2015年5月9日土曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年5月8日)

 5月8日のロンドン市場は円売り優勢の動き。ドル円は120円ちょうどを下値に底堅い動きが続き、引けにかけては120円台前半とこの日の高値を更新した。米雇用統計の発表を前に欧州株、日経平均先物はともに小幅プラス圏での推移。米債利回りは取引終盤に小幅上昇し、ドル円をサポートした。

 ユーロドルは1.12ドル台前半で上値が抑えられる展開。ギリシャのバルファキス財務相は債権団と新たな資金調達プログラムについて合意すると確信していると発言。しかし合意は11日のユーロ圏財務相会合以降になるとの見通しも披露。ギリシャ債務協議の先行き不透明感を払しょくすることはできなかった。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2015年5月8日)

 新興国通貨は対ドルでマチマチ。中南米通貨は対ドルで上昇する一方、EMEA通貨は売り優勢の動きとなった。

 BRLは対ドルで1.5%の上昇。5月7日までの週のブラジルIPC-Sは前月比+0.70%と市場予想を上振れ。4月のブラジルIPCAは前年比+8.17%と市場予想を下回ったものの前月とほぼ変わらず高水準を維持した。一部メディアはブラジル政府の経済チームに近い関係者の話として、ブラジル中銀が金融政策の反転を検討するのはインフレ見通しが4.5%まで低下した後だと報じた。

 MXNは対ドルで1.2%の上昇。4月のメキシコ消費者信頼感は91.3と市場予想や前月を下回った。

 CLPは対ドルで0.7%の上昇。4月のチリCPIは前年比+4.1%と前月から小幅鈍化したが、市場予想を上振れ。コアCPIは同+5.2%と前月から鈍化したが、6カ月連続の5%台の高水準。チリのインフレ圧力の根強さが示された。

 COPは対ドルで0.7%の上昇。コロンビアのカルデナス財務相はCOP安は自動的な経済安定装置が作動した結果であると発言。原油安は内需の強まりで相殺されているとの認識を示した。同国中銀はインフレ報告を公表。同中銀は今年の成長率見通しを従来の3.6%から3.1~3.2%に下方修正。同中銀のウリベ総裁はインフレ期待は安定的で、足元でのインフレ加速は食品価格によるもので、年後半には鈍化するとの見方を示したが、原油安後の支出拡大の動きを抑制する必要があるとの認識を示した。

 TRYは対ドルで0.4%の下落。3月のトルコ鉱工業生産は前年比+4.7%と市場予想を大きく上回り、昨年8月以来の高い伸び。S&Pはトルコの自国通貨建て長期債の格付けを従来の「BBB」から「BBB-」に引き下げ、見通しを「ネガティブ」に据え置き。外貨建て長期債格付けは「BB+」に据え置いたが、見通しは「ネガティブ」に据え置いた。

よい週末をお過ごしください。

2015年5月8日金曜日

外国為替市場は銀行同士の取引が主役(2)

 外国為替取引では、二人の間で決めた為替レートで取引が成立すると、その日の2営業日後にお金(通貨)の受け渡しをします。この時に使われた為替レートは、直物(じきもの)レート、もしくは英語でスポットレートと呼ばれます。テレビなどで紹介される為替レートは直物レートです。

 為替レートには、銀行同士の取引で使われる「インターバンク・レート」と、銀行が企業や個人と取引する時に使う「顧客向けレート」の二つがあります。さらに顧客向けレートは、企業向けと個人向けに分けられます。

 企業向けレートは、取引をする時のインターバンク・レートに、銀行と企業との間であらかじめ決められた手数料が加えられて決まります。たとえば、銀行と企業との間で、ドルと円の交換手数料が「1ドル当たり2銭」と決められていたとします。企業がドル買いの注文を出した時のインターバンク・レートが1ドル=120円10銭だったとすると、手数料を加えた企業向けレートは1ドル=120円13銭となります。企業が100万ドルを買ったとすると、銀行はこの取引で、

1ドル当たり2銭×100万ドル=2万円

の手数料を得ることになります。

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年5月7日)

 5月7日のロンドン市場は円が上昇。ドル円は119円台半ばから119円ちょうど近辺まで下落した。欧州金融市場では株、債券ともに売られ、米国債も売りが先行。市場のリスク回避姿勢を背景に円は買い先行の展開となった。

