2015年2月27日金曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年2月26日)

 2月26日のロンドン市場ではドル円が取引前半に119円ちょうど近辺から118円台後半に小幅下落。その後は同水準でのもみ合いとなった。欧州株、日経平均先物はともに底堅く推移。しかし米債利回りは上値の重い動き。ドル円の上値を抑えた。

 ユーロドルは1.13ドル台半ばから1.13ドル台後半で方向感に欠ける動き。欧州債利回りの低下がユーロの重石となったが、2月のドイツ失業者数は2.0万人減と市場予想を上回る減少となると、ユーロは強含む場面もみられた。ただ、その後発表された1月のユーロ圏M3は前年比4.1%増と市場予想を上回り、2月の同圏業況判断指数は+0.07と市場予想を下振れ。ユーロ買い戻しの動きを抑えた。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2015年2月26日)

 新興国通貨はRUBなど一部を除き対ドルで下落。米債利回りの上昇や原油先物価格の下落が重石となった。

 BRLは対ドルで0.4%の下落。ブラジルFIPE・CPI(週次)は前月比+1.40%、2月の同国IGP-Mは前年比+3.86%といずれも市場予想通りの伸び。1月の同国失業率は5.3%と市場予想を上回り、2013年9月以来の高水準を記録。これまで堅調に推移してきたブラジルの雇用環境に悪化の兆しが出てきた。

 MXNは対ドルで0.3%の下落。1月のメキシコ貿易収支は32.5億ドルの赤字と赤字額が市場予想を上振れ2008年10月以来最大を記録。輸出が前年比1.8%減と1年ぶりの前年割れとなったことが響いた。

 ZARは対ドルで0.5%の下落。1月の南アフリカPPIは前年比+3.5%と市場予想を下回り、2012年12月の統計開始以来最低の伸びを更新。食品価格は高止まりしているが、原油関連の下落が指数の伸びを大きく抑えた。

 RUBは対ドルで0.3%の上昇。2月20日時点のロシア金・外貨準備高は3646億ドルと6週連続の減少。2月24日までの週のロシアCPIは日次平均前月比+0.077%と前週とほぼ同じ伸びだった。

インターネットサイトでは、太陽120億個分の質量を持つ、超巨大なブラックホールが発見された、とか、大便が出るタイミングを教えるデバイスが開発された、とか様々なニュースが報じられています。世界は大きいなと感じます。

2015年2月26日木曜日

日本の成長戦略として一考の余地があるゼロ時間契約の導入

 英統計局(ONS)は25日、ゼロ時間契約(Zero-hour contract)労働者が昨年10~12月期に約69.7万人(労働者全体の2.3%)と、前年同期から11.1万人増加したとする推計結果を発表した。
http://www.ons.gov.uk/ons/rel/lmac/contracts-with-no-guaranteed-hours/zero-hour-contracts--2014/index.html

 ゼロ時間契約とは、週当たりの最低労働時間数が保証されず、就労時間に応じて給与をもらう労働契約のこと。導入当初は、観光業や飲食業など繁閑の差が大きい業種で利用されていたが、2008年の金融危機後は、教育、医療、事務サービスなど様々な業種で利用されるようになった。ゼロ時間契約を結ぶ労働者は、複数の企業とゼロ時間契約を結ぶ傾向にあり、ONSはゼロ時間契約の総件数が昨年(2014年)、180万件に達したとする推計結果も公表している。

 ONSの調査によると、ゼロ時間契約を結ぶ労働者の平均労働時間は週25時間。55%が女性で、25歳未満の若者や65歳以上の高齢者が占める割合が高い。育児や介護などの理由で正社員として働くことが難しい勤務することが難しい労働者でも柔軟な就労を可能にする制度であるとされている。

 しかし、ゼロ時間契約の評判は、あまり良くない。ゼロ時間契約の労働者は、従業員ではなく、あくまで労働者であるため、不当解雇の禁止といった重要な権利が与えられていない。また企業は、ゼロ時間契約の労働者に対して解雇予告期間などを考慮する必要もなく、必要な時だけ労働力を確保することができる、という都合の良い部分が多い。就労時間を保証しないのに兼業を禁止したり、直前の通知であっても就労を半ば強要する事例も報告されている。

