2017年2月17日金曜日

マーク・ファーバーのコメント(2017年2月)

今回も
マーク・ファーバー博士の月刊マーケットレポート
の内容を一部ご紹介します。
http://www.tradersshop.com/bin/showprod?a=9933&c=2011281600009


年初(年末)になると「今年(来年)はこうなる」といった予測がメディアで賑います。


しかし“専門家”の経済予測は多くが占いに近く、また“的中”といっても宝くじ的な事象にすぎず、惨憺たる成績で終わるのが普通だそうです。


ただ、博士はそうした専門家(自分を含め)よりもひどい人たちがおり、それが「エコノミスト(経済学者・経済研究者)」だといいます。


現代経済学が「有り得ない(現実にそぐわない)条件を前提にした意味不明な数学」と化しており、心理学、哲学、歴史学、政治学などの幅広い知識・視点に欠けているからという指摘です。


しかし、予測そのものは愚行でも不要でもなく、そこに求められる姿勢が重要であり、それはするほうにも聞くほうにも求められる、と博士は説いています。

そうでなければ、何も知らないほうがマシだ
ということでしょう。


さて、投資方針では、不動産、債券・現金(通貨)、株式、コモディティ(貴金属)のポートフォリオの内容について具体例を出しながら組み入れた理由について説明しています。


また、博士が目先または長期的に有望とみている分野、心しておきたいサプライズについても言及しています。


そして、レポートの最後は『ダウの犬投資法』で知られるマイケル・オヒギンズ氏の寄稿です。

氏の2016年MOARポートフォリオは中長期米国債に30%の配分をしているにもかかわらず手数料抜き後トータルリターンで12.99%を上げておりS&P500の11.95%を上回っています。


その中核となるのが「世界の犬」です。「ダウの犬」のアイデアを世界市場に広げたこの戦略は昨年の注目として挙げたロシアとブラジルが見事に的中し、分配金を含めプラス24.66%のリターンを上げました。