2016年3月26日土曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年3月25日)

 3月25日のロンドン市場はグッドフライデーのため欧州市場の多くが休場。このため円、ユーロなど主要通貨の多くが動意に欠ける展開となった。ドル円は113円ちょうど近辺での小動き。東京市場の仲値公示にかけてドル円は3月16日以来となる113円台前半に上昇したが、午後は同水準で上値の抑えられる動き。ロンドン市場序盤に113円割れとなったが、その後は113円ちょうど近辺に小幅反発。中盤以降は膠着感の強い値動きとなった。

 ユーロドルは1.11ドル台後半で小動き。ポンドドルは1.41ドル台前半での推移から後半に1.41ドル台半ばに上昇したが、終盤は1.41ドル台前半に反落した。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2016年3月25日)

 新興国通貨は対ドルで小動き。グッドフライデーで新興国の金融市場も多くが休場だったことで動きは限られた。

 THBは対ドルで0.2%の上昇。2月のタイ貿易収支は49.9億ドルの黒字と黒字額が市場予想を大きく上振れ、単月では1991年の統計開始以来最大を記録。輸出が前年比10.27%増と市場予想を大きく裏切り、2013年1月以来の高い伸びとなる一方で、輸入は同16.82%減と市場予想を大きく上回る減少率となった。

 MYRは対ドルで0.3%の下落。2月のマレーシアCPIは前年比+4.2%と市場予想を上回り、2008年12月以来の4%台に加速した。

よい週末をお過ごしください。

2016年3月25日金曜日

まずはトレンドを確認する

 為替市場では、為替レートの動く方向を「トレンド」といいます。トレンドは、「上昇トレンド」、「下降トレンド」、「横ばい」の三つに分かれます。上昇トレンドとは、為替レートが上がる傾向にあることを意味し、下降トレンドは逆に下がる傾向にあることを意味します。横ばいは、為替レートが上下どちらにも大きく動くことはなく、ある程度同じ水準で動くことを意味します。

 為替の値動きを予想する際にトレンドを確認することは非常に大事です。上昇トレンドであると思われれば、(たとえ一時的に多少、下がったとしても)、今後も為替レートは高い方向に動くだろうと予想することができます。

 トレンドを確認する方法はいくつかありますが、簡単なものとしてトレンドラインがあります。トレンドラインとは、為替レートの過去の安値同士、もしくは高値同士を結んだ線のことです。安値同士を結んだ線が上向きであれば、為替レートは上昇トレンドにあると判断されます。逆に高値同士を結んだ線が下向きであれば、下降トレンドにあるといえます。



 トレンドラインは、二つの安値(もしくは高値)を結べば作ることができますが、できれば、三つ、四つとより多くの安値(もしくは高値)を結ぶと説得力が増すといわれています。よりたくさんの点を結べば、そのトレンドラインが示すレートよりも下(もしくは上)にならない回数が、より多いことを意味するからです。

 仮に二つの点だけで作られたトレンドラインだったとしても、その後、そのトレンドラインが示すように為替レートが動くこともあります。この場合、このトレンドラインは、徐々に説得力が増していると考えることもできます。

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年3月24日)

 3月24日のロンドン市場は、ドルが伸び悩む動きとなった。ドル円は取引序盤に113円ちょうど近辺をつけたものの、その後は113円ちょうど手前でのもみ合い。後半に入ると112円台後半から112円台半ば近辺まで下落基調での推移。終盤は112円台後半に小幅反発となったが、上値は抑えられた。欧州株は下落して始まり、その後もじり安の動き。米債利回りも低下基調で推移し、ドル円は上値の重い展開が続いた。

 ユーロドルは取引前半に1.11ドル台後半から1.11ドル台半ば近辺に下落したが、中盤以降は1.11ドル台後半で底堅く推移。米債利回りの低下でユーロドルもドル売り優勢の動きとなった。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2016年3月24日)

 新興国通貨はRUBなど一部を除き対ドルで下落した。

 TWDは対ドルで0.3%の下落。台湾中銀は政策金利を12.5bp引き下げ1.500%にすると発表。同中銀は声明で同国内需は改善する見通しだが、ペースは遅いと指摘。同中銀の彭総裁は、伝統的な金融政策を実施する余地は依然として残されており、利下げは需要を刺激し、台湾への資本流入を弱めることができると発言。ゼロ金利政策やマイナス金利政策を同総裁の任期中に採用されることは考えにくいとの見解も示した。