 ユーロドルは取引中盤まで1.13ドル台後半で底堅く推移していたが、後半は1.13ドル台前半に小幅下落。取引中盤にドイツ債利回りが急上昇したこともあってユーロは買い優勢の動きが続いたが、後半に入ると同国債利回りは一転して低下基調で推移。ギリシャ債務協議の先行き不透明感や高値警戒感も強く、取引後半はユーロが軟調な動きに転じた。欧州委員会の報道官は、ギリシャと債権団の協議が週末も続く見通しであることから11日のユーロ圏財務相会合で何らかの声明を出す可能性について言及するのは時期尚早であると発言。ギリシャ政府の報道官は、債務協議を通じ同国への支援合意はできるだけ早急に到達すべきとしながらも、労働市場と年金関連について妥協するつもりはないと発言した。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2015年5月7日)

 新興国通貨は対ドルで中南米通貨が上昇する一方で東欧通貨は下落するなど、新興国通貨全体では方向感に欠ける動きとなった。

 MYRは対ドルで0.7%の下落。マレーシア中銀は市場予想通り政策金利を3.25%で据え置き。同中銀は声明で同国経済は底堅い推移を続けていると指摘。個人消費はGST導入で減速する見込みだが、他内需は第1四半期の成長率を下支えするとの見解を示した。インフレについては基調は抑えられているものの、CPI総合は上昇基調が見込まれるとの認識を示し、現水準の政策金利は緩和的であると指摘した。

 BRLは対ドルで0.3%の上昇。4月のブラジルIGP-DIは前年比+3.94%とほぼ市場予想通りだったが、前月から加速。3月の同国失業率は7.9%と市場予想通り前月から上昇し、2013年3月以来の高水準に達した。ブラジル中銀はCOPOM議事録(4月30日開催分)を公表。同中銀メンバーは高インフレが根強く、金融政策は慎重な姿勢が必要であると指摘。今後のインフレを考慮すると、これまでのインフレに対する戦いは不十分なものであるとの指摘もあり、今後も利上げが続けられることを示唆した。また参考シナリオではUSD/BRLは3.00とされ、今年のBRL安によるインフレへの影響は限定的なものにするべきとの認識も示された。

 MXNは対ドルで0.2%の上昇。4月のメキシコCPIは前年比+3.06%と市場予想とほぼ同じで前月からは小幅鈍化。コアCPIは同+2.31%と前月から鈍化した。

 CLPは対ドルで0.5%の上昇。4月のチリ貿易収支は11.5億ドルの黒字と黒字額が市場予想を下回ったが、前年同月からは拡大。ただ黒字拡大の主因は輸入が前年比17.1%減と大きく落ち込んだためで、輸出は同10.2%減と3カ月連続の二桁減だった。3月のチリ名目賃金は前年比7.1%増と前月から変わらずだった。

 CZKは対ドルで0.5%の下落。3月のチェコ鉱工業生産は前年比6.2%増とほぼ市場予想通りの伸び。ただ、同月同国の貿易収支は192億コルナの黒字と黒字額が市場予想を大きく下振れ。輸出が前年比1.2%減と前年割れとなる一方で、輸入が同1.6%増と小幅ながらプラスとなったことで黒字額が縮小した。
 チェコ中銀は市場予想通りCZKの対ユーロ上限などを柱とした金融政策を現状維持。同中銀は声明でCZKの対ユーロ上限策は2016年後半より前に変更されることはないとし、必要に応じてCZKの対ユーロ上限水準を変更する可能性もあると指摘した。

 HUFは対ドルで変わらず。3月のハンガリー鉱工業生産は前年比9.0%増と市場予想を大きく上回り、昨年7月以来の高い伸び。ハンガリー景気の堅調ぶりを示した。

 RUBは対ドルで0.8%の上昇。5月1日時点のロシア金・外貨準備高は3585億ドルと前週から増加。5月5日までの週のロシアCPIは前週比+0.1%と前週から変わらなかった。

我が家で飼っている二つのカタツムリの一つにシャーロットという愛称をつけたのですが、今朝見たらどちらがシャーロットなのかわからなくなってしまいました。

2015年5月7日木曜日

今後も軟調な推移が見込まれるインドネシア・ルピア(IDR)

 インドネシア景気の減速感が強まっている。5月5日に発表されたインドネシアの第1四半期GDPは前年比4.71%増と市場予想を下回り、2007年代3四半期以来の低さに減速。前期比では0.18%減と2期連続のマイナス成長となった。需要項目別にみると、実質GDPの55%を占める個人消費が前年比5.01%増と前期から変わらなかったが2011年第2四半期以来の低い伸び。総固定資本形成は同4.36%増と3期連続の加速となったが伸びは弱く、GDP全体を押し上げるには至らなかった。前年比に対する外需寄与度は0.4%程度のプラスとなったが、主因は輸入の減少によるもので、輸出は前年比0.5%減と2期連続の減少となった。

