2016年8月6日土曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年8月5日)


 8月5日のロンドン市場はドルが欧州通貨を中心に軟調な推移となった。ユーロドルは取引序盤に1.11ドル台半ば手前から1.11ドル台前半に小幅下落。東京市場後半に発表された6月のドイツ製造業受注は前年比3.1%減と市場予想を上回る減少。ロンドン市場に入りユーロの重石となったが、ドイツ株は前日終値水準で底堅く推移。ユーロ売りの動きは広がらず、取引中盤には1.11ドル台半ばに反発。後半は1.11ドル台半ば付近で小動きだったが、終盤には米債利回りの低下もあって1.11ドル台半ばを小幅上回る水準に上昇した。

 ポンドも底堅く、ポンドドルは1.31ドル台前半から1.31ドル台後半に上昇。取引序盤に発表された7月の英ハリファックス住宅価格は前年比+8.4%と市場予想に反し前月と同じ伸び。BOEのブロードベント副総裁は先日のMPCでの決定をする前に適切な量的緩和についてより多くの議論をしたと発言。ただゼロ金利制約を打破することはできず、即時のマイナス金利を議論する者はいなかったとも発言した。また自身は年内の追加利下げを準備している者の一人だとも述べた。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2016年8月5日)

 新興国通貨は対ドルでマチマチ。東欧通貨が対ドルで下落する一方、中南米通貨は堅調に推移した。

 TWDは対ドルで0.5%の上昇。7月の台湾CPIは前年比+1.23%と市場予想を上振れたが、同月同国のWPIは同-2.41%と市場予想を上回る低下を記録した。

 PHPは対ドルで0.3%の上昇。7月のフィリピンCPIは前年比+1.9%、コアCPIも同+1.9%といずれも市場予想に反し前月と同じ伸びだった。

 IDRはBloombergによると対ドルで変わらず。第1四半期のインドネシアGDPは前年比+5.18%と市場予想を上回る伸びだった。

 MYRは対ドルで0.8%の上昇。6月のマレーシア貿易収支は55.2億リンギットの黒字と黒字額が市場予想を上振れ。輸出が前年比3.4%増と4カ月ぶりの高い伸びとなったが、輸入が同8.3%増と急増したことで貿易黒字が縮小した。

 CLPは対ドルで小幅下落。6月のチリ経済活動指数は前年比+0.8%と市場予想を下振れ。同月同国の名目賃金は前年比5.5%増と市場予想に反し前月から加速した。

 COPは対ドルで1.5%の上昇。コロンビア中銀のウリベ総裁は四半期インフレ報告での会見で、今年のインフレは7%程度になる見通しと発言。一方、GDP成長率は今年2.3%程度だが、来年はやや加速するだろうと発言。また今年からGDPギャップはマイナスになり始めた模様だとの認識も示した。

 HUFは対ドルで小幅下落。6月のハンガリー鉱工業生産は前年比-0.3%と市場予想を大きく下振れ。一方、同月同国の貿易収支は11.3億ユーロの黒字と、2001年の統計開始以来最大の黒字を記録した。

 CZKは対ドルで0.4%の下落。6月のチェコ小売売上高は前年比6.4%増と市場予想を下回った。

今日も日本全国で暑くなる見込みです。体調良好で、よい週末をお過ごしください。

2016年8月5日金曜日

下落基調に戻ると思われる中国・人民元


昨日(8月4日)に発表された今年4-6月期の中国・経常収支(速報値)は594億ドルの黒字と、黒字額が前年同期(880億ドルの黒字)比で286億ドルも減少した。前期(今年1-3月期)の黒字減少ペース(前年同期比で459億ドルの減少)からみれば、減少ペースは縮小したといえるが、中国の経常黒字が減少を続けている点は興味深い。

経常収支の内訳をみると、いずれの項目も黒字が減少基調で推移していることが分かる。財の貿易収支は1,250億ドルの黒字と、前年同期(1,352億ドルの黒字)比で102億ドルの黒字減少。サービス貿易収支は593億ドルの赤字と、前年同期(417億ドルの赤字)から赤字額が176億ドルも拡大した。所得収支は61億ドルの赤字と、前年同期(51億ドルの赤字)から赤字額が10億ドル拡大した。

経常収支は、国全体の対外収支(マネーフロー)の骨格となるもので、黒字が縮小すると、自国から海外への資本流出や、他国から自国への資本流入に対する脆弱性を高める。経常収支黒字の縮小に直面した中国当局としては、中国から他国への資本流出が不用意に続いたり、拡大するのを避けたいのが本音だ。

