2016年4月16日土曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年4月15日)

 4月15日のロンドン市場はドルが下落基調で推移した。ドル円は109円台前半から108円台後半に下落。原油先物価格の下落を背景に米債利回りは低下基調で推移。欧州株や日経平均先物もマイナス圏での推移となり、ドル円は下落基調で推移した。

 ユーロドルは1.12ドル台半ば近辺から1.13ドルちょうど手前に上昇。2月のユーロ圏貿易収支(季調値)は202億ユーロの黒字と黒字額が市場予想を下回ったが、米債利回りの低下を背景にユーロドルもドル売り優勢の展開が続いた。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2016年4月15日)

 新興国通貨は対ドルでマチマチ。前日上昇した中南米通貨が反落する一方、アジア通貨は底堅く推移した。

 KRWは対ドルで0.9%の上昇。3月の韓国失業率は3.8%と市場予想や前月を下回った。

 IDRはBloombergによると対ドルでほぼ変わらず。3月のインドネシア貿易収支は5.0億ドルの黒字と黒字額が市場予想を小幅上振れ。インドネシア中銀は8月19日から7日物リバースレポレートを新しい政策金利に採用すると発表した。

 SGDは対ドルで0.4%の上昇。2月のシンガポール小売売上高は前年比3.2%減と昨年1月以来の前年割れ。自動車を除くコア売上高は同9.6%減と2年ぶりの大幅減を記録した。

 PHPは対ドルで0.4%の上昇。2月のフィリピン海外労働者送金は前年比9.1%増と市場予想を大きく上回り、昨年6月以来の高い伸びを記録した。

 PENは対ドルでほぼ変わらず。ペルー中銀は市場予想通り政策金利を4.25%で据え置き。同中銀は声明でインフレ期待は低下しており、インフレは目標レンジに緩やかに収束するとの見方を表明。しかし会合メンバーは追加利上げの検討を準備しているとも指摘した。2月のペルー経済活動指数は前年比+6.0%と市場予想を上回る高い伸び。一方、3月の同国失業率は7.2%と市場予想を上回り、2012年5月以来の高水準に悪化した。

 TRYは対ドルで0.2%の下落。1月のトルコ失業率は11.1%と市場予想を小幅下回ったが、前月から上昇。3月のトルコ中央政府財政収支は65.7億リラの赤字と3カ月ぶりの赤字となった。

 ILSは対ドルで0.2%の上昇。3月のイスラエルCPIは前年比-0.7%と市場予想を上回る低下となった。

 RUBは対ドルで0.4%の下落。3月のロシア鉱工業生産は前年比-0.5%と市場予想ほど低下しなかった。

よい週末をお過ごしください。

2016年4月15日金曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年4月14日)

 4月14日のロンドン市場は、ドルの上値がやや重く推移した。ドル円は取引前半に109円台半ば近辺から109円ちょうど近辺に下落。ロンドン市場に入り米債利回りが小幅低下し、欧州株も前日終値水準で伸び悩み。日経平均先物はマイナス圏で推移し、ドル円はドル売り・円買い優勢となった。

 ただ中盤に入るとドル円は109円台前半で下げ止まり。後半は同水準で強含んだ。低下した米債利回りが上昇に転じたことでドルは小幅買い戻された。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2016年4月14日)

 新興国通貨は対ドルでマチマチ。中南米通貨が上昇する一方、アジア通貨は下落。東欧通貨も軟調な推移となった。

 SGDは対ドルで1.0%の下落。シンガポール金融管理局(MAS)は、大方の事前予想に反し、シンガポールドルの名目為替実効レート(S$NEER)政策バンド(変動幅)の上昇率(傾き)をゼロ%に引き下げると発表。MASは声明で今年のコアインフレは従来想定に比べさらに緩やかに上昇し、中期的には平均で2%を下回りそうだと指摘。今回の決定はS$NEER安を誘導するものではなく、S$NEER政策バンドの緩やかかつ段階的な上昇軌道を取り去るにすぎないとした。

