2015年11月7日土曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年11月6日)

 11月6日のロンドン市場はドルが底堅く推移。ドル円は122円ちょうど手前でのもみ合い。ユーロドルは1.08ドル台後半で方向感に欠ける動き。欧州株、日経平均先物はともに小動きとなったが、米債利回りは短期ゾーン中心に底堅く推移。ただ、この日発表される米雇用統計の結果を見極めたいとの思惑も強く、ドル円、ユーロドルはともに様子見姿勢が強かった。

 ポンドは下落。ポンドドルは1.52ドルちょうど近辺から1.51ドル台前半に下落基調で推移した。9月の英鉱工業生産は前年比+1.1%と市場予想を下回る一方、同月同国の貿易収支は135.3億ポンドの赤字と赤字額が市場予想を大きく下回る好結果。ただBOEシャフィク副総裁は現時点で英経済はさらなる刺激策を必要としていないとしながらも、必要ならば利下げやQEの余地があると発言。ポンドの上値を重くした。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2015年11月6日)

 新興国通貨はBRLなど一部を除き対ドルで下落した。

 IDRはBloombergによると対ドルで変わらず。10月のインドネシア外貨準備高は1007.0億ドルと8カ月連続の減少となった。

 MYRは対ドルで0.3%の下落。10月30日時点のマレーシア外貨準備高は940億ドルと前月とほぼ変わらなかった。

 COPは対ドルで1.1%の下落。10月のコロンビアCPIは前年比+5.89%と市場予想を上振れ。コアCPIは同+4.75%を記録し、いずれも2009年3月以来の高い伸びに加速した。コロンビア中銀はインフレ報告を公表。同中銀ウリベ総裁はCOP安が物価に与える影響は以前よりも増していると指摘。同国成長率は今年、来年ともに3%程度になるとの見方を示した。また同国インフレは今後も短期的には加速するが、来年には大きく鈍化するとの見方も示した。

 BRLは対ドルで0.3%の上昇。10月のブラジルIGP-DIは前年比+10.58%と市場予想を上回り、2011年4月以来の二桁の伸び。10月のブラジルIPCAは前年比+9.93%と2003年11月以来の高い伸びに加速した。

 CLPは対ドルで0.7%の下落。10月のチリCPIは前年比+4.0%と市場予想を上回ったが、前月から鈍化。10月のチリ自動車販売は前年比10.1%減と14カ月連続の前年割れとなった。

 MXNは対ドルで1.3%の下落。10月のメキシコ消費者信頼感は91.3と市場予想に反し、前月から上昇した。

 CZKは対ドルで1.1%の下落。9月のチェコ鉱工業生産は前年比+0.6%と市場予想を大きく下回り、今年最も低い伸び。一方、同月同国の貿易収支は190.3億コルナの黒字と黒字額が6カ月ぶりの高水準となった。

 HUFは対ドルで1.7%の下落。9月のハンガリー鉱工業生産は前年比+7.8%と市場予想を上回る伸びとなった。

よい週末をお過ごしください。

2015年11月6日金曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年11月5日)

 11月5日のロンドン市場は、ドル買い優勢の展開。ドル円は121円台半ばから122円ちょうど近辺に上昇した。欧州株、日経平均先物はともに取引序盤こそ前日終値水準でのもみ合いとなったが、その後、上げ幅を広げる動き。米債利回りは下値の堅い動きとなり、ドル買いの動きをサポートした。

 ユーロドルは取引前半に1.08ドル台後半から1.08ドル台前半に下落。9月のドイツ製造業受注は前年比1.0%減と市場予想に反し前年割れ。ユーロを下押ししたが、欧州債利回りが下値の堅い動きとなると、ユーロは買い戻しの動き。ユーロドルは取引中盤に1.08ドル台後半に反発した。しかし取引後半に発表された9月のユーロ圏小売売上高は前月比0.1%減と市場予想に反しマイナスとなると、ユーロ買いの動きは後退。ユーロドルは1.08ドル台半ば近辺での推移となった。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2015年11月5日)

 新興国通貨は対ドルで売り優勢。原油先物価格の下落や米債利回りの上昇が重石となった。

 TWDは対ドルで0.7%の下落。10月の台湾CPIは前年比+0.31%と市場予想を小幅上振れ。しかし同時に発表された同月同国WPIは前年比-8.47%と市場予想を上回る落ち込み。台湾のディスインフレ基調の継続が示された。

