2016年4月22日金曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年4月21日)

 4月21日のロンドン市場は、円、ユーロともに動意に欠ける展開となった。取引序盤はドル円が109円台半ばから109円台後半に上昇。ユーロドルは1.13ドルちょうど近辺から1.13ドルちょうど手前水準に小幅下落した。米債利回りが小幅上昇。ドル買いの動きが強まった。
 その後も米債利回りはじり高の動きを続けたが、ドイツ株は上値が重く、取引中盤以降はマイナス圏で方向感に乏しく推移。ドル円は109円台後半での推移が続いた。

 ユーロドルは取引中盤にかけて1.13ドルちょうど手前水準でもみ合い。取引後半に入ると上昇基調となり、終盤は1.13ドル台前半に達した。この日はユーロ圏主要国で主だった経済指標の発表がなく材料難。この日のECB理事会での追加緩和は見送られるとの見方が根強く、ユーロ買いの動きが強まった。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2016年4月21日)

 新興国通貨は対ドルで下落。原油先物価格の下落が重石となった。

 IDRはBloombergによると対ドルで小幅下落。インドネシア中銀は市場予想通りレファレンスレートなど主要3金利を全て据え置き。同中銀は声明で今年のインフレは3~5%での推移になるとの見通しを表明。先進国でのマイナス金利政策は新興国への資本流入を後押しすると指摘し、インドネシア成長率は今年第1四半期に5.1~5.2%程度に改善し、第2四半期も5.2~5.3%程度への改善が続くとの見方を示した。

 COPは対ドルで1.5%の下落。2月のコロンビア貿易収支は10.0億ドルの赤字と市場予想通り、前月から赤字額が縮小した。

 TRYは対ドルで0.7%の下落。4月のトルコ消費者信頼感は68.46と前月から改善した。

 ILSは対ドルで小幅上昇。3月のイスラエル失業率は5.3%と前月から変わらず。フィッチはイスラエル債格付け見通しを「ポジティブ」に上方修正した。イスラエル中銀は市場予想通り政策金利を0.10%で据え置き。同中銀は声明でインフレ目標への未達リスクは依然として高いと指摘。住宅価格の上昇ペースは最近、緩やかになっているとの見方を示した。

 PLNは対ドルで1.3%の下落。ポーランド中銀は会合議事録(4月6日結果発表分)を公表。会合メンバーの過半は成長率やインフレが弱ければ追加利下げを排除しないと指摘。メンバー数名は必要であれば大幅な利下げが好ましいとの見方を示す一方、他メンバーは政策金利の安定が望ましいとの見方を示した。

 RUBは対ドルで2.2%の下落。4月15日時点のロシア金・外貨準備高は3862億ドルと前週から減少した。

ドイツ連邦銀行が限定発行した5ユーロ硬貨が、経済回復の象徴的存在だったドイツマルクの5マルクと酷似していると評判になり、購入の動きが広がっているそうです。聖徳太子ファンの私としては聖徳太子を描いた1万円札の限定発行か、10万円札の発行を期待しています。

2016年4月21日木曜日

追加利上げ期待を高める可能性がある4月の米FOMC

 原油価格が堅調に推移している。4月17日、石油輸出国機構(OPEC)加盟国や非加盟の他産油国は、カタールの首都ドーハで会合を開催。事前には原油増産の凍結で合意が形成されるとの見方もあったが、増産を計画するイランは同会合を欠席。サウジアラビアなど湾岸諸国が、イランを含む全OPEC加盟国が参加しない合意では同意しない姿勢を示したことで、増産凍結の合意は見送られた。

 週明けの18日、米国原油の指標とされるWTI原油先物価格は週末終値の40ドルちょうど近辺から37ドル台半ば近くまで急落して開始。しかし18日のロンドン市場に入ると、クウェートの労働ストによる減産が材料視され、WTIは上昇基調で推移。翌19日未明には40ドルちょうど近辺と、WTIドーハ会合前の水準に回復した。