 KRWは対ドルで0.9%の下落。13日投開票の韓国総選挙(定数300)では、与党「セヌリ党」が122議席にとどまり、最大野党「共に民主党」の123議席を下回り少数与党に。新党「国民の党」は38議席と躍進した。韓国で少数与党体制となるのは2000年以来16年ぶり。

 IDRはBloombergによると対ドルで0.2%の下落。3月のインドネシア自動車販売台数は前年比2.0%減と3カ月連続で前年割れ。ただ減少率は縮小し、前月比は7.3%増と2カ月連続のプラスだった。

 BRLは対ドルで0.4%の上昇。USD/BRLは一時3.46台と昨年8月21日以来のBRL高水準に達した。4月のブラジルIGP-10は前月比+0.40%とほぼ市場予想通りで前月から鈍化。4月のブラジルCNI産業信頼感は36.2と前月から悪化した。

 COPは対ドルで0.4%の上昇。3月のコロンビア消費者信頼感は-20.1と前月から小幅改善したが、市場予想を下振れ。2月のコロンビア小売売上高は前年比4.6%増、同月同国の鉱工業生産は同+8.2%と、いずれも市場予想を上回った。

 ZARは対ドルで小幅下落。2月の南アフリカ鉱物生産量は前年比8.7%減と市場予想を上回る落ち込みとなった。

 PLNは対ドルで0.4%の下落。3月のポーランドM3は前年比9.0%増と市場予想を下回り、5カ月ぶりの低水準に鈍化した。

 RUBは対ドルで0.2%の上昇。4月8日時点のロシア金・外貨準備は3879億ドルと前週から増加した。

ロシアのある投資家は1億ドルの新たな宇宙探索計画「ブレイクスルー・スターショット」を発表。英国の著名な宇宙物理学者スティーブン・ホーキング博士も発表の場に同席したそうです。太陽系から最も近い恒星系である「アルファ・ケンタウリ」に、数千もの小型探査機「ナノクラフト」を送り込み、地球のように生命維持が可能な惑星があるかどうかを探すのが狙いで、ナノクラフトがアルファ・ケンタウリに到着するまでには20年かかる見込みだそうです。その頃のドル円がどのくらいの水準になっているかを今から考えます。

2016年4月14日木曜日

円買いの動きは根強いまま。上昇基調に戻ったとは言い切れないドル円

 世界経済の重石となっていた中国景気に明るい兆しが見られるようになった。3月の中国・製造業PMIは50.2と8カ月ぶりに50超え。内訳を見ると、景気に先行するとされる新規受注が51.4と2014年10月以来の高水準に上昇。新規輸出受注も50.2と2014年9月以来の50台に回復した。

 3月の中国・輸出(ドル建て)は前年比11.5%増と市場予想を上回り、9カ月ぶりの前年超え。一方、輸入は同7.6%減と市場予想ほど落ち込まなかった。商品市況の大幅下落で輸入の減少基調は続いているが、数量ベースでは原油、鉄鉱石、銅の輸入量は増えており、中国の内需の底打ちを示したとの見方もできる。IMFは4月12日、世界経済見通しを公表したが、今年の中国成長率見通しは6.5%と1月時点見通しの6.3%から上方修正。「中国経済のハードランディング」といった極端な見方は後退したように思える。

 FRBイエレン議長が懸念材料として指摘した原油価格も下げ止まりから反発に転じている。米指標原油のWTIは13日、一時1バレル42.42ドルと4カ月半ぶりの高値。サウジアラビアなどの産油国が、17日に予定されているOPEC加盟・非加盟国会合で増産凍結を合意するとの観測が原油価格の上昇を促している。

 中国景気や原油安に対する懸念が後退しているのであれば、ドル円は上昇基調を強めても不思議ではないはず。ドル円との連動性が強いとされる日経平均株価が、本日は500円(3%)を超える上昇を記録しただけになおさらだ。しかし本日(4月14日)のドル円は午前に109円台半ばに上昇した後に109円台前半に反落。午後は同水準で上値の抑えられる動きとなった。

 ドル円の上値の重さは、ドルが軟調なためではなく、円の底堅さに起因している。本日のドルは、円とスイスフランを除く全通貨で上昇。たとえばユーロドルは1.12ドル台半ばと3月29日以来の安値に下落している。