 ただゼロ時間契約が、英国の労働市場に柔軟性をもたらし、マクロでみた英国の雇用環境の改善につながっている点も無視できない。英国の失業率(ILOベース)は2008年の金融危機を機に5%台前半から2011年末には8.5%まで上昇。しかし、その後、失業率は低下基調で推移し、昨年末には5.7%と2008年8月以来の低水準に低下した。昨年の英国成長率が2.6%と7年ぶりの高成長を記録し、今年も同程度の成長率が見込まれているのも、英国の雇用環境の改善によるところが大きい。

 日本では、ブラック企業という言葉が広まり、格差問題を指摘するトマ・ピケティの著書がベストセラーとなるなど、労働者の待遇悪化に神経質なきらいがある。一方で日本では、英国でゼロ時間契約が広く普及している飲食・宿泊や教育といった業種で人手不足が慢性化しており、日本景気を抑制している可能性も強まっている。日本の成長戦略を考える上では、日本の労働市場の柔軟性向上策としてゼロ時間契約の導入も一考の余地がある。

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年2月25日)

 2月25日のロンドン市場ではドル円が118円台後半で方向感に欠ける動きを続けた。欧州株は前日終値水準を挟んでの上下動となったが、日経平均先物は緩やかながら下落基調で推移。米債利回りも上値の重い動きとなったが、特段の取引材料もなく、ドル円は動意に欠ける展開となった。

 ユーロドルは取引序盤に1.13ドル台半ば近辺から1.13ドル台後半に上昇。しかしアイルランド10年債利回りは史上初の1%割れとなり、この日実施されたドイツ5年債入札では平均落札利回りが初めてマイナスを記録。来月から始まるECBの国債買い入れも意識され、ユーロドルは取引後半には下落基調で推移。引けにかけては1.13ドル台半ば近辺での推移となった。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2015年2月25日)

 新興国通貨はBRL、TRYが対ドルで大きく下げたが、他は上昇。米債利回りが伸び悩んだほか、原油先物価格がNY市場取引中盤から持ち直したことが新興国通貨をサポートした。

 KRWは対ドルで1.0%の上昇。1月の韓国ディスカウントストア売上高は前年比18.3%減、百貨店売上高は同11.0%減といずれも大幅減少。韓国の崔企画財政相は韓国景気の回復ペースは弱いが、緩やかな改善を続けているとの認識を示した。

 THBは対ドルで変わらず。1月のタイ貿易収支(通関ベース)は4.6億ドルの赤字と市場予想に反し赤字転落。輸出が前年比3.46%減と前年割れとなったことが響いた。

 BRLは対ドルで1.4%の下落。ムーディーズはペトロブラスのシニア債格付けを「Baa3」から「Ba2」と投機的格付けに格下げ。ムーディーズはペトロブラスの汚職捜査に対する懸念が同社の財務流動性を悪化させ、今後も格付けがさらに引き下げられる可能性があるとの見解を示した。1月のブラジル税収は前年比1.3%増と3カ月ぶりの前年越え。同月同国のローン残高は前月比0.2%減と2年ぶりのマイナスを記録した。

 MXNは対ドルで変わらず。昨年第4四半期のメキシコ経常収支は53.1億ドルの赤字と市場予想ほど赤字が拡大せず。フィッチはメキシコ債格付けを「BBB+」、見通しを「安定的」で確認。同社は今年のメキシコ成長率が3%に達するとの見通しを示した。

 TRYは対ドルで1.0%の下落。トルコ中銀は同国成長率が緩やかながら減速しているが、先行指数は緩やかな回復を示していると指摘。インフレは食品やエネルギーの変動で加速する可能性があるとし、今後も流動性を引き締める意向を示した。一方、トルコのエルドアン大統領は、トルコ中銀による利下げ幅は昨年1月の緊急利上げ幅の半分にも満たないと発言。同中銀の金融政策はトルコ経済のリスクになっており、今後も同中銀に利下げを求めていく意向を示した。

鳥取市内の旧家の屋根裏に保管されていた、江戸後期のものとみられるわら包み「藁苞(わらづと)」の中から、1658年創業の老舗製薬会社「有川製薬」の胃腸薬「神教丸(しんきょうがん)」が当時の姿のまま見つかったそうです。カビも生えていないそうで、今でも使えるのか気になるところです。

2015年2月25日水曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年2月24日)

