2014年8月8日金曜日

ロンドン・NY市場の新興国通貨(2014年8月7日)

 新興国通貨は対ドルで下落。ロシアが農産物禁輸措置など報復措置を明らかにしたことで市場のリスク回避姿勢は強まり、新興国通貨は売り優勢の動きとなった。

 BRLは対ドルで0.9%の下落。ブラジル中銀のハミルトン経済政策局長は同国インフレは減速しているが、依然として高い水準にあると指摘。経済成長率は潜在成長率を下回っているが、利下げは全く考えられていないと言明した。

 MXNは同0.4%の下落。7月のメキシコCPIは前年比+4.07%とほぼ市場予想通りで前月から加速。メキシコ中銀のカルステンス総裁は金利は比較的低位で推移するとの見通しを示す一方で、賃金安定化策はインフレ圧力を高める可能性があると指摘した。フィッチはメキシコで進められているエネルギー改革が同国エネルギーセクターにとって好ましいものになるとの見解を示したが、同国財政の柔軟性は歳入の弱さを主因に抑制されており、今年のメキシコ成長率が3%を下回るとの見通しを示した。

 CLPは対ドルで変わらず。7月のチリ貿易収支は3.8億ドルの黒字と黒字額が市場予想を小幅上回る結果。6月のチリ実質賃金は前年比1.8%増と前月から加速した。

 ILSは対ドルで1.1%の下落。一部メディアは関係者の話を引用し、イスラエル中銀が数百万ドル規模のドル買い介入を実施したと報じた。

 ZARは同0.6%の下落。7月の南アフリカSACCI企業景況感は87.9と11年ぶりの低水準に低下。6月の同国製造業生産は前年比0.5%増と市場予想に反し3カ月ぶりの前年越え。ただZARはNY市場に入ると売り優勢となった。

 HUFは対ドルで小幅下落。6月のハンガリー貿易収支は6.1億ユーロの黒字と黒字額が市場予想を小幅上回った。

 台風11号はゆっくりとしたスピードで北上しています。東京地方は本日も晴れの予報となっていますが、週末は天候が不安定になりそうです。少し涼しくなるといいですね。

ロンドン・NY市場の主要国通貨(2014年8月7日)

 8月7日のロンドン市場はドル、ユーロなど主要通貨は方向感に欠ける動き。ドル円は102円台前半、ユーロドルは1.33ドル台後半で推移した。ECB理事会や同中銀ドラギ総裁の会見を控え様子見姿勢の強い展開となった。6月のスペイン鉱工業生産は前年比+0.8%と市場予想を下振れたが、市場の反応は限定的だった。

 ポンドは方向感に欠ける動き。ポンドドルは1.68ドル台前半での推移となった。BOEは市場予想通り政策金利を0.50%、資産買入枠を3750億ポンドでそれぞれ据え置き。ポンドはBOE発表後にやや売られたものの、下値は堅かった。

 NY市場でのユーロは下値の堅い動き。ユーロドルはECBドラギ総裁の会見当初に1.33ドル台後半で上下動した後に1.33ドル台前半に下落。しかし取引中盤には1.33ドル台後半に持ち直した。

 ECBは市場予想通り主要政策金利を0.15%、限界貸出金利を0.40%、中銀預金金利をマイナス0.10%にそれぞれ据え置き。その後、同中銀ドラギ総裁は会見で政策金利は長期にわたり現行水準に留まる見込みであり、理事会は低インフレに対してさらなる対応が必要な場合、非伝統的措置を用いる方針で一致していると言明。高まる地政学的リスクが成長を損ねる可能性があり、リスクが表面化した場合、今後2四半期で経済成長が一段と低くなることは明白と指摘した。またECBはABS購入に関する準備を強化しており、TLTROはかなりの需要があると見込んでいると発言。TLTROの需要は4500~8500億ユーロ程度との推定値を紹介した。またユーロ相場については、ファンダメンタルズにとっては低下が望ましいと述べ、ユーロ安を歓迎する姿勢を示した。

