2016年2月26日金曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年2月25日)

 2月25日のロンドン市場は円、ユーロともに方向感に乏しく、小動きが続いた。ドル円は1120円ちょうど近辺から112円台前半での上下動。ただ取引終盤には112円台前半で下値が高くなった。欧州株は小幅ながらプラス圏で推移し、日経平均先物は取引後半に下げ幅を縮める動き。東京市場で低下気味だった米債利回りも下げ渋りとなり、ドル円は徐々にではあるが底堅さを増す展開となった。

 ユーロドルは1.10ドル台前半で方向感に欠ける動き。1月のユーロ圏M3は前年比5.0%増と市場予想を上回る伸びとなった一方で、同月のユーロ圏CPI(確定値)は前年比+0.3%と市場予想を下回り、速報値から下方修正。ユーロの重石となった。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2016年2月25日)

 新興国通貨は対ドルで買い優勢となった。

 BRLは対ドルで0.2%の上昇。2月のブラジルFGV建設コストは前月比+0.52%と市場予想を上振れ。同月同国のFGV消費者信頼感は68.5と2カ月連続の改善となった。1月のブラジル失業率は7.6%と市場予想を下回ったが3カ月ぶりの高水準に悪化。同月同国の税収は前年比3.3%増とほぼ市場予想通りの結果。同月同国の中央政府財政収支は148億レアルの黒字と黒字額が市場予想を上回った。

 MXNは対ドルで0.6%の上昇。昨年第4四半期のメキシコ経常収支は77.0億ドルの赤字と赤字額が市場予想を小幅下回り、前期の赤字額も下方修正された。

 ZARは対ドルで小幅上昇。1月の南アフリカPPIは前年比+7.6%と市場予想を上回り、2014年7月以来の高い伸び。一方、昨年第4四半期の南アフリカ失業率は24.5%と市場予想を下回り、1年ぶりの低水準に低下した。フィッチは昨日発表された南アフリカ予算案が挑戦的なものになるだろうと指摘。増税案は詳細を欠き、国営企業の負債は政府債務のリスクになるとの見解を示し、GDP成長率見通しと財政収支が同社の格付け評価に対して重要となると指摘した。

 RUBは対ドルで0.6%の上昇。2月22日のロシアCPIは前週比+0.2%と6週連続で同じ伸び。2月19日時点のロシア金・外貨準備高は3794億ドルと前週から30億ドル減少した。

Suicaにたくさんチャージすれば、いろいろな数字が楽しめるだろうと思い、思い切って1万円をチャージして、コンビニで買い物をしたら、残金は10906円と表示されました。なにごとにおいてもウケ狙いは失敗するようです。

2016年2月25日木曜日

下値を固めているように見えるドル円

 ドル円の下値余地が大きいとの見方が根強いようだ。2014年第4四半期以降のドル円チャートは、真ん中に大きな3つの山ができるヘッド・アンド・ショルダー(H&S)を形成。一般的なテクニカル分析によれば、ドル円は2月9日にH&Sのネックラインとされる115円ちょうど近辺をしっかりと割り込んだため、次の下値の目途は、H&Sの高値(125円ちょうど近辺)とネックライン(115円ちょうど近辺)の値幅(10円)と同程度、ネックラインから下げた105円ちょうど近辺(=115-10)となる。

 米国景気の先行き懸念も根強く、ドル買いの動きを抑えている。昨日(2月24日)に発表された1月の米国マークイット・サービス業PMIは49.8と3カ月連続で低下し、2013年10月以来となる50割れ。米国景気のけん引役であるサービス業の業況が急速に悪化すれば、米景気全体の先行き懸念が強まるのも無理はない。

 しかし他の米経済指標を見ると、米国の景気やインフレが大きく悪化しているとは言い難い。アトランタ連銀が独自に公表する経済予測モデル「GDPナウ」では、第1四半期成長率予想が2月17日時点で2.6%増と、2月1日時点の1.2%増から大きく上方修正された。

 雇用増が続けば賃金増を通じインフレも強まる、というFRBイエレン議長の指摘も現実味を帯びてきた。1月の米消費者物価(CPI)は食品とエネルギーを除いたコアベースで前年比+2.2%と12年6月以来の高い伸びを記録。1月の米平均時給は前月比0.5%増と市場予想(同0.3%増)を上回り、賃金の増加ペースは加速。その後発表された米新規失業保険申請件数(4週平均)は27万件台と低水準を維持するなか、原油先物価格は減産合意期待もあって一進一退の動き。米国のインフレが急速に鈍化するとは考えにくい。