 PHPは対ドルで0.4%の下落。10月のフィリピンCPIは前年比+0.4%と市場予想通りの伸び。ただコアCPIは同+1.5%と市場予想に反し、前月から小幅加速した。

 THBは対ドルで0.3%の下落。10月のタイ消費者信頼感は73.4と前月から小幅上昇。しかし9カ月連続の80割れと低迷は続いている。

 MYRは対ドルで0.7%の下落。マレーシア中銀は市場予想通り政策金利を3.25%で据え置き。同中銀は声明で現在の金融政策は依然として緩和的であると指摘したが、景気の下方修正リスクは引き続き高いとし、マレーシア景気は弱い世界景気の影響を受け続けるとの見方を表明した。

 IDRはBloombergによると対ドルでほぼ変わらず。第3四半期のインドネシアGDPは前年比4.73%増と市場予想を下振れ。5%割れは3期連続となった。

 COPは対ドルで0.8%の下落。9月のコロンビア輸出は前年比43.4%減と30年ぶりの大幅減。10月のコロンビアPPIは前年比+4.72%と4カ月ぶりの水準に鈍化した。

 BRLは対ドルで0.6%の上昇。10月のブラジルFIPE・CPIは前月比+0.88%とほぼ市場予想通りで、前月から加速した。

 CLPは対ドルで0.5%の下落。9月のチリ経済活動指数は前年比+2.6%と市場予想を上回る伸び。9月のチリ名目賃金は前年比5.9%増と市場予想に反し、前月から小幅加速した。

 CZKは対ドルで0.2%の上昇。9月のチェコ小売売上高は前年比7.0%増と市場予想を大きく上回り、3カ月ぶりの高い伸び。チェコ中銀は市場予想通りCZKの対ユーロ上限策といった金融政策の現状維持を決定。同中銀はインフレ目標の持続的な達成は2017年始め以降との見方を表明。CZKの対ユーロ上限策は2016年末のころに終了するとの見方を示した。

 HUFは対ドルで0.4%の上昇。9月のハンガリー小売売上高は前年比5.1%増と市場予想通り堅調な伸びを維持した。

 RUBは対ドルで1.3%の下落。10月30日のロシア金・外貨準備は3692億ドルと前週から減少。10月のロシアCPIは前年比+15.6%と市場予想通り、前月とほぼ同じだった。

大笑いしたらベルトが切れました。

2015年11月5日木曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年11月4日)

 11月4日のロンドン市場は、ドルが底堅く推移。ドル円は121円ちょうど近辺から121円台前半に小幅上昇した。欧州株は前日終値水準で小動き。ただ米債利回りは下値が堅く、日経平均先物は中国株の上昇を受けて小幅高での推移。ドル円は底堅く推移した。

 ユーロドルは1.09ドル台半ば近辺から1.09ドル台前半に下落。10月のドイツ非製造業PMI(確定値)は54.5と市場予想に反し速報値から下方修正。9月のユーロ圏PPIは前年比-3.1%と市場予想ほどの落ち込みではなかったが、8カ月ぶりの大幅な落ち込み。ユーロの重石となった。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2015年11月4日)

 新興国通貨は対ドルで下落。米債利回りの上昇や原油先物価格の下落が重石となった。

 COPは対ドルで1.4%の下落。8月のコロンビア経済活動指数は前年比+4.0%と市場予想を上回り、昨年9月以来の高い伸びに加速した。

 BRLは対ドルで0.8%の下落。9月のブラジル鉱工業生産は前年比-10.9%と、2009年6月以来となる二桁の落ち込み。一方、10月の商品価格指数は前年比+28.93%と5カ月連続の二桁上昇となった。

 MXNは対ドルで0.8%の下落。10月のメキシコ国内自動車販売は前年比18.8%増と2カ月連続の二桁増。メキシコ中銀はインフレ報告を公表。GDP成長率見通しは、今年が1.9~2.4%、来年が2.5~3.5%、再来年が3.0~4.0%とされた。一方、インフレ見通しは今年残りは3%を下回り続け、来年は3%付近、再来年はディスインフレ傾向が弱まり3%に近づくとの見方を示した。

 ZARは対ドルで1.7%の下落。10月の南アフリカ・スタンダード銀行PMIは47.5と市場予想や前月から小幅低下。10月の南アフリカSACCI企業景況感は88.4と過去最低を更新した前月から大きく上昇し、6カ月ぶりの高水準を記録した。