 ECBドラギ総裁の会見は総じてハト派色が強く、会見終了後はユーロを下押ししたが、市場が事前に見込んでいた内容とほぼ同じ。ユーロ売りを強める結果には至らなかった。

 NY市場のドルは下落。ドル円は取引前半こそ102円台前半での推移となったが、取引中盤にかけて下落基調が強まり、102円ちょうど近辺に下落。後半は同水準で上値の抑えられる動きとなった。米新規失業保険申請件数は28.9万件と市場予想を下回り、米雇用環境の堅調ぶりを示したが、市場の反応は限定的。プラス圏で推移していた米国株が下落に転じ、米債利回りが低下基調で推移するとドル売りの動きが強まった。

 カナダドルは底堅い動き。ドルカナダは取引前半に1.09台前半から1.09ちょうど近辺に下落。ただ中盤には1.09台前半に値を戻した。7月のカナダIvey購買部協会指数は54.1と市場予想を上回り、3カ月ぶりの高水準を記録。カナダ買いの動きを強めた。

 ロシアの農産物禁輸措置を受けて市場のリスク回避姿勢は強まる展開。米債利回りの低下はドルの重石となっている。本日の日本株は下げて始まる見込みで円売りの動きも期待できず。本日東京市場でのドル円は102円割れを試す動きもみられそうだ。一方、ユーロはECB追加緩和期待の後退もあって対ドルで底堅く推移する見込み。アジア通貨は市場のリスク回避姿勢の強まりを背景に対ドルで軟調な動きが予想される。

2014年8月7日木曜日

ロンドン・NY市場の新興国通貨(2014年8月6日)

 新興国通貨は対ドルでマチマチ。商品市況の上昇を背景に中南米通貨が上昇する一方、ウクライナ情勢の緊張が嫌気されEMEA通貨は売り優勢となった。

 BRLは対ドルで0.4%の上昇。7月のブラジル自動車生産は前年比20.5%減と減少基調が継続。同月同国の商品価格指数は同+2.35%と9カ月ぶりの低い伸び。ただ、ロシアが対露制裁実施国からの農産物輸入を禁止もしくは制限する代わりにブラジルなど中南米各国産農産物を代替輸入するとの見方からBRLは買い優勢の動きとなった。

 MXNは同0.4%の上昇。7月のメキシコ自動車生産は前年比8.5%増と堅調な推移。同月同国の自動車販売は同11.0%増と大きく増加し、メキシコ景気の回復期待を高めた。

 COPは同0.4%の上昇。7月のコロンビアCPIは前年比+2.89%とほぼ市場予想通りの伸び。前月比では+0.15%と2カ月連続で伸びが小幅。同国のインフレ圧力の緩和が示された。

 HUFは対ドルで小幅上昇。6月のハンガリー鉱工業生産は前年比11.3%増と市場予想を大きく上回る伸び。前月分も同10.1%増と小幅ながら上方修正され、ハンガリー景気の拡大基調が示された。ハンガリー中銀は会合議事録(7月22日開催分)を公表。10bpの利下げは賛成8反対1での決定で、反対1票は金利据え置きを主張していたことが判明。ハンガリー中銀による利下げが終了に近づいているとの見方を強めた。

 CZKは対ドルで小幅下落。6月のチェコ鉱工業生産は前年比8.1%増とほぼ市場予想通りの伸び。同月同国の貿易収支は191億CZKの黒字と市場予想を上回る黒字。同月同国の建設支出は同5.1%増と増加基調を維持するなど、チェコ景気の拡大基調の継続が示された。

シンガポールではスーパーカーの販売が不振だそうです。増税や自動車ローン規制など要因は様々とのこと。私はスーパーカー特有の大きなエンジン音がよくないのではないかと思っています。ハイブリッドで静かなスーパーカーなんか、いいんじゃないかと思いますが、とりあえずスーパーカー消しゴムで一人でレース遊びをしようかと考えています。

ロンドン・NY市場の主要国通貨(2014年8月6日)

 8月6日のロンドン市場はユーロが下落。ユーロドルは取引前半に1.33ドル台後半から1.33ドル台前半に下落。中盤に下げ止まったが、引けにかけては1.33ドル台半ば近辺で上値が抑えられた。7月のギリシャCPIは前年比-0.7%と落ち込み幅が市場予想を下回り、同国のデフレ懸念がやや後退。しかし、その後発表された第2四半期のイタリアGDPは前年比0.3%減と市場予想に反し2期連続の前年割れ。前期比でも2期連続のマイナスとなり、同国は再びリセッション入りとなった。