 足元ではインドネシアの消費者マインドが急速に悪化している。4月のインドネシア消費者信頼感は107.4と2013年9月以来の低水準に急落。内訳をみると、インフレ圧力の強まりを背景に耐久財購入判断が94.3と2012年4月以来の100割れの低水準に急低下。雇用判断は84.3と2013年10月以来の90割れを記録した。6カ月先の判断も雇用を中心に悪化しており、第2四半期も景気減速が続く可能性を示している。

外国為替市場は銀行同士の取引が主役(1)

 外国為替取引は、銀行などの金融機関で行われていますが、銀行同士での取引はインターバンク(銀行間)市場と呼ばれ、外国為替取引の中心となっています。

 インターバンク市場、と聞くと、日本の代表的な株式取引市場である東京証券取引所のように、東京やニューヨークといった世界の大きな都市にある建物やビルの中で取引がなされているイメージを持つかもしれません。しかし外国為替取引では、取引する人たちが、一つの場所に集まって取引をしているわけではありません。外国為替取引では、銀行などに勤める為替取引の担当者が、それぞれの場所から、取引のためのコンピュータ(端末)や電話を使って取引の相手と連絡を取りながら売買をします。取引をする二人はそれぞれ自分が座っている場所にいるのであって、同じ建物の中にいるわけではありません。

 外国為替取引は、取引をする二人がお互いに了解するのであれば、その場で取引が成立します。このような取引は「相対(あいたい)取引」と言います。ちなみに、株式取引のように、買うとか売るとかいった注文を取引所に集め、買い手と売り手の希望する価格が一致すれば取引所で取引される方法は「取引所取引」といいます。

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年5月6日)

 5月6日のロンドン市場は東京時間に軟調だったドルが下げ止まり。ドル円は119円台後半で底堅く推移した。米債利回りは上値の重い動きとなったが、前日に下落した欧州株は下値の堅い動き。ドル円をサポートした。

 ユーロドルは1.12ドル台半ば近辺から取引中盤には1.12ドルちょうど近辺に下落。後半は1.12ドル台前半に小幅反発したが上値は抑えられた。4月のユーロ圏非製造業PMI(確報値)は54.1と速報値から上方修正されたが市場の反応は限定的。3月のユーロ圏小売売上高は前年比1.6%増と市場予想を下回り、前月から鈍化。ギリシャ債務協議の先行き不透明感もあってユーロは軟調な推移となった。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2015年5月6日)

 新興国通貨はRUBなど一部を除き対ドルで上昇。東欧通貨の上昇が目立った。

 BRLは対ドルで0.4%の上昇。3月のブラジル鉱工業生産は前年比-3.5%と市場予想を上回る落ち込み。一方、4月のブラジル商品価格指数は前年比+6.11%と前月から加速した。

 COPは対ドルで1.3%の上昇。3月のコロンビア輸出は前年比59.0%増と大幅増加。原油輸出が持ち直したほか、石炭輸出が急増し、輸出全体を押し上げた。2月のコロンビア経済活動指数は前年比+2.1%と市場予想を下回り、2012年10月以来の低い伸び。一方、4月のコロンビアCPIは前年比4.64%と市場予想や前月を上振れ。コロンビア中銀による利下げ観測を後退させた。

 CZKは対ドルで1.5%の上昇。3月のチェコ小売売上高は前年比8.8%増と市場予想を上回り、2008年9月以来の高い伸び。ただ乗用車を除く小売売上高は同5.9%増と市場予想に反し前月から鈍化した。

 HUFは対ドルで0.8%の上昇。3月のハンガリー小売売上高は前年比5.1%増と市場予想を下回り、3カ月連続の鈍化。ハンガリー中銀は会合議事録(4月21日開催分)を公表。15Bpの利下げ決定は全会一致によるもので、インフレ目標に達するまで慎重なペースでの利下げが続けられることが確認された。

 ZARは対ドルで0.3%の下落。第1四半期の南アフリカBER消費者信頼感は-3.5と市場予想を下回り、1年ぶりの低水準となった。

 PLNは対ドルで1.1%の上昇。ポーランド中銀は市場予想通り政策金利を1.50%で据え置き。同中銀は声明で第3四半期もインフレのマイナスは続くとの見通しを提示。ただ、ユーロ圏景気の回復、国内成長、雇用の拡大はデフレリスクを抑制しているとの認識も示した。同中銀のベルカ総裁は、景気は加速しているもののGDPギャップは続いていると発言。現在のPLN相場については大変満足しているとの認識を示し、景気見通しについては楽観的になるべきと述べたが、デフレが終了するのは今年末頃になるとの見通しを変えなかった。