 セントルイス連銀のブラード総裁は、日本時間の本日(2月25日)朝、インフレ期待の低下を指摘しながらも、今後は原油価格が安定すればインフレ期待は上向くとの見方を表明。米労働市場は非常に良好のようで、さらに改善されており、米国の成長率は昨年より力強さを増すとの見解も示している。

 中国を主因に世界経済全体の減速感が強まり、いわゆるリスクオフの円買いを指摘する声も多い。しかし世界景気との連動性が高いと言われるバルチック海運指数は、2月10日の290を底に10営業日連続で上昇。水準は322と年初(1月4日)の473にはほど遠い水準だが、世界景気の減速に歯止めがかかりつつあるのも事実。リスクオフの円買い、というストーリーの説得力が弱まっているようにも思える。

 短期的な見方でテクニカル分析を用いると、ドル円は下げ止まりから上昇も期待できつつある。ドル円の下値は、2月11日と昨日(24日)で、ともに111円ちょうど近辺。このままドル円が大きく111円を下回らなければ、いわゆるダブルボトムを形成することになる。この場合、ドル円は2月16日の高値である114円台後半くらいまで上昇すると期待できる。

 もちろん今週末のG20を控え、円買いポジションの調整が進んだだけとの見方を否定することは難しい。これから発表される米経済指標が市場予想を上回る悪化となったり、バルチック海運指数が再び低下に転ずる可能性もあるだろう。しかし一部市場関係者の声高な指摘とは裏腹に、ドル円は徐々にではあるが下値を固めているように見える。

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年2月24日)

 2月24日のロンドン市場はドルが対円を除き底堅く推移した。ドル円は取引序盤に118円台後半から112円台前半に上昇。中国株が取引終盤にかけてプラス圏に浮上。経団連の榊原会長が足元の為替動向について円高に振れすぎていると発言したことが材料視された。

 しかしドル円の上昇は続かず、取引中盤にかけては112円ちょうど近辺に小幅下落。後半も下落基調が続き、引けは118円台後半でのもみ合いとなった。欧州株が下落基調で推移し、米債利回りが低下したことがドル円の重石となった。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2016年2月24日)

 新興国通貨は対ドルでマチマチ。ZARの下げが目立った。

 TWDは対ドルでほぼ変わらず。1月の台湾輸出受注は前年比12.4%減と市場予想を上回る落ち込みとなった。

 CZKは対ドルで0.2%の下落。2月のチェコ企業景況感は14.5、同月同国の消費者信頼感は3.8といずれも前月から悪化した。

 BRLは対ドルで0.2%の上昇。2月21日のブラジルFIPE・CPIは前月比+1.00%と市場予想とほぼ同じで2週連続の鈍化。1月のブラジルローン残高は前月比0.6%減と2003年4月以来の落ち込みとなった。ムーディーズはブラジル債格付けを従来の「Baa3」から2段階引き下げ「Ba2」と投機的水準に格下げ。格付け見通しは「ネガティブ」とした。同社は格下げの理由として、ブラジルの債務指標はここ数カ月に顕著に悪化し、向こう3年は悪化が続く見込みと指摘。財政赤字圧縮と構造改革に向けた政府の取り組みを政治的な行き詰まりが阻む悪影響も指摘した。

 MXNは対ドルで0.3%の上昇。2月上旬のメキシコCPIは前年比+2.94%と市場予想を上回り、昨年4月以来の高い伸びに加速した。

 CLPは対ドルで小幅上昇。チリ中銀のトレーダーズサーベイでは3カ月先まで政策金利は3.50%で据え置かれる見通しが示されたが、6カ月先見通しでは3.75%と前月から変わらずだった。1月のチリPPIは前年比-7.8%と14カ月連続の前年割れとなった。

 ZARは対ドルで2.4%の下落。南アフリカ財務省は2016年度予算を発表。今年の成長率見通しは0.9%増と昨年10月時点の1.7%増から大幅下方修正。一方、インフレ見通しは前年比+6.8%とし、財政赤字(GDP比)は3.2%と従来予測から小幅縮小する見通しを示した。同国のゴードハン財務相は市場が期待する予算案は非現実的で、今回発表した予算案が現実的との認識を示した。