 2月24日のロンドン市場はドルがじり高の動き。ドル円は119円台前半から119円台後半に上昇した。FRBイエレン議長の議会証言で利上げ観測が強まるとの見方がドルをサポート。ただ米債利回り、欧州株、日経平均先物はいずれも動意薄。取引後半に入ると、ドル買いの動きも一服し、ドル円も様子見姿勢が強まった。

 ユーロドルは1.13ドル台前半から1.13ドルちょうど近辺に下落。ユーログループのデイセルブルム議長はギリシャ政府から改革表を受け取っており現在検証中であることを表明。ギリシャは債権国に対してさまざまな誓約を立てており、内容はポジティブだったと述べたがユーロドルはドル買い優勢の動きとなった。

 ポンドは方向感に欠ける動き。ポンドドルは1.54ドル台半ばを挟んでの推移が続いた。BOEのフォーブス委員は基調的なインフレ圧力が増す公算が大きく、政策金利の次なる動きは引き上げになるだろうと発言。同中銀のウィール委員も市場が想定するよりも早い時期に金利を引き上げる必要があるかもしれないと発言。ポンドを下支えした。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2015年2月24日)

 新興国通貨はILSなど一部を除き対ドルで上昇。FRBイエレン議長の議会証言を受けて米債利回りは低下。新興国通貨をサポートした。

 BRLは対ドルで1.8%の上昇。2月のブラジルIPCA15は前年比+7.36%と市場予想を小幅上振れ。1月のブラジル経常収支は106.5億ドルの赤字。同月同国の海外直接投資は39.7億ドルと市場予想を上回ったが、経常赤字をカバーするには不十分な水準に留まった。

 MXNは対ドルで1.3%の上昇。2月上旬のメキシコCPIは前年比+3.04%と市場予想を小幅下回ったが、コアCPIは度+2.42%と1月下旬から小幅加速。メキシコ中銀による利下げ観測を後退させた。

 COPは対ドルで0.6%の上昇。1月のコロンビア小売業信頼感は22.7、同月同国の鉱工業信頼感は0.8といずれも前月から小幅改善。ただ鉱工業信頼感の水準は低いままだった。

 CLPは対ドルで0.4%の上昇。1月のチリPPIは前月比-3.8%と2013年4月以来の落ち込み。チリのインフレ圧力の後退を示した。

 PLNは対ドルで0.6%の上昇。1月のポーランド失業率は12.0%と市場予想通り前月から悪化した。

 ZARは対ドルで1.3%の上昇。第4四半期の南アフリカGDPは前年比1.3%増と市場予想を小幅上振れ。前期も小幅ながら上方修正された。製造業が4期ぶりに前期比プラスに転じたほか、採鉱・採石も4期ぶりの高い伸びを記録した。

 TRYは対ドルで0.4%の上昇。トルコ中銀はレポレートを25bp引き下げ7.50%とすると発表。翌日物貸出金利は50bp、翌日物借入金利は25bp、それぞれ引き下げられた。同中銀は声明で食品と燃料価格の変動性の高い状態を考慮し、政策金利を節度あるペースで引き下げることを決定したと説明。ただ同国ダウトオール首相は利下げ幅は不十分との見解を示した。

 HUFは対ドルで小幅上昇。ハンガリー中銀は市場予想通り政策金利を2.10%で据え置き。同中銀は来月のインフレ報告後に利下げ再開の必要性について決めると説明した。

東京地方は、ここ数日でかなり暖かくなってきました。冬のコートをしまい、花粉症対策を強化しようと思っています。

2015年2月24日火曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年2月23日)

 2月23日のロンドン市場はユーロが下落基調で推移。ユーロドルは1.13ドル台後半から1.13ドルちょうど近辺に下落した。2月のドイツIFO企業景況感は106.8と前月とほぼ変わらず、市場予想を下振れ。ギリシャ政府の支援プログラム延長合意に対しギリシャ与党内の左派陣営から緊縮策の放棄という選挙公約に違反しているとの批判が出ているとの報道もあり、ユーロは売りの動きが続いた。

 ドル円は取引中盤までに119円ちょうど近辺から119円台前半に下落したが、後半は上げ幅を縮め、取引終盤は119円ちょうど近辺での推移。米債利回りが小幅高となったものの、日経平均先物は日中終値からほぼ変わらず。イエレン議長の議会証言を前に様子見姿勢が強かった。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2015年2月23日)