 その後、WTIは40~41ドルで下値の堅い動きを続けたが、昨日(4月20日)のNY市場で発表された米エネルギー情報局(EIA)週間石油在庫統計では、米原油在庫が208万バレル増と、市場予想(300万バレル増)を下回る伸び。原油生産量は日量2.4万バレル減少の同895万バレルと2014年10月以来の低水準を記録すると、WTIは再び上昇基調で推移。本日東京市場では43ドル台後半と昨年11月11日以来の高値で推移している。

 原油輸出を再開したイランが増産姿勢を誇示しているほか、クウェートの石油労働者組合がスト凍結を決めたことから、原油価格は再び下落に転ずるとの見方もあるが、一方で主要産油国がロシアで再び会合を開くとの噂が流れており、需給改善期待も残ったまま。原油価格は今後、軟調な推移に転ずることは否定できないものの、今年2月11日に付けた安値(WTIで26ドルちょうど近辺)に戻る可能性は低くなったと思われる。

 原油価格が堅調に推移するなか、中国景気の先行き懸念も後退している。3月の中国・製造業PMIは50.2と、8カ月ぶりに50台を回復。輸出は3月に9カ月ぶりの前年超えとなるなど、中国の経済指標には底打ちの兆しがみられる。昨日発表された3月の日本・貿易統計(通関ベース)では、中国向けの輸出数量が前年比+0.7%と(かろうじてだが)2カ月連続の前年越え。中国景気の持ち直し観測をサポートした。

 ただ、3月の指標改善は中国の大型連休(春節)の日ずれによるものとの指摘があるのも事実。今年の第1四半期GDP成長率が前年比6.7%増と、前期(同6.8%増)から鈍化したこともあって、中国景気の先行きに対し慎重な姿勢も根強い。しかし今年第1四半期の新規元建て融資は3.2兆元と、1992年の統計開始以来、最大を記録。中国当局が景気対策に本腰を入れたとの見方も広がっており、中国景気の先行きに対する懸念は、今年1月のころと比べれば大きく後退したと思われる。

 米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長は、3月29日の講演で、国際的な経済・金融市場の動揺で、米国の消費が今後、弱含む可能性があると指摘。中国景気の減速と原油安の2点を米国景気のリスクと指摘した後に、米国外での情勢が米景気を予想以上に下押しした場合、労働市場の改善も鈍化すると述べた。これは3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)声明で、「世界経済と金融動向は引き続きリスクをもたらす」と指摘されたことと整合的である。

 ここでのポイントは、中国景気と原油価格というFRBではコントロールできない2点を指摘し、両者の動向次第で利上げペースが変わる可能性を示したこと。これでは、イエレン議長が利上げ継続の条件として指摘してきた米国の労働市場の改善が確認されたとしても、中国景気や原油価格を理由に利上げが先送りされる可能性が残り続ける。

 しかし上述したように中国景気の減速と原油安に対する懸念は、今年1-2月の頃に比べ後退。イエレン議長(ひいてはFOMCメンバー)の米国景気のリスクに対する考えが変わっていても不思議ではない。4月のFOMC声明で「世界経済と金融動向は引き続きリスクをもたらす」との文言が修正・削除される可能性もあるといえ、この場合、市場は声明文の変更をきっかけに6月の追加利上げを再び視野に入れるだろう。

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年4月20日)

 4月20日のロンドン市場は円を売り戻す動きが続いた。ドル円は108円台後半から109円台前半に上昇。ドイツ株は前日終値付近で方向感に欠ける動きとなったが、日経平均先物は1万7千円台を回復するなど上昇基調で推移。米債利回りも取引中盤から上昇基調での推移となり、ドル円の上昇を後押しした。