昨日、コンビニでSuicaを使ったら残金が1237円でした。おしい。もうちょっと。

2016年2月24日水曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年2月23日)

 2月23日のロンドン市場は円買い優勢の展開となった。ドル円は取引前半に112円台前半から112円割れに下落。中盤は112円台前半に反発したが、上昇は続かず、後半は112円ちょうどを挟んでの小動きとなった。米債利回りは動意に欠ける動きとなったが、欧州株や日経平均先物は下落。日銀・黒田総裁が国会答弁でマネタリーベースそのもので直ちに物価あるいは予想物価上昇率が上がっていくことはないと発言。日銀が国債買い入れ策から金利政策に変更したとの見方も一部にあり円買いの動きを後押しした。

 一方、ユーロは下落。ユーロドルは取引前半に1.10ドル台前半で推移。2月のドイツIFO企業景況感が105.7と市場予想を下回り、2014年12月以来の低水準を記録すると、ユーロは売りが先行し、ユーロドルは1.10ドル割れに下落。後半は1.10ドル台前半に反発したが、終盤は再び1.10ドルを割り込んだ。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2016年2月23日)

 新興国通貨は一部アジア通貨を除き対ドルで下落した。

 SGDは対ドルで0.5%の下落。1月のシンガポールCPIは前年比-0.6%と市場予想通り前月から変わらず。しかしコアCPIは同+0.4%と市場予想を下回った。

 TWDは対ドルで小幅上昇。昨年第4四半期の台湾経常収支は200.1億ドルの黒字と黒字額が2期連続で拡大した。

 BRLは対ドルで0.3%の下落。2月22日のブラジルIPC-Sは前月比+1.10%と市場予想とほぼ同じ伸び。2月のブラジルIPCA-15は前年比+10.84%と市場予想を上回り、2003年11月以来の高い伸びに加速。1月のブラジル経常収支は48.2億ドルの赤字と赤字額が市場予想を下回る一方、海外直接投資は54.6億ドルと市場予想を上回り、経常赤字を全てカバーした。

 ZARは対ドルで0.2%の下落。12月の南アフリカ景気先行指標は93.5と前月から小幅低下した。

 PLNは対ドルで0.7%の下落。1月のポーランド失業率は10.3%と市場予想通り前月から上昇した。

 TRYは対ドルで小幅下落。トルコ中銀は市場予想通りレポレートなど主要3金利を全て据え置き。同中銀は声明で金融引き締め姿勢は必要に応じて続けられると指摘。今後の金融政策はインフレ見通し次第との考えを示した。2月のトルコ景況感指数は105.2と4カ月ぶりの低水準。同月同国の設備稼働率は73.5%と市場予想を下回り、11カ月ぶりの低水準に低下した。

 HUFは対ドルで0.4%の下落。ハンガリー中銀は市場予想通り政策金利を1.35%で据え置き。同中銀は声明で今後、金融政策の追加緩和に踏み切る可能性があると指摘。ECBを始めとする他金融政策の変更を注視する姿勢を示した。

英国のEU残留に向けて行われた首脳会議で、ドイツのメルケル首相が側近とともに会議場を抜け出し、フリッツ(フライドポテト)を食べに近くの有名店に徒歩で出かける出来事があったそうです。気持ちわかります。私は新橋のタイ焼き屋にたまに行きます。

2016年2月23日火曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年2月22日)

 2月22日のロンドン市場はドルが上昇基調で推移した。ドル円は取引前半に112円台後半から113円ちょうど近辺に小幅上昇。取引中盤に112円台後半に反落したが、後半に入り欧州株、米債利回りともに上昇すると、ドル円は113円台前半に上昇した。

 一方、ユーロドルは1.11ドル台前半から1.10ドル台半ば近辺へ下落基調で推移。2月のドイツ製造業PMIは50.2と市場予想を大きく下回り、2014年11月以来の低水準に悪化。その後発表された同月のユーロ圏製造業PMIも51.0と1年ぶりの低水準に悪化し、ユーロを下押しした。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2016年2月22日)

