、東欧通貨は底堅く推移。ZARは上昇が目立った。

 SGDは対ドルで0.5%の上昇。11月のシンガポール購買部景気指数は50.2と市場予想や前月を小幅上回った。

 BRLは対ドルで0.4%の下落。11月のブラジルFIPE・CPIは前月比+0.15%と市場予想を下振れ。10月のブラジル鉱工業生産は前年比-7.3%と市場予想を上回る低下となった。

 CLPは対ドルで0.6%の上昇。チリ中銀は会合議事録(11月18日結果発表分)を公表。政策金利を3.50%で据え置く決定は全会一致。議事録の大半では金融政策姿勢を中立から緩和に変更すべきかについての議論だった。

 COPは対ドルで0.5%の下落。10月のコロンビア輸出は前年比3.8%減と2カ月連続の前年割れ。11月のコロンビアPPIは前月比+1.03%と今年1月以来の高い伸びに加速した。

 ZARは対ドルで2.2%の上昇。S&Pは南アフリカの格付けを「BBB-」で据え置くと発表。ただ長期自国通貨建て債務の格付けは「BBB」と、従来の「BBB+」から引き下げ。格付け見通しは「ネガティブ」が維持された。

よい週末をお過ごしください。

2016年12月2日金曜日

マーク・ファーバーのコメント(2016年11月)

ふと思い出したように、マーク・ファーバー博士から、レポートが届きました。
以下に内容を簡単にご紹介します。

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注目の米大統領選はトランプ氏の勝利となりました。
“世界中の誰もが驚いた”と報道されていますが、
本レポート読者の皆様には
「さもありなん」だったのではないでしょうか。

さて、今月のテーマは「超現実主義(シュルレアリスム)」です。
日本では、それを語源とした「シュール」という言葉が
「意味不明」「異常」「不思議」といった意味合いで、
よく使われているように思います。

ただ、もともとの意味合いは
合理性(現実・理性)を超越して、
潜在意識(自然・欲望)を探求する思想運動とのことです。
レポートに詳しい説明があります……。

博士は、芸術ならまだしも、現代の政治・経済・金融・マスコミで、
まさに合理性を無視して、己の欲望のまま突き進む
超現実主義者が臆面もなく闊歩していると指摘し、
いくつか具体例を挙げています。

そして、民主主義社会が超現実主義社会となり、
崩壊の道を歩んでいると危惧しています。

さらに博士は、こうした傾向からも
ハイパーインフレのシナリオが考えられ、
そのなかでどのような投資方針が立てられるか説明しています。

特に今月は、資源株で具体例を挙げています。
また、その読みが外れたときの“ヘッジ”についても言及しています。

なお、前半の超現実主義についての説明で紹介された
芸術家・作品について一見にしかずということでリンクを張りました。
よろしければ、ご参考ください。

【超現実主義の芸術家】
マックス・エルンスト(ドイツ出身の画家・彫刻家・1891―1976)
 https://www.wikiart.org/en/max-ernst
サルバドール・ダリ(スペイン出身の画家・1904―89)
 https://www.wikiart.org/en/salvador-dali
ジョアン・ミロ(スペイン出身の画家・1893―1983)
 https://www.wikiart.org/en/joan-miro
イヴ・タンギー(フランス出身の画家・1900―55)
 https://www.wikiart.org/en/yves-tanguy
ルネ・マグリット(ベルギー出身の画家・1898―1967)
 https://www.wikiart.org/en/rene-magritte
ジャン・アルプ(アルザス出身の彫刻家・画家・1886―1966年)
 https://www.wikiart.org/en/jean-arp

【超現実主義に影響を与えた芸術家】
ジョルジョ・デ・キリコ(イタリア出身の形而上絵画派画家)
 https://www.wikiart.org/en/giorgio-de-chirico
ギュスターヴ・モロー(フランス出身の象徴派画家)、
 https://www.wikiart.org/en/gustave-moreau
アルノルト・ベックリン(スイス出身の象徴派画家)、
 https://www.wikiart.org/en/arnold-b-cklin
オディロン・ルドン(フランス出身の象徴派画家)、
 https://www.wikiart.org/en/odilon-redon
アンリ・ルソー(フランス出身の素朴派画家)
 https://www.wikiart.org/en/henri-rousseau
ジュゼッペ・アルチンボルド(イタリア出身のマニエリスム画家)、
 https://www.wikiart.org/en/giuseppe-arcimboldo
ヒエロニムス・ボス(オランダの初期フランドル派画家)
 https://www.wikiart.org/en/hieronymus-bosch

【ニューヨークダダ】
マルセル・デュシャン
 https://www.wikiart.org/en/marcel-duchamp
 『ビン掛け』
 https://uploads0.wikiart.org/images/marcel-duchamp/bottlerack-1914.jpg
 『泉』
 https://uploads7.wikiart.org/images/marcel-duchamp/fountain-1917.jpg
フランシス・ピカビア
 https://www.wikiart.org/en/francis-picabia
マン・レイ
 https://www.wikiart.org/en/man-ray
アルフレッド・スティーグリッツ(訳注:米国出身の写真家)
 https://www.wikiart.org/en/alfred-stieglitz