 足元の円(そしてスイスフラン)の底堅さを見る限り、為替市場は世界景気の先行きに対し慎重な姿勢を持ち続けていると推察される。たとえば3月の中国・経済指標の改善は、春節による大型連休が前年とずれたためで、中国景気は依然として低迷しているとの見方がある。昨年の春節による大型連休は2月下旬から3月上旬で、生産・貿易活動は3月になっても一部休止だったのに対し、今年の連休は2月上旬から中旬。今年3月の生産・貿易活動は通常通りとなるため、前年比でみるとプラスとなるのは当然となる。

 原油価格についても同様だ。17日の会合で増産凍結が合意に達するとの期待は過剰との見方は根強い。特にイランは、外貨準備の減少などを背景に経済制裁前の産油量に戻るまで、増産抑制の合意には参加しない意向を示している。仮に増産凍結で合意がなされたとしても、イランだけ対象から漏れる可能性もある。

 米景気のもたつきも円買いの動きをサポートする。アトランタ連銀の経済モデル「GDPナウ」によると、第1四半期の米成長率は0.1%増とほぼゼロ成長。世界景気をけん引するはずの米国がゼロ成長となれば、市場のリスク回避姿勢が再び強まるとの思惑も続きやすい。

 ドル円は3月29日の高値(113.8近辺)から4月11日の安値(107.6近辺)の23.6%戻し水準(109.1近辺)を超えたが、38.2%戻し水準(110ちょうど近辺)の手前。ドル円が上昇基調に転じたとは言い切れず、引き続き慎重な姿勢が必要と思われる。

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年4月13日)

 4月13日のロンドン市場は、ドルが上昇基調で推移した。ドル円は取引中盤まで上昇基調が続き、108円台後半から109円台前半に上昇。取引後半には109円台前半でもみ合ったが、終盤は109円台半ば手前まで一段高となった。欧州株が大きく上げて始まり、その後も堅調に推移。日経平均先物も緩やかながら上昇基調で推移するなど、市場のリスク回避姿勢は後退。ドル円の上昇を後押しした。

 一方、ユーロドルは1.13ドル台後半から1.13ドルちょうどと3月30日以来の安値に下落。2月のユーロ圏鉱工業生産は前年比+0.8%と市場予想を下振れ。底堅く推移した米債利回りとは対照的にドイツ債利回りは低下。ユーロを下押しした。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2016年4月13日)

 新興国通貨はZAR、CLP、COPなど一部を除き対ドルで下落した。

 CLPは対ドルで0.4%の上昇。チリ中銀は市場予想通り政策金利を3.50%で据え置き。同中銀は声明でインフレ期待(2年後)は引き続き3%で推移。今後のインフレは3%に収束するとの見方を示した。

 CZKは対ドルで1.0%の下落。2月のチェコ経常収支は439.6億コルナの黒字と黒字額が市場予想を上回り、2008年の統計開始以来最大を記録した。

 ILSは対ドルで0.2%の下落。3月のイスラエル貿易収支は10.9億ドルの赤字2カ月連続で10億ドルを超える赤字を記録した。

 ZARは対ドルで1.2%の上昇。USD/ZARは14.5台と昨年12月9日以来のZAR高水準に達した。2月の南アフリカ小売売上高は前年比4.1%増と市場予想を上振れ。前月分も上方修正された。

 PLNは対ドルで0.9%の下落。2月のポーランド経常収支は3.8億ユーロの赤字と市場予想に反し赤字。貿易収支が3.4億ユーロの黒字と黒字額が市場予想の半分にも満たなかったことで経常収支が赤字化した。

 HUFは対ドルで0.8%の下落。ハンガリー中銀は会合議事録(3月22日結果発表分)を公表。15bpの利下げは賛成8反対1での決定だったことが判明。反対1名は10bpの利下げを主張していた。

虎ノ門地区に超高層ビル3棟が建設されると発表されました。完成は2022年度の予定とのこと。恐縮ですが、その頃のドル円の水準予想ができておりませんので、今から準備します。