 新興国通貨は対ドルでマチマチ。原油先物価格が上昇したことでRUBなど資源国通貨が上昇する一方、東欧通貨はユーロと連れ安となった。

 MYRは対ドルで0.2%の上昇。2月15日時点のマレーシア外貨準備高は956億ドルと1月末から小幅増加した。

 PENは対ドルで小幅下落。昨年第4四半期のペルーGDPは前年比4.7%増(前期比1.9%増)と市場予想を上回り、7期ぶりの高い伸びとなった。

 BRLは対ドルで1.8%の上昇。ブラジル中銀の週次サーベイでは今年末のインフレ見通しとUSD/BRL見通しがともに小幅下方修正。2月のブラジルCNI産業信頼感は37.1と2カ月連続の改善。2月21日のブラジル貿易収支は18.6億ドルの黒字と黒字額が前週から拡大した。

 MXNは対ドルで0.9%の上昇。12月のメキシコ小売売上高は前年比3.4%増と市場予想を下回り、1年ぶりの低い伸びに鈍化した。

 HUFは対ドルで0.5%の下落。2月のハンガリー企業景況感は4.6、消費者信頼感は-20.2と、ともに前月から悪化した。

 ILSは対ドルでほぼ変わらず。1月のイスラエル先行S指数は前月比+0.19%と2カ月連続の鈍化。1月のイスラエル失業率は5.1%と前月と変わらずだった。イスラエル中銀は市場予想通り政策金利を0.10%で据え置き。同中銀は声明で金融政策は当面、緩和的なままとする意向を表明。インフレを目標レンジに維持し、成長を続けるうえでのリスクは依然として高いとの認識も示した。

ベタですが、昨日は222の日でした。

2016年2月22日月曜日

下落基調が続くと思われる韓国ウォン(KRW)

 韓国中銀は16日、市場予想通り政策金利を1.50%で据え置き。しかし同中銀の李総裁は、金利据え置きが全会一致ではなく、25bpの利下げを主張したメンバーが一人いたことを明らかにした。

 韓国中銀が同時に発表した声明では、(従来通り)輸出の減速基調を指摘するだけでなく、内需の回復がやや軟化している兆しが見られるとの見方も追加。韓国経済は緩やかな回復を続けるとの判断を維持したが、韓国経済を取り巻く環境には先行き不透明感が強まっているとの認識も示した。

 韓国中銀が指摘するように、韓国内需に変調の兆しが見られる。2月の韓国・非製造業景況判断は68と3カ月連続で悪化し、7カ月ぶりの低水準。1月の韓国・日経製造業PMIは49.5と再び50割れ。12月の韓国・景気先行指数は前月から0.5ポイント低下と、2012年9月以来の悪化幅となった。

 韓国政府は、昨年7月に家計負債管理案を発表。同年12月には正式なガイドラインを策定し、住宅ローンの審査基準を厳格化。ソウルを始めとする首都圏では今月(2月)から、その他地方圏では5月から住宅ローンの審査では厳格化された新しい基準が適用される。これにより住宅投資はピークアウトする可能性が高いと言われている。

 企業の設備投資も大きな期待が持ちにくい。12月の機械受注(設備投資)は前年比1.0%減と2カ月連続の前年割れ。国内受注(除く船舶)は同6.5%と4カ月連続の前年割れとなり、減少率は2013年7月以来の大幅落ち込みとなった。

 MERS感染拡大の反動や景気対策によって持ち直した個人消費が再び軟化する恐れもある。12月の韓国・百貨店売上高とディスカウントストア売上高は、いずれも前年比で5%以上の落ち込み。1月の韓国・消費者信頼感は100と半年ぶりの低水準に悪化した。

 韓国景気の先行き懸念(ひいては韓国中銀による利下げ懸念)を背景に韓国ウォン(KRW)は、先週木曜日まで下落基調で推移。対ドルでは一時1240ちょうど手前と2010年4月以来のKRW安水準に達した。翌金曜日に韓国・企画財政省と韓国中銀は共同のメッセージで、KRWの対ドル相場(USD/KRW)の変動は「過剰」であると指摘。通貨当局は一方的な動きに対応し、必要な措置を取る意向も表明し、KRW安の動きをけん制した。