 HUFは対ドルで1.3%の下落。ハンガリー中銀のナギィ副総裁は同中銀が追加利下げを検討していないものの、量的緩和を実施する可能性はあると発言。非伝統的な金融政策を実施する段階に入ったとの認識を示した。同中銀は会合議事録(10月20日開催分)を公表。政策金利の据え置きは全会一致だったことが判明した。

 PLNは対ドルで0.7%の下落。ポーランド中銀は市場予想通り政策金利を1.50%で据え置き。同中銀は声明で物価が徐々に上昇するとの見方を示した。同中銀のベルカ総裁は政策金利の決定は新しい会合メンバーの好みによると発言。政策金利の変化については何も保障されるものはないとも述べ、追加利下げの可能性に含みを持たせた。

エビちゃんが第1子男児を出産したそうです。エビくんですね。おめでとうございます。

2015年11月4日水曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年11月3日)

 11月3日のロンドン市場は、ドルが上昇基調で推移した。ドル円は120円台半ば近辺から120円台後半に上昇。欧米株は軟調に推移したものの、米債利回りは下値の堅い動きが続き、後半には小幅上昇。ドル円の上昇をサポートした。

 ユーロドルは1.10ドル台前半から1.09ドル台後半に下落。欧州債利回りは短期ゾーンで低下。この日予定されているECBドラギ総裁の講演を前に追加緩和期待がユーロの重石となる展開となった。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2015年11月3日)

 新興国通貨は原油先物価格の上昇を受けてCOP、BRLなど資源国通貨が対ドルで上昇。一方、東欧通貨は対ドルで軟調な推移となった。

 KRWは対ドルで0.4%の上昇。10月の韓国CPIは前年比+0.9%と市場予想を上回る伸び。コアCPIも同+2.3%と市場予想に反し前月から加速。韓国のディスインフレ観測を後退させた。

 SGDは対ドルで小幅上昇。10月のシンガポール購買部景気指数は48.9と市場予想通り、前月から小幅上昇。ただ同月同国の電子産業指数は48.6と市場予想を下回り、前月並みの結果に終わった。

 BRLは対ドルで2.3%の上昇。ブラジル中銀の週次サーベイでは来年末の成長率見通しが下方修正。10月のブラジル・マークイット製造業PMIは44.1と2012年の統計開始以来最低を更新。9月のブラジルCNI設備稼働率は77.7%と、こちらも統計開始以来最低を更新。10月のブラジル貿易収支は20.0億ドルの黒字と黒字額が市場予想を上回ったが、前月からは減少した。

 MXNは対ドルで0.3%の上昇。9月のメキシコ海外労働者送金は前年比4.8%増と市場予想を下振れ。10月のメキシコ・マークイット製造業PMIは53.0と5カ月ぶりの高水準に上昇した。

 TRYは対ドルで小幅下落。10月のトルコCPIは前年比+7.58%と市場予想を下回ったが、コアCPIは同+8.92%と市場予想を上回る伸び。トルコのインフレ圧力の強さが改めて示された。

つい最近まで、五郎丸さんはファーストネームだと思っていました。

2015年11月3日火曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年11月2日)

 11月2日のロンドン市場は、ドル買い優勢の展開となった。ドル円は120円台半ば近辺から120円台後半に小幅上昇。欧州株や日経平均先物は小幅高。ロンドン市場に入り米債利回りは上昇基調で推移。ドル円の上昇を促した。

 一方、ユーロドルは1.10ドル台前半から取引後半には1.10ドルちょうど近辺に下落。終盤に1.10ドル台前半に反発したが、上値は抑えられた。10月のドイツ製造業PMI(確報値)は52.1、同月のユーロ圏製造業PMI(確報値)は52.3と、いずれも市場予想に反し、速報値から上昇修正されたが、米債利回りの上昇を背景にユーロドルはドル買い優勢の動きとなった。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2015年11月2日)

 新興国通貨はTRYを除き対ドルで小動きとなった。

 PENは対ドルで変わらず。10月のペルーCPIは前年比+3.66%と市場予想通り前月から鈍化。同月同国のWPIも同+1.87%と前月から鈍化した。

 MXNは休場。10月のメキシコIMEF製造業指数は51.6と市場予想を大きく上回る好結果。非製造業指数も50.4と市場予想を小幅上回り、3カ月ぶりに50台を回復した。

 RUBは対ドルで0.3%の上昇。10月のロシア・マークイット製造業PMIは50.2と市場予想に反し、昨年11月以来の50台を回復した。

 PLNは対ドルで0.2%の下落。10月のポーランド・マークイット製造業PMIは52.2と市場予想を上回り、3カ月ぶりの高水準。10月のポーランドCPIは前年比-0.8%と市場予想に反し、前月と同じ落ち込みとなった。

