2014年10月17日金曜日

ロンドン・NY市場の新興国通貨(2014年10月16日)

 新興国通貨は対ドルで売り優勢。ロンドン市場で市場のリスク回避姿勢が強まり、NY市場では米債利回りが上昇したことが新興国通貨の重石となった。

 BRLは対ドルで0.5%の下落。USD/BRLは一時2.50を上抜けした。10月のブラジルIGP-10は前月比+0.02%とほぼ市場予想通りの結果。8月の同国経済活動指数は前年比-1.35%と市場予想を上回る落ち込みとなった。フィッチはブラジルの次期政権が景気浮揚とマクロ経済の不均衡を修正する戦略がどのようなものになるかを注視するだろうと表明。同国次期政権は低成長、インフレの昂進、財政の悪化という複数の挑戦に挑まなくてはならないと指摘した。

 COPは対ドルでほぼ変わらず。ただ一時は2080台と2009年9月以来の安値に下落する場面もあった。9月のコロンビア消費者信頼感は17.1と市場予想に反し前月から低下した。

 PLNは対ドルで0.5%の下落。9月のポーランド・コアCPIは前年比+0.7%と市場予想と変わらず。同月同国の平均総賃金は同3.4%増、雇用は同0.8%増と両者も史上予想とほぼ同じ結果に終わった。

 米NY州はヨーグルトを公式のおやつに認定したそうです。クオモ知事が法案に署名したとのこと。虎の門の公式おやつは、コンビニで売っているアイスといったところですかね。

ロンドン・NY市場の主要国通貨(2014年10月16日)

 10月16日のロンドン市場は市場のリスク回避姿勢が強まる展開。ドル円は106円台前半から105円台半ば近辺に下落した。欧州株や下げ幅を広げ、米債利回りは低下基調で推移。一方で、スペイン債などユーロ圏周縁国債は売られ、原油先物価格は2012年6月以来となる1バレル80ドル割れ。市場のリスク回避姿勢が強まり、ドル円は円買いの動きが続いた。

 一方、ユーロドルは取引前半こそ1.28ドルちょうど近辺での推移となったが、中盤には1.27ドルちょうど近辺まで急落。後半には1.27ドル台後半まで反発したが上値は抑えられた。8月のユーロ圏貿易収支は158億ユーロの黒字と市場予想を大きく上回る黒字額を記録。9月のユーロ圏コアCPI(確報値)は前年比+0.8%と市場予想に反し、速報値から小幅上方修正されたが、市場のリスク回避姿勢の強まりを受けてユーロは一時売りが先行した。

 NY市場はロンドン市場での動きが逆転した。米新規失業保険申請件数は26.4万件と市場予想を大きく下回り、2000年4月以来の低水準を記録。米労働省は今回の統計に特殊要因はないと述べたが、一部からは、今回の好結果はコロンブスデーによる歪みによるものとの指摘もなされた。このためか同指標に対する市場の反応は限定的。ドル円は105円台後半、ユーロドルは1.27ドル台半ば近辺での推移が続いた。しかし、その後発表された9月の米鉱工業生産は前月比+1.0%と市場予想を大きく上回り、2011年3月以来の高い伸び。米債利回りは上昇基調が強まり、ドル円は106円ちょうど近辺に上昇し、ユーロドルは1.27ドル台後半に小幅上昇した。ただ、続いて発表された10月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数は20.7と市場予想を上回ったものの、前月から低下。10月の米NAHB住宅市場指数は54と市場予想や前月から大きく低下。取引中盤以降、米債利回りは伸び悩んだが、ドル円は106円台前半に上昇し、ユーロドルはも一時1.28ドル台前半に上昇。ただユーロドルは取引終盤に1.28ドルちょうど近辺に下落した。

 セントルイス連銀のブラード総裁は一部メディアとのインタビューで米国でのインフレ期待は低下していると指摘。現時点での論理的な政策対応はQE終了を遅らせることかもしれないと考えると述べる一方、2015年第1四半期の利上げ開始予想を維持しているとも発言した。

 NY市場引けにかけて発表された8月の対米証券投資では中長期債が520.68億ドルの純流入と2012年11月以来の高水準を記録。海外諸国の米国債需要の高まりが示された。

