2015年5月15日金曜日

為替レートのクセ~為替は時間や季節によって動きが変わる?(2)

 1カ月の中で外国為替市場の取引量が増えるのは、各月の5日、10日、15日、20日、25日、30日です。これらの日は末尾が5(ゴ)か10(トウ)がつくので、ゴトウビ(日)と呼ばれます。

 企業の多くは、このゴトウビに輸出入の決済をするため、日本の企業はドルを手に入れる(調達する)動きを強めます。このためゴトウビはドルが買われやすくなる一方で円は売られやすくなると言われています。また月末も日本企業が輸出入の決済をすることから、外国為替市場ではゴトウビと同じようにドルが買われやすくなる傾向にあります。

 1年の中でも、為替取引には一定の傾向があります。2~3月には日本企業が決算対策のため、投資していた外貨を円に戻す動きを強めます。4~5月は日本が大型連休(ゴールデンウィーク)を迎えるため、個人旅行客が海外旅行のために円を売り外貨を買う動きが見られます。また日本の銀行や生命保険といった金融機関は、新しい年度を迎え新たに海外の株式や債券を買うため、やはり円を売り外貨を買う動きを取ります。

 8月に入ると、日本や欧州、米国は夏季休暇に入ります。このため外国為替取引も他の月に比べ少なくなり、為替レートが動きにくくなります。11月になると、欧州や米国の企業が決算を迎えることから、自分の国の通貨であるユーロやドルを買う動きを強めます。反対に円は売られやすくなります。そして12月は、欧米を中心にクリスマス休暇に入るため外国為替取引が大きく減るようになります。クリスマスの週の為替レートは、動きが小さくなります。

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年5月14日)

 5月14日のロンドン市場はユーロが底堅い動き。ユーロドルは取引序盤に1.14ドル台前半に上昇した後、一時1.13ドル台後半に落ち込んだが、中盤以降は持ち直し、1.14ドル台前半と、この日の高値圏で推移した。この日はユーロ圏主要国で主だった経済指標の発表がなく、やや材料難の展開のなか、欧州債利回りは小高く推移。ギリシャ政府報道官は翌日(15日)に債券団との話し合いを再開し、ユーログループ会合を月内に臨時に開催することを要請する可能性を示唆。債権団とは5月末までには合意したいと表明した。ただ、同国バルファキス財務相はギリシャに打撃を与える経済合意には署名しないと発言した。

 ポンドは堅調に推移。ポンドドルは1.57ドル台後半から1.58ドルちょうど近辺と昨年11月下旬以来の高値に上昇した。BOEのカーニー総裁は一部英ラジオメディアとのインタビューで経済情勢次第だが1年後には英国の金利が上昇している可能性があると発言。英債利回りが底堅い動きを示し、ポンド買いの動きをサポートした。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2015年5月14日)

 新興国通貨はRUBを除き対ドルで続伸。米国債利回りの低下が新興国通貨をサポートした。

 PHPは対ドルで0.2%の上昇。フィリピン中銀は市場予想通り政策金利を4.00%、SDRを2.50%にそれぞれ据え置き。同中銀はインフレ見通しを今年が2.3%、来年が2.6%とそれぞれ小幅ながら上方修正。同中銀のギニグンド総裁はPHP相場は下落を予想していると発言した。

 BRLは対ドルで1.6%の上昇。3月ブラジル小売売上高は前年比0.4%増と市場予想を下回る弱い伸び。ブラジル景気の低調ぶりを示した。

 MXNは対ドルで1.2%の上昇。メキシコ中銀は会合議事録(5月1日開催分)を公表。政策金利の据え置きは全会一致。米利上げ前の利上げはメリットよりもコストの方が大きいと指摘されたが、米国との金利差に特段の注意を払う必要性があるとの認識が示された。また今年1、2月の経済指標はメキシコ景気の減速を示したと指摘され、需要側からのインフレ圧力は観測されないとの認識も示された。

 PLNは対ドルで1.2%の上昇。4月のポーランドCPIは前年比-1.1%と落ち込み幅が市場予想や前月を下回る結果。ただ同時に発表された4月の同国M3は前年比7.2%増と市場予想を下回り、昨年7月以来の低い伸びに留まった。