 CLPは対ドルで0.4%の下落。2月のチリPPIは前年比-5.8%と低下率が2カ月連続で縮小した。

 CZKは対ドルで小幅下落。3月のチェコ企業景況感は14.2と前月から小幅低下した。

 TRYは対ドルで小幅上昇。トルコ中銀は市場予想通りレポレートを7.50%、翌日物借入金を7.25%でそれぞれ据え置いたが、翌日物貸出金利を25bp引き下げ10.50%にすると発表。同中銀は声明で翌日物貸出金利の引き下げはコリドー金利の縮小方針に沿うものであると説明。流動性供給は引き続き引き締め続けられる必要があり、コアインフレは上昇トレンドが改善したと指摘した。

 RUBは対ドルで0.6%の上昇。3月18日のロシア金・外貨準備高は3869億ドルと前週から増加した。

「三代目 J Soul Brothers」が、人の名前ではなくグループ名だということを先ほど知りました。

2016年3月24日木曜日

Brexit懸念で下値余地が大きい英ポンド(GBP)

 英国ではEU残留/離脱の是非を問う国民投票が6月23日に予定されている。各種世論調査によると、EU残留を望む声(残留派)と離脱を望む声(離脱派)の割合は、ほぼ拮抗している。調査終了日3月20日の調査を見ると、調査会社ComResによる電話調査では、残留派が48%、離脱派が41%と残留派がリード。一方、調査会社ICMによるインターネット経由の調査では、残留派が41%であるのに対し、離脱派は43%と離脱派が小幅ながらリードしている。

 しかし両調査とも22日にベルギー・ブリュッセルで起きた同時爆発テロ(ベルギー・テロ)の前に実施されたもの。原稿執筆時点(3月24日午後)では、ベルギー・テロ後に実施された世論調査の結果が公表されていないが、政治経済イベントの予測をする「Predictit」によれば、これまで30%台だった離脱確率がベルギー・テロ後に45%まで上昇した。英国では離脱派の一部が、ベルギー・テロの背景にはEUの労働移動の自由があるとし、英キャメロン首相が主張する「EU残留の方が安全」は間違っていると反論。英国民がベルギー・テロを機にEU離脱(いわゆるBrexit・ブレグジット)に傾きつつあると推察することも可能だ。

 じつは為替のオプション市場では、ベルギー・テロを受けてBrexitを織り込む動きが強まっている。昨日(3月23日)は、英国の国民投票のちょうど3カ月前。ポンドドルの3カ月インプライド・ボラティリティは14.8%と22日の11.8%から急騰し、2010年5月以来の高水準を記録した。


 オプション市場での通貨の先安感・先高感を示すとされるリスクリバーサルでは、ポンド安見通しが急速に強まっている。昨日のポンドドル・リスクリバーサル(3カ月後)は、430ベーシスポイント(bp)のプットオーバー(ポンド売り見通し)と、22日の202bpから急拡大し、プットオーバーとしては2003年12月のデータ集計開始以来、最大となった。


 一方、昨日のポンド(スポット)は、対ドルで0.6%安。円(横ばい)やユーロ(0.3%安)に比べれば、大きい下げといえるが、昨日は原油価格が下落し、ポンドだけでなくカナダドル(1.2%安)も下落。ニュージーランドドル(0.7%安)や豪ドル(1.2%安)と比べれば、ポンドの下げは小幅といえる。

 本日午後のポンドドルは1.41ドルちょうど近辺で小動き。しかしオプション市場の動きを見る限り、今後はスポット市場でも、ベルギー・テロ後の世論調査などをきっかけにBrexitに対する懸念が高まりポンド売りの動きが強まると予想される。ポンドドルの年初来安値は、2月29日に記録した1.38ドル台前半だが、オプション市場の織り込み方から考えると、そこが強力なサポートとは言い難い。リーマンショック時に記録した1.35ちょうど近辺も下値の目途として意識しておくべきと思われる。


 

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年3月23日)

