2016年7月22日金曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年7月21日)


 7月21日のロンドン市場は日銀・黒田総裁の発言で円階の動きが強まった。取引序盤のドル円は107円台前半から106円台後半に下落。一部米系メディアは日銀関係者の話として日銀内にQQEの持続可能性への懸念が広がっていると報道。円買いの動きを後押しした。取引中盤に近付き日銀・黒田総裁は英ラジオ局との収録インタビューで現在の制度的枠組みを考えると、現段階でヘリコプターマネーは必要性も可能性もないと発言。同発言が伝わると、円は買い先行。ドル円は106円ちょうど近辺に下落し、しばらく同水準でもみ合ったが、取引後半には105円台半ば近辺に下落。しかし終盤に米債利回りが上昇に転ずると、ドル円は106円台前半に反発した。

 ユーロは動意に乏しく、ユーロドルは1.10ドル台前半で上値の重い動き。取引終盤にECBは市場予想通り政策金利など全主要金利の据え置きを発表。資産買入プログラムの購入規模も月額800億ユーロで据え置いた。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2016年7月21日)

 新興国通貨は対ドルでマチマチ。EMEA通貨は対ドルで底堅く推移する一方、原油先物価格の下落を受けて中南米通貨の多くやRUBは対ドルで下落した。

 IDRはBloombergによると対ドルで小幅上昇。インドネシア中銀は市場の大方の見方を裏切り政策金利を6.50%で据え置き。同中銀は声明で輸出は依然として弱く、第2四半期の成長率の改善は限定的と指摘。IDRはファンダメンタルズに基づいた水準で防御するとの考えを示した。また金融政策は緩和の余地があると指摘した。

 BRLは対ドルで0.6%の下落。ブラジル中銀は市場予想通り政策金利を14.25%に据え置き。同中銀は声明で金利据え置きは全会一致で、より柔軟な金融政策をとる余地はないと指摘。短期的にはインフレが見通しを上回るリスクがあるとの見方を示した。7月のブラジルIPCA-15は前年比+8.93%と市場予想とほぼ同じ伸びだった。

 COPは対ドルで0.5%の下落。6月のコロンビア小売業信頼感は22.9、同月同国の鉱工業信頼感は3.7と、いずれも前月から低下した。

 ZARは対ドルで0.7%の上昇。南アフリカ中銀は市場予想通り政策金利を7.00%で据え置き。同中銀は声明でZARは金融政策の変更に脆弱であり、世界経済に関する要因で左右されやすいとしたが、高金利を求める動きでサポートされていると指摘。今回の決定は全会一致で利下げや利上げの議論はなかったことを明らかにした。ただ追加利上げは当面遅らせる余地があるとし、インフレリスクは緩やかなものである一方で景気見通しについて懸念しているとの認識も示された。

 RUBは対ドルで0.9%の下落。7月15日のロシア金・外貨準備は3933億ドルと前週から減少した。

 TRYは対ドルで0.6%の上昇。トルコのエルドアン大統領は20日、3カ月間の非常事態宣言を発令すると宣言した。

2016年7月21日木曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年7月20日)


 7月20日のロンドン市場は円安、ポンド高の展開となった。ドル円は106円台前半から取引中盤に106円台後半に上昇。ドイツ株は上昇で始まり、取引前半にかけて上げ幅を広げる動き。米債利回りも上昇基調で推移し、ドル円はドル買い・円売り優勢の地合いとなったが、後半は米債利回りが低下に転じたため、ドル円は上値が重くなり106円台半ばに下落した。

 ポンドは英指標を受けて上昇した。ポンドドルは取引序盤に1.31ドルちょうど手前でもみ合い。そのご発表された6月の英失業率は2.2%と市場予想通り前月と変わらず。3-5月のILOベースの英失業率は4.9%と2005年10月以来の5%割れを記録。6月の英失業保険申請件数は0.4千件と市場予想を下回り、5月の英週平均賃金は前年比2.3%増と市場予想通り前月から加速した。これらを受けてポンドは買いが先行。ポンドドルは1.32ドルちょうど近辺まで上昇したが、取引後半は上値が重くなり、1.31ドル台後半に下落した。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2016年7月20日)