 ロンドン市場で強まった市場のリスク回避姿勢は、米経済指標の好結果を機に一服。ただ、ここ数日の金融市場の大きな動きを考えると、市場は慎重な姿勢を崩しにくいと推察される。本日東京市場でのドル円は、底堅い動きが続くと期待されるが、106円台後半あたりで次第に上値が重くなる展開が予想される。一方、ユーロは様子見姿勢での推移となる見込み。アジア通貨は市場のリスク回避姿勢の一服を受けて対ドルで下値の堅い動きとなりそうだ。

2014年10月16日木曜日

ロンドン・NY市場の新興国通貨(2014年10月15日)

 新興国通貨は対ドルでマチマチ。中南米通貨が対ドルで下げた一方、東欧通貨を中心にEMEA通貨は大きく上昇した。

 BRLは対ドルで2.3%の下落。8月のブラジル小売売上高は前年比1.1%減とほぼ市場予想通りの結果。ただ、その後発表された10月のCNI産業信頼感は45.8と2004年の統計開始以来最低を更新した。ブラジル中銀が発表する週次資本フローでは10月10日までの週が20.7億ドルの資本純流出。年初来でも純流出超となり、BRLを下押しした。

 PENは対ドルで小幅下落。8月のペルー経済活動指数は前年比+1.2%と市場予想を小幅下振れ。一方、9月の同国失業率は5.6%と市場予想に反し前月から低下し、昨年8月以来の低水準となった。

 HUFは対ドルで0.8%の上昇。8月のトルコ経常収支は27.7億ドルの赤字と赤字額が市場予想ほど拡大せず。ただ同時に発表された7月の同国失業率は9.8%と5カ月ぶりの高水準に上昇した。

 ILSは対ドルで1.0%の上昇。9月のイスラエルCPIは前年比-0.3%と2007年6月以来の前年割れ。イスラエルのデフレ懸念が強まった。

 ZARは対ドルで0.3%の下落。8月の南アフリカ小売売上高は前年比2.1%増と市場予想を小幅上回る伸び。ただZAR買いの動きが強まることはなかった。

 RUBは対ドルで0.4%の上昇。9月のロシア鉱工業生産は前年比+2.8%と市場予想を大きく上回る伸び。ただ一方で、10月13日までのロシアCPIは日次平均での伸びが加速。ロシアのインフレ懸念を強めた。

英スコットランド南西部で、1000年以上前のバイキングの財宝約100点が発見されたそうです。発見した男性は金属探知機で財宝を見つけたとのこと。虎の門あたりにも財宝が隠されているかもしれませんので、金属探知機を買ってみたいと思います。

ロンドン・NY市場の主要国通貨(2014年10月15日)

 10月15日のロンドン市場はドル売り優勢の展開。ドル円は107円台半ば近辺から107円ちょうど近辺に下落した。欧州株、日経平均先物がともに小幅ながらマイナス圏で推移。米債利回りも緩やかながら低下基調で推移するなど、市場のリスク回避姿勢は強いまま。ドルの上値を重くした。

 ユーロドルは1.26ドル台半ば近辺で方向感に欠ける動き。取引終盤にかけてドル売り優勢の動きとなり、1.26ドル台後半に小幅上昇した。この日はユーロ圏主要国で主だった経済指標の発表なし。ユーロは様子見姿勢の強い展開となった。

 ポンドは下値の堅い動きとなった。9月の英失業率は2.8%と市場予想通りだったが2008年8月以来の低水準を記録。これを受けてポンドドルは1.59ドルちょうど近辺から1.59ドル台前半に急上昇。ただ同時に発表された同月同国の失業保険申請件数は、前月比1.86万件減と減少幅が市場予想に届かず。ポンドドルは買い一巡後1.59ドルちょうど近辺に下落したが、その後は1.59ドル台前半での推移となった。