 しかし韓国当局も(本音のところでは)KRW安の動きが続くことを大きく問題視しないと思われる。韓国の輸出は1月に前年比18.5%減と2カ月連続の二桁減となり、減少率は2009年8月以来の大きさ。2月も20日までだが同17.3%減と減少基調で推移している。輸出は韓国GDPの5割を占めるだけに、韓国当局が輸出の減少をカバーする即効薬としてKRW安の進展を期待するのは自然と言える。

 韓国景気の先行き懸念や、韓国当局の本音に対する思惑を考慮すると、KRWは当面、軟調な推移が見込まれる。特に足元ではリスク回避姿勢の強まりを背景とした円買いの動きも加わり、対円では下落基調が続くと予想される。USD/KRWの次の上値の目途は、2010年5月や6月の高値水準である1270近辺と、2009年3月の高値(1597近辺)から2014年7月の安値(1008近辺)の半値戻しとなる1300近辺。KRW/JPY(×100)は、2011年9月の安値(6.24近辺)から2015年6月の高値(11.27近辺)の半値戻しとなる8.75近辺と予想される。





2016年2月21日日曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年2月19日)

 2月19日のロンドン市場はドルが対欧州通貨中心に買い優勢の展開となった。ユーロドルは取引前半に1.11ドル台前半で小幅上昇。しかし中盤に入り、米債利回りが小幅上昇。ユーロドルはドル買い優勢となり、1.10ドル台後半に下落した。後半に入り、米債利回りが伸び悩んだことで、ユーロドルは1.11ドルちょうど近辺に反発したが、その後は上値が抑えられた。

 ドル円は113円台前半から112円台後半へとじり安の動き。米債利回りは上昇したものの欧州株は取引中盤から下落基調で推移。原油先物価格も下落したこともドル円の重石となった。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2016年2月19日)

 新興国通貨は対ドルでマチマチの動きとなった。

 KRWは対ドルで0.5%の下落。1月の韓国PPIは前年比-3.3%と14カ月連続のマイナスとなったが、低下率は2014年12月以来の小幅に縮小。一部メディアは韓国当局者の話として、KRW安の下落ペースが他アジア通貨に比べ早く、警戒感を持っていると報道。韓国当局は、現在のUSD/KRW相場のボラティリティは行き過ぎと発言した。

 PHPは対ドルで0.2%の下落。12月のフィリピン海外労働者送金は前年比4.9%増と市場予想を大きく上回る伸び。ただし前月分は同6.2%減と2003年4月以来の落ち込みに大きく下方修正された。

 BRLは対ドルで0.2%の上昇。ブラジル中銀のトンビニ総裁は現地メディアとのインタビューで景気後退は強いディスインフレ圧力となると発言。今年前半のインフレは2%pt程度鈍化するとの見方を示した。2月のブラジルIGP-M(二次速報値)は前月比+1.24%と市場予想を下回ったが、前月からは加速。11月のブラジル失業率は9.0%と市場予想通り前月から変わらずだった。

 COPは対ドルで0.4%の下落。12月のコロンビア貿易収支は14.3億ドルの赤字と赤字額が市場予想を小幅下回った。コロンビア中銀は市場予想通り政策金利を25bp引き上げ6.25%にすると発表。同中銀は声明で食品価格の上昇とCOP安がインフレ圧力を引き続き強めていると指摘。インフレ期待も高いままでCOP安による国内物価への波及も見込まれるとした。

 MXNは対ドルで0.4%の上昇。メキシコのビデガライ財務公債相は一部メディアとのインタビューで予告なしのドル売り介入や、緊急利上げは、ペソ相場を過去最安値に押し下げた投機的投資家に対抗する上で目玉となると指摘。通貨安に歯止めをかけることはインフレ期待を抑制する上での鍵となり、メキシコの消費者を守り経済成長に資すると語った。

 TRYは対ドルで0.6%の上昇。2月のトルコ消費者信頼感は66.64と市場予想を大きく下回り、4カ月ぶりの低水準に低下した。

 ZARは対ドルで小幅上昇。南アフリカ中銀のナイドゥ副総裁は、賃金交渉の結果がインフレや生産性を上回るものとなると、インフレ見通しの悪化リスクが高まると指摘。利上げ継続により同国経済には悪影響が及ぶとしたが、それは短期的なものであるとの見方も示した。

よい日曜日をお過ごしください。