2016年4月13日水曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年4月12日)

 4月12日のロンドン市場は、ドルが底堅く推移した。ドル円は108円台前半での推移。取引序盤は欧州株が下げたことで、ドル円も108円台前半で小幅下落。しかし、米債利回りは緩やかながら上昇基調で推移。ドル円は108円台前半で下げ止まりから小幅反発。その後は小動きとなった。

 ユーロドルは取引前半に1.14ドル台前半から1.14ドル台半ば近辺に上昇したが、ユーロ買いの動きは続かず中盤には1.14ドル台前半と取引序盤の水準に反落。後半はじり安の動きとなり、終盤は1.14ドルちょうど近辺で推移した。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2016年4月12日)

 新興国通貨は多くが対ドルで買い優勢。ただ東欧通貨は軟調だった。

 INRは対ドルで変わらず。3月のインドCPIは前年比+4.83%と市場予想を下回り、6カ月ぶりの低い伸び。2月の同国鉱工業生産は同+2.0%と市場予想を上回った。

 BRLは対ドルで変わらず。4月7日のブラジルFIPE・CPIは前月比+0.94%と市場予想や前週とほぼ変わらず。2月のブラジル小売売上高は前年比4.2%減と市場予想ほど落ち込まず。ブラジル下院の特別委員会は11日、ルセフ大統領の弾劾勧告を賛成38反対27で可決した。

 CLPは対ドルで1.0%の上昇。チリ中銀のエコノミストサーベイでは次回会合での政策金利見通しは3.50%で据え置き。ただ11カ月内には25bpの利上げが実施されるとの見方が示された。

 PLNは対ドルで0.4%の下落。3月のポーランド・コアCPIは前年比-0.2%と市場予想や前月より低下率が拡大した。

 ZARは対ドルで小幅上昇。第1四半期の南アフリカBER消費者信頼感は-9と前期からの改善幅が市場予想よりも大きかった。

朝一番困ることは、ネタ探しに便利なサイトがダウンすることです。

2016年4月12日火曜日

オシレータ系の手法:RSI

 オシレータ系の手法の一つにRSIというものがあります。RSIは、そのままアール・エス・アイと呼びます。RSIはRelative Strength Indexのという英語を略したもので、日本語では、相対力指数、などと訳されています。ただ、おそらく、英語だけでなく、日本語でみても、ほとんどの方はRSIが何の事だかわからないと思います。ですから、RSIという文字の意味を深く考える必要もないと思います。ほとんどの方が、米国のCIAや日本のテレビ放送局であるNHKの正式名称を知らないのと同じことです。

 RSIは、一定の期間において為替レートが下がり過ぎているのか、それとも上がり過ぎているのかを示す指標です。RSIは0から100までの数字で表され、0に近づけば近づくほど為替レートが下がり過ぎであることを示し、逆に100に近づけば近づくほど上がり過ぎであることを示します。

RSIの計算式は以下の通りです。

RSI=(一定の期間の上げ幅の合計)
      ÷(一定の期間の上げ幅の合計+一定の期間の下げ幅)×100(%)

 たとえばドル円が以下のような値動きをしたとします。

1日目 100円
2日目 101円(前の日から+1円)
3日目 103円(前の日から+2円)
4日目 102円(前の日から-1円)
5日目 105円(前の日から+2円)
6日目 108円(前の日から+3円)
7日目 107円(前の日から-1円)

ドル円が上がったのは2日目、3日目、5日目、6日目の4日間で、下がったのは4日目と7日目の2日間です。上げ幅の合計は8円(=1円+2円+2円+3円)となり、下げ幅の合計は2円(=1円+1円)となります。

