2016年1月1日金曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年12月31日)

 12月31日のロンドン市場はユーロが取引後半に下落。ユーロドルは1.09ドル台前半での推移を続けていたが、後半に1.09ドルちょうど近辺に下落した。この日はユーロ圏主要国で主だった経済指標の発表はなかったが、ECBの追加緩和観測は根強く、ユーロは上値の重い動きとなった。

 ドル円は120円台前半で膠着感強く推移した。欧州株は小幅下落で軟調に推移。一方、米債利回りは小動きが続いたが、取引終盤に低下。ただ特段の取引材料がないこともあってドル円は様子見姿勢の強い展開となった。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2015年12月31日)

 新興国通貨は対ドルでマチマチ。東欧通貨が対ドルで下落する一方、MXNなど一部通貨は上昇した。

 KRWは休場。12月の韓国CPIは前年比+1.3%と市場予想を上振れ。一方、コアCPIは同+2.4%と前月から変わらずだった。

 SGDは対ドルで0.2%の下落。11月のシンガポールM2は前年比+2.9%と前月と同じ伸びだった。

 MYRは対ドルで変わらず。11月のマレーシアM3は前年比3.7%増と2カ月連続で鈍化し、2002年1月以来の低い伸びとなった。

 MXNは対ドルで1.0%の上昇。メキシコ中銀は会合議事録(12月18日開催分)を公表。利上げは全会一致での決定。米国との金利差縮小はメキシコ金融市場の安定性を損ね、インフレを加速させるとの見方が示された。ただメンバーの大多数は需要側からインフレ圧力が強まることはないとの見方も示された。

 ZARは対ドルで0.6%の上昇。11月の南アフリカ民間部門信用は前年比9.53%増と市場予想を大きく上回り、2014年7月以来の高い伸び。一方、同月同国のM3は同9.35%増と市場予想や前月を下回った。

 TRYは対ドルで小幅上昇。11月のトルコ貿易収支は42.4億ドルの赤字と赤字額が市場予想を上回った。

 CZKは対ドルで0.6%の下落。11月のチェコM2は前年比8.6%増と3カ月連続で加速し、2009年3月以来の高い伸びを記録した。

 RUBは休場。12月のロシアCPIは前年比+12.9%と市場予想通り前月から鈍化。12月25日時点のロシア金・外貨準備高は3702億ドルと前週から増加した。

 PLNは対ドルで0.9%の下落。12月のポーランド・インフレ予想は前年比+0.2%と市場予想通りとなった。

よい元旦をお過ごしください。

2015年12月31日木曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年12月30日)

 12月30日のロンドン市場はドルが底堅さを増す展開となった。ドル円は120円台半ば近辺でじり高の動き。欧州株はマイナス圏での推移となったが、米債利回りは下値が堅く推移。原油先物価格など商品市況も軟調な動きとなり、ドルは買い優勢となった。

 ユーロドルは1.09ドル台前半でユーロ売り優勢の動き。11月のユーロ圏M3は前年比5.1%増と市場予想や前月を下回ると、ユーロドルは軟調な動きが強まった。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2015年12月30日)

 新興国通貨は対ドルで下落。BRL、RUB、ZARの下げが目立った。

 KRWは対ドルで0.3%の下落。1月の韓国景況判断は製造業で68、非製造業で69といずれも前月より低下。11月の韓国鉱工業生産は前年比-0.3%と市場予想に反し4カ月ぶりの前年割れとなった。

 THBは対ドルで0.3%の上昇。11月のタイ経常収支は30.0億ドルの黒字と黒字額が市場予想を下振れた。

 CLPは対ドルで0.2%の上昇。11月の鉱工業生産は前年比+0.6%と市場予想とほぼ同じで弱い伸び。同月同国の小売売上高は同5.5%増と市場予想を大きく上回り、昨年2月以来の高い伸びを記録した。

 COPは対ドルで0.2%の下落。11月のコロンビア失業率は7.3%と2001年の統計開始以来最低を記録。コロンビア中銀は会合議事録(12月19日開催分)を公表。インフレ期待は依然として高いとの指摘があったが他、メンバーの過半はインフレ目標に必要なだけ利上げを続ける意向を示した。