 新興国通貨は対ドルで下落。米債利回りは低下したものの、原油先物価格も下落。RUB、COPを中心に売り優勢となった。

 BRLは対ドルで0.3%の下落。USD/BRLは一時2.90台と2004年9月以来のBRL安水準に達した。ブラジル中銀の週次サーベイでは今年末のGDP成長率見通しが0.50%減と前週から下方修正。USD/BRL見通しも2週続けて2.90となった。

 MXNは対ドルで0.3%の下落。昨年12月のメキシコ小売売上高は前年比2.4%増と市場予想通りの伸び。ただ前月比では0.9%減とマイナスとなった。

 PLNは対ドルで0.7%の下落。ポーランド中銀のウィネック委員は現地メディアとのインタビューで政策金利はすでに非常に低い状態にあると明言。追加緩和は景気刺激に役立たないとも述べ、利下げに対し否定的な見方を示した。一方、同中銀のホイナ・ドゥフ委員は3月会合での決定を予想するのは難しいと発言。長引くデフレが懸念されるものの過去の利下げ効果を見極める必要もあるとの認識を示した。

 HUFは対ドルで0.6%の下落。2月のハンガリー景況感指数は-3.2と4カ月連続の悪化。消費者信頼感は前月から改善したが、企業景況感の悪化が続いた。

 CZKは対ドルで変わらず。2月のチェコ消費者・企業景況感は10.4と2カ月連続で低下した。

 ILSは対ドルで1.4%の大幅下落。1月のイスラエル失業率は5.6%と前月から小幅改善。イスラエル中銀は大方の予想に反し政策金利を15bp引き下げ0.10%にすると発表。同中銀はインフレ期待が目標レンジの下限を下回っており、インフレは低下していると指摘。一方でILSは上昇基調で推移しており、利下げを決めたとした。

 TRYは対ドルで0.9%の下落。2月のトルコ企業景況感は104.3と2カ月連続で低下し、2012年9月以来の低水準。同月同国の設備稼働率は72.8%と2013年3月以来の低水準となった。

イスラエルが利下げに踏み切ったのは驚きましたね。イスラエルの人々も驚いたのかと思い、ネットで情報を探していたら、エルサレム市長が刃物を持った通り魔にタックルして取り押さえたというニュースを見つけました。市長のボディーガードが犯人に銃を向けたら、犯人が刃物を落としたのでタックルしたとのこと。市長は元軍人です。さすがです。

2015年2月23日月曜日

為替と賃金次第だが利下げ見送りの可能性が高まってきたメキシコ

 昨年第4四半期のメキシコGDPは前年比2.6%増と市場予想通りの伸びとなり、3期連続の加速となった。業種別にみると、建設業が同5.9%増、製造業が同4.6%増と成長率をけん引。一方で、教育や医療は1%を下回る伸び。政府も同1.9%増と前期から減速するなど、非製造業の弱さが目立った。

 メキシコでは製造業と非製造業の乖離が目立っている。IMEF指数を見ても、1月は製造業が50.9とかろうじて50を上回る一方、非製造業は49.15と2カ月連続で50割れとなり、2009年6月以来の低水準を記録した。

 製造業が底堅い動きを示す背景の一つに外需の立ち上がりがある。昨年12月の鉱工業生産は前年比+3.0%と9カ月ぶりの伸び。輸出が同6.4%増と加速しており、内需の不振をカバーしたと思われる。一方、非製造業は名目賃金の伸び悩みが重石となっている。

 こうしたことから筆者は、インフレ鈍化が強まれば、メキシコ中銀が内需刺激を目的に利下げする可能性もあるとみていた。しかし、MXNの下落が製造業だけでなく非製造業もサポートする可能性が出てきた。

 昨年12月の海外労働者送金は前年比18.8%増と市場予想を大きく上回る伸び。送金件数が同11.6%増と急増したほか、平均送金額も同6.4%増と2011年9月以来の高い伸びとなった。昨年12月はMXN安が進んだ月。MXN安メリットを享受しようと、海外労働者が送金を増やした可能性がある。今年のMXNは、対ドルで14.4~15.2と昨年第1四半期の水準から10%程度下落したまま。今後も海外労働者送金は、MXNが大きく買い戻されることでもない限り、堅調な伸びが続くと思われる。