 RUBは対ドルで1.5%の下落。5月8日時点のロシア金・外貨準備は3585億ドルと前週と変わらず。5月12日までの週の同国CPIは前週比+0.1%と前週と同じ伸び。ロシア中銀は外貨準備を補充するため、1日当たり最高で2億ドルの購入を始める方針を明らかにした。

連休明けの今週は、1週間が8日あるかのような感覚でした。

2015年5月14日木曜日

為替レートのクセ~為替は時間や季節によって動きが変わる?(1)

 お昼時にレストランやカフェといった飲食店が混み、お正月には神社に大勢の参拝客が訪れるのと同じように、外国為替市場も、ある程度のパターンで、忙しくなる(取引量が多くなる)時や、反対にヒマになる(取引量が少なくなる)時があります。

 日本時間の朝7時から11時くらいまでは、ドルを買う動きが強まる傾向にあります。これは日本の輸入企業が、海外から商品を買うためにドルを買おうとするからです。

 11時から午後3時くらいの時間帯では、ドルを売り、円を買う動きが強まる傾向にあります。今度は日本の輸出企業が海外で製品を売った代金を円に換えようとするからです。

 午後3時から7時くらいには、ロンドン市場の取引参加者が加わり、為替取引が活発になります。ポンドの値動きが大きくなるのもこの時間帯です。

 午後7時から9時くらいは、ロンドン市場での取引が中心となり、ポンドとユーロの値動きが大きくなります。そして9時を過ぎ、翌日の午前2時くらいまでは、ニューヨーク市場の取引参加者も加わり1日の中でもっとも外国為替取引が活発になります。この時間帯は、米国の経済指標が発表される時間帯でもあります。米国の経済指標の結果をみて、市場参加者はこれまでの考えや見方を大きく変えることもあり、変えた考えや見方に合わせて為替取引をすることになります。結果として、外国為替市場での取引量が増えることになります。

 午前2時を過ぎると、徐々に外国為替取引は少なくなっていきます。ロンドン市場の取引参加者が取引を終了させるものの、まだ東京市場の取引参加者は取引を始めないからです。

 そして午前5時から7時くらいまでは、外国為替取引が最も少なくなります。この時間帯は、ウェリントン市場やシドニー市場が始まった頃で、米国の銀行は取引を終わらせているものの、日本の銀行はまだ取引に参加していません。

脆弱な豪経済を背景に上昇継続は期待できない豪ドル(AUD)

 昨年9月から下落基調を続けてきた豪ドルが、今年4月以降、買い戻しの動きを続けている。今年4月から昨日(5月13日)までの期間の対ドルでの上昇率を見ると、豪ドルは6.8%の上昇と、G10通貨の中ではノルウェークローネ(NOK)の8.2%の上昇に次ぐ高い伸び。ちなみに円は0.5%の上昇に留まっている。

 豪ドルが買い戻されている最大の理由は、原油を始めとする資源価格の反転・上昇である。国際商品市況の代表的な指数とされるCRB指数は、3月中旬には207台と6年ぶりの低水準に低下。しかし、その後は上昇基調での推移となり、足元では231台と昨年12月末以来の水準に達した。オーストラリアの輸出の約7割は鉄鉱石や石炭といった鉱物系資源。資源価格の上昇は、輸出増を通じ豪ドルの需要を高めるとの思惑につながりやすい。

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年5月13日)

 5月13日のロンドン市場はユーロが上値の重い動きとなった。ユーロドルは1.12ドル台半ばから1.12ドル台前半に小幅下落した。欧州主要国の第1四半期GDPは、ドイツが市場予想に届かない一方で、フランスとイタリアは市場予想を上振れ。ギリシャは前年比0.1%増と市場予想を大きく下回った。欧州債利回りは前日終値水準を下回る動き。ユーロの上値を重くした。

