2016年11月12日土曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年11月11日)


 11月11日のロンドン市場は東京市場に引き続きドル買いの動きが一服し、高止まりの状態が続いた。ドル円は取引前半に106円台後半でやや強含んだが、中盤は106円台前半に下落。後半は106円ちょうど近辺に一時下落したが、終盤には106円台前半に持ち直した。この日は米国がベテランズデーのため米債券市場が休場。ドル円の急ピッチな上昇に対する警戒感もあり、ドル円は円を買い戻す動きが
優勢となった。

 ポンドドルは取引序盤こそ1.25ドル台後半で膠着感の強い動きとなったが、中盤に近づくと上昇基調が強まり、後半には1.26ドル台後半とフラッシュクラッシュ前の10月6日以来の高値を記録。ただ終盤は1.26ドル台前半に反落した。9月の英建設支出は前年比0.2%増と市場予想に反し前年割れを回避した。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2016年11月11日)

  新興国通貨はCOPを除き対ドルで続落となった。

 KRWは対ドルで1.2%の下落。USD/KRWは1170ちょうど近辺と7月6日以来のKRW安水準に上昇した。韓国中銀は市場予想通り政策金利を1.25%で据え置き。同中銀は声明で内需は弱含んでいるが、今後は緩やかな成長を維持するとの見方を表明。内外経済の情勢に加え、米金融政策の変更と家計債務残高の増加トレンドを注視する意向も示した。

 CNYは対ドルで小幅下落。10月の中国M2は前年比11.6%増と市場予想や前月を小幅上回る伸び。同月同国の資金調達総額は8963億元と市場予想を下回った。

 MYRは対ドルで0.5%の下落。USD/MYRは一時4.40台と今年1月18日以来のMYR安水準に上昇した。第3四半期のマレーシアGDPは前年比4.3%増と市場予想に反し前期から小幅加速。民間消費が同6.4%増と前期から小幅加速し、投資も同2.0%増と前期から鈍化したものの前年割れを回避した。

 INRは対ドルで0.9%の下落。USD/INRは67.2台半ばと7月27日以来のINR安水準に上昇した。9月のインド鉱工業生産は前年比+0.7%と市場予想とほぼ同じ伸びだった。

 IDRはBloombergによると対ドルで1.1%の下落。第3四半期のインドネシア経常収支は44.9億ドル(対GDP比1.83%)の赤字と赤字額が市場予想を小幅下振れ。GDP比は前期の2.16%から縮小し、前期の赤字額も小幅ながら下方修正された。

 MXNは対ドルで1.1%の下落。10月のメキシコANTAD既存店売上高は前年比7.7%増と市場予想を下回ったが前月から加速。9月のメキシコ鉱工業生産は前年比-1.3%と市場予想を小幅上回る低下となった。

 PENは対ドルで0.2%の下落。ペルー中銀は市場予想通り政策金利を4.25%で据え置き。同中銀は声明で食品価格や燃料価格の上昇は一時的でインフレは目標レンジにまもなく収束するとの見方を表明。世界経済はまだら模様の展開が続くだろうが、この場合でもペルー経済は力強いファンダメンタルズを維持するとの見方を示した。

 TRYは対ドルで変わらず。9月のトルコ経常収支は16.8億ドルの赤字と市場予想ほど赤字が膨らまず、前月の赤字も15.3億ドルに下方修正された。

 RUBは対ドルで0.4%の下落。9月のロシア貿易収支は74億ドルの黒字と黒字額が市場予想を上触れ。輸出は前年比3.0%減と減少率が2カ月連続で縮小した。

よい週末をお過ごしください。

2016年11月11日金曜日

米インフレ期待の先行き次第に思えるドル円の行方

 ドル円が急ピッチで上昇している。ドル円は米大統領選の開票中に105円台半ばから101円台前半と4円以上も下落。しかし共和党候補トランプ氏が穏健な勝利演説を披露すると、ドル円は上昇基調に転換。翌日(11月10日)の東京市場の朝方には106円ちょうど手前と7月27日以来の高値を