 新興国通貨は対ドルで売り優勢。米債利回りの上昇が新興国通貨の重石となった。

 MYRは対ドルで0.6%の下落。6月のマレーシアCPIは前年比+1.6%と市場予想を下回り、昨年3月以来の低水準に鈍化した。

 TWDは対ドルで0.2%の下落。6月の台湾輸出受注は前年比2.4%減と市場予想ほど減少せず、減少率は前年割れが始まった昨年4月以来の最小を記録した。

 CZKは対ドルでほぼ変わらず。6月のチェコPPI(工業)は前年比-4.4%と4カ月連続で4%超の低下となった。

 TRYは対ドルで1.1%の下落。USD/TRYは一時3.09台を記録し、過去最高値(TRYは過去最安値)を更新した。7月のトルコ消費者信頼感は67.03と市場予想を下回り、4カ月ぶりの低水準。トルコ与党の公正発展党(AKP)のユルマズ副議長は現地テレビ局とのインタビューでトルコ当局は非常事態の適用を含めた特例措置を検討すると発言。S&Pはトルコ債格付けを従来の「BB+」から「BB」に引き下げ、見通しを「ネガティブ」にすると発表。同社はクーデター未遂を受けて政治的分裂がさらに深刻化したとし、これがトルコの投資環境と成長、資本流入に影響すると指摘した。

 ZARは対ドルで0.2%の上昇。6月の南アフリカCPIは前年比+6.3%、コアCPIは同+5.6%と、いずれも市場予想通りで前月から加速した。

 ILSは対ドルで小幅下落。5月のイスラエル製造業生産は前月比0.7%減と2カ月連続の減少となった。

 RUBは対ドルで0.4%の下落。7月18日のロシアCPIは前週比+0.1%と前週から変わらなかった。

2016年7月20日水曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年7月19日)


 7月19日のロンドン市場はドルが底堅く推移した。ドル円は106円ちょうど近辺から106円台前半に小幅上昇。ドイツ株は取引序盤に下落基調で推移していたが、その後、下げ止まり。日経平均先物の下げも小幅にとどまった。一方、米債利回りは取引序盤に長期債が低下したものの、やはり下げ止まり、中盤以降は下値の堅い動き。ドル円は底堅く推移した。

 ユーロドルは取引序盤に1.10ドル台後半から1.10ドル台半ばに下落。その後、再び1.10ドル台後半に持ち直したが、5月のユーロ圏建設業生産高は前年比0.8%減と2カ月連続の前年割れ。7月のドイツZEW景況感は-6.8と市場予想を大きく下回り、2012年11月以来の低水準。両指標の発表後、ユーロドルは上値が重くなり、終盤は1.10ドル台半ばに再び下落した。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2016年7月19日)

 新興国通貨は対ドルで下落。原油先物価格が下落基調で推移したことが重石となった。

 IDRはBloombergによると対ドルで変わらず。6月のインドネシア自動車販売は前年比11.3%増と2カ月連続の二桁増となった。

 BRLは対ドルで変わらず。7月15日のブラジルFIPE・CPIは前月比+0.85%とほぼ市場予想通り。7月のブラジルIGP-M(二次速報値)は前月比+0.32%と市場予想を下回り、3カ月ぶりの低い伸びに鈍化した。

 TRYは対ドルで2.3%の下落。USD/TRYは一時3.06ちょうど近辺と1月20日以来の高値(TRY安)水準に達した。トルコ中銀はレポレートと翌日物借入金利を据え置く一方、翌日物貸出金利を25bp引き下げ8.75%にすると発表。同中銀は声明で流動性供給で市場のボラティリティは抑制されているとし、今後も必要であれば流動性供給を拡大する意向を示した。

 PLNは対ドルで0.9%の下落。6月のポーランド鉱工業生産販売は前年比+6.0%と市場予想通りで前月から加速。一方、同月同国の建設業生産高は前年比13.0%減と市場予想を上回る減少。小売売上高は同4.6%増と市場予想を上回り、昨年12月以来の高い伸び。PPIは同-0.7%と市場予想ほど落ち込まなかった。