 ポンドは上に往って来いの動きとなった。4月の英失業率は2.3%と市場予想に反し前月と変わらず。同月同国の失業保険申請件数も1.26万件減と市場予想ほど減少しなかった。しかし掃除に発表された3月の英週平均賃金は前年比1.9%増と市場予想や前月を上回る伸び。これを受けてポンドドルは1.56ドル台後半から1.54ドル台前半に上昇した。ただ、その後、発表されたBOEの四半期インフレ報告では、成長率見通しが2015~2017年のいずれもが下方修正。下方修正の背景としてポンド高や住宅市場の低迷、低い生産性が指摘された。一方、インフレ見通しは今年が0.6%と前回報告から小幅上方修正。一方で来年は1.6%と前回から下方修正。短期のインフレ見通しには下振れリスクがあるとしたが、商品市況の下落の影響が薄れればインフレが目標水準に可及的速やかに戻すとの指摘もあった。BOE四半期インフレ報告を受けてポンドドルは1.56ドル台半ば近辺まで下落。終盤に1.56ドル台後半に小幅反発する場面もあったが、引けにかけては1.56ドル台半ば近辺での推移となった。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2015年5月13日)

 新興国通貨はBRLなど一部を除き対ドルで上昇。早期の米利上げ開始観測の後退を背景に新興国通貨は買い優勢の展開となった。

 HUFは対ドルで0.8%の上昇。第1四半期のハンガリーGDPは前年比3.4%増と市場予想に反し前期と同じ伸び。前期比では0.6%増と市場予想を下回ったが、前期が小幅上方修正された。

 RUBは対ドルで1.4%の上昇。4月のロシア外貨準備は3560億ドルと市場予想ほどの減少とならず。4月のロシア軽自動車売上高は前年比41.5%減と市場予想通り大きく落ち込んだ。

本日も東京地方は最高気温が30度近くとなる見込み。熱中症の他に日焼け対策も必要ですね。ただ夕方は気温が低下するそうですので、帰りは上着を忘れないように。

2015年5月13日水曜日

外国為替市場は24時間動き続ける~眠らない市場

 外国為替取引は年々拡大を続けています。国際決済銀行(BIS)と呼ばれる国際的な組織による3年ごとの調査によると、2013年の外国為替市場の1日あたりの取引量は、およそ4兆ドル(1ドル=120円とすると480兆円)と、2001年の3倍以上に大きくなっています。世界では株式や債券など様々な取引がなされていますが、これだけ大きな規模で取引をされているのは外国為替だけです。

 外国為替市場での取引量が、他金融市場に比べ非常に大きいのは、外国為替市場が日本時間の月曜日早朝から土曜日の早朝まで24時間、休みなく取引をすることができるからです。日本では夜でも、ヨーロッパや米国は昼間ですので、その地域の銀行がインターバンク市場で外国為替取引をしています。またヨーロッパや米国が夜でも、日本を始めとするアジア・オセアニア地域は昼間ですので、やはり、その地域の銀行が外国為替取引をしています。結果として、24時間、世界のどこかで外国為替取引がなされていることになるのです。

 外国為替市場は、米国や欧州が夏時間の季節のとき、日本時間の月曜日の午前4時ころにニュージーランドのウェリントン市場から始まります。そして午前6時ころにオーストラリアのシドニー市場が動きだし、8時ころには東京市場が始まります。

 午前9時すぎには香港やシンガポール市場が始まり、午後2時ころには中東市場が始まります。そして午後3時にはドイツのフランクフルト市場が動きだし、夕方4時ころには英国のロンドン市場がスタート。夜9時には米国のニューヨーク市場が始まります。ニューヨーク市場は日本時間の翌日午前6時くらいまで開いていますが、ニューヨーク市場が終わるころには、火曜日のウェリントン市場がすでに始まっています。

 なお、こうした時間の区切りは、あくまで目安でしかなく、たとえば東京市場の場合、午前8時ちょうどに始まるわけではありません。各国での為替取引が活発になる時間帯を「市場」と呼んでいます。

 外国為替市場の取引量を見ると、ロンドン市場が全体の4割を占め、ニューヨーク市場が2割弱と続いています。東京市場は以前からロンドン、ニューヨークに次ぐ第3位の取引シェアを占めていましたが、最近ではシンガポール市場と同じく5%程度となっています。

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年5月12日)