 3月23日のロンドン市場は、ドルが底堅く推移した。ドル円は112円台前半から112円台後半に上昇。欧州株はプラスで始まり、その後もじり高の動き。米債利回りは短期債中心に上昇基調で推移し、ドル円は下値を切り上げる動きとなった。

 ユーロドルは取引序盤に1.12ドルちょうど近辺から1.11ドル台後半に下落。その後は、1.12ドルちょうど手前で小動きを続けた。この日はユーロ圏主要国で主だった経済指標の発表がなく、やや材料難。ベルギー爆発テロがユーロの重石となる一方で、欧州債利回りは下値の堅い動き。ユーロは動意に欠ける展開となった。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2016年3月23日)

 新興国通貨は対ドルで下落。原油先物価格の下落で中南米通貨やRUBの下げが目立った。

 THBは対ドルで0.6%の下落。タイ中銀は市場予想通り政策金利を1.50%で据え置き。同中銀は今年の成長率見通しを従来の3.5%から3.1%に、インフレ見通しを従来の0.8%から0.6%に、それぞれ下方修正。声明では現在の金融政策は緩和的なままであるとしたが、最近のTHBのレンジはタイ景気の回復にとって下支え要因ではないと指摘した。

 TWDは対ドルで0.4%の下落。2月の台湾鉱工業生産は前年比-3.65%と市場予想ほどの落ち込みとならず。ただ前月分は小幅ながら下方修正された。

 BRLは対ドルで2.5%の下落。2月のブラジル失業率は8.2%と市場予想を上回る悪化。3月のブラジルIPCA-15は前年比+9.95%と市場予想を下回り、5カ月ぶりの10%未満に鈍化。2月の同国経常収支は19.2億ドルの赤字と赤字額が市場予想を大きく上回ったが、海外直接投資は59.2億ドルと、こちらも市場予想を上回った。

 CLPは対ドルで0.7%の下落。チリ中銀のトレーダーサーベイでは政策金利見通しが3カ月先まで3.50%となったが、半年後は3.75%に据え置かれた。

 MXNは対ドルで1.4%の下落。1月のメキシコ小売売上高は前年比5.2%増と市場予想を上回った。

 ZARは対ドルで1.1%の下落。2月の南アフリカCPIは前年比+7.0%と市場予想を上回り、2009年6月以来の7%台に加速。昨年第4四半期の同国非農業部門雇用者数は前年比0.1%増と弱い伸びに留まった。

 PLNは対ドルで0.4%の下落。2月のポーランド失業率は10.3%と市場予想通り前月から変わらなかった。

 RUBは対ドルで1.3%の下落。3月21日のロシアCPIは前週比+0.1%と前週から変わらなかった。

日本生産性本部は、毎年恒例の新入社員のタイプを発表。2016年度の新入社員は、「就職活動日程などのめまぐるしい変化の中でも、希望の内定を確保できた者が多かった」との分析を基に、強い風にあおられながらも自律飛行を保って目標地点に着地する「ドローン型」と名付けられました。ドローンっと、どこかに行ってしまうためではないようです。

2016年3月23日水曜日

ローソク足のパターン

 チャートでは、学校で習ったような折れ線グラフ(一つの時間帯に一つの数値だけが示されるグラフ)ではなく、「始値」、「終値」、「高値」、「安値」の4つの為替レートが示されます。一つの時間帯(たとえば1分足であれば1分、日足であれば1日)ごとに4つの為替レートが示されていることから、こうしたチャートを4本値(よんほんね)と呼びます。

 「始値」など4つの値は、ほぼ文字どおりの意味です。「始値」は、各時間帯で最初についた為替レートの値で、「終値」は、各時間帯で最後についた為替レートの値です。「高値」は、各時間帯で最も高い水準、「安値」は、各時間帯で最も低い水準を意味します。

 チャートでは、この4つの値が一目でわかるように「ローソク足」という記号を使います。ローソク足とは「実体(じったい)」と呼ばれる太い部分と、「ヒゲ」と呼ばれる上下に突き出た線で構成されています。

 実体は為替レートの値上がり、値下がりを示します。為替レートが各時間帯で上がった時(終値が始値よりも高い時)、実体は白塗りとなります。これを「陽線」といいます。逆に為替レートが各時間帯で下がった時(終値が始値よりも低い時)、実体は黒塗りとなり、これを「陰線」といいます。