 ZARは対ドルで1.7%の下落。11月の南アフリカ貿易収支は18億ランドの黒字と市場予想に反し5カ月ぶりの黒字を記録。輸出が前年比12.4%増と大きく伸びたことで貿易収支が改善した。

 RUBは対ドルで1.8%の下落。12月のロシア・マークイット製造業PMIは48.7と市場予想を下回り、4カ月ぶりの低水準となった。

年末に近づいているためか、小話のネタをネットで探すのが少し難しくなっている気がします。

2015年12月30日水曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年12月29日)

 12月29日のロンドン市場はドル円が120円台前半で底堅く推移した。欧州株はプラスで始まり、その後も買い優勢の展開。米債利回りも短期債中心に上昇基調で推移し、ドル買いの動きをサポートした。

 一方、ユーロドルは1.09ドル台後半で方向感に欠ける動き。11月のスペイン小売売上高は前年比3.3%増と市場予想を下回ったが、欧州株の上昇を受けてユーロは取引前半に買い優勢。しかし中盤入ると買いの動きは後退。終盤には膠着感が強まった。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2015年12月29日)

 新興国通貨は対ドルで軟調な動き。原油先物価格は上昇したものの、米債利回りの上昇が嫌気された。

 PHPは対ドルで変わらず。10月のフィリピン貿易収支は19.4億ドルの赤字と市場予想を上回る赤字。輸入が前年比16.8%増と市場予想を大きく上回る増加となり貿易赤字を広げた。11月のフィリピン銀行貸出は前年比13.2%増と前月並みの伸びを維持した。

 KRWは対ドルで0.4%の下落。11月の韓国ディスカウントストア売上高は前年比3.7%減と前月からマイナス幅が拡大。同月同国の百貨店売上高は同1.0%増と前月の同11.4%増から大きく鈍化した。

 THBは対ドルでほぼ変わらず。11月のタイ製造業生産は前年比0.1%増と市場予想に反し前年割れを回避。同月同国の設備稼働率は63.2と3カ月連続で上昇し、8カ月ぶりの高水準を記録した。

 BRLは対ドルで0.3%の下落。12月のブラジルIGP-Mは前年比+10.54%と市場予想を小幅下回ったが、3カ月連続の二桁上昇。11月の同国基礎的財政収支は196億レアルの赤字とほぼ市場予想通りで昨年9月以来の大幅赤字となった。

 TRYは対ドルで変わらず。11月のトルコ外国人観光客は前年比0.5%減と4カ月連続の前年割れとなった。

ロシアではプーチン大統領の支持者らが同大統領のこれまでの発言を収めた本を出版したそうです。いわゆる語録ですね。村田語録を出版される際には私にもご連絡をお願いいたします。

2015年12月29日火曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年12月28日)

 12月28日のロンドン市場はドルが軟調に推移。ドル円は取引序盤に120円台半ば近辺から120円台後半に上昇したが、その後は伸び悩み、引けにかけては120円台半ば近辺での推移。ユーロドルは1.09ドル台後半から1.10ドル手前まで上昇した。ドイツ株はプラスで始まったものの、その後はじり安の動き。米債利回りも長期債中心に上値の重い動きとなり、ドル売り優勢の展開となった。

 NY市場はドルが下げ渋りの動きをみせた。取引前半はドル円が120円台半ば手前で上値の重い動き。ユーロドルは1.09ドル台後半で方向感に欠ける動きとなった。

 取引中盤に発表された12月のダラス連銀製造業活動指数は-20.1と市場予想を上回り、7カ月ぶりの落ち込みとなったが、市場の反応は限定的。しかし、その後、米債利回りが低下すると、ドル円は120円台前半に下落し、ユーロドルは1.09ドル台後半で強含み。

 取引後半に入り米債利回りが反発すると、ドル円も120円台前半で持ち直し。ユーロドルは1.09ドル台後半でのもみ合いとなった。

 米国債市場は利上げ継続を織り込む形で底堅く推移しているがドル買いの動きは強まらず。本日東京市場でもドルは伸び悩む動きとなりそうだ。アジア通貨は対ドルで小動きが予想される。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2015年12月28日)