 ユーロドルは1.13ドル台後半で強含む動き。3月のドイツPPIは前年比-3.1%と市場予想に反し低下率が前月から拡大し、ユーロの上値を重くする場面もあったが、低下して始まったドイツ債利回りはロンドン市場に入り上昇基調で推移。ユーロをサポートした。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2016年4月20日)

 新興国通貨は対ドルで小動き。米債利回りは上昇したものの、原油先物価格の上昇がカバーした。

 MYRは対ドルで0.6%の上昇。3月のマレーシアCPIは前年比+2.6%と市場予想を上回る鈍化となった。

 TWDは対ドルで小幅上昇。3月の台湾輸出受注は前年比4.7%減と市場予想ほど減少しなかった。

 BRLも対ドルで小幅上昇。2月のブラジル失業率は10.2%と市場予想を上回り、2012年の統計開始以来最悪を更新。4月のブラジルIPCA15は前年比+9.34%と市場予想通り前月から鈍化。3月の同国経常収支は8.6億ドルの赤字と赤字額が市場予想を下回り、2009年8月以来の低水準に縮小。一方、同月同国の海外直接投資は55.6億ドルと市場予想を下回ったものの、経常赤字を大幅に上回る規模を維持した。

 ZARは対ドルで0.5%の上昇。USD/ZARは昨年11月26日以来となるZAR高水準に達した。3月の南アフリカCPIは前年比+6.3%と市場予想を下振れ。コアCPIは同+5.4%と市場予想を大幅に下回り、3カ月ぶりの低い伸びに鈍化した。

 TRYは対ドルで0.6%の上昇。トルコ中銀はレポレートを7.50%、翌日物借入金利を7.25%で、それぞれ据え置く一方、翌日物貸出金利を50bp引き下げ10.00%にすると発表。同中銀は声明で足元のインフレは大きく鈍化していると指摘。ただ鈍化は短期間にしか見られず、コアインフレの改善は限定的とも指摘。流動性を引き締める必要性は続いており、経済指標は経済活動が堅調に推移していることを示しているとの見解も示した。

 ILSは対ドルで0.2%の下落。3月のイスラエル先行S指数は前月比+0.16%と2014年7月以来の低い伸びに鈍化した。

一部メディアは、新しい米20ドル札の肖像画に、南北戦争前後に奴隷解放運動、女性解放運動家として活躍したハリエット・タブマン氏になると報じています。小学生の頃、教科書に書いてあった聖徳太子の顔にいたずら書きして、先生に怒られたことを思い出しました。

2016年4月20日水曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年4月19日)

 4月19日のロンドン市場は、円売りが進展。ドル円は108円台後半から109円台半ば手前に上昇した。ドイツ株は上昇基調で推移し、日経平均先物は1万7千円台を回復。米債利回りは上値が抑えられたものの、株価上昇を背景に円売りの動きが強まった。

 ユーロドルは1.13ドル台前半で方向感に欠ける動き。2月のユーロ圏経常収支(季調値)は190億ユーロの黒字と黒字額が2014年8月以来の低水準。2月の同圏建設業生産高は前月比1.1%減とマイナスとなり、前月分も下方修正。一方、4月のドイツZEW景況感は11.2と市場予想を上回り、2カ月連続の上昇となったが市場の反応は限定的だった。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2016年4月19日)

 新興国通貨は対ドルで上昇。原油先物価格の上昇を背景に資源国通貨が大きく上昇。東欧通貨も底堅く推移した。

 KRWは対ドルで1.3%の上昇。USD/KRWは1130台と昨年11月5日以来のKRW高水準に達した。韓国中銀は市場予想通り政策金利を1.50%で据え置き。同中銀は声明で内需がやや改善しているようだとの認識を表明。今年のGDP見通しを従来の3.0%から2.8%に下方修正した。

 BRLは対ドルで2.4%の上昇。4月15日のブラジルFIPE・CPIは前月比+0.75%と市場予想を下回り昨年9月下旬以来の低い伸び。3月のブラジル税収は前年比1.8%増と伸び悩んだ。