 NY市場は米経済指標を受けてドルが下落した。10月の米ニューヨーク連銀製造業指数は6.17と市場予想を大きく下回り、6カ月ぶりの低水準に低下。同時に発表された9月の米小売売上高は前月比0.3%減と市場予想を上回る落ち込み。GDP算出に使用される自動車・建材関連を除く小売売上高は同0.2%減と厳冬の影響が見られた今年1月以来の減少を記録した。両指標の弱い結果を受けてドルは売りが先行。ドル円は107円ちょうど近辺から106円台前半に下落。その後、ドル円はしばらく同水準でもみ合ったが、米債利回りの低下基調が強まると、105円台前半と9月8日以来の低水準まで急落した。取引中盤に近づくと、ドルは一転して買い戻しの動きが強まり、ドル円は106円台前半に急反発したが、後半に近づくと105円台後半に下落。取引後半には106円台前半に再び浮上したが、引けにかけては105円台後半に再び下落。ドル円の上値の重さを印象づけた。

 一方、ユーロドルは1.26ドル台後半から一時1.28ドル台後半と9月24日以来の高水準に上昇。ただ、その後、ドルを買い戻す動きが強まり、1.27ドル台半ば近辺に下落した。ただ、取引後半はユーロが底堅い動きに。引けにかけてユーロドルは1.28ドル台前半に上昇した。

 FRBは地区連銀経済報告(ベージュブック)を公表。景気は総じて「緩慢」ないし「緩やか」に拡大しており、個人消費は大半の地区で「わずか」ないし「緩やか」に増加していると指摘された。製造業の活動は大半の地区で拡大とされたが、住宅市場はまちまち。雇用は前回報告とほぼ同じペースで拡大が継続しているが、一部の地区では賃金上昇が緩慢であると指摘された。

 早期の米利上げ期待が後退するなかでの米ニューヨーク連銀製造業指数の低下と米小売売上高の減少はドル売りを加速させる結果に。一時的とはいえドル円は105円台前半まで下落し、9月の上げをほぼすべて吐き出す格好となった。米ベージュブックは米景気の堅調地合いを改めて示し、一部メディアはFRBイエレン議長が先週末の非公式会合で米経済への自信を示したと報じたが、市場のセンチメントを大きく変えるにはいたっていない様子。ただ、実需筋などではドル調達が出遅れたとの指摘もあり、ドル円106円割れは魅力的な水準とも言えそう。米債利回りの低下も一服したことから本日東京市場でのドル円はドル買い戻しの動きを期待したい。一方、ユーロはユーロ圏景気の先行き懸念を背景に上値が重く推移する見込み。アジア通貨は早期の米利上げ期待の後退を受けて対ドルで底堅い動きが予想される。

2014年10月15日水曜日

ロンドン・NY市場の新興国通貨(2014年10月14日)

 新興国通貨は対ドルで下落。ユーロと連れ安となる格好で東欧通貨の下げが目立った。

 INRは対ドルで0.5%の下落。9月のインド貿易収支は142.5億ドルの赤字と昨年5月以来の赤字額を記録。輸出が前年比2.7%増と伸び悩む一方、輸入が金輸入の急増を受けて同26.0%増と急拡大したことで貿易収支が大きく悪化した。

 PLNは対ドルで1.0%の下落。8月のポーランド経常収支は9.86億ユーロの赤字と赤字額が市場予想を上回り、前月の赤字額も大きく上方修正。ポーランド中銀のベルカ総裁はユーロ導入はポーランドマクロ経済の不均衡を考えると時期尚早と発言した。

米メーン州西部のスキーリゾート地で男性が女性を背負って泥水の中などを走る障害物走「妻担ぎ競争」の北米大会が開催されたそうです。報道によると、この競争はフィンランド、オーストラリア、スウェーデン、エストニアでも開催されているそうです。いずれ虎の門でも開催されるかもしれませんね。

ロンドン・NY市場の主要国通貨(2014年10月14日)

 10月14日のロンドン市場は円買いが先行。ドル円は107円台前半から106円台後半に下落した。欧州株、日経平均先物がマイナス圏で推移するなか、米債利回りは低下。市場のリスク回避姿勢が強まった格好となり、ドル円は下落基調で推移した。

 ユーロドルは1.27ドルちょうど近辺から1.26ドル台前半に下落。10月のドイツZEW景況感指数は-3.6と市場予想を下回り2012年11月以来の低水準に低下。同時に発表された8月のユーロ圏鉱工業生産は前年比-1.9%と市場予想を上回る落ち込みとなり、前月分も下方修正。ドイツ政府は今年と来年の成長率見通しをそれぞれ下方修正した。ユーロは、ドイツ、ユーロ圏両景気の先行き懸念を背景に下落した。