 ポンドも下落。ポンドドルは1.68ドル台後半から1.68ドル台前半に下落した。6月の英鉱工業生産は前年比+1.2%と市場予想を下回り、ポンドを下押しした。

 ドル円は円買い優勢の動き。102円台半ば近辺から102円台前半にじり安の推移となった。イタリアのリセッション入りが嫌気され欧州株や日経平均先物は下落。NATOは声明でロシア軍約2万人がウクライナ東部国境付近に集結したと公表。ロシアがウクライナ派兵に向け、人道的任務または平和維持活動を口実にする可能性があると指摘し、市場のリスク回避姿勢を強めた。

 NY市場はドルが下落した。6月の米貿易収支は415億ドルの赤字と赤字額が市場予想を下回り、5カ月ぶりの低水準を記録。同指標発表後、米債利回りはじり高の動きとなったが、ドル円は102円台前半、ユーロドルは1.33ドル台半ば近辺でのもみ合いを続けた。ドイツを訪問中の米ヘーゲル国防長官は、ロシアによるウクライナ侵攻の脅威は現実的で、ロシア軍がウクライナ侵入する可能性はあると指摘。ロシア現地メディアは、同国プーチン大統領が同国政府に対し、対露制裁実施国の農産物輸入を禁止もしくは制限するための輸入禁止対象リストの策定を指示したと報道。取引後半に入るとドル売りの動きが一気に強まり、ドル円は101円台後半に急落。ユーロドルは1.33ドル台後半に上昇した。その後、ドルは買い戻されたものの、ドル円は102円ちょうど近辺で上値が抑えられる動き。ユーロドルは1.33ドル台後半でのもみ合いとなった。

 カナダドルは上昇。ドルカナダは1.09台後半から1.09台前半に下落した。6月のカナダ国際商品貿易は18.6億カナダドルの黒字と、2011年12月以来の黒字額を記録。前月分も1.5億カナダドルの赤字から5.8億カナダドルの黒字と大きく上方修正され、カナダの貿易収支の改善傾向が鮮明となった。

 米貿易収支は輸入の減少を背景に赤字の縮小傾向が緩やかながら継続。米経済成長の先行き期待を高めたが、ロシアによるウクライナ侵攻のリスクが嫌気され、市場はリスク回避姿勢が強まる展開。円買い戻しの動きが出やすい状況ともいえ、本日東京市場でのドル円は引き続き上値の重い動きが予想される。一方、ユーロは本日のECB理事会での追加緩和期待や、ロシアによる農産物輸入を禁止もしくは制限措置による景気下押し圧力を背景に上値が抑えられる見込み。アジア通貨は市場のリスク回避姿勢の強まりを背景に対ドルで軟調な動きとなりそうだ。

2014年8月6日水曜日

ロンドン・NY市場の新興国通貨(2014年8月5日)

 新興国通貨は対ドルで下落。米債利回りはNY市場取引前半まで上昇基調で推移。一方で米国株は軟調な動きとなり、商品市況も下落。新興国通貨に対する慎重な姿勢が強まった。

 BRLは対ドルで1.1%の下落。7月のブラジル・サービス業PMIは50.2と前月から低下。同月同国の総合PMIは49.3と2012年8月以来の低水準に低下し、4カ月連続の50割れ。ブラジル景気の悪化懸念がBRLを下押しした。

 MXNは同0.6%の下落。7月のメキシコ消費者信頼感は90.5と市場予想に反し前月から低下。メキシコ景気の回復の遅れを印象付けた。

 CLPは同1.0%の下落。USD/CLPは578近辺と2009年5月以来のCLP安水準に上昇した。6月のチリ経済活動指数は前年比+0.8%と市場予想を下回り、2010年3月以来の低い伸び。この結果、第2四半期のチリ成長率は同1.8%増程度と2009年第3四半期以来の低成長となる見込みとなり、チリ中銀による追加利下げ懸念を強めた。