 ヒゲは各時間帯の高値と安値を示しています。上の端が高値、下の端が安値を指しています。



 ローソク足のいいところは、各時間帯の為替レートの上下動が一つのローソク足で分かることと、為替レートが上がり気味なのか、もしくは下がり気味なのかが一目でわかることです。為替レートが上がることが多い時は、実体が白抜きのローソク足が増えますので、チャート全体が白っぽくなります。逆に為替レートが下がることが多い時は、実体が黒抜きのローソク足が増えますので、チャートは黒っぽくなるからです。

 ローソク足の動き方には、一定のパターンがあるとされており、パターンをあてはめることで今後の為替レートの動きを予測することができます。

 たとえば、上に長いヒゲがある場合や、逆に下に長いヒゲがあるローソク足を「カラカサ」といいます。カラカサは、為替レートがいったん上がった、もしくは下がったものの、元の水準に戻ってきたことを意味します。このため、長い間、為替レートが上がった後や下がった後にカラカサが出てきた場合には、為替レートの動きの転換点になる場合があります。

 このほかにもローソク足には以下のようないくつかのパターンがあります。

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年3月22日)

 3月22日のロンドン市場は、ベルギー各地での爆発事件を機に円買い・ドル買いの動きが強まった。取引序盤にベルギー・ブリュッセル空港や同国地下鉄駅で連続して爆発が発生。複数の死傷者が発生し、ベルギー内務省は国内全域の警戒レベルを最高度に引き上げた。これを受けてドル円は円買いの動きが強まり112円台前半から111円台半ば近辺に下落。取引中盤は米債利回りが反発したことから、ドル円も111円台後半に上昇したが、取引後半は上値が抑えられたまま同水準で推移した。

 ユーロドルは1.12ドル台半ば近辺から1.12ドル割れ。3月のドイツ製造業PMIは50.4と市場予想に反し前月から小幅低下。一方、3月のドイツIFO企業景況感指数は106.7と市場予想を上回った。同時に発表された同月のユーロ圏製造業PMIは51.4と市場予想通り、前月から小幅上昇した。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2016年3月22日)

 新興国通貨は対ドルでマチマチ。原油先物価格が底堅く推移したことでCOPやRUBが上昇する一方、東欧通貨は軟調な推移となった。

 MYRは対ドルで1.2%の上昇。3月15日のマレーシア外貨準備は961億ドルと2月末から小幅増加した。

 MXNは対ドルで0.5%の上昇。3月上旬のメキシコCPIは前年比+2.71%と市場予想を下回った。

 ZARは対ドルで小幅上昇。1月の南アフリカ先行指標は92.2と2009年10月以来の低水準に低下した。

 TRYは対ドルで小幅下落。3月のトルコ企業景況感は104.1と4カ月連続の低下。同月同国の設備稼働率は74.3%と前月から小幅上昇した。

 HUFは対ドルで0.5%の下落。ハンガリー中銀は市場予想に反し政策金利を15bp引き下げ1.20%にすると発表。翌日物預入金利は、政策金利より1.25%低く設定すると定めているため、+0.10%からマイナス0.05%となる。同中銀は声明でインフレが目標水準に達するまで金融緩和は続けると明言。今年の成長率見通しは2.8%と12月時点の2.5%から上方修正されたが、インフレ見通しは0.3%と12月時点の1.7%から大きく下方修正された。

予報によると本日も東京地方は晴天に恵まれるようです。春物コートの出番ですね。

2016年3月22日火曜日

上昇継続は期待しにくいロシア・ルーブル(RUB)

 ロシア中銀は18日、市場予想通り政策金利を11.00%で据え置いた。同中銀は声明で、金融市場と商品市況の安定やインフレの鈍化があるものの、インフレリスクは依然として高いと指摘。同中銀は当初の予定よりも長期間、金融政策を緩やかながらも引き締める姿勢を示し、この結果、インフレ(CPI前年比)は来年(2017年)3月には6%未満に鈍化し、来年後半には目標とする4%に達するとの見方を示した。