 ポンドはも下落。ポンドドルは1.60ドル台半ば近辺から1.59ドル台前半に下落。9月の英CPIは前年比+1.2%と市場予想を下回り、2009年9月以来の低い伸び。英国のインフレ圧力の後退を受けて、BOEによる利上げ期待も後退。ポンドは売りが先行する展開となった。

 NY市場はドル円、ユーロドルともに方向感に欠ける動きとなった。この日は米国で主だった経済指標の発表がなく、材料難の展開。米債利回りはNY市場に入り小幅反発。ドル円は106円台後半から107円台前半に上昇したが、米債利回りの上昇は続かず、ドル円は107円ちょうどを小幅上回る水準でのもみ合い。取引終盤には米債利回りがNY市場序盤水準まで低下したことで、ドルの上値が重い動きに。ドル円は107円ちょうど近辺での推移となった。一方、ユーロドルは取引中盤に1.26ドル台前半から1.26ドル台後半に上昇したが、ユーロ買いの動きは続かず、取引終盤には1.26ドル台半ば近辺に小幅下落した。

 米10年債利回りが2.20%、同国2年債利回りが0.40%をそれぞれ割り込むなど、来年早期の米利上げ期待は大きく後退する展開。世界景気の先行き懸念も強く、市場のリスク回避姿勢は根強いまま。ドル買いの動きが強まりにくい。本日東京市場でもドル円は上値の重い動きが続くと思われる。一方、ユーロもユーロ圏景気の先行き懸念を背景に軟調な推移となる見込み。アジア通貨も対ドルで売り優勢の展開となりそうだ。

2014年10月14日火曜日

今後1年は現状維持となりそうなシンガポールの金融政策

 シンガポール金融管理局(MAS)は、日本時間午前9時に、シンガポールドル(Sドル)名目実効為替相場(NEER)の緩やか、かつ段階的な上昇を容認する政策を維持。政策バンド(Sドルの変動幅)の傾斜も、幅も、中央値の水準も変更ないとする声明を発表した。MASの金融政策維持は市場予想通り。MASの金融政策は、通貨バスケットに対するSドルのNEERの許容変動幅を調整する方式をとっている。

 MASは声明でシンガポール経済は、今年第4四半期ならびに2015年に緩やかなペースで成長し、MASコアCPIは、堅調な伸びを維持するとの見方を示した。ただ、MAS声明と同時に発表された今年第3四半期の同国GDPは前期比年率1.2%増と前期の同0.1%減から反発したものの弱い伸びのまま。MASコアCPIは、今年4月以降、前年比2%近辺で安定している。

 韓国中銀が明日(15日)の金融政策決定会合で25bpの利下げが見込まれているのに比べると、MASの金融引き締め姿勢は目立っている。このためか、シンガポール10年債利回りは2.40%を挟んで安定的な動きを示す一方、シンガポールの代表的な株価指数であるシンガポールST指数は、7月末に記録した3380台から3200近辺と年初の水準まで下落している。

 ただ、MAS声明を見ると、MASは、今後1年程度(よほどのイベントショックがない限り)、金融政策を現状維持とする意向を強く持っていると推察される。まずインフレだが、これまでは労働需給のひっ迫を主因に潜在的なインフレを強く懸念する姿勢を示してきたが、足元では、懸念の程度を弱めていると思われる。2014年のMASコアCPI見通しは2.0~2.5%と、従来の2.0~3.0%から小幅下方修正。2015年も2.0~3.0%と2014年並みの伸びに抑えられるとの見方を示している。

 一方、景気については、第3四半期の成長率が弱かった割に楽観的な見方となっている。2014年の成長率見通しは2.5~3.5%と、従来の2.0~4.0%から修正されたが、この見方からみると、MASは第4四半期の成長率が前年比3.0%増程度に加速するとみていることが分かる。MASは声明で、内需が供給制約を主因に景気を抑制するものの、外需が景気をけん引するとの見方を示している。