【代表的な手法】
コラージュ(切り抜き)
 https://en.wikipedia.org/wiki/Collage
ドゥードゥリング(無意識ないたずら書き)
 https://en.wikipedia.org/wiki/Doodle
フロッタージュ(こすりつけて模様を映し出す技法)
 http://www.deviantart.com/tag/frottage
デカルコマニー(転写画)
 http://www.deviantart.com/tag/decalcomania
グラッタージュ
 http://www.deviantart.com/tag/grattage

マーク・ファーバー博士の月刊マーケットレポート

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年12月1日)



 12月1日のロンドン市場は取引前半に円が下落。中盤は売りの動きが一服したが、終盤には再び売り優勢となった。ドル円は取引前半に114円ちょうど近辺から114円台前半に小幅上昇。ドイツ株は下げて始まったものの米債利回りは動意に欠ける動き。ドル円をサポートした。取引中盤に入りドル円は114円台前半で小動きとなり、そのまま後半に入ったが、終盤には同水準で下値をやや切り上げた。

 ユーロドルは取引前半に1.06ドル台前半から1.06ドルちょうど近辺に小幅下落。その後、発表された11月のドイツ製造業PMI(確報値)は54.3と市場予想に反し速報値から小幅下方修正。一方、同月のユーロ圏製造業PMI(確報値)は53.7と速報値と変わらずだった。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2016年12月1日)

 新興国通貨は対ドルでマチマチ。東欧通貨は対ドルで底堅く推移する一方、中南米通貨は軟調だった。

 KRWは対ドルで変わらず。11月の韓国CPIは前年比+1.3%と市場予想を下回り、前月と同じ伸び。10月の韓国経常収支は87.2億ドルの黒字と黒字額が3カ月連続で拡大。11月の韓国貿易収支は80.0億ドルの黒字と黒字額が市場予想を下回った。

 CNYは対ドルでほぼ変わらず。11月の中国製造業PMIは51.7と市場予想を上回り、2014年7月以来の高水準。同月同国の非製造業PMIも54.7と2014年6月以来の高水準を記録した。一方、同月同国の財新・製造業PMIは50.9と市場予想や前月を下回った。

 IDRはBloombergによると対ドルで変わらず。11月のインドネシア・ダナレクサ消費者信頼感は99.3と前月から低下。11月のインドネシアCPIは前年比+3.58%と市場予想を小幅上触れ。ただコアCPIは同+3.07%と市場予想に反し前月と変わらずだった。

 THBは対ドルで変わらず。11月のタイCPIは前年比+0.60%とほぼ市場予想通りで前月から小幅加速。コアCPIは同+0.72%と市場予想通り前月とほぼ変わらずだった。11月のタイ企業景況感は49.5と前月から小幅上昇した。

 BRLは対ドルで2.3%の下落。11月のマークイット製造業PMIは46.2と前月とほぼ変わらず。10月の同国CNI設備稼働率は76.6%とほぼ市場予想通りで、前月から小幅低下した。11月のブラジル貿易収支は47.6億ドルの黒字と黒字額が市場予想を大きく上回り、6カ月ぶりの高水準。11月のブラジル自動車販売台数は前年比8.7%減と2015年3月以来の一桁減にとどまった。

 MXNは対ドルで0.9%の下落。11月のメキシコIMEF指数は製造業が49.4、非製造業が49.1と、ともに市場予想を下回り50割れ。同月同国のマークイット製造業PMIは51.1と前月から低下。10月のメキシコ労働者送金は前年比7.1%増だった。メキシコ中銀は会合議事録(11月18日結果発表分)を公表。MXN安による物価押し上げ効果に特段の注意を払っていることが示された。メキシコ中銀のカルステンス総裁は来年10月にBIS総支配人に就任することが明らかになった。

 PENは対ドルで小幅下落。11月のペルーCPIは前年比+3.35%とほぼ市場予想通りで、前月から小幅鈍化した。

 RUBは対ドルで0.3%の上昇。11月のロシア・マークイット製造業PMIは53.6と市場予想を大きく上回り、2013年12月の現行統計開始以来最高を更新。11月25日のロシア金・外貨準備は3857億ドルと3週連続で減少した。

 TRYは対ドルで1.7%の下落。11月のトルコ・マークイット製造業PMIは48.8と前月から低下。11月25日までの週のトルコ非居住者国債取引は9.69億ドルの売り越しと4週連続で売り越し。売り越し額は昨年1月以来の大きさだった。