 するとRSIは

RSI=(一定期間の上げ幅の合計)
      ÷(一定期間の上げ幅の合計+一定期間の下げ幅)×100(%)
   =8円÷(8円+2円)×100(%)=80%

となります。RSIは0と100の半分である50よりも上、つまり100に近いわけですから、この時のドル円は上がり過ぎだと考えることができます。

 RSIは30を下回ると下がり過ぎと考えられ、いずれ上がるだろうと考えられています。一方、70を上回ると上がり過ぎと考えられ、いずれ下がるだろうと考えられます。

 RSIを計算するには「一定の期間」での上げ幅や下げ幅を必要としますが、「一定の期間」はいろいろと変えることができます。一日単位で為替レートを見たい人は、9日や14日を一定の期間とするのが一般的です。ただ、1時間単位で為替レートを見る人は、9時間や14時間、1分単位でみる人は9分や14分を一定期間とします。もちろん、9や14にこだわる必要はなく、8や15を使ってRSIを計算しても問題ありません。50や75といった長い期間でRSIを計算する人もいます。移動平均線と同じことで、RSIで使う期間の長さは、あくまでも目安で、どの期間を取るのかは自分の取引スタイルによって変わります。

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年4月11日)

 4月11日のロンドン市場は、取引前半にドルが上昇したが、中盤以降は方向感に欠ける動きを続けた。取引前半にドル円は107円台後半から108円台前半に上昇する一方、ユーロドルは1.14ドル台前半から1.13ドル台後半に下落。この日はユーロ圏主要国で主だった経済指標の発表がなく材料難。欧州株や日経平均先物が小高く推移するなか、米債利回りは上昇基調で推移。ドル買いの動きを後押しした。

 取引中盤に入り米債利回りの上昇が一服すると、ドル円は108円台前半、ユーロドルは1.13ドル台後半で小動きに。後半に入り、米債利回りは再び上昇基調で推移したが、ドル円は108円ちょうどに小幅下落後、108円台前半に反発したが上値は抑えられ、ユーロドルは取引終盤に1.14ドルちょうど近辺に反発するなど、ドルの上値の重さを印象付けた。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2016年4月11日)

 新興国通貨は対ドルで買い優勢。原油先物価格の反発がサポートとなった。

 BRLは対ドルで2.8%の上昇。USD/BRLは昨年8月以来となる3.49台に低下した。4月のブラジルIGP-M(一次速報)は前月比+0.31%と市場予想を上回ったが、前月から鈍化。ブラジル中銀の週次サーベイでは今年末のIPCA見通しが小幅下方修正されたほかは前週とほぼ変わらず。4月10日までのブラジル貿易収支は16.2億ドルの黒字と黒字基調が維持された。

 MXNは対ドルで0.8%の上昇。2月のメキシコ鉱工業生産は前年比+2.6%と市場予想を上回る伸び。一方、3月のANTAD既存店売上高は同5.8%増と市場予想を下回り、9カ月ぶりの低い伸びに鈍化した。

 PENは対ドルで2.9%の上昇。USD/PENは一時3.26台と昨年10月以来のPEN高水準に低下した。10日投開票のペルー大統領選では、アルベルト・フジモリ元大統領の長女ケイコ・フジモリ氏が首位。ただ当選に必要な有効票の過半数には届かず、2位のクチンスキ元首相と6月5日の決選投票に進むことになった。2月のペルー貿易収支は2.5億ドルの赤字と赤字額が市場予想を小幅上回ったが、前月分も赤字は下方修正された。3月のペルー中銀エコノミスト調査では今年のGDP成長率見通しが3.5%に上方修正された。

 CLPは対ドルで0.5%の上昇。3月のチリ自動車販売は前年比7.4%増と3カ月連続の前年越えとなった。

 TRYは対ドルで0.6%の上昇。2月のトルコ経常収支は17.9億ドルの赤字と赤字額が市場予想を下回り、4カ月ぶりの低水準に縮小した。

 CZKは対ドルで小幅上昇。3月のチェコCPIは前年比+0.3%と市場予想や前月を下回った。

 RUBは対ドルで0.7%の上昇。2月のロシア貿易収支は74億ドルの黒字と黒字額が市場予想を下回り、前月分の黒字も下方修正。同時に発表された第1四半期の同国経常収支は117.0億ドルの黒字と、こちらも黒字額が市場予想を下回った。

 ILSは対ドルで0.3%の上昇。イスラエル中銀は会合議事録(3月28日結果発表分)を公表。政策金利を0.10%で据え置く決定は賛成4反対ゼロの全会一致だったことが判明した。