 個人的にMASの姿勢に関して感心していることは、彼らが短期的な事情(たとえば弱めの成長率など)に過度にとらわれず、あくまで中長期的な視点で金融政策を決定していることだ。MASは声明で、シンガポール製造業の一部が、供給制約と製品価格の下落に直面していると指摘し、こうした製造業の操業が再構成(reconfigure)され、短期的には同国生産に悪影響を及ぼすとの見方を明確に示している。一方で、サービス業については、一部サービス業の利益マージンが労働制約と競争激化で縮小する圧力に直面するものの、医療や教育を中心とした内需向けサービスは、需要の強さを背景に堅調に推移するとの見方も示している。あくまで推測だが、MASは、内外需に対応すべくシンガポールの産業構造が変化するのは必要なことであると認識しており、厳しい状況にさらされている業種(たとえば製造業や一部サービス業)に配慮して金融政策を決定することはないと考えているようだ。

 SGD(シンガポールドル)は、MASが金融政策を現状維持としたことで、たとえドル高相場が続くとしても下げ渋る動きとなりそうだ。USD/SGDの上値の目途は年初来高値の1.283近辺、昨年高値の1.286近辺、2012年高値の1.300近辺が考えられる。一方、下値の目途は、年初来安値の1.237近辺、昨年安値の1.220近辺、2012年安値の1.215近辺が想定される。

ロンドン・NY市場の新興国通貨(2014年10月13日)

 新興国通貨は対ドルで上昇。ドル買いポジションの調整で新興国通貨の多くは買い戻された。

 INRは対ドルで0.4%の上昇。9月のインド国内乗用車販売は前年比3.3%増と前月から鈍化。同月同国CPIは前年比+6.46%と市場予想を下回り、2012年以降、最も低い伸びとなった。

 BRLは対ドルで1.5%の上昇。ブラジル中銀の週次サーベイでは今年末の成長率見通しが小幅上昇修正。ただIPCA見通しは4週連続の上方修正となった。

 RUBは対ドルで0.3%の下落。USD/RUBは40.5台と過去最高値を更新した。ロシア中銀のナビウリナ総裁は同国議会で、過去10営業日に為替市場で60億ドル相当の外貨売りを実施したことを公表した。

米マサチューセッツ州ボストンの歴史的建造物「オールド・ステート・ハウス」(旧州会議事堂)でライオン像から見つかった113年前のタイムカプセルから、赤いハードカバーの小型本が発見されたそうです。経年劣化の影響で本をすぐに開くことはできず、内容も今のところ判読不可能だそうですが、当時の為替市場の値動きについて書かれているかもしれませんね。

ロンドン・NY市場の主要国通貨(2014年10月13日)

 10月13日のロンドン市場はドルが小幅下落。ドル円は取引中盤まで107円台半ば近辺で推移していたが、後半にかけて107円台前半に下落。一方、ユーロドルは1.26ドル台後半から1.27ドルちょうど手前まで小幅上昇した。この日発表された9月の中国貿易収支は309.4億ドルの黒字と黒字額が市場予想を下回り、5カ月ぶりの低水準。ただ貿易黒字縮小の主因は輸入が前年比7.0%増と市場予想に反し7カ月ぶりの高い伸びとなったため。輸出も同15.3%増と市場予想を上回り、中国景気の先行き懸念を後退させた。欧州株は取引前半こそマイナス圏での推移が続いたが、中盤以降はプラス圏に浮上。ただ、この日は米国の主な金融市場が休場ということもあって、ドル相場は手掛かり難。ロンドン市場後半にはドル買いポジションを調整する動きが優勢となった。

 NY市場は取引中盤までドルが底堅い動き。ドル円は107円台前半から107円台半ばまで上昇。一方、ユーロは1.27ドルちょうど手前から1.26ドル台後半に小幅下落した。この日の米国はコロンブスデーのため米債券市場が休場。米経済指標も発表がなく手掛かり材料に乏しいなか、ドル買いポジションを調整する動きも後退した。

