2015年10月24日土曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年10月23日)

 10月23日のロンドン市場は日本当局者の発言で円が買われたが、取引終盤に中国が追加金融緩和を発表したことで売り戻された。ドル円は取引序盤に120円台後半から120円台前半に下落。内閣府の本田参与は取引序盤、日本の景気回復は期待していたよりもはるかに遅いスピードと指摘。優先すべきは日銀は消費支出への迅速な対処であり、金融政策より財政政策を用いた方がはるかに速くそれを達成できるとしたうえで、日銀が今すぐ追加緩和をする必要がないと発言。来週の日銀会合での追加緩和に否定的な見方を示したことで円買いの動きが強まった。

 その後のドル円は米債利回りの上昇を背景に120円台前半でじり高の動き。取引終盤に入ると中国人民銀行が昨年11月以降、6回目となる利下げを発表。貸出基準金利(1年物)と預金基準金利(同)は、それぞれ25bp引き下げるとともに、預金準備率も50bp引き下げ。また銀行の預金金利の上限規制撤廃も発表された。これを受けて、欧州株や日経平均先物は一段高。米国債利回りも大きく上昇し、ドル円は120円台半ば近辺から120円台後半に上昇した。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2015年10月23日)

 新興国通貨はマチマチ。アジア通貨と一部中南米通貨が対ドルで上昇したものの、他は下落した。

 KRWは対ドルで1.2%の上昇。第3四半期の韓国GDPは前年比2.6%増と市場予想を上回る伸び。家計消費が同1.9%増と3期連続で加速。総固定資本形成も同5.0%増と大きく加速し、成長率を下支えした。

 MYRは対ドルで1.1%の上昇。9月のマレーシアCPIは前年比+2.6%と市場予想や前月から鈍化。MYR安を背景としたマレーシアのインフレ懸念を後退させた。

 SGDは対ドルで0.2%の下落。9月のシンガポールCPIは前年比-0.6%と市場予想通り落ち込み幅が前月から縮小。コアCPIは同+0.6%と市場予想を上回り、同国のディスインフレ懸念を後退させた。

 TWDは対ドルで0.4%の上昇。9月の台湾商業売上高は前年比4.54%減、同月同国の鉱工業生産は同-5.32%と、いずれも市場予想を上回る落ち込み。ただ同月同国のM2は同6.50%増と3カ月ぶりの高い伸びに回復した。

 BRLは対ドルで0.8%の上昇。10月22日までの週のブラジルIPC-Sは前月比+0.67%と市場予想や前週とほぼ同じ伸び。9月のブラジル経常収支は30.8億ドルの赤字。ただ、同時に発表された同月同国の海外直接投資は60.4億ドルと市場予想や経常赤字額を大きく上回る好結果。同月同国の税収も952.4億レアルと市場予想を上回った。

 CLPは対ドルで0.4%の上昇。9月のチリPPIは前年比-8.5%と前月から落ち込み幅が縮小した。

 MXNは対ドルで0.7%の下落。9月のメキシコ失業率は4.23%と市場予想や前月を下回った。

 PLNは対ドルで0.9%の下落。9月のポーランド失業率は9.7%と市場予想を下回り、2008年12月以来の低水準を記録した。

昨夜、通貨ストラテジストを辞めて、ある会社の東京オフィスの社長にならないかと打診される夢を見ました。ストラテジストの現役を続行すべきか、それともオファー通りに動くべきか、どうしようかと考えているうちにトイレに行きたくなり、起きてしまいました。結論はまだ出ていませんので、もし現実にオファーされたら、また考えます。

2015年10月21日水曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年10月20日)

 10月20日のロンドン市場はユーロが上昇基調で推移。ユーロドルは1.13ドル台前半から1.13ドル台後半に上昇した。8月のユーロ圏経常収支(季調値)は177億ユーロと前月から大きく減少。ただ、取引序盤に発表されたECB銀行貸出調査によると、第3四半期の企業向け融資基準を緩和した銀行の割合が厳格化した銀行を4%ptほど上回り、ECB資産買取プログラムが効果を発揮していることが判明。今週のECB理事会での追加緩和期待が後退し、ユーロを買い戻す動きが続いた。