 HUFは対ドルでほぼ変わらず。11月のハンガリー製造業PMIは56.6と市場予想を大きく上回ったが、前月からは低下した。

 PLNは対ドルで小幅下落。11月のポーランド・マークイット製造業PMIは51.9と市場予想や前月を上回った。

 CZKは対ドルで0.5%の上昇。11月のチェコ・マークイット製造業PMIは52.2と市場予想に反し前月から低下した。

 ZARは対ドルで変わらず。10月の南アフリカ発電量は前年比2.0%増と前月から小幅加速。同月同国の電力消費量は同0.5%減と2カ月連続の前年割れ。11月の同国Naamsa自動車販売台数は前年比9.6%減と小幅ながら減少率が前月から縮小した。

2016年12月1日木曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年11月30日)

 11月30日のロンドン市場は円がじり安。ドル円は112円台後半から113円台前半へと緩やかなペースで上昇した。この日開催されたOPEC総会での減産合意期待もあって米債利回りは上昇基調で推移。ドイツ株は小幅ながらプラス圏で底堅く推移。ドル円はドル買い・円売り優勢の展開が続いた。

 一方、ユーロドルは取引前半に1.06ドル台前半で小動き。10月のドイツ小売売上高は前年比2.4%増と市場予想を上回る伸びとなったが、ユーロドルは上値が抑えられたままだった。取引中盤に近づくとユーロドルは1.06ドル台半ば近辺に小幅上昇。その後発表された11月のドイツ失業者数は5千人減と市場予想通りで市場の反応は限定的だった。後半に発表された11月のユーロ圏CPI(速報値)は前年比+0.6%と市場予想通りで、前月から小幅加速。しかしユーロドルは1.06ドル台半ば近辺で小動きを続けた。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2016年11月30日)

 新興国通貨は対ドルで原油先物価格の上昇でCOP、RUBが上昇。ただ他は売り優勢の展開となった。

 KRWは対ドルで変わらず。10月の韓国鉱工業生産は前年比-1.6%と2カ月連続の前年割れで、市場予想を上回る低下率となった。

 SGDは対ドルで0.5%の下落。10月のシンガポールM2は前年比6.8%増と2013年10月以来の高い伸びに加速した。

 MYRは対ドルで変わらず。10月のマレーシアM3は前年比3.2%増と昨年11月以来の高い伸びに加速した。

 THBは対ドルでほぼ変わらず。10月のタイ製造業生産指数は前年比+0.1%とほぼ市場予想通り。同月同国の設備稼働率は65.4と前月からほぼ変わらず。同月同国の経常収支は28.8億ドルの黒字と黒字額が市場予想を下回った。

 INRは対ドルで0.4%の上昇。第3四半期のインドGDPは前年比7.3%増と市場予想を下振れ。政府支出は同15.2%増と2期連続の二桁増。個人消費も同7.6%増と前期から加速したが、輸出が同0.3%増と伸び悩み。総固定資本形成は同5.6%減と3期連続の前年割れだった。

 IDRはBloombergによると対ドルで0.2%の上昇。10月のインドネシアM2は前年比7.5%増と前月から加速した。

 BRLは対ドルで0.2%の上昇。第3四半期のブラジルGDPは前年比2.9%減と、減少率が市場予想を下回った。ブラジル中銀は市場予想通り政策金利を25bp引き下げ13.75%にすると発表した。

 CLPは対ドルで小幅下落。10月のチリ失業率は6.4%と市場予想に反し前月から改善し、6カ月ぶりの低水準となった。

 COPは対ドルで2.8%の上昇。10月のコロンビア失業率は8.3%と3カ月連続で低下し、昨年11月以来の低水準を記録した。

 TRYは対ドルで0.8%の下落。10月のトルコ貿易収支は41.6億ドルの赤字と赤字額が市場予想を小幅上回った。

 HUFは対ドルで0.9%の下落。10月のハンガリーPPIは前年比-1.2%と低下率が昨年11月以来の小幅に縮小した。

 CZKは対ドルで0.4%の下落。10月のチェコM2は前年比8.3%増と2カ月連続で縮小し、昨年8月以来の低い伸びに鈍化した。

 ZARは対ドルで1.4%の下落。10月の南アフリカ財政収支は309.1億ランドの赤字と赤字額が前月から急増。同月同国の貿易収支は44億ランドの赤字と、赤字額が市場予想を下回った。

 PLNは対ドルで0.9%の下落。11月のポーランドCPIは前年比0.0%と市場予想通りで、2014年7月から続いていた前年割れが止まった。

 RUBは対ドルで1.5%の上昇。11月28日のロシアCPIは前週比+0.1%と前週から鈍化した。

19世紀生まれの最後の存命者で世界最高齢とされているイタリア人女性が117歳の誕生日を迎えたそうです。1日に2つの生卵を食べる食事習慣を続けているとのこと。彼女がこれまでに食べた卵の数は、だいたいですが、2×365×117個ですね。通貨ストラテジストの試算なんてこんなもんです。