 RUBは対ドルで0.9%の下落。4月のロシアCPIは前年比+16.4%と市場予想や前月から鈍化。ただコアCPIは同+17.5%と前月から変わらなかった。

スマホメーカー各社が、「自分撮り(いわゆる自撮り)」機能を競っているそうです。私はドル円チャートと自撮りしたいと思います。

2015年5月6日水曜日

為替の変化と私たちの生活の関係(2)

 為替レートの変化は、日本に住む人々だけでなく企業にも影響が及びます。円安になると、外国で売られている製品の円でみた価格は上がるため、海外から商品や原材料を仕入れる(輸入する)企業は、仕入れ価格が上がってしまいます。日本での販売価格をそのままにしてしまうと、仕入価格が上がった分、企業の利益は減ることになります。

 一方で、日本で作った製品を海外で販売する(輸出する)企業では、外貨での販売価格を同じにしても、円でみた価格は上がることになりますので、海外での売り上げは増えることになります。日本で支払うコストが同じであれば、増えた売り上げは、そのまま利益となります。

 反対に円高になると、海外から仕入れをする企業は、円でみた仕入価格が下がりますので、利益が増えやすくなります。一方で、日本で作った製品を海外で販売する企業は、海外での売り上げが円でみて減ってしまうため、利益が減りやすくなります。

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年5月5日)

 5月5日のロンドン市場は円売り優勢の動き。取引前半のドル円は120円ちょうどをやや上回る水準で動意に欠ける展開。しかし中盤に入ると120円台前半に小幅上昇。後半には120円台半ば近辺にさらに上昇した。米債利回りは上値の重い動きとなったが、欧州株は底堅く推移。原油先物価格も強含みでの推移となるなど、市場のリスク選好姿勢は継続。ドル円は上昇基調で推移した。

 ユーロは下値の堅い動き。ユーロドルは取引前半に1.11ドルちょうど近辺から1.10ドル台後半に下落したが、その後は上昇基調で推移。取引終盤には1.11ドル台前半での推移となった。3月のユーロ圏PPIは前年比-2.3%と市場予想通り落ち込み幅が前月から縮小。欧州委員会は春季経済見通しを公表。今年のユーロ圏の成長率見通しは1.5%と2月の前回見通し(1.3%)から上方修正。インフレ見通しもプラス0.1%と前回のマイナス0.1%から上方修正され、ユーロを下支えした。ドイツのショイブレ財務相は一部英紙が報道したIMFによるギリシャ支援打ち切りの可能性について否定。ドイツはギリシャのユーロ離脱を望まないと発言したが、5月11日のユーロ圏財務相会合での合意に疑問とも述べた。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2015年5月5日)

 新興国通貨は対ドルで反発。RUBの上げが目立った。

 TWDは対ドルでほぼ変わらず。4月の台湾CPIは前年比-0.80%と市場予想を上回る落ち込み。同月同国のWPIは同-9.15%と2009年9月以来の落ち込みを記録。台湾のデフレ懸念を強めた。

 PHPは対ドルで変わらず。4月のフィリピンCPIは前年比+2.2%、コアCPIは同+2.5%といずれも市場予想や前月を下回る伸び。フィリピンのインフレ圧力の後退を示した。

 IDRはBloombergによると対ドルで0.6%の下落。第1四半期のインドネシアGDPは前年比4.71%増と市場予想を下回り、2009年第3四半期以降、最も低い伸びに鈍化。前期比では0.18%減と2期連続のマイナス成長となった。

 BRLは対ドルで0.7%の上昇。4月のブラジルFIPE・CPIは前月比+1.10%と市場予想を下回ったが前月からは加速。3月のブラジルCNI設備稼働率は80.8%と前月を上回った。ただ4月のブラジル自動車販売は前年比25.2%減と大きく落ち込んだ。

 MXNは対ドルで0.6%の上昇。4月のメキシコ自動車販売は前年比22.2%増と4カ月連続で20%超の伸びを記録した。

 COPは対ドルで0.7%の上昇。4月のコロンビアPPIは前月比-1.35%と2カ月ぶりのマイナスとなった。

 CLPは対ドルで0.9%の上昇。3月のチリ経済活動指数は前年比+1.6%と市場予想を上回ったが、前月からは鈍化した。

母がシャーロットに改名した、という夢を昨夜見ました。疲れているのかもしれません。

2015年5月5日火曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年5月4日)