 TRYは対ドルで3.2%の上昇。11月1日のトルコ総選挙で与党AKPが事前予想に反し圧勝したことが好感された。10月のトルコ・マークイット製造業PMIは49.5と市場予想や前月を上回った。

 HUFは対ドルで0.7%の下落。10月のハンガリー製造業PMIは55.3と前月から小幅低下した。

 CZKは対ドルでほぼ変わらず。10月のチェコ・マークイット製造業PMIは54.0と市場予想を下回った。

 ZARは対ドルで0.4%の上昇。10月の南アフリカ・バークレイズ製造業PMIは48.1と市場予想を下回り、6カ月ぶりの低水準。同月同国のNaamsa自動車販売台数は前年比8.6%減と市場予想を上回る落ち込みとなった。

よい祝日をお過ごしください。

2015年11月2日月曜日

景気回復を背景に買い優勢の展開も期待される韓国ウォン(KRW)

 韓国景気が回復基調を強めている。第3四半期の韓国GDPは前期比1.2%増(前年比2.6%増)と2010年第2四半期以来の高い伸びを記録。民間消費が前期比1.1%増と前期の同0.2%減から反動増となったほか、固定資本形成も同2.9%増と成長率をサポート。政府が7月に決定した総額21.7兆ウォンの景気対策もあって、政府消費も前期比1.9%増に加速。外需寄与度は前期比0.8%減となったが、内需拡大が景気を押し上げた。

 ただ韓国景気の先行き懸念は続いている。昨日(11月1日)に発表された10月の韓国輸出は前年比15.8%減と再び二桁の前年割れ。世界景気の減速感もあり、韓国の輸出は当面、減少基調が続くとの見方は根強い。

 韓国の輸出比率(名目GDPに対する名目輸出額の比率)は2014年で41.8%(国際収支ベース)と、2011年の44.1%から比べれば低下したものの、依然として高い水準。輸出の不振が続けば、そのまま韓国景気も悪化するとの見方はもっともらしく思える。また韓国政府による景気刺激策は、来年には剥落するとの見方もある。

 こうした見方を強く否定するつもりはないが、韓国景気が、今後も底堅く推移する可能性を否定することも難しいように思える。韓国の失業率は9月に3.5%と年初に記録した3.4%に次ぐ低水準に改善。一人当たり賃金も7月時点で前年比4.0%増と昨年後半から持ち直し基調が続いている。10月の韓国消費者信頼感は105と4カ月連続で改善。今年5月に感染が拡大したMERSが収束したこともあり、消費者マインドは改善基調で推移している。

 雇用・所得環境が安定的に推移するなか、消費者マインドも改善しているのであれば、韓国の個人消費が今後も拡大を続けるとみることも可能だろう。現に、韓国政府主導で開催された大規模セールイベント「コリア・ブラックフライデー」(10月1~14日)では、同期間内の主要小売22社売上高は前年比20.7%増を記録。第4四半期も個人消費が堅調に推移すると期待される。

 企業の生産活動も輸出が不振を続けている割には底堅さを増しているように思える。9月の韓国鉱工業生産は前年比+2.4%と市場予想を上ぶれ。同月同国の設備稼働率は75.1と、低水準のままだが、今年5月に記録したリーマンショック後の最低水準(73.2)からは改善した。

 歴史的高水準で推移している韓国の貿易黒字は、今後も堅調に推移するだろう。9月の韓国交易条件(輸出物価を輸入物価で除した指数)は前年比12.8%の上昇と、前月から鈍化したものの9カ月連続で二桁上昇。過去のパターンを見ると、交易条件は貿易収支に1年程度先行する傾向にあり、韓国の貿易黒字が今後も高止まりすると考えられる。

 韓国ウォン(KRW)は9月上旬に対ドルで1200台まで売られたが、その後は買い戻しが進み、足元では1140近辺で推移。米債利回りの上昇や、中国景気の減速感がKRWの重石となっているが、今後は韓国景気の回復基調が確認されることで、KRWが再び買い優勢となる展開も期待される。USD/KRWの下値の目途は、年初来安値(4月29日・1065)から年初来高値(9月8日・1209)への上昇の61.8%戻し水準に該当する1120近辺と、76.4%戻し水準の1100近辺。そして年初来安値の1065近辺と考えられる。
 

2015年11月1日日曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年10月30日)