 新興国通貨は対ドルでマチマチとなった。

 THBは対ドルで0.2%の下落。11月のタイ貿易収支は3.0億ドルの黒字と黒字額が市場予想を大きく下振れ。輸出が前年比7.4%減と市場予想を上回る落ち込みとなる一方、輸入は同9.3%減と市場予想ほど落ち込まなかった。

 IDRはBloombergによると対ドルで変わらず。11月のインドネシアM2は前年比9.2%増と3カ月連続で鈍化し、2010年2月以来の低水準となった。

 BRLは対ドルで2.1%の上昇。ブラジル中銀の週次サーベイによると、来年末の政策金利見通しが15.25%と6週連続の上方修正。11月のブラジル中央政府財政収支は213億レアルの赤字と赤字額が市場予想を上回り、1997年の統計開始以来最大を記録。12月27日までの同国貿易収支は52.4億ドルの黒字と黒字額が5年ぶりの高水準となった。

 CZKは対ドルで変わらず。12月のチェコ企業景況感は13.3、同月同国の消費者信頼感は5.0といずれも前月から小幅改善した。

 TRYは対ドルで0.2%の上昇。12月のトルコ製造業景況感は108.8と前月から悪化。一方、同月同国の設備稼働率は75.8%と前月からほぼ変わらなかった。

 ILSは対ドルで0.3%の下落。イスラエル中銀は市場予想通り政策金利を0.10%で据え置いた。

手こぎボートで米国を出発した男性が、太平洋を6カ月以上かけて横断し、オーストラリアのケアンズに到着したそうです。報道によると、この男性は1日最長15時間ボートをこいだそうで、航海中に5キロ近く体重が減ったそうです。ダイエットを計画されている方はご検討ください。

2015年12月28日月曜日

来年夏場以降にハト派姿勢が強まりそうな韓国中銀

 韓国中銀は10日、市場予想通り政策金利を1.50%で据え置き。同中銀は声明で韓国景気が回復基調を続けているが、米利上げや中国を始めとする新興国市場といった外部環境の変化を注視するとした。ただ、米FRBが利上げを開始した後も金融市場は落ち着いた動き。同中銀の李総裁は米国が利上げをしても、韓国中銀も即時に利上げで追随するわけではないと発言した。

 李総裁の発言は理解できる部分が多い。韓国CPIは11月に前年比+1.0%と2カ月連続で加速し、1年ぶりの伸びとなったが、前月比では-0.1%と一進一退の動き。ここで利上げに動いてしまえば、原油安もあってデフレリスクが高まる可能性がある。

 韓国景気は個人消費や設備投資を中心に内需拡大が続いているが、この多くは昨年夏場に策定した大型景気対策(GDP比3%)や消費減税によるもの。韓国政府は2016年度予算の68%を上半期に執行することを決定し、景気回復を後押しする方針を示したのも、同政府が景気の先行きに慎重であることを示したとも言える。

 韓国の輸出は引き続き減少基調が続きそうだ。市場予想によると、元旦に発表される12月の輸出は前年比11.7%減と再び二桁減となる見込み。輸入が同18.0%減と輸出以上に落ち込むため貿易収支は87.4億ドルの黒字を計上する見込みだが、外需が韓国景気を下押しする構図に変わりはない。

 こうした中、韓国ウォン(KRW)は他新興国通貨に比べ底堅く推移している。12月25日までの第4四半期対ドルパフォーマンスを見ると、KRWは1.5%のプラス。輸出で競合する台湾ドル(TWD)が0.4%の上昇に留まり、中国人民元(CNY)が1.9%の下落だったことを考えると、KRWの底堅さが目立つ。

 もともとKRWは、強固なファンダメンタルズを背景に売られにくく、足元での貿易黒字の大きさがKRW買いを後押ししている。米国は、為替政策報告書などで韓国当局によるKRW安姿勢を批判していることもあって、米国当局者の発言でKRW買いが強まる可能性もある。

 KRWの底堅さが続くと、韓国中銀が為替介入に代わる方策として利下げでKRW安を狙う展開も考えられる。同中銀は、米利上げを背景に韓国からの資本流出が加速する恐れや、家計債務残高の拡大に歯止めがかからないこともあって今のところ利下げに消極的だが、来年下期に韓国政府による景気下支え効果が剥落することも考慮すると、来年夏場以降、韓国中銀の姿勢がハト派よりに変わることも十分考えられる。