しかし中国当局の本音とは裏腹に中国の資本流出は続いている。4-6月期の資本・金融収支は594億ドルの赤字と2010年7-9月期以来の大幅な赤字を記録した。速報値では資本・金融収支の内訳は直接投資のみが公表されるため、詳細の把握は難しいが、直接投資は308億ドルの赤字と現行統計が始まった1998年以来、最大の赤字を記録。中国政府が推進する一路一帯(シルクロード)構想に基づき中国からの対外直接投資が高水準を維持する一方で、中国への直接投資が世界的な金融危機が起きた2009年以来の低水準に落ち込んだことで直接投資の赤字額が膨らんだ。一方、(詳細は不明だが)証券投資とその他投資の合計(以下、証券・他投資)の赤字額は、286億ドル(=594億ドル-308億ドル)の赤字と前期(1080億ドルの赤字)から大きく縮小した。

ただ直接投資による資本流出は、一路一帯構想という中国政府自らが招いたもので、対外直接投資を絞れば、赤字額を縮小できる管理可能なものといえなくもない。一方、海外金融機関や投資家が中国から資本を引き揚げることで赤字が拡大してしまう恐れがある証券・他投資の赤字額が前期から大きく縮小したことは、中国当局による管理が難しい資本流出が収まってきたことを意味し、中国当局にとっては悪くない話だ。

証券・他投資の赤字額が縮小した背景には、中国景気の安定感が増してきたことや、中国当局の元安容認姿勢がある。4-6月期の中国GDP成長率は前年比6.7%増と、市場の大方の予想に反し前期と同じ伸び。財政支出の拡大で公的設備投資が大きく伸び成長率を下支えした。7月の中国・財新製造業PMIは50.6と昨年2月以来の50台を回復するなど、中国景気は徐々に安定感を取り戻しつつある。

人民元は今年に入ってから下落基調で推移している。中国外国為替システム(CFETS)が公表する人民元の通貨バスケット(CFETS指数)は、今年初めの101近辺から下落基調が続き、3月末には98.0に下落し、6月末には95.2と2014年10月以来の低水準を記録。7月に入り95台半ばまで反発したが、今月(8月)は94台と小幅下落している。

中国当局は、今年に入り、露骨な元買い介入を控えている様子。中国の外貨準備は、昨年末の3,330億ドルから今年5月には3,192億ドルと約140億ドル減少したが、6月は3,205億ドルと小幅ながら増加に転じた。中国当局が元安を容認したことで、人民元は下落したが、元安進展で中国国内からの資本流出が抑制されたとみることも可能だ。

景気の安定と元安容認で中国の資本流出懸念が一服したことから、中国当局は今後も景気への配慮と元安を容認する姿勢を続けると予想される。人民元は対ドルで6.65付近と、7月半ばに記録した6.70ちょうど近辺から元安が一服した形になっているが、このまま人民元が下値の堅い動きを続けるとは考えにくい。今年後半も人民元は下落基調が続くとみられ、対ドルでは6.80ちょうどくらいまでは十分視野に入る。


■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年8月4日)


 8月4日のロンドン市場はBOEの金融緩和を受けてポンドが急落した。取引中盤までポンドは様子見姿勢が続き、ポンドドルは1.33ドルちょうど付近でもみ合い。後半に入りBOE金融政策委員会の結果発表を前に米債利回りが低下すると、ポンドドルは1.33ドル台前半に上昇した。

 取引終盤にBOEは大方の予想通り政策金利を25bp引き下げ0.25%にすると発表。また資産購入枠を今後6カ月かけて600億ポンド拡大し、買い入れ対象に英経済への貢献が大きい企業を中心にポンド建て社債を100億ポンドまで購入することも決めた。さらにBOEから約4年間、低利で資金供給を受けられる制度も設けられ、最大1000億ポンドが供給される見通しが示された。利下げは全会一致での決定。一方、資産購入枠の拡大についてはウィール、フォーブス、マカファティ委員の3名が反対票を投じた。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2016年8月4日)

 新興国通貨は対ドルでマチマチ。ZAR、BRL、RUBは対ドルで上昇が目立った。

 THBは対ドルで変わらず。7月のタイ消費者信頼感は72.5と前月から小幅上昇した。

 BRLは対ドルで1.3%の上昇。7月のブラジルFIPE・CPIは前月比+0.35%と市場予想を下振れ。7月のブラジル自動車生産台数は前年比15.3%減と減少率が再び二桁に広がった。