 PLNは対ドルで0.8%の上昇。3月のポーランド鉱工業生産は前年比+0.5%と市場予想を大きく下回り、2014年11月以来の低い伸び。同月同国の建設業生産も同15.8%減と市場予想を大きく下回り、2013年6月以来の大幅減。PPIは同-1.7%と市場予想を上回る落ち込み。小売売上高は同0.8%増とこれも市場予想を下振れ。総じて弱い結果が続いた。

 ILSは対ドルで0.4%の上昇。2月のイスラエル製造業生産は前月比0.5%増と3カ月ぶりのプラスとなったが、伸びは小幅だった。

 RUBは対ドルで0.3%の上昇。3月のロシアPPIは前年比+0.8%と市場予想を上振れ。同月同国の失業率は6.0%と市場予想を上回る悪化。実質賃金は前年比3.0%減、実質小売売上高は同5.8%減といずれも市場予想を上回る落ち込みとなった。

職場のティッシュがなくなって困る夢を見ました。

2016年4月19日火曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年4月18日)

 4月18日のロンドン市場は、取引前半を中心に円を売り戻す動きが優勢となった。ドル円は取引前半に108円ちょうど近辺から108円台半ば近辺に上昇。週明けに低下して始まった米債利回りはロンドン市場に入ると上昇基調で推移。下げて始まったドイツ株も先週末終値水準に戻し、ドル円は上昇基調で推移した。

 取引中盤に入るとドイツ株が伸び悩んだことで、ドル円は108円台半ば手前でもみ合い。後半は108円台前半に下落したが、米債利回りは上昇基調を維持し、ドル円をサポートした。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2016年4月18日)

 新興国通貨は対ドルでマチマチ。週明けに大きく下げた原油先物価格が先週末終値付近まで値を戻したことからCOP、MXNなど資源国通貨は対ドルで上昇。一方、BRLやアジア通貨は対ドルで下落した。

 SGDは対ドルで0.4%の上昇。3月のシンガポール輸出(除く原油)は前年比15.6%減と市場予想を上回る減少。電子機器輸出が同9.1%減と昨年2月以来の減少となったことが響いた。

 KRWは対ドルで0.4%の下落。2月の韓国M2は前月比0.5%増と前月から鈍化。3月の対家計銀行貸出は649兆ウォンと過去最高を更新した。

 INRは対ドルで小幅上昇。3月のインドWPIは前年比-0.85%と市場予想を上回る落ち込み。3月のインド貿易収支は50.7億ドルの赤字と赤字額が市場予想を大きく下回り、2011年3月以来の低水準に縮小。輸入が前年比21.6%減と大きく落ち込んだことで貿易赤字が縮小した。

 BRLは対ドルで1.8%の下落。ブラジル連邦下院は、ルセフ大統領の弾劾すべきとする決議を賛成367反対137と、可決条件の3分の2(342人)を大きく上回る形で可決。5月初旬には上院で審議されるが、すでに可決に必要な過半数(41人)を上回る47人が賛成を表明している。上院でも可決されると、ルセフ氏は180日の職務停止処分。その間に最高裁長官を裁判長とす
る弾劾法廷が上院に設置され、3分の2以上が有罪と判断すればルセフ氏は罷免される。職務停止中は、ブラジル民主運動党(PMDB)のテメル副大統領が大統領代行を務め、罷免に至れば新大統領に昇格する。ブラジル中銀の週次サーベイでは今年末のインフレ見通しが下方修正。政策金利見通しは13.38%、USD/BRL見通しは3.80にそれぞれ下方修正された。4月17日までのブラジル貿易収支は25.5億ドルの黒字と前月の黒字を上回るペースの黒字を記録した。

 COPは対ドルで0.9%の上昇。コロンビア中銀のエコノミストサーベイでは今年末のインフレ見通しが5.96%と9カ月連続で上方修正。5月時点の政策金利見通しは7.00%に上方修正された。