 メキシコ政府による緊縮財政路線も当面は強まることはなさそうだ。メキシコ政府は1月30日、原油安を理由に2015年予算の歳出を2.6%(GDP比0.7%)削減する緊縮策を発表。ただメキシコ政府に対する国民の不信感は強まっており、ペニャニエト大統領の支持率は40%台にまで低下。今年7月にはメキシコ総選挙を控えていることもあり、与党PRIは総選挙終了まで追加緊縮策を見送る意向を示しているとの報道が増えている。

 名目賃金は4%台前半で伸び悩んでいるが、CPIは原油安を受けて3%ちょうど近辺まで鈍化。1月の実質賃金は前年比1.1%増と2013年8月以来の伸びに加速した。このためか、1月のANTAD既存店売上高は前年比5.5%増と急増した。

 MXNの水準が変わらず、名目賃金が4%台を維持できるようであれば、筆者の見立てとは異なり、たとえインフレが鈍化したとしてもメキシコ中銀は利下げを見送り続けると考えるのが自然だろう。ただ、予想外のインフレ加速でもない限り、一部で指摘されている利上げは、MXNの買い戻しを促しかねず、今年はないと考えるのが合理的と思われる。

 

2015年2月22日日曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年2月20日)

 2月20日のロンドン市場はユーロが上値の重い動き。ユーロドルは取引前半に1.13ドル台後半から1.13ドル台前半に下落。2月のドイツ製造業PMIは50.9、同月のユーロ圏製造業PMIは51.1と、ともにと市場予想を下回る結果。ユーロを下押しした。ただ、取引中盤に入ると、一部メディアがEU当局者の話として、ギリシャとユ
ーロ圏は合意が近いと報じると、ユーロドルは1.13ドル台半ば近辺に盛り返し。しかし、一方でドイツ政府報道官は、ギリシャの融資延長要請の条件に難色を示したドイツ・ショイブレ財務相と同国メルケル首相との間に見解の相違はないと発言したこともあって、ユーロは上値が抑えられたまま。後半に入るとユーロドルは再び1.13ドル台前半に下落した。

 ドル円は取引前半に119円手前から118円台後半に小幅下落したが、中盤以降は同水準で底堅く推移。この日開催されるユーロ圏財務相会合に対する警戒感から欧州株、日経平均先物はともに小安く推移。ドル円の重石となったが、米債利回りは下げ渋り。ドル円を下支えした。

 ポンドは下落。ポンドドルは1.54ドル台前半から1.53ドル台後半に下落した。1月の英小売売上高は前年比5.4%増、コア売上高は同4.8%増といずれも市場予想を下振れ。両指標とも前月分も下方修正され、ポンドは指標発表後に下落した。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2015年2月20日)

 新興国通貨は対ドルでマチマチ。原油先物価格は底堅く推移したものの、低下していた米債利回りが持ち直したことが新興国通貨の重石となった。

 MXNは対ドルで0.2%の下落。第4四半期のメキシコGDPは前年比2.6%増と市場予想通り前期から小幅加速。建設業や製造業が成長率をけん引したが、一方でサービス業の多くは低迷を続けた。

 COPは対ドルで0.5%の下落。12月のコロンビア貿易収支は14.5憶ドルの赤字と赤字額が市場予想を上回り、1995年の統計開始以来最大を記録。輸出が前年比28.5%減と大きく落ち込んだのが響いた。コロンビア中銀は市場予想通り政策金利を4.50%で据え置き。同中銀のウリベ総裁はインフレ期待は3%近辺にあるものの、COP安が部分的かつ一時的にインフレに影響しているとの見方を示した。一方、同国カルデナス財務相はインフレは管理された状態にあると発言した。

 PENは対ドルで小幅下落。第4四半期のペルーGDPは前年比1.0%増と市場予想や前期を下回り、プラス成長に転じた2009年第4四半期以降最も低い伸びを記録。ただ前期比では1.1%増と前期から加速した。製造業が前期比2.0%減と4期連続のマイナスとなったことが響いた。

 RUBは対ドルで0.3%の下落。ムーディーズはロシア債格付けを「Ba1」へと投機的水準に格下げ。見通しを「ネガティブ」とした。同社は原油価格やルーブル相場が今年に入ってから幾分回復しているものの、インフレや信頼感、成長への影響は続く公算が大きいとの見通しを示した。

よい週末をお過ごしください。