 しかし取引終盤に入ると、米国株が下げ幅を広げる動きに。ドルは再び売り優勢の展開となり、ドル円は107円台前半に下落する一方、ユーロドルは1.26ドル台後半でじり高の動きに。引けにかけてはボストン・ローガン空港で少なくとも10人の高熱症状の乗客を乗せたエミレーツ機を衛生チームが取り囲んだとの報道が伝わると、米国株は一段安。ドル円は107円ちょうど近辺に下落し、ユーロドルは1.27ドル台前半に上昇した。

 米国が祝日で取引参加者が少なかったとはいえ、米国株が取引終盤にかけて下落基調が強まったことで市場のリスク選好姿勢は後退。米国でのエボラ熱感染拡大懸念も市場の姿勢を慎重化させている。本日の日本株も下げて始まる見込み。本日東京市場でのドル円は上値の重い動きが予想される。一方、ユーロとアジア通貨ははドル買いポジションの調整を受けて対ドルで底堅い動きが見込まれる。

2014年10月12日日曜日

ロンドン・NY市場の新興国通貨(2014年10月10日)

 新興国通貨は対ドルで下落。欧米株の下落を背景に新興国通貨を回避する動きが強まった。

 INRは対ドルで0.5%の下落。8月のインド鉱工業生産は前年比+0.4%と市場予想を下回り、前月並みの伸び。インド景気の先行き期待を後退させた。

 BRLは対ドルで1.3%の下落。ブラジル世論調査機関IBOPEは大統領選決選投票に進んだ二人の支持率を公表。野党ブラジル社会民主党(PSDB)のネベス党首の支持率が46%と、現職のルセフ大統領の44%を上回った。ただ誤差を考慮すると両者の支持率はほぼ同じ。ブラジル政権交代期待がやや後退し、BRLは取引終盤にかけて売り優勢となった。

 MXNは対ドルで0.3%の下落。8月のメキシコ鉱工業生産は前年比+1.4%と市場予想を下回る伸び。9月の同国名目賃金は同4.2%増と伸び悩んだ。

 COPは対ドルで0.2%の下落。8月のコロンビア自動車販売は前年比17.0%増と堅調な伸び。コロンビア中銀は会合議事録(9月27日開催分)を公表。政策金利を4.50%で据え置く決定は賛成6反対1によるものだったことが判明。反対1名は25bpの利上げを主張していた。

 PENは対ドルでほぼ変わらず。ペルー中銀は市場予想通り政策金利を3.50%で据え置き。同中銀は声明で、ペルー成長率は、9月に入り経済指標に改善の兆しが見られるものの、潜在成長率を下回り続けていると指摘。インフレ期待は目標レンジ内に抑制されているとの見方を示した。ただ必要に応じては追加緩和の可能性もあるとし、景気への配慮を続ける意向を示した。8月のペルー貿易収支は2.37億ドルの赤字と赤字額が市場予想を下回り、前月の赤字も下方修正。ペルーの対外収支の悪化に歯止めがかかってきた。

 TRYは対ドルで0.8%の下落。8月のトルコ鉱工業生産は前年比+5.2%と市場予想を小幅下回ったが、前月から加速。トルコ軍はクルド人デモを受け同国南東部の一部地域に夜間外出禁止令を発令。トルコのチャブシオール外相は、イスラム国によるシリア北部のトルコ国境地域への侵攻をめぐり、トルコだけで地上作戦を率いると期待するのは現実的ではない」と述べた。イスラム国に抵抗する有志国連合の調整を担当する米国のアレン大統領特使は、トルコ・ダウトオール首相と会談。イスラム国の壊滅に向けた軍事作戦で協力を進める方針で一致した。

 HUFは対ドルで0.3%の下落。9月のハンガリーCPIは前年比-0.5%と市場予想を上回る落ち込みとなり、過去最低を更新。コアCPI(間接税の引き上げ効果を除く)は同+1.2%と前月の同+1.5%から鈍化した。ハンガリー中銀は同国インフレ環境は緩やかであるとの認識を示した。

 RUBは対ドルで0.6%の下落。USD/RUBは一時40.4台まで上昇し、過去最高値を更新した。8月のロシア貿易収支は158億ドルの黒字と黒字額が市場予想を下振れ。ただ第3四半期の同国経常収支は114億ドルの黒字と黒字額が市場予想を上回った。ロシア中銀8日、15億ドルの外貨を売却。1日の介入額としては3月のクリミア住民投票前の44.1億ドル以降で最大となった。