 5月12日のロンドン市場はドルが対欧州通貨中心に下落した。ユーロドルは1.12ドルちょうど近辺から取引中盤には1.12ドル台後半に上昇。後半に入るとユーロドルの上値は重くなり、引けにかけては1.12ドル台半ばでの推移となった。欧州債利回りが上昇基調で推移。ギリシャ政府当局者が前日にIMFに返済した7.5億ユーロの支払いにIMFの口座から緊急準備金を取り崩したことを明らかにするなど、ギリシャの資金繰りのひっ迫は強まっているものの、目先のデフォルトが回避されたこともあってギリシャ懸念はやや後退。ユーロは買い優勢の動きとなった。

 ポンドも対ドルで上昇した。3月の英鉱工業生産は前年比+0.7%と市場予想を上回る伸び。これを受けてポンドドルは1.55ドル台後半から1.56ドル台後半と昨年12月中旬以来の高値に上昇
した。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2015年5月12日)

 新興国通貨は対ドルで底堅い動き。原油先物価格の上昇を受けてRUBやBRLの上げが目立った。

 INRは対ドルで0.5%の下落。3月のインド鉱工業生産は前年比+2.1%と市場予想を下振れ。4月のインドCPIは同+4.87%とほぼ市場予想通りで前月から鈍化した。

 BRLは対ドルで1.4%の上昇。5月7日までの週のブラジルFIPE・CPIは前月比+1.04%とほぼ市場予想通りで前週とほぼ同じ伸びだった。

 MXNは対ドルで変わらず。3月のメキシコ鉱工業生産は前年比+1.7%と市場予想や前月とほぼ変わらず。メキシコ製造業の回復ペースは緩慢な状態が続いている。

 CZKは対ドルで0.4%の上昇。4月のチェコCPIは前年比+0.5%と市場予想を上回る伸び。同月同国の失業率は6.7%と市場予想を下回り、2012年10月以来の低水準に低下した。

 TRYは対ドルで1.2%の上昇。3月のトルコ経常収支は49.6億ドルの赤字と赤字額が市場予想を上回り、前年同月から46.5%の増加。前月分の赤字額も上方修正された。輸出が前年比16.2%減となったことで経常赤字が大きく膨らんだ。ムーディーズは最近のTRY安がトルコ市中銀行の保有資産の質を悪化させていると指摘した。

 ILSは対ドルで0.2%の上昇。4月のイスラエル貿易収支は8.49億ドルの赤字と赤字額が前年同月から40.0%減少。イスラエルの対外収支の改善基調が続いていることが確認された。

 ZARは対ドルで0.2%の上昇。3月の南アフリカ製造業生産は前年比+3.8%と市場予想を上回った。

 RUBは対ドルで2.5%の上昇。3月のロシア貿易収支は149.8億ドルの黒字と市場予想を上回る黒字。輸出が前年比31.1%減と大きく落ち込んだものの、輸入も36.4%減となり、貿易黒字の落ち込みを回避させた。

本日の東京地方の最高気温は30度と真夏日となる見込みです。熱中症など暑さに起因する症状への対策をお願いいたします。

2015年5月12日火曜日

外国為替市場は銀行同士の取引が主役(3)

 個人向けレートは、企業向けレートと決め方が異なります。個人の場合、いつ取引をするかが分からないですし、取引の規模が企業に比べ非常に小さいことから、企業向けレートのように、注文の時のインターバンク・レートを使うことはありません。代わりに銀行は、午前9時55分頃のインターバンク・レートを基準とし、その日に適用される個人向けレートを決めます。この基準は、仲値(なかね)もしくはTTMと呼ばれます。仲値は一度決められたら、その日は同じ水準が使われるのが原則です。しかし為替レートが大きく変わった時は、仲値も変えられることがあります。

 個人向けレートは、外貨預金や海外への送金など金融機関の口座を使う時の場合の電信レートと、現金を扱う場合に使う現金(キャッシュ)レートの二つに分かれます。

 電信レートでは、仲値に1ドル当たり1円の手数料が加えられる場合がほとんどです。円を売る場合はTTSレート、円を買う場合はTTBレートと言います。たとえば、仲値が1ドル=120円10銭だったとすると、TTS(円を売るレート)は1ドル=121円10銭となり、TTB(円を買うレート)は1ドル=119円10銭となります。