 ロシア中銀の声明からは、同中銀が今後について慎重な姿勢を取っていることがうかがわれる。原油先物価格は2月中旬より上昇基調で推移しているが、上昇は持続不能である可能性があると指摘。今年の原油先物価格見通しは平均で1バレル=30ドルとされ、その後も緩やかに上昇するが2018年の見通しは40ドルに留まるとされた。GDP成長率見通しは、今年通年で1.3~1.5%減と、IMFの見通し(1.0%減)よりも弱めの見方。マイナス成長がプラスに転ずるのは、今年第4四半期から来年第1四半期のタイミングとされた。

 ロシア中銀が、マイナス成長の継続が当面続くにもかかわらず、インフレリスクが高いとの理由で政策金利を据え置いたことはRUBのサポート材料。ロシア中銀が、利上げ継続姿勢を放棄し、景気への配慮を強める可能性は捨てきれない。ロシアのインフレがロシア中銀の見込み以上に改善する一方、景気の回復が遅れるようであれば、ロシア中銀が利下げに転じても不思議ではない。

 ロシアの貿易収支の悪化もRUBの重石となっている。ロシア中銀は、非エネルギー輸出が拡大していると指摘しているものの、輸出は昨年8月から前年割れが続き、今年1月は前年比36.4%減。この結果、貿易収支は78.9ドルの黒字と2010年8月以来の低水準に落ち込んだ。

 今後もロシアの輸出が回復に転ずるとは考えにくい。ロシア輸出を国別にみると、ユーロ圏向けが30%超、中国向けが約8%、トルコが約5%と分散。しかし中国向けは景気減速の継続、ユーロ向けとトルコは両国の経済制裁、がそれぞれ重石となり、大幅な伸びが期待しにくい。

 USD/RUBは、ロシア中銀の金利据え置きを受けても67台前半で下げ止まり。昨年10月半ばの安値(60.59近辺)から今年1月下旬の高値(85.96近辺)の76.4%戻し水準が66.58近辺ということもあり、RUBの上値余地は狭いように思える。RUBは、引き続き原油価格次第の展開が続くだろうが、原油価格の上昇が続かない限り、RUB上昇継続を期待するのは難しいと思われる。


 

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年3月21日)

 3月21日のロンドン市場は、ドル円、ユーロドルともに方向感に欠ける動きとなった。ドル円は111円台半ば近辺での小動き。ドイツ株は取引前半に上げ幅を小幅広げたが、中盤以降は、上値の重い動き。米債利回りも小動きが続き、ドル円は様子見姿勢が強まった。リッチモンド連銀のラッカー総裁はパリでの会合で、二次的なショックがなければ、インフレ率は中期的にFOMCの目標である2%に戻るとかなり確信していると発言。インフレは原油安とドル高の2つの要因によって押し下げられたが、いずれの要因もいつまでもインフレを圧迫する可能性は低く、原油価格が底入れすれば、ヘッドラインのインフレは大きく上向くものと予想していると述べたが、市場の反応は限定的だった。

 ユーロドルは取引前半に下落基調で推移し、1.12ドル台後半から1.12ドル台前半に下落。ECBクーレ専務理事は3月の追加緩和によってECBが依然として金融緩和ツールを有していることが示されたと指摘。追加緩和の可能性を示唆し、ユーロを下押しした。ただ、取引中盤に発表された1月のユーロ圏経常収支(季調値)が254億ユーロの黒字と高水準となり、前月分が286億ユーロの黒字と黒字額が大きく上方修正されると、ユーロドルは1.12ドル台半ば近辺で下げ止まり。取引後半は1.12ドル台後半に反発した。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2016年3月21日)

 新興国通貨は対ドルでマチマチ。原油先物価格の上昇でRUB、BRLが上昇する一方、アジア通貨や東欧通貨は軟調な推移となった。

 TWDは対ドルで小幅下落。2月の台湾輸出受注は前年比7.4%減と減少率が市場予想を下振れ。台湾景気の先行き懸念をやや後退させた。

 INRは対ドルで小幅下落。昨年第4四半期のインド経常収支は70.7億ドルの赤字と赤字額が市場予想を上振れ。前期の赤字額は上方修正された。

 BRLは対ドルで0.4%の上昇。ブラジル中銀の週次サーベイでは年末のUSD/BRL見通しが5週連続でBRL高方向に修正。3月20日のブラジル貿易収支は27.1億ドルの黒字と黒字基調を維持した。