 COPは同0.6%の下落。7月のコロンビアPPIは前年比+2.26%と3カ月連続の鈍化。コロンビアのインフレ圧力の後退が示された。

 CZKは対ドルで0.9%の下落。6月のチェコ小売売上高は前年比8.2%増と2008年9月以来の高い伸び。チェコ景気の拡大基調が示された。

 HUFは同1.0%の下落。対ユーロでは0.7%の下落となり、EUR/HUFは315台と今年3月14日以来のHUF安水準に上昇した。6月のハンガリー小売売上高は前年比3.8%増と市場予想を下振れ。NY市場に入るとHUFは売りが先行した。

ショウワノートは同社製品「ジャポニカ学習帳」が、ノートでは初めて立体商標(文字なしのもの)としての登録が認められたと発表しました。立体商標は、商品やサービスを特定する立体形状を商標として保護する制度とのこと。本田技研工業の原動機付き二輪車「スーパーカブ」などが登録されているそうです。

ロンドン・NY市場の主要国通貨(2014年8月5日)

 8月5日のロンドン市場はユーロが下落。ユーロドルは1.34ドル台前半から1.33ドル台後半に下落した。取引所場に発表された7月のスペイン・サービス業PMI(確報値)は56.2と市場予想を上回ったものの、同月イタリア・サービス業PMI(確報値)は52.8と市場予想を下振れ。その後発表された同月ユーロ圏・サービス業PMI(確報値)も54.2と小幅ではあるが市場予想を下回り、ユーロ売りの流れを強めた。6月のユーロ圏小売売上高は前年比2.4%増と市場予想を上回り、2007年3月以来の高い伸びとなったが、ユーロ買いの反応は限定的。取引後半に入ってもユーロは軟調な推移が続いた。

 一方でポンドは上昇。ポンドドルは1.68ドル台半ば近辺から1.68ドル台後半に上昇する一方、ユーロポンドは0.79台後半から0.79台前半に急落した。7月の英サービス業PMIは59.1と市場予想を上回り、8カ月ぶりの高水準。ポンド買いをサポートした。

 ドル円は102円台後半で上昇基調での推移。ドイツ株はプラス圏で推移し、米債利回りは底堅い動き。ドル円をサポートした。

 NY市場は取引前半にかけてドルが上昇。ドル円は下落。ドル円は102円台後半から103円手前まで上昇した。7月の米ISM非製造業景況指数は58.7と市場予想を大きく上回り、2005年12月以来の高水準。同時に発表された6月の米製造業受注も前月比1.1%増と市場予想を上振れ。米債利回りが上昇し、ドル買いの動きを強めた。ただ、米債利回りは上昇一服後、一転して低下基調で推移。ドル円は節目とされる103円を突破できず、取引中盤からは下落基調で推移。ドル円は取引終盤には102円台半ば近辺とロンドン市場序盤の水準まで値を戻した。一方、ユーロドルは1.33ドル台後半で下値を固める動きとなった。

 米ISM非製造業景況指数は米景気の拡大基調を示したが、米債利回りは伸び悩み、NY市場取引中盤には再び低下。ドルの上値を重くしている。米国株や原油価格が下落するなど、市場のリスク選好姿勢が強まる様子も見られない。本日東京市場でのドル円は市場の慎重な姿勢を背景に上値の重い動きが予想される。一方、ユーロは明日のECB理事会での追加緩和期待もあって引き続き売り優勢の動きとなる見込み。アジア通貨は市場のリスク選好姿勢の弱さを背景に対ドルで軟調な動きとなりそうだ。

2014年8月5日火曜日

ロンドン・NY市場の新興国通貨(2014年8月4日)

 新興国通貨は対ドルでマチマチ。米債利回りは低下し、NY市場取引後半には米国株は上げ幅を広げる展開に。ただ市場のリスク選好姿勢が強まることはなく、新興国通貨は方向感に欠ける動きとなった。