 ドル円はロンドン市場に入り119円台半ばから119円台後半に急上昇したが、その後は下落基調が続き、取引中盤には119円台半ば近辺に反落。後半には119円台後半に小幅反発したが、上値は抑えられた。米債利回りは小幅上昇したことでドル買いの動きがサポートされたが、欧州株や軟調に推移。ドル円の重石となった。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2015年10月20日)

 新興国通貨は対ドルで一部を除き対ドルで続落。中南米通貨の下げがやや目立った。

 KRWは対ドルで0.9%の下落。9月の韓国PPIは前年比-4.5%と過去最大の落ち込みを再び記録。韓国のディスインフレ圧力の根強さは続いている。

 TWDは対ドルで変わらず。9月の台湾輸出受注は前年比4.5%減と前年割れが続いたが、落ち込み幅は市場予想を大きく下回る結果。台湾景気の回復期待をサポートした。

 BRLは対ドルで0.5%の下落。10月15日までの週のブラジルFIPE・CPIは前週比0.89%と市場予想を小幅上振れ。10月ブラジルIGP-M(二次速報値)は前月比+1.86%と、こちらも市場予想を上回った。

 ZARは対ドルで小幅下落。8月の南アフリカ先行指標は92.7と前月とほぼ同じ。下げ止まった可能性も出てきた。

 HUFは対ドルでほぼ変わらず。ハンガリー中銀は市場予想通り政策金利を1.35%で据え置き。同中銀は声明で現在の政策金利水準はインフレ目標と整合的であり、インフレ圧力は依然として落ち着いていると指摘。緩和的な現在の金融政策は世界経済の不透明性を背景に当面、継続されるとの見方を示した。

2015年10月20日火曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年10月19日)

 10月19日のロンドン市場はユーロが下落基調で推移する一方、ポンドは上昇。円は方向感に欠ける展開となった。ユーロドルは取引序盤に1.13ドル台後半から1.13ドル台前半に下落。8月のユーロ圏建設業生産が前年比6.0%減と2013年7月以来の落ち込みとなったが嫌気された。その後、ユーロドルは1.13ドル台後半に反発。しかし、後半はユーロ売りが先行し、ユーロドルは一時1.13ドルちょうど近辺まで下落。終盤に1.13ドル台前半に小反発となったが、上値は抑えられた。22日に予定されているECB理事会を前に追加緩和観測が強まった。

 一方、ポンドドルは取引前半に1.54ドル台半ば近辺から1.54ドル台後半に上昇。中盤には1.54ドル台半ば近辺に反落したが、後半は再び上昇基調で推移し、一時1.55ドルちょうど手前まで上昇。終盤は1.54ドル台後半で底堅く推移した。日本時間朝方に発表された10月の英ライトムーブ住宅価格は前年比+5.6%と前月より鈍化したが底堅い伸び。ライトムーブは売り出し物件の不足を背景に需給がひっ迫していると指摘した。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2015年10月19日)

 新興国通貨はBRLなど一部を除き対ドルで下落。原油先物価格が下落基調で推移したことでRUBなど資源国通貨の売り圧力が強まった。

 BRLは対ドルで1.0%の上昇。ブラジル・ルセフ大統領は18日、レビ氏は財務相に留まると述べ、政府は同相の経済政策に賛成していると発言。レビ財務相の辞任観測が後退した。ブラジル中銀の週次サーベイでは今年末、来年末ともにインフレ見通しが上方修正された。10月18日までのブラジル貿易収支は7.77億ドルの黒字と黒字額が前週より小幅減少。10月のブラジルCNI産業信頼感は35.0と統計開始以来の最低を更新した。

 ILSは対ドルで0.4%の下落。10月のイスラエルCPI予想は前年比+0.6%と前月から小幅加速。9月の同国M1は同50.4%増と高い伸びを維持した。

 PLNは対ドルで0.5%の下落。9月のポーランド鉱工業生産販売は前年比4.1%増とほぼ市場予想通りで前月から鈍化。同月同国の小売売上高は同0.1%増と市場予想を下回り、2カ月連続でほぼ前年並みと伸び悩み。建設業生産は同2.5%減と市場予想に反し前年割れ。PPIは同-2.9%と市場予想を上回る落ち込みとなるなど、総じて弱い結果となった。