 RUBは対ドルで1.1%の下落。6月のロシア実質賃金は前年比1.4%増と市場予想に反し前年超えとなり前月分も前年比1.0%増へ上方修正。一方、同月同国の小売売上高は前年比5.9%減と市場予想を上回る減少となり、PPIは同+5.1%と5カ月ぶりの高い伸びに加速した。

 ILSは対ドルで0.2%の下落。7月のインフレ予想は+0.8%と前月と変わらずだった。

真夏のデンマーク・コペンハーゲンで国際サンタクロース会議が開かれ、世界中から大勢のサンタクロースが集まったそうです。暑くて大変だなぁと思っていたのですが、最高気温は25度前後のようで、少し安心しました。

2016年7月19日火曜日

再び売り優勢の展開が予想されるトルコ・リラ(TRY)

 日本時間16日未明に伝わったトルコ軍の一部勢力によるクーデター行為は、治安部隊との衝突後に沈静化し、未遂に終わった。クーデター行為で民間人161名を含む290人が(少なくとも)死亡し、1440人が負傷したと報じられている。

 一部で指摘されているように、今回のクーデター行為が失敗に終わったことで、エルドアン大統領は強権的な手法を強めるだろう。同大統領はクーデター未遂事件を「神の恵み」と表現。トルコ政府は18日までにクーデター未遂に関連して全国で警察官や地方自治体幹部ら約9千人を停職処分し、エルドアン大統領は、クーデター未遂に関し、トルコ議会が決定すれば死刑制度の復活を承認すると明言した。また同大統領は、米国に亡命中のイスラム指導者ギュレン師をクーデター未遂の首謀者とみなし、米国に身柄の引き渡しを正式に書類で求める意向を示している。

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年7月18日)



 7月18日のロンドン市場は円、ユーロ、ポンドともに方向感に欠ける展開となった。ドル円は取引序盤に105円台後半から105円台半ばに下落したが、その後は105円台後半に持ち直し。米債利回りは小動きで、上げて始まったドイツ株は、上げ幅を縮め、先週末終値水準でもみ合い。ドル円は特段の材料に欠け、動意に乏しい展開となった。この日の東京市場では、日本が海の日で休場。先週末のドル円はトルコでのクーデター発生情報で104円台後半に下落したが、週明けは105円台前半で開始。東京時間朝に106円ちょうど近辺に上昇する場面もあったが、その後は105円台半ばを挟んで方向感に欠ける動きを続けていた。

 ユーロドルは1.10ドル台半ばを挟んで小動き。この日はユーロ圏で主だった経済指標の発表もなく、ドル円と同様に材料難だった。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2016年7月18日)

 新興国通貨は対ドルで上昇。ZAR、TRY、PLNの上げが目立った。

 SGDは対ドルで変わらず。6月のシンガポール輸出(除く石油)は前年比2.3%減と市場予想ほど落ち込まず。ただ電子製品輸出は同1.7%減と4カ月連続の前年割れだった。

 BRLは対ドルで1.0%の上昇。ブラジル中銀の週次サーベイでは年末までの見通しは前週とほぼ変わらず。7月17日までのブラジル貿易収支は30.0億ドルの黒字と前月並みの黒字拡大ペースを維持した。

 COPは対ドルで小幅上昇。6月のコロンビア消費者信頼感は-11.3と市場予想を下振れ。5月の同国貿易収支は7.4億ドルの赤字と赤字額が市場予想を小幅下回った。

 PLNは対ドルで1.6%の上昇。6月のポーランド平均総賃金は前年比5.3%増、同月同国の雇用は同3.1%増といずれも市場予想を上回る伸びに加速した。

ニュージーランドのクライストチャーチでケバブ店を営むエジプト人オーナーが、強盗目的でやって来た男を無視して接客を続け、退散させる出来事がありました。その様子はネット上の動画で公開されています。店主の男性は、覆面男を目の前にしながら、注文の商品を包装してお客様に渡し、その後警察に通報するため歩いて離れていき、覆面男は何も奪わずに(仕方なく)立ち去っています。店主の落ち着きぶりが素晴らしいですが、私は覆面男の横で商品を受け取ったお客様も素晴らしいと思いました。私ならたぶん逃げます。