 BRLは対ドルで小幅下落。ブラジル中銀の週次サーベイでは、今年末のGDP、鉱工業生産の両見通しが下方修正。同国景気の先行き懸念が示された。

 COPは対ドルで0.4%の下落。コロンビア中銀のウリベ総裁は第1四半期の同国成長率は大きなサプライズとしながらも、家計消費や投資は減速していると指摘。インフレは年末には3%をやや上回る水準を見込むとし、インフレリスクに対して比較的楽観的な見方を示した。

 RUBは対ドルで小幅下落。7月のロシアCPIは前年比+7.5%と市場予想通り前月から鈍化。一方、同月同国のコアCPIは同+7.8%と前月から加速。ロシアのインフレ懸念が大きく後退することはなかった。

 TRYは対ドルで小幅上昇。7月のトルコCPIは前年比+9.32%と市場予想に反し前月から加速。同月同国のPPIは同+9.46%と前月から鈍化したものの、トルコのインフレ圧力の強さは続いていることが示された。

日本の大手家電メーカーがシンガポールの子会社を通じ屋内野菜工場で生産した野菜をシンガポール内の日本食レストランチェーンに供給を始めたと発表しました。同社は「世界的な農地不足や気候変動、高品質の食料の安定供給に対する需要の高まりを背景に、農業は潜在成長力を秘めていると考えている」とコメントしたとのこと。野菜を生産するといいかもしれませんね。とりあえず私の机の上でカイワレ大根でも始めようかと思います。

ロンドン・NY市場の主要国通貨(2014年8月4日)

 8月4日のロンドン市場はドル、ユーロともに小動き。ドル円は取引前半に102円台後半から102円台半ば近辺に小幅落ち込んだが、その後は持ち直し、再び102円台後半での推移となった。東京市場取引終盤に低下した米債利回りはロンドン市場に入り下げ止まり。ポルトガル中銀が49億ユーロの資金注入でエスピリト・サント銀行の経営権を掌握、同行を救済したことでポルトガル債が買われたが、ドイツ株は前日終値水準での推移となるなど市場のリスク選好姿勢は強まらず、ドル円は方向感に欠ける展開となった。

 ユーロドルは1.34ドル台前半での推移。6月のユーロ圏PPIは前年比-0.8%と市場予想に反し前月から落ち込み幅が縮小。ただユーロ圏のディスインフレ傾向に変わりはなく、市場の反応は限定的だった。

 ポンドも方向感に欠ける動き。ポンドドルは1.68ドル台前半での推移となった。7月の英マークイット建設業PMIは62.4と市場予想を小幅上回る水準。ただ前月からは低下だったこともありポンド買いの反応は鈍かった。

 NY市場は取引前半にかけてドルが下落。ドル円は102円台後半から102円台前半に下落した。ロンドン市場で下げ止まった米債利回りはNY市場に入り低下。ドルを下押しした。ただ、取引中盤に入ると、ドルは下げ止まり。終盤にはドルは買い戻され、ドル円は102円台半ば近辺に上昇したが上値は抑えられた。

 ユーロドルは取引前半に1.34ドル台前半で推移。中盤に入り、一時1.34ドルちょうど近辺に近付く場面もあったが、後半には持ち直し、再び1.34ドル台前半での推移となった。ムーディーズは仏経済見通しを発表。2014と15年に仏政府が設定している財政目標は達成できない可能性があると指摘し、2014年の成長見通しは従来の1.0%から0.6%に下方修正。2015年は1.3%~1.5%とした。

 米債利回りは低位安定。米国株は取引後半にかけて上げ幅をやや広げるなど、FRBによる早期の利上げ観測は後退したまま。本日東京市場でもドル円は上値の抑えられる動きが続くと予想される。一方、ユーロはECB追加緩和期待やユーロ圏景気の先行き不透明感が強いものの、対ドルでは下値の堅い動きとなる見込み。アジア通貨は米債利回りの低位安定を背景に対ドルで底堅い動きが期待される。

2014年8月4日月曜日

9月の利下げ期待が高まるかもしれないポーランド

 ポーランド景気の先行き不透明感が増している。7月のポーランドHSBC製造業PMIは49.4と市場予想(50.5)に反し前月から低下。景況感の分岐点とされる50を割り込んだのは昨年6月以来である。