ロンドン・NY市場の主要国通貨(2014年10月10日)

 10月10日のロンドン市場は円が上昇。ドル円は取引前半に108円ちょうど近辺から108円台前半に上昇したものの、その後は下落基調で推移。引けにかけては107円台後半での推移となった。取引中盤に入ると、ドイツ株、日経平均先物は下げ幅を広げ、米債利回りも小幅ながら低下へ。世界景気の減速懸念を背景に市場のリスク選好姿勢は後退。円を買い戻す動きが優勢となった。

 ユーロドルは1.26ドル台後半から1.26ドル台前半に下落。ドイツのショイブレ財務相がドイツ経済は地政学的リスクの高まりによる影響を他国より大きく受けており、同国政府は成長率見通しを見直すだろうと発言。オーストリア中銀のノボトニー総裁はECBによるQE実施にはなお検討が必要と述べ、ドイツ連銀のバイトマン総裁はECBのバランスシート目標の発表について懸念を感じると発言し、ECB追加緩和姿勢に疑問を呈したが、ドイツ景気の先行き懸念をを背景にユーロは軟調な推移となった。

 ポンドも下落。ポンドドルは1.61ドル台前半から1.60ドル台前半に下落した。8月の英貿易収支は19.17億ポンドの赤字と赤字額が前月や市場予想を大きく下回る好結果。ただ同月同国の建設支出は前年比0.3%減と昨年5月以来の前年割れ。貿易赤字の縮小も輸入の急減が主因で輸出は伸び悩み。英景気の先行き懸念からポンドは売りが先行した。

 NY市場はドルが上値の重い動きとなった。ドル円は取引前半に107円台後半から108円ちょうど近辺に上昇したが、中盤以降はじり安の動き。引けは107円台後半とこの日の安値圏で終わった。この日は米国で主だった経済指標の発表もなく取引前半は円を売り戻す動きが強まる展開。取引中盤には様子見姿勢が優勢となったが、後半に入り米国株が下げ幅を広げる動きとなると、米債利回りも低下。ドル円も下落した。

 フィラデルフィア連銀のプロッサー総裁は9月のFOMC声明は積極的な金融緩和策を通じて、雇用目標をできるだけ早期に達成したいとの印象をますます与えると指摘。その上で、金融政策は時期ではなく、指標次第であるべきだとし、裁量的な余地を排除し、よりシステマチックな方策を模索する必要があると述べた。また長期間のゼロ金利継続はリスクが大きいとし、早期利上げの必要性を主張した。カンザスシティ連銀のジョージ総裁は、FRBが利上げまで過度に待ち続けるリスクがあるとした上で、経済は順調に推移しており、金利を一段と正常な水準に戻すための話し合いのプロセスを継続する段階に来ていると発言。来年の利上げは妥当としたものの、利上げの具体的な時期については明言を避け、FRBは現時点で考えられているよりも早めの行動が必要とした。

 ユーロドルは1.26ドル台前半で方向感に欠ける動き。ECBコンスタンシオ副総裁は、マネタリーベースの拡大において新たな局面に入ったと発言。ECBは口先介入だけではユーロ相場に十分な影響を与えることはできないとの認識も示した。オーストリア中銀のノボトニー総裁はECBで量的緩和は議論されていないと発言。これまでに導入した長期資金供給などの政策の成否を見守る必要があるとも述べた。S&Pはフィンランドの格付けを「AAA」から「AA+」に引き下げ。見通しは「安定的」とした。同社は格下げは社会の高齢化と労働人口の縮小、外需の低減、世界的な市場シェアの喪失などに加え、労働市場が比較的硬直的であることから、フィンランド経済は長期間にわたり停滞するリスクがあるとの見方を反映しているとした。

 カナダドルは方向感に欠ける動きとなった。9月のカナダ雇用統計では失業率が6.8%と市場予想に反し前月から低下。雇用者数は7.41万人増と市場予想を大きく上回り、昨年5月以来の伸びを記録した。指標発表後、ドルカナダは1.12ちょうど近辺から1.11台後半に急落。しかしカナダドル買いの動きは続かず、その後は1.12を挟んでの上下動となった。