 MXNは対ドルで小幅下落。7月のメキシコ消費者信頼感は88.9と市場予想を下回り、3カ月ぶりの低水準に落ち込んだ。

 COPは対ドルで0.4%の上昇。7月のコロンビアPPIは前年比+5.91%と2カ月連続で鈍化した。

 CZKは対ドルで0.2%の下落。チェコ中銀は市場予想通りCZKの対ユーロ上限策といった金融政策の現状維持を決定。同中銀は声明でCZKの対ユーロ上限策は2017年央に撤廃されるだろうとの見方を示した。

 ZARは対ドルで1.3%の上昇。USD/ZARは一時13.6台と昨年10月以来の安値(ZAR最高値)を記録した。3日に実施された南アフリカ地方選で与党アフリカ民族会議(ANC)の得票率が54%と前回2011年の62%を大きく下回る一方、最大野党の民主同盟(DA)は27%と前回の24%を上回ったことが材料視された。6月の南アフリカ発電量は前年比0.4%増と前年並みの伸びにとどまった。

 RUBは対ドルで0.8%の上昇。7月のロシアCPIは前年比+7.2%と市場予想を上回る鈍化。7月29日時点のロシア金・外貨準備高は3945億ドルと前週から増加した。

東京地方では最高気温が34度くらいになるみたいです。熱中症対策をお願いいたします。

2016年8月4日木曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年8月3日)


 8月3日のロンドン市場はドルが対円、対ユーロで底堅く推移するなか、ポンドは上昇した。ドル円は取引序盤に101円台前半から101円割れとなったが、その後は下げ渋りから上昇。取引後半は101円台前半とロンドン市場開始当初の水準での推移となった。マイナス圏で推移していたドイツ株は取引中盤からは前日終値水準でのもみ合い。後半には低下していた米債利回りが下げ止まりから小幅反転したことで、ドル円は下値を堅くした。

 ユーロドルは取引前半こそ1.12ドルちょうどから小幅上昇したが、その後再び1.12ドルちょうどに下落し、中盤以降は1.12ドルちょうど近辺で小動きと上値の重い展開となった。6月の7月のユーロ圏サービス業PMI(確報値)は52.9と市場予想に反し速報値から小幅上昇修正。一方、6月のユーロ圏小売売上高は前年比1.6%増と市場予想を小幅下回り前月と同じ伸びだった。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2016年8月3日)

 新興国通貨は対ドルで売り優勢の展開。ただ原油先物価格の上昇でRUB、BRLなど一部通貨は上昇した。

 THBは対ドルで0.5%の下落。タイ中銀は市場予想通り政策金利を1.50%で据え置き。同中銀は声明で現在の政策金利水準は緩和的なままで、今後の政策対応余地を残しておきたいと指摘。またTHB高に懸念を示しているとし、インフレは当初の見込みよりも目標レンジへの回帰が遅れているとの認識を示した。

 IDRはBloombergによると対ドルで0.2%の下落。7月のインドネシア・ダナレクサ消費者信頼感は99.1と3カ月ぶりの高水準に改善した。

 BRLは対ドルで0.6%の上昇。7月のブラジル商品価格指数は前年比+0.33%と昨年3月以降もっとも低い伸びに急鈍化した。

 MXNは対ドルで0.2%の上昇。7月のメキシコ自動車販売台数は前年比17.9%増と堅調な伸びを維持した。

 HUFは対ドルで0.5%の下落。6月のハンガリー小売売上高は前年比5.7%増と市場予想を上回り、前月と同じ伸びを維持した。

 TRYは対ドルで1.2%の下落。7月のトルコCPIは前年比+8.79%と市場予想を上回り、6カ月ぶりの高い伸び。コアCPIは同+8.70%と市場予想に反し前月から小幅加速した。

 RUBは対ドルで0.7%の上昇。8月1日のロシアCPIは前週比-0.1%と2011年9月以来のマイナスとなった。

東京五輪・パラリンピックのコスト調査に第三者として招聘されても大丈夫なように準備しておきます。

2016年8月3日水曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年8月2日)


 8月2日のロンドン市場は取引前半に円高が進展。その後も下値の堅い動きとなった。ドル円は取引前半に102円台半ば近辺から101円台半ば近辺に下落。前日終値水準で始まったドイツ株は下落基調で推移。米債利回りは上値が抑えられる動き。安倍内閣が事業規模28.1兆円の経済対策を閣議決定したことが伝わると、円買いの動きが強まった。また麻生財務相は日銀・黒田総裁と会談。会談後の会見で麻生財務相は、金融政策、財政政策、構造改革を総動員してアベノミクス加速に一体となって取り組んでいくことを黒田総裁と再確認したと述べ、40年債の増額について市場参加者と丁寧に意見交換したうえで結論を出したいと発言すると、円買いの動きは落ち着いた。