2016年7月17日日曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年7月15日)



 7月15日のロンドン市場は円、ユーロ、ポンドともに方向感に欠ける展開となった。ドル円は取引中盤に105円台後半から106円ちょうど近辺に上昇したが、後半には105円台後半に下落。米債利回りは小動きで、ドイツ株は小幅安。ドル円の上値は重かった。

 ユーロドルは1.11ドル台前半から1.11ドル台半ば手前に上昇。5月のユーロ圏貿易収支(季調値)は245億ユーロの黒字と黒字額が市場予想を小幅下振れ。6月の同圏CPI(確報値)は前年比+0.2%と速報値から変わらず。ただユーロの反応は限定的で、ユーロドルは1.11ドル台手前でもみ合いのまま。後半に入ってもユーロドルは1.11ドル台手前でもみ合いを続けた。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2016年7月15日)

 新興国通貨は対ドルで売り優勢。トルコでのクーデター情報で売りの動きが強まった。

 SGDは対ドルで0.4%の下落。5月のシンガポール小売売上高は前年比3.0%増と市場予想を上回ったが、コア売上高は同3.3%減とほぼ市場予想通り。前月分は下方修正された。

 IDRはBloombergによると対ドルで変わらず。6月のインドネシア貿易収支は9.0億ドルの黒字と黒字額が市場予想を上振れ。輸出は前年比4.42%減と市場予想ほど落ち込まず、貿易収支をサポートした。

 PHPは対ドルで0.4%の上昇。5月のフィリピン海外労働者送金は前年比1.9%減と市場予想を大きく下回った。

 INRは対ドルで0.2%の下落。6月のインド貿易収支は81.2億ドルの赤字と赤字額が市場予想を上振れ。輸出は前年比1.3%増と2014年11月以来の前年超えとなったが、輸入が同7.3%減と減少幅を縮小させた。

 CLPは対ドルで0.2%の下落。チリ中銀は市場予想通り政策金利を3.50%で据え置き。同中銀は声明でインフレの目標水準への回帰を確実にするため、金融政策の正常化は続けられるとの見方を示した。

 PENは対ドルで変わらず。ペルー中銀は市場予想通り政策金利を4.25%で据え置き。同中銀は声明でインフレ期待は緩やかに低下しており、年末前にはインフレが目標レンジ内に収まるとの見方を示した。5月のペルー経済活動は前年比+4.9%と市場予想を小幅上回る伸び。6月の同国失業率は7.0%と市場予想通りで前月から小幅改善した。

 BRLは対ドルで1.0%の下落。7月のブラジルIGP-10は前月比+1.06%と市場予想を小幅下振れ。7月のブラジルCNI産業信頼感は47.3と3カ月連続で上昇し、2014年6月以来の高水準に達した。

 COPは対ドルで0.2%の下落。5月のコロンビア小売売上高は前年比0.5%減と市場予想を大きく下回り、再び前年割れ。同月同国の鉱工業生産は同+4.5%とこちらも市場予想を下回った。

 TRYはトルコでの軍クーデター発生を受けて対ドルで4.7%の下落。USD/TRYは一時3.05近辺と今年1月16日以来のTRY安水準に上昇した。4月のトルコ失業率は9.3%と昨年5月以来の低水準に低下。6月のトルコ中央政府財政収支は79.2億リラの赤字と昨年12月以来の赤字額を記録した。

 ILSは対ドルで0.4%の下落。6月のイスラエルCPIは前年比-0.8%と市場予想通りで前月から変わらなかった。

 RUBは対ドルで1.0%の下落。6月のロシア鉱工業生産は前年比+1.7%と市場予想を上回り、2014年12月以来の高い伸びを記録した。

よい連休をお過ごしください。