 現金レートは、仲値に1ドル当たり3円の手数料が加えられる場合がほとんどです。円を売る場合は現金売り相場、円を買う場合は現金買い相場と言います。仲値が1ドル=120円10銭だったとすると、現金売り相場は1ドル=123円10銭となり、現金買い相場は1ドル=117円10銭となります。

 現金レートが、電信レートよりも手数料が高いのは、現金の輸送費用や保険料が含まれるうえ、現金は利子を生まないからです。空港で円の現金をドルの現金に換えると、使われている為替レートが、テレビなどで言われているレートと大きく違い、驚いた経験をした方も多いと思います。これは個人向けの現金レートが、仲値(インターバンク・レート)から3円もの手数料が加えられているためです。

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年5月11日)

 5月11日のロンドン市場はドル、ユーロともに方向感に欠ける動き。ドル円は取引前半に120円ちょうど近辺に小幅上昇する場面もあったが、その後は120円手前でのもみ合いが続いた。米債利回りはじり高の動きとなったが、欧州株、日経平均先物は小幅マイナス圏での推移。特段の取引材料もなくドル円は方向感に欠ける動きとなった。

 ユーロドルは1.11ドル台後半で上値の重い動き。ギリシャ政府報道官はユーロ圏財務相会合に先立ちユーログループからの前向きな声明を期待しており、現時点では「プランB」(6月末までに支援条件について合意できなかった場合の代替案)を検討していないと発言。ただドイツのショイブレ財務相はギリシャ債務協議で本日は結論に至らないだろうと発言。オーストリア中銀のノボトニー総裁はECBが国家財政の最後の貸し手になり得ないと発言。ギリシャ債務協議の進展期待は強まらず、ユーロは上値の重い動きとなった。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2015年5月11日)

 新興国通貨は対ドルで下落。米債利回りが上昇したことが嫌気された。

 BRLは対ドルで2.5%の下落。ペトロブラスでの汚職スキャンダルについて資金ブローカーのアルベルト・ユセフ被告は私見としてルセフ大統領やルラ元大統領もスキャンダルの全容を把握していると発言。同被告の発言が伝わるとBRLは売り優勢の動きが続いた。5月のブラジルIGP-M(一次速報)は前月比+0.51%と市場予想通りの前月から鈍化。ブラジル中銀の週次サーベイは前週とほぼ変わらず。5月10日までのブラジル貿易収支は9.76億ドルの黒字と前月から黒字額が拡大した。

 HUFは対ドルで1.3%の下落。3月のハンガリー貿易収支は9.29億ユーロの黒字と黒字額が市場予想を上回り、2001年の統計開始以来最高水準に拡大した。

 PLNは対ドルで1.3%の下落。10日投開票のポーランド大統領選では最大野党の右派「法と正義」が擁立したアンジェイ・ドゥダ氏が最大の得票を獲得。しかし獲得投票数が過半数に満たなかったため、中道右派の与党「市民プラットフォーム」の支援で再選を目指すブロニスワフ・コモロフスキ現大統領とで5月24日に決選投票が実施されることが決まった。

 ILSは対ドルで変わらず。イスラエル中銀は会合議事録(4月27日開催分)を公表。政策金利を0.10%で据え置く決定は全会一致によるものだったことが判明した。

台風6号は沖縄に接近し、その後も北上を続ける見込みです。東京地方は午後から雨が強まる見込みとのこと。今日は雨具が必携です。

2015年5月11日月曜日

現時点では考えにくい中国当局による元安誘導

 中国人民銀行は昨日(10日)、金融機関の預金・貸し出しの基準金利を25bp引き下げると発表した。これにより1年物貸出金利は5.10%、1年物預金金利は2.25%になる。利下げは約2カ月ぶりで、今年2回目となる。

 中国人民銀行は声明で、今回の利下げが「資金調達コストを一段と下げ、実体経済の健全な発展を支える」と説明。景気の現状については、「現在、国内の経済改革ペースが加速し、外需は変動が比較的大きくなっている。中国経済は依然として比較的大きな下向き圧力に直面している」との認識を示し、「経済の構造調整と成長モデルの転換に向けて、緩めでもきつめでもない、適度な金融環境をつくる」とした。