 10月30日のロンドン市場はドルがじり安の動きとなった。ドル円は120円台後半から取引後半には120円台前半に下落。終盤に120円台半ば近辺まで反発したが上値は抑えられた。日銀は市場予想通り追加緩和を見送り。日銀の黒田総裁は会見で追加緩和の議論はなかったと明言。一方で、2%物価目標の達成時期は2016年度後半ごろと先送りされ、展望レポートではインフレ、成長率の両見通しが下方修正。円を買い戻す動きにつながった。

 ユーロドルは1.09ドル台後半から1.10ドル台前半へと緩やかに上昇。欧州債利回りは前日終値水準から小幅下げたものの、下値の堅い動き。一方で米債利回りは上値の重い動き。ユーロドルをサポートした。9月のドイツ小売売上高は前年比3.4%増と市場予想を下回る一方、9月のユーロ圏失業率は10.8%と市場予想に反し、前月から改善。10月のユーロ圏CPI(速報値)は市場予想通り前年比横ばいとなったが、コアCPIは同+1.0%と市場予想に反し、前月から小幅加速。ただいずれの指標に対しても市場の反応は限定的だった。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2015年10月30日)

 新興国通貨はBRL、CLPなど一部を除き対ドルで上昇した。

 KRWは対ドルで0.2%の上昇。11月の韓国景況判断は製造業が70、非製造業が73といずれも前月から変わらず。9月の韓国鉱工業生産は前年比+2.4%と市場予想を大きく上回り、昨年7月以来の高い伸び。韓国景気の回復期待を高めた。

 TWDは対ドルで0.2%の上昇。第3四半期の台湾GDPっは前年比1.01%減と市場予想を上回る落ち込み。輸出が前年比2.0%減と大きく落ち込んだほか、総固定資本形成も同0.29%減と前年割れ。民間消費も同0.47%増と大きく鈍化した。

 THBは対ドルで小幅上昇。9月のタイ製造業生産は前年比3.6%減と市場予想ほど落ち込まず、同月同国の設備稼働率は58.8と前月から上昇。同月同国の経常収支は15.6億ドルと黒字額が市場予想を下回った。

 MYRは対ドルで変わらず。9月のマレーシアM3は前年比5.3%増と2カ月連続で加速した。

 PHPは対ドルで0.2%の上昇。9月のフィリピンM3は前年比8.5%増と前月から小幅鈍化した。

 IDRはBloombergによると対ドルで0.4%の下落。9月のインドネシアM2は前年比12.4%増と前月から鈍化した。

 CLPは対ドルで0.4%の下落。チリ中銀は会合議事録(10月16日開催分)を公表。25bpの利上げは全会一致。ただ同中銀のインフレ見通しに変更はなく、金利据え置きも検討されたことが判明した。9月のチリ失業率は6.4%と市場予想に反し、前月から小幅改善した。

 COPは対ドルで0.7%の上昇。9月のコロンビア失業率は9.0%と前月から小幅低下。コロンビア中銀は政策金利を50bp引き上げ5.25%にすると発表。市場予想では25bpの利上げを見込む声が大半だった。同中銀のウリベ総裁はインフレ期待が上昇していると指摘。50bpの利上げ決定は全会一致ではなかったことも明らかにした。また同総裁はCOPが20日移動平均水準より7%下落した場合、5億ドル規模のCOP買いオプション入札を実施すると発表。正当化できないCOP安を抑制する目的であると説明した。

 TRYは対ドルで0.8%の上昇。9月の貿易収支は37.4億ドルの赤字と赤字額が市場予想を下回り、2010年2月以来の低水準を記録した。

 HUFは対ドルで0.2%の上昇。9月のハンガリーPPIは前年比-1.5%と前月から落ち込み幅が拡大した。

 CZKは対ドルで0.3%の上昇。9月のチェコM2は前年比7.7%増と2009年4月以来の高い伸びに加速した。

 RUBは対ドルで0.7%の上昇。ロシア中銀は市場予想に反し、政策金利を11.00%に据え置き。同中銀は声明でインフレリスクをかなり認識していると指摘。ただインフレ見通しでインフレの減速が確認されれば、利下げを続ける意向も示した。

 ZARは対ドルで0.5%の上昇。9月の南アフリカ貿易収支は9億ランドの赤字と赤字額が市場予想を大きく下振れ。輸出は前年比1.6%増に急鈍化したが、輸入が同0.6%減と4カ月ぶりの前年割れとなった。同月同国の財政収支も55.5億ランドと赤字額が市場予想を下回った。

よい日曜日をお過ごしください。