 TRYは対ドルで0.3%の上昇。3月のトルコ消費者信頼感は67.0と前月から小幅上昇した。

 RUBは対ドルで0.9%の上昇。2月のロシア失業率は5.8%と市場予想に反し前月と変わらず。同月同国の実質賃金は前年比2.6%減と減少率が市場予想を下振れ、前月分も減少率が縮小する形で上方修正。一方、実質小売高は前年比5.9%減と減少率が市場予想を小幅上回った。

 ILSは対ドルで小幅下落。20日に発表された3月のイスラエルCPI予想は前年比+0.6%と前月から小幅加速。1月の同国製造業生産は前月比3.7%減と9カ月ぶりの減少となり、前月分も下方修正された。2月のイスラエル先行S指数は前月比+0.25%と前月から小幅加速した。

米カリフォルニア州沿岸で乗っていた釣り船から転落し、溺死したと思われていた犬が3.2キロ離れた島で無事に発見されたとのこと。私もこれくらいタフになれるよう、とりあえず花粉症と戦います。

2016年3月20日日曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年3月18日)

 3月18日のロンドン市場はユーロが下落基調で推移した。ユーロドルは1.13ドルちょうど近辺から取引中盤に1.12ドル台半ば近辺に下落。ECBプラート理事はイタリア紙とのインタビューでECBの政策金利は下限に達していないと発言。もしネガティブなショックで見通しが悪化したり、金融状況の調整が景気・物価の押し上げに必要な方向、必要な程度まで進まない場合、利下げは引き続き武器となるとも述べユーロを下押しした。取引後半に入りユーロドルは1.12ドル台後半に小幅反発したが、米長期債が上昇したこともあり、ユーロの上値は重いままだった。

 ドル円は取引中盤まで111円台前半でもみ合い。ドイツ株は小幅高で方向感に欠ける動き。ドル円は様子見姿勢が強かった。取引後半のドル円は、日経平均先物が強含んだほか、米長期債利回りが上昇したことで111円台半ば近辺に小幅上昇した。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2016年3月18日)

 新興国通貨は対ドルでマチマチ。アジア通貨は買い優勢となったが、中南米通貨やEMEA通貨は対ドルで軟調だった。

 KRWは対ドルで0.9%の上昇。2月の韓国PPIは前年比-3.4%と前月から低下率が小幅拡大した。

 CLPは対ドルで0.9%の下落。チリ中銀は市場予想通り政策金利を3.50%に据え置き。同中銀は声明で、今後の金融政策の経路はインフレが目標に収束するのを確保できるよう慎重に調整されるとの見通しを示した。昨年第4四半期GDPは前年比1.3%増と市場予想を下回り、5期ぶりの低成長に鈍化した。

 BRLは対ドルで小幅上昇。3月15日のブラジルFIPE・CPIは前月比+0.94%と市場予想に反し前週から加速。一方、3月のブラジルIGP-M(二次速報値)は前月比+0.43%と市場予想を下回った。2月のブラジル税収は前年比2.4%減と市場予想を下回った。

 MXNは対ドルで0.4%の下落。メキシコ中銀は市場予想通り政策金利を3.75%で据え置き。同中銀は声明で米金融政策はメキシコの金融政策と関連しているため注視すると指摘。今年のインフレは3%を小幅上回る可能性があるとの見通しも示した。一歩、景気は昨年第3四半期以降減速を続けていると指摘。インフレに対するリスクは中立との見方も示した。

 COPは対ドルで小幅上昇。コロンビア中銀は市場予想通り政策金利を25bp引き上げ6.50%にすると発表。同中銀は声明で食品価格の上昇とCOP安の影響がインフレ圧力を高めていると指摘。インフレ期待は依然として高い一方、内需の減速リスクは緩やかなままであるとの認識を示した。

 RUBは対ドルで0.4%の下落。ロシア中銀は市場予想通り政策金利を11.00%に据え置き。同中銀は声明でインフレリスクは依然として高いと指摘。インフレを目標レンジに抑えるためにも同中銀は当初の計画よりも長期間、金融政策を引き締め気味にする意向を示した。

よい連休をお過ごしください。