 RUBは対ドルで1.8%の下落。9月のロシア実質賃金は前年比9.7%減とほぼ市場予想通り。同月同国の実質小売売上高は同10.4%減と市場予想を上回る落ち込み。生産設備投資は同5.6%減と市場予想ほど落ち込まず。失業率は5.2%と市場予想に反し前月から改善した。

米オレゴン州ポートランドの州立大学図書館に、52年前に貸し出された本が返却されたそうです。本にはメモがついていて、本は高校のスピーチの授業のために借りたことが書かれていたほか、「本を元々の場所に返却すべき時が来た。期限を過ぎていることは承知している。」などと書かれていたそうです。この本はメモ付きでオークションにかけられるのでしょう。

2015年10月18日日曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年10月16日)

 10月16日のロンドン市場はドルが対円を除き買い優勢の展開となった。ユーロドルは1.13ドル台後半から取引後半には1.13ドル台前半に下落。終盤に1.13ドル台半ば近辺に反発したが、上値は抑えられた。8月のユーロ圏貿易収支(季調値)は198億ユーロの黒字と黒字額市場予想を下振れ。9月の同圏CPI(確定値)は前年比-0.1%と市場予想通り速報値から変わらずとなったが、ECBによる追加緩和期待を促す結果となった。

 一方、ドル円は取引序盤に119円ちょうど近辺から119円台前半に小幅上昇したが、その後は伸び悩みが続く動き。取引終盤には119円ちょうど近辺に小反落となった。上げて始まった欧州株は取引中盤以降は上げ幅を縮める動き。米債利回りも小動きが続いた。日銀・黒田総裁は全国信用組合の挨拶で物価の基調は着実に改善していると従来通りの見方を提示。ドル円は取引材料に乏しく、様子見姿勢が続いた。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2015年10月16日)

 新興国通貨は対ドルで軟調な動きとなった。

 SGDは対ドルで0.4%の下落。9月のシンガポール輸出(除く石油)は前年比0.3%増と市場予想に反し前年割れを回避。同月同国の電子機器輸出は同5.7%増と、市場予想を大きく上回る伸びとなり、シンガポール景気の先行き期待をサポートした。

 BRLは対ドルで3.2%の下落。現地メディアはブラジルのルラ前大統領がレビ財務相の辞任を要求し、別メディアが同財務相も辞任の意向を持っていると報じたことが材料視された。10月のブラジルIGP-10は前月比+1.88%と市場予想を上回る伸び。8月のブラジル経済活動指数は前年比-4.47%と市場予想を上回る落ち込み。前年割れは5カ月連続となった。

 CLPは対ドルで小幅下落。チリ中銀は市場予想通り政策金利を25bp引き上げ3.25%にすると発表。同中銀は声明で同国需要側は依然として弱く、信頼感指数も悪化圏で推移と指摘。ただ民間雇用は拡大基調で推移しており、インフレは予想通りとはいえ高止まりのままとの認識を示した。今後の金融政策はインフレに関する示唆と経済指標次第としながらも、追加利上げの可能性を否定しなかった。

 PENは対ドルで0.4%の下落。ペルー中銀は市場予想通り政策金利を3.50%で据え置き。同中銀は声明で来年のインフレは目標レンジ内に収束するとの見方を提示。その理由としてインフレ期待の収束、インフレ圧力の強まりの一部は一時的な供給制約によるものなどを指摘した。今後の成長率は2016年には潜在成長率並みに回復するとの見方を示した。

 COPは対ドルで0.4%の上昇。8月のコロンビア小売売上高は前年比+5.4%と市場予想に反し前月から加速。同月同国の鉱工業生産は同+2.6%と市場予想を上回る伸びとなった。

 CZKは対ドルで0.2%の下落。9月のチェコPPIは前年比-4.2%と2009年10月以来の落ち込みを記録した。

 TRYは対ドルで0.4%の下落。9月のトルコ中央政府予算収支は141億リラの赤字と2013年12月以来の大幅な赤字を記録した。

 PLNは対ドルで0.4%の下落。9月のポーランド・コアCPIは前年比+0.2%と市場予想を下回る伸び。同月同国の総賃金は同4.1%増と市場予想に反し前月から加速。雇用は同1.0%増と前月と変わらなかった。

 RUBは対ドルで0.2%の上昇。9月のロシアPPIは前年比+12.7%と市場予想に反し前月から鈍化した。