2014年5月2日金曜日

ブラジル・貿易収支(2014年4月)

明日午前3時に4月のブラジル貿易収支が発表される。市場予想では2.5億ドルの黒字と2カ月連続の黒字が見込まれている。ただ輸出は前年比7%減と2カ月連続の前年割れが予想されている。

ブラジルの場合、依然としてインフレ指標が重要であり、金融政策やBRL相場だけでなくブラジル景気に影響を及ぼすと考えられる。ブラジル中銀は5月28日に金融政策決定会合を開催するが、それまでにもブラジルでは数多くのインフレ指標が発表される。

メキシコ・IMEF製造業指数(2014年4月)

明日午前2時に4月のメキシコIMEF製造業指数が発表される。市場予想では53.5と3カ月連続で上昇し、2012年6月以来の高水準を記録する見込みである。

第1四半期のメキシコ経済指標は弱い結果に終わった。仮に第2四半期も弱い傾向が続くようだと、メキシコ中銀はハト派寄りの姿勢を強めるだろう。市場関係者の多くはファンダメンタルズの強さを背景にMXNに対し強気の姿勢を示しているが、メキシコ中銀による利下げ懸念を背景にMXNは軟調な推移を続けている。

インドネシア・CPI(2014年4月)と貿易収支(2014年3月)

本日午後1時に4月のインドネシアCPIが発表される。市場予想では前年比+7.25%と前月(同+7.32%)から小幅鈍化する見込みである。また本日は3月の同国貿易収支も発表される。こちらは5.2億ドルの黒字と2カ月連続で黒字となる見込みである。

インドネシア中銀は5月8日に政策金利を発表するが、インフレが落ち着いてきたことから政策金利は7.50%で据え置かれる見込みである。

2014年4月30日水曜日

ブラジル・財政関連指標(2014年3月)

本日午後10時から11時にかけて3月のブラジル財政関連指標が発表される。基礎的財政収支は31億レアルの黒字と6カ月連続の黒字が見込まれている。ブラジルの場合、依然としてインフレ指標が重要であり、金融政策やBRL相場だけでなくブラジル景気に影響を及ぼすと考えられる。ブラジル中銀は5月28日に金融政策決定会合を開催するが、それまでにもブラジルでは数多くのインフレ指標が発表される。

ブラジル中銀は先週末、通貨スワップのロール実施を見送った。おそらくブラジル当局はUSD/BRLが2.20を割り込むほどのBRL高を容認していないのだろう。

チリ・小売売上高と製造業指数(ともに2014年3月)

本日午後10時に3月のチリ小売売上高と製造業指数(鉱工業生産)が発表される。小売売上高は前年比5.0%増、製造業指数は同+1.1%がそれぞれ見込まれている。

3月のチリCPIは前年比+3.5%と5カ月連続で加速した。同CPIは依然として目標レンジ(2~4%)の範囲内だが、チリインフレ圧力の強まりには今後も留意すべきだろう。

5月5日にはチリ中銀の会合議事録(4月18日開催分)が公表される。今後の追加利下げの可能性を考慮するうえで、同議事録の内容が注目される。

トルコ・貿易収支(2014年3月)

本日午後4時に3月のトルコ貿易収支が発表される。市場予想では58.0億ドルの赤字と赤字額が前年同月(73.9億ドルの赤字)から大きく縮小する見込みである。ただトルコの対外収支の改善の主因は輸入の縮小で、景気減速が消費需要を抑えている。このためトルコのエルドアン首相は同国中銀に迅速に利下げを実施するよう要求している。

トルコ中銀は先週、市中銀行への流動性供給金利を引き下げた。同中銀はインフレが収束するまで政策金利を据え置くと表明したが、レポレートなど政策金利を引き下げるのも時間の問題だろう。

南アフリカ・M3(2014年3月)

本日午後3時に3月の南アフリカM3が発表される。市場予想では前年比5.70%増と前月(同5.93%増)から鈍化する見込みである。M3は昨年夏場以降、徐々に持ち直しの機運が強まっていたが、1月の利上げの影響で3月のM3は鈍化傾向を強める見込みとなった。

南アフリカ中銀は5月22日に金融政策決定会合を開催する。3月の南アフリカCPIは前年比+6.0%と4カ月連続で加速したが、利上げの可能性は非常に低いと思われる。

2014年4月28日月曜日

予想外の利上げだが、さらなる上昇は期待できないCOP

 コロンビア中銀は 日本時間26日早朝、市場予想に反し政策金利を25bp引き上げ3.50%とした。利上げは2012年2月以来となる。同中銀のエコノミストサーベイでは6月の利上げが見込まれていたが、同中銀は市場予想に先んじて利上げを実施したことになる。

 同中銀は声明で利上げの理由として
(1)インフレがターゲットである3%に近付いている
(2)内需は拡大を続けており、年内には潜在生産能力(full productive capacity)に近付く見込み
の2点を指摘。この結果、コロンビアの実質金利は低下しており、3月の総信用供与は事業向け、住宅ローン向けを中心に加速気味。同国債市場には外国人投資家による資本流入が強まっているとした。また声明の後段では現在のコロンビア経済を取り巻く環境を考慮すると、緩やかで時宜を得た金融政策の調整は、突発的な調整の必要性を低下させるとも指摘した。

 コロンビア中銀による予想外の利上げは、同中銀のインフレ抑制姿勢を示したといえ、同国債券市場にとってプラスに働くだろう。また利上げによって、コロンビア景気の先行きに対する期待が(製造業セクターを中心に景気は回復途上にあるとはいえ)強まることも考えられる。ただ、今回の利上げによってCOP高の材料はほぼ出尽くしたともいえ、COPのさらなる上昇に対しては慎重な見方をすべきと思われる。

 まず注意すべきは、コロンビア当局はCOPの現水準に対してすら不満を示していることだ。コロンビア中銀のウリベ総裁は議会証言でCOPは対ドルで2000を下回るだろうとの見方を披露。同国カルデナス財務相は(ことあるごとに)現在のCOPは高すぎると発言。COPの現在の均衡水準は対ドルで2000~2050であり、昨年半ばのような1900割れの状態に戻ることはないだろうとの見方も示している。

 コロンビア当局がCOP高をけん制する背景には輸出の低迷がある。2月の同国輸出は前年比8.5%減と2カ月連続の前年割れ。コロンビアの主要輸出品である原油は、2月にかけて価格が持ち直し基調で推移したにも関わらず前年比7.6%減と大きく落ち込んだ。

 コロンビアの輸出の3割以上が米国向けである点にも注意が必要だ。米国の財輸入の名目GDP比が緩やかに低下しているように、米国の財輸入需要は米国内での原油生産の拡大を背景に縮小傾向を続けている。対米輸出比率の高いメキシコやカナダの景気回復が遅れていることからもわかるように、米国景気の拡大は以前に比べ輸入需要の拡大につながらない傾向にある。

 米国向け輸出が拡大しないとなると、貿易黒字の拡大も期待外れとなる。コロンビア中銀の見通し通り、今後もインフレが3%に近付くのであれば、COPは上昇ではなく下落する方向に動きやすくなる。