ロシアのソチでビキニ姿の女性らが大勢でスキーをし、その人数を競う「ギネス世界記録」に挑戦するイベントが開催されたそうです。約1000人が参加したとのこと。日本のスキー場もがんばってほしいところです。

2016年4月11日月曜日

さらなる上昇は期待しにくいマレーシア・リンギット(MYR)

 マレーシア・リンギット(MYR)が、今年1月下旬から堅調に推移している。USD/MYRは、年初に一時4.44台と昨年10月初旬以来の高水準に上昇(MYR安水準に低下)したが、1月下旬からは下落基調での推移が続き、4月に入ると一時3.86ちょうど近辺と、昨年8月上旬以来の低水準に低下(MYR高水準に上昇)。週明け(4月11日)も3.88台で底堅く推移している。

 MYR買いの背景には原油価格の反発がある。NY原油先物価格は、1月20日に1バレル26ドルちょうど近辺と、2003年5月以来の安値に下落。2月初めに34ドル台に反発した後に、2月半ばに再び26ドル台に下落したが、その後は上昇基調での推移が続き、3月下旬には40ドル超と、約4カ月ぶりの高値。4月に入りいったん35ドル台まで下落したが、週明けは40ドルちょうど近辺まで反発するなど、年初に強まった原油安懸念は後退した。

 原油価格の反発を受けてマレーシア株も上昇した。マレーシア株の代表的な株価指数であるクアラルンプール総合株価指数(ブルサ・マレーシアKLCI指数、以下KLCI指数)は、原油安が進んだ1月21日に1600ちょうどと、昨年9月末以来の安値に下落。しかし、その後は上昇基調での推移が続き、3月23日には一時1726.55と約5カ月ぶりの高値に上昇。4月に入ってから1700割れを記録せず、下値の堅い動きとなっている。

 マレーシア政府系・投資会社1MDBを契機とした同国ナジブ首相への批判も収まりつつある。1MDBの不正経理疑惑を調査していた議会の公会計委員会(PAC)は4月7日、調査結果を公表。同報告は取締役会の承認を経ないで1MDBから30億ドル超の資金が外部に支払われていたと指摘した。これを受けて1MDBの取締役メンバー全員が辞任を表明。ナジブ首相は、すでに政敵の更迭や司法長官の交代を実施しており、PAC報告を受けてナジブ首相への追及が和らぐとの見方が出ている。

 ただ、原油高、株高、政治スキャンダルの収束という3つの材料が、今後もMYR買いを空後押しすると期待するのは難しいように思える。原油価格は、イランの増産懸念もあって、1バレル40ドルを大きく上回る上昇が考えにくいまま。マレーシア株についても、KLCI指数から算出される株価収益率(PER)が18倍強と2010年3月以来の高水準。一方で、マレーシア景気は減速気味のままで、今後はマレーシア株の高値警戒感も強まりやすい。2月のマレーシア製造業売上高は同1.4%減と3カ月連続の前年割れ。世界銀行は本日、東アジア・太平洋地域発展途上国の成長率見通しを発表したが、マレーシアは今年4.4%と、昨年10月時点から0.3%下方修正され、昨年の5.0%から鈍化する見通しとなっている。

 1MDBを契機としたナジブ首相への追及が再び強まる可能性は否定できない。PAC報告は1MDBから30億ドル超の資金流出があったことを指摘したが、資金の行き先は不明なまま。また1MDBを設立し、その後は顧問団の議長を務めてきたナジブ首相への言及もなし。野党を中心にPAC報告に対する批判が強まっており、今後は国民から厚い信任を得ているマハティール元首相がナジブ首相への辞任要求を強める展開も否定できない。

 USD/MYRは昨年4月末に3.54近辺を安値に9月末には4.48近辺まで上昇。上述したように足元では3.88台での推移となっているが、これは昨年4月末から9月末までの上昇の61.8%戻し水準である。次の下値の節目は心理的な水準となる3.80ちょうど近辺と、76.4%戻し水準となる3.76近辺が想定されるが、USD/MYRは当面、足元の水準である3.85~3.90でのレンジ内で推移すると予想される。