 ハードデータもポーランド景気の減速感を示している。6月の同国鉱工業生産販売は前年比1.7%増と市場予想を下回り、昨年6月以降、最も低い伸び。同月同国の小売売上高は同1.2%増と、昨年5月以来の低い伸びに鈍化した。なお前月比でみると、鉱工業生産販売は3カ月連続、小売売上高は2カ月連続でそれぞれマイナスを記録している。家計、企業両部門ともに、第2に四半期に入って軟調な推移に転じたといえる。

 一方、ポーランドの外需は拡大基調で推移している。4月のポーランド貿易収支は7.33億ユーロの黒字と単月では2000年の統計開始以来最大の黒字を記録。5月は黒字額が1.75億ユーロに縮小したが5カ月連続で黒字を維持した。5月の同国輸出は前年比11.3%増と堅調に推移。輸入も増加基調にあるものの、輸出の伸びが輸入を上回る状況が続いている。

 昨年後半のポーランドの輸出と鉱工業生産販売との連動性は高く、輸出の拡大がポーランド内需に波及するとの期待感が強まった。しかし今年に入ると、両者は期待通りの連動性を示さず、鉱工業生産販売の鈍化が目立つようになっている。それだけ内需が弱いということだろう。

 ポーランドの内需の弱さは物価からも推測される。6月のポーランドCPIは前年比+0.3%と1992年の統計開始以来の最低水準で推移。ポーランド中銀によるインフレ予想は7月に前年比+0.1%と過去最低を更新しており、今後もディスインフレ傾向は続くとの見方が強い。

 ポーランド中銀は昨年7月に25bpの利下げをしてから現在まで政策金利を2.50%に据え置いたまま。昨年末ころにはポーランド中銀も来年(2014年)後半には利上げも、という声も一部から出ていたが、今となっては、そんな見方は(ほぼ)なくなっている。

 むしろポーランド中銀は7月の経済指標が出そろったところで、結果によっては利下げに踏み切ると考えた方がよさそうだ。同中銀のオシャチンスキ委員は、一部メディアとのインタビューで、ポーランド景気が想定よりも早く減速し、さらに深刻化しつつあることが明らかになっていると発言。今年の成長率見通しを下方修正する可能性を示し、現在の2.50%という政策金利水準は正当化できないとも指摘した。

 ポーランドでは、8月14日に第2四半期GDP、19日に7月の平均総賃金と雇用、20日に7月の鉱工業生産販売、25日に7月の小売売上高と一連の経済指標が発表され、9月3日にポーランド中銀の金融政策委員会が開催される。8月中旬以降の経済指標の悪化が目立つようだと、利下げ期待が一気に高まると予想される。

ロンドン・NY市場の新興国通貨(2014年8月1日)

 新興国通貨は対ドルで小幅反発。米債利回りの低下が新興国通貨の買い戻しを後押ししたが、欧米株が下落したこともあって、新興国通貨買いの動きが目立つことはなかった。

 BRLは対ドルで0.3%の上昇。6月のブラジル鉱工業生産は前年比-6.9%と市場予想ほどの落ち込みとならなかったが、大幅減産の結果。その後発表された7月の同国HSBC製造業PMIは49.1と4カ月連続の50割れ。7月の同国貿易収支は15.8億ドルの黒字と市場予想を上回ったが、輸出は市場予想を下振れ。ブラジル製造業セクターの低迷継続が示される内容となった。

 MXNは同0.3%の上昇。6月のメキシコ海外労働者送金は前年比4.5%増と市場予想を小幅上回る伸び。ただ、その後発表された7月の同国IMEF製造業指数は49.1と市場予想を下回り、9カ月ぶりの50割れ。メキシコ景気の先行き懸念を強める内容となった。

 PENは対ドルで小幅上昇。7月のペルーCPIは前年比+3.33%と市場予想を小幅上回ったものの2カ月連続の鈍化。ペルー中銀による利下げ観測を強めた。

 RUBは対ドルで0.3%の下落。7月のロシアHSBC製造業PMIは51.0と市場予想に反し、9カ月ぶりの50越え。ただ欧米による対ロシア追加制裁に対する懸念は強く、ロシア景気の底打ち期待が強まることはなかった。