 PLNは対ドルで小幅下落。3月のポーランド平均総賃金は前年比3.3%増と市場予想を小幅下振れ。一方、同月同国の雇用は同2.7%増と市場予想に反し前月から加速した。

 ILSは対ドルで変わらず。3月のイスラエルM1は前年比28.2%増と6カ月連続で鈍化。4月の同国インフレ予想は前年比+0.8%と前月から小幅加速した。

いまだに花粉症が続いています。

2016年4月18日月曜日

下値の余地は大きい南アフリカ・ランド(ZAR)

 南アフリカ・ランド(ZAR)は、今年1月下旬以降、堅調に推移している。USD/ZARは先週、一時14.4台と昨年12月7日以来のZAR高水準を記録。今年1月11日に記録した過去最高値(ZARは過去最安値)の17.9台からみると、15.3%も上昇したことになる。

 ZAR上昇の背景には南アフリカの安定的な高金利がある。南アフリカ10年債利回りは、年初の9.8%台から低下したとはいえ、先週末時点で9.0%ちょうど近辺。米10年債利回りとのスプレッド(対米スプレッド)は、2014年7月以降、概ね720~750bpで安定している。対米スプレッドが700bpを超えていて、比較的流動性も高い国はトルコとブラジルくらい。しかし両国とも金融緩和姿勢の強まりを背景に対米スプレッドが緩やかに縮小気味。南アフリカ債の金利面での優勢が増している。

 貿易収支が緩やかながら改善基調で推移していることもZARを下支えしているようだ。2月の南アフリカ貿易収支は11億ランドの赤字と、赤字額が市場予想を大きく下回る好結果。輸出が前年比18.4%増と大きく拡大し、輸入の増加(前年比7.5%増)をカバーした。南アフリカの貿易赤字を12カ月移動平均でみると、2月は30億ドルの赤字と、1年前の93億ドルから大きく縮小。2013年1月以来の低水準に改善した。

 ただ、南アフリカのインフレ圧力は根強く、景気も回復が期待しにくい。2月の同国CPIは前年比+7.0%と2009年6月以来の高い伸び。コアCPIは同+5.7%と9カ月ぶりの高い伸びに加速した。20日発表予定の3月CPIも同+6.5%、コアCPIは同+5.8%といずれも高止まりする見込みだ。

 南アフリカ景気の先行き期待も盛り上がりそうにない。2月の同国製造業生産は前年比1.9%増と市場予想に反し前年比プラスを記録。しかし1月の減少からの反動に過ぎず、生産の平均水準は2014年以降、ほとんど変わっていない。2月の同国発電量は前年比2.8%増と11カ月ぶりに前年越えとなったが、水準は切り下がったまま。エネルギーの供給制約が続く以上、たとえ需要が強まったとしても、生産増が続くとは考えにくい。

 供給制約を主因に生産活動が伸び悩む場合、内生的なインフレ圧力は強まり、名目でみた自国通貨はインフレを相殺するように下落が続くことになる。BIS・ブロードベースでのZAR実質実効レートは、2月時点で63.75と1994年の統計開始以来最安値を更新したが、名目でみたZARのサポート材料にはならないだろう。むしろ南アフリカの供給制約が解消されるまで、ZARは実質実効ベースで下落を続けるほうが自然に思える。

 上述したようにZARは堅調な推移をしているが、ZARがさらに上昇を続けるとは考えにくい。今後のUSD/ZARは、200日移動平均(14.5近辺)がサポートとなるのではないだろうか。仮にさらにZAR高が進んだとしても、昨年10月の安値(13.0近辺)から今年1月半ばの高値(17.9近辺)の76.4%戻し水準(14.2近辺)がせいぜいだろう。一方、ZAR安の余地は、これまでの上昇もあって大きい。USD/ZARの上の節目は、15.3近辺、15.8近辺、16.2近辺である。