 5月4日のロンドン市場はドルが上昇基調で推移。ドル円は12円ちょうど近辺から120円台前半に底堅く推移した。取引が再開された米債利回りは先週末終値水準から一段高での推移。欧州株も底堅い動きとなりドル円をサポートした。

 ユーロドルは1.12ドルちょうど近辺から1.11ドル台前半に下落。5月のユーロ圏センティックス投資家信頼感は19.6と市場予想を上回ったが前月から低下。ECBのコンスタンシオ副総裁はオランダ紙とのインタビューでギリシャと債権団は支援について合意でき、ギリシャのユーロ圏離脱は回避されるとの見方を披露。またECBの債券買い入れプログラムがギリシャ問題をめぐる懸念の緩和につながっていると指摘した。一方、ギリシャ報道官は次回のユーロ圏財務相会合に同国バルファキス財務相が代表として出席すると発表。また同報道官はギリシャ政府がギリシャ国民との公約を無視することはできないとも述べ、ギリシャ債務協議の進展期待を後退させた。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2015年5月4日)

 新興国通貨は一部を除き対ドルで下落。原油先物価格は上値の重い動き。一方、米債利回りは上昇し、新興国通貨を下押しした。

 KRWは対ドルで小幅下落。3月の韓国経常収支は103.9億ドルの黒字と過去最高水準に増加。一方、4月の韓国製造業PMIは48.8と2カ月連続で低下し、昨年10月以来の低水準に低下した。

 TWDは対ドルで0.2%の下落。4月の中国HSBC製造業PMI(確報値)は48.9と市場予想に反し速報値から低下。4月の台湾HSBC製造業PMIは49.2と2013年7月以来の50割れとなった。

 IDRはBloombergによると対ドルで0.3%の下落。4月のインドネシアCPIは前年比+6.79%とほぼ市場予想通りだが、前月から小幅加速。コアCPIは同+5.04%と市場予想通り前月と変わらずだった。

 SGDは対ドルで小幅下落。4月のシンガポール購買部景気指数は49.4とほぼ市場予想通り。ただ同月同国の電子産業指数は49.1と市場予想に反し50割れとなった。

 BRLは対ドルで2.2%の下落。USD/BRLは一時3.09台半ば近辺まで上昇した。ブラジル中銀の週次サーベイでは年末までの政策金利見通しが13.50%と上方修正。4月のブラジル貿易収支は4.91億ドルの黒字と黒字額が市場予想を上回ったが前月に引き続き黒字額は低い水準に抑えられた。

 MXNは対ドルで0.6%の上昇。3月のメキシコ海外労働者送金は前年比7.6%増と2カ月連続の増加。4月のIMEF製造業指数は51.4と市場予想を小幅下回ったが、同月のIMEF非製造業指数は51.3と市場予想を上回り、昨年10月以来の高水準に上昇した。

 CLPは対ドルで0.6%の下落。チリ中銀は会合議事録(4月17日開催分)を公表。メンバーは利下げを検討しておらず、金利据え置きが唯一の選択肢との判断で合意。利上げのも当面ないとの見方が示されたが、利下げよりは可能性があるとの認識も示された。

 PLNは対ドルで0.6%の上昇。4月のポーランドHSBC製造業PMIは54.0と市場予想を下回り2カ月連続の低下。しかし昨年末水準を上回る水準を維持した。ポーランド中銀は第2四半期のクレジットサーベイの結果を公表。第2四半期の資金調達環境は改善され、融資需要も増えるとの見方が示された。

 TRYは対ドルで0.2%の下落。4月のトルコCPIは前年比+7.91%と市場予想や前月を上回る高い伸び。コアCPIも同+7.00%と前月を小幅下回ったが市場予想を上回る伸びとなった。同時に発表された同月同国PPIは同+4.80%と2カ月連続で加速した。

 HUFは対ドルで0.3%の下落。4月のハンガリー製造業PMIは51.0と前月から大きく低下し、昨年8月以来の低水準となった。

 CZKは対ドルで0.6%の下落。4月のチェコHSBC製造業PMIは54.7と市場予想を下回り、昨年12月以来の低水準に落ち込んだ。

 ZARは対ドルでほぼ変わらず。4月の南アフリカカギソ製造業PMIは45.4と市場予想を大きく下回り、昨年5月以来の低水準となった。

私が今後、娘を授かっても名前はシャーロットにしないと思います。