 取引中盤以降、ドル円は101円台後半で推移していたが、終盤に再び101円台半ばに下落。取引後半に米債利回りは上昇基調が強まったが、ドル円は円買い優勢だった。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2016年8月2日)

 新興国通貨は対ドルでマチマチ。ユーロ高を背景に東欧通貨が対ドルで上昇。一方、中南米通貨は下落した。

 KRWは対ドルで0.2%の下落。7月の韓国CPIは前年比+0.7%、コアCPIは同+1.6%と、いずれも市場予想を小幅下振れた。

 SGDは対ドルで0.2%の上昇。7月のシンガポール購買部景気指数は49.3と市場予想を下回り、5カ月ぶりの低水準に低下した。

 BRLは対ドルで小幅下落。6月のブラジル鉱工業生産は前年比-6.0と市場予想並みの低下。7月のブラジル自動車販売台数は前年比20.3%減を記録した。

 MXNは対ドルで0.5%の下落。6月のメキシコ景気先行指数は前月比-0.03と21カ月連続のマイナスとなった。

 COPは対ドルで0.5%の下落。5月のコロンビア経済活動指数は前年比+1.0%と市場予想を下振れ。6月のコロンビア輸出は前年比15.4%減と市場予想ほど減少しなかった。

 ZARは対ドルで0.7%の下落。7月の南アフリカ・スタンダード銀行PMIは49.9と前月から小幅上昇した。

 PLNは対ドルで1.3%の上昇。USD/PLNは6月24日の英国民投票結果発表時以来となる3.85台まで低下した。7月のポーランド・インフレ予想は8.1と前月の10.7から低下した。

上空7620メートルからパラシュートなしでスカイダイビングした男性が無事にネットに着地したとのニュースを目にしました。真似をしないでください。

2016年8月2日火曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年8月1日)


 8月1日のロンドン市場は円が底堅く推移。ドル円は102円台半ば近辺から取引中盤には102円台前半に下落。後半は同水準でもみ合いとなった。取引序盤にダラス連銀のカプラン総裁は一部米系通信社との北京でのインタビューで経済指標が十分なら9月の利上げは検討される可能性は十分にあると発言したが、ドル買いの動きは強まらず。プラスで始まったドイツ株はじり安の動きが続き、取引後半には先週末終値水準での推移。米債利回りも方向感に欠ける動きとなり、ドル円の上値を重くした。

 ユーロドルは1.11ドル台後半で方向感に欠ける動き。終盤に1.11ドル台半ば近辺に小幅下落した。7月のドイツ製造業PMI(確報値)は53.8、同月のユーロ圏製造業PMI(確報値)は52.0と、いずれも速報値から小幅上方修正。ただドイツ債利回りは上値の重い動き。終盤に米債利回りが上昇基調に転じたことでユーロドルはドル買い優勢となった。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2016年8月1日)

 新興国通貨は対ドルでマチマチ。アジア通貨は対ドルで上昇する一方、中南米通貨やRUBは下落した。

 KRWは対ドルで1.1%の上昇。USD/KRWは1110を割り込み、昨年6月以来の安値(KRW高)を記録した。6月の韓国経常収支は121.7億ドルの黒字と黒字額が過去最高を更新。一方、7月の同国貿易収支は77.9億ドルの黒字と黒字額が市場予想を下振れ。輸出が前年比10.2%減と市場予想以上に落ち込んだことが響いた。

 THBは対ドルで0.2%の上昇。7月のタイCPIは前年比+0.10%と市場予想を下回り、3カ月ぶりの低い伸び。コアCPIは同+0.76%と市場予想や前月を小幅下回った。7月のタイ企業景況感は49.4と再び50割れとなった。

 IDRはBloombergによると対ドルで0.2%の上昇。7月のインドネシアCPIは前年比+3.21%と市場予想を下回り、2010年の統計開始以来最低の伸びを更新。コアCPIも同+3.49%と前月から変わらなかった。

 INRは対ドルで0.4%の上昇。7月のインド製造業PMIは51.8と前月とほぼ同じ。6月の同国インフラ産業8業種指数は前年比+5.2%と前月から加速した。

 PENは対ドルで0.2%の上昇。7月のペルーCPIは前年比+2.96%と市場予想を下回り、昨年2月以来の3%割れに鈍化した。

 BRLは対ドルで0.7%の下落。ブラジル中銀の週次サーベイでは年末時点のUSD/BRL見通しが3.30へと下方修正。一方、政策金利見通しは13.50%に上方修正された。7月のブラジル・マークイット製造業PMIは46.0と4カ月ぶりの高水準に上昇。6月のブラジルCNI設備稼働率は77.4%と前月から小幅上昇。7月の同国貿易収支は45.8億ドルの黒字と黒字額が市場予想
を下回ったが、前月から増加した。