 ZARは対ドルで0.3%の上昇。7月の南アフリカ・カギソ製造業PMIは45.9と市場予想を上回ったが前月から低下。同月同国のNaamsa自動車販売は前年比1.5%減と市場予想ほどの落ち込みとならなかったが7カ月連続の前年割れ。南アフリカ景気の先行き不透明感を強めた。

 TRYは同0.4%の上昇。7月のトルコHSBC製造業PMIは48.5と2011年8月以降の最低水準を更新。トルコ景気の先行き懸念を強めた。

 PLNは同0.2%の上昇。7月のポーランドHSBC製造業PMIは49.4と市場予想に反し、昨年6月以来となる50割れ。ポーランド中銀による追加利下げ観測を強める内容といえた。

 HUFは同0.5%の上昇。7月のハンガリー製造業PMIは56.7と6カ月ぶりの高水準に急上昇。指標発表後、HUFは下値の堅い動きとなった。

本日の東京地方の最高気温は昨日より2度低いものの、34度の予報。近所でなく蝉の鳴き声も暑さのためか元気がない気がします。今週もしばらく晴天が続く見込みです。ドル円の先行きと併せて、夏バテ回避策のあり方についても考えてみます。

ロンドン・NY市場の主要国通貨(2014年8月1日)

 8月1日のロンドン市場はポンドが下落。ポンドドルは1.68ドル台後半から1.68ドル台前半に下落した。7月の英マークイット製造業PMIは55.4と市場予想を大きく下回り、昨年7月以来の低水準を記録。前月分も下方修正されたことも嫌気され、ポンドは指標発表後、売りが先行した。

 一方、ユーロは買い戻しの動き。ユーロドルは1.33ドル台後半から1.34ドルちょうど近辺に小幅上昇した。7月のドイツマークイット製造業PMI(確報値)は52.4と市場予想に反し速報値から下方修正。ユーロは取引序盤にやや売られたが、売りの動きが一巡するとユーロは緩やかながら上昇基調で推移した。

 ドル円は103円手前水準で膠着。米雇用統計の発表を控え、ドル円は様子見姿勢の強い動きが続いた。

 NY市場は米雇用統計を受けてドルが下落した。7月の米雇用統計では非農業部門雇用者数が20.9万人増と市場予想を下回り、4カ月ぶりの弱い伸び。失業率は6.2%と市場予想に反し前月から悪化。平均時給は前年比+2.0%と市場予想を下回り、前月分も下方修正された。米雇用統計発表後、ドルは上下に動いたものの、次第に売り優勢の動きに。ドル円は103円ちょうど近辺に上昇した後に102円台後半に下落。一方、ユーロドルは1.34ドルちょうど近辺から1.34ドル台前半に上昇した。

 その後発表された7月のミシガン大消費者信頼感(確報値)は81.8と市場予想通り速報値から小幅上方修正。また7月のISM製造業景況指数は57.1と市場予想を上回り、2011年4月以来の高水準を記録。しかし6月の米建設支出は前月比1.8%減と市場予想に反し前月比マイナスとなった。一連の米経済指標の発表が終わると、米債利回りの低下もあってドルは売りの動きが加速。ドル円は取引中盤には102円台前半に下落し、ユーロドルは1.34ドル台前半で下値を切り上げた。ただ、その後は米債利回り、米国株ともに下げ止まったことで、ドル売りの動きも一服。取引後半にかけてはドルを買い戻す動きも出て、ドル円は102円台半ば近辺に小幅上昇。ユーロドルは1.34ドル台前半で上値が抑えられた。

 米雇用統計はやや弱い内容となったが、米景気の拡大基調は続いていると判断される内容。もともと月次で振れやすい統計ということもあって、今回の内容を特段悲観視することはないと思われる。ただ米協統計がFOMCで指摘された労働市場の弛み(スラック)の存在を示したのも事実。早期の米利上げ期待は後退したと言える。本日東京市場でのドル円は米債利回りの低下を受けて上値の重い動きとなりそうだ。一方、ユーロは対ドルで買い戻し優勢の展開を予想。アジア通貨は米債利回りの低下が好感され対ドルで買い戻される動きが見込まれる。