 MXNは対ドルで0.6%の下落。7月のメキシコIMEF指数は製造業が48.9と市場予想を下回る一方、非製造業は52.4と市場予想を上回り、2014年8月以来の高水準に上昇。6月のメキシコ海外労働者送金は前年比6.9%増と市場予想を小幅下回ったが3カ月連続の前年超えとなった。

 RUBは対ドルで1.4%の下落。7月のロシア・マークイット製造業PMIは49.5と市場予想に反し50割れとなった。

 TRYは対ドルで小幅下落。7月のトルコ・マークイット製造業PMIは47.6と市場予想を下回り、前月並みに伸び悩んだ。

 HUFは対ドルで小幅上昇。7月のハンガリー製造業PMIは53.9と市場予想を上回り、5カ月ぶりの高水準に改善した。

 PLNは対ドルで小幅下落。7月のポーランド・マークイット製造業PMIは50.3と市場予想を下回り、2014年9月以来の低水準に悪化した。

 CZKは対ドルで小幅下落。7月のチェコ・マークイット製造業PMIは49.3と市場予想を下回り、2013年8月の統計開始以来初の50割れを記録した。

 ZARは対ドルで0.3%の下落。7月の南アフリカ・バークレイズ製造業PMIは52.5と前月から低下。同月同国のNaamsa自動車販売台数は前年比17.0%減と2009年11月以来の大幅減少となった。

日本の人気キャラクター「こびと」に似せて作られたミルクカスタード入り蒸しパンの点心が香港のレストラン「点心代表」で味わえるそうです。著作権が気になりますが、食べに行きたいので、香港への出張を申請してみます。

2016年8月1日月曜日

今後も底堅く推移すると思われるタイ・バーツ(THB)

 あまり目立たないがタイ・バーツ(THB)が堅調な推移を維持している。USD/THBは先週末で34.7台後半と、3月17日に記録した年初来高値(34.72近辺)に迫る動き。ここを割り込めば、次の節目は2015年4月の安値から同年10月の高値の半値戻し水準である34.5近辺。その次は同61.8%戻し水準の34ちょうど近辺となる。

 THBを下支えするのはタイの対外収支の改善だ。先週末に発表された6月のタイ経常収支は29.8億ドルの黒字と、黒字額が市場予想を上回り、前年同月ではほぼ倍増。輸入が前年比9.3%減と減少基調が続き、対外収支の改善につながっている。

 一方、タイのインフレは弱いままだ。6月のタイCPIは前年比+0.38%と市場予想や前月を下振れ。コアCPIも同+0.80%と14カ月連続で1%割れとなっている。本日(8月1日)に発表される7月のCPIも6月と同様に低い伸びが見込まれている。弱いインフレもTHBの下支え材料である。

 輸入の減少や弱いインフレの背景にはタイ企業活動の低迷がある。今年4-6月期のタイ民間投資指数は前年比+1.2%と前期(+1.0%)から小幅加速したが、4期連続で1%台の伸び。個人消費指数が同+4.6%と2013年1-3月期以来の高い伸びに加速しているのとは対照的だ。

 ただタイの家計が好調だというわけではない。6月のタイ消費者信頼感は71.6と6カ月連続で低下し、2014年5月以来の低水準。個人消費指数の伸びはベース効果(前年の低い伸びによる反動)の影響が大きく今年後半からは伸び悩みが強まるだろう。

 8月7日に予定されているタイの新憲法草案への賛否を問う国民投票の結果も景気の重石となる可能性がある。新憲法草案では2014年5月のクーデターから始まる軍事政権が施行後5年まで続く内容。民主主義国家であれば国民投票で否決される可能性が高いが、タイの場合、タクシン派と反タクシン派の政治衝突に嫌気をさし、治安優先の軍事政権を容認する意見もある。2006年のクーデター後の民政復帰に向け、2007年8月に実施された憲法草案の国民投票では、内容が民主化を後退させるものだったが賛成57%で承認された「実績」もある。今回も憲法草案が国民投票で承認され、タイの軍事政権の長期化が確定すれば、タイの企業マインドがさらに悪化する展開も考えられる。

 タイ中銀3日、金融政策決定会合を開催する。同中銀は、THB高を抑制すべく、市場予想に反し利下げに動くことも考えられるが、25bp程度の利下げでTHBが下げに転ずるとは考えにくい。対外収支の改善、弱いインフレ圧力は、景気低迷の長期化で今後も続くとなると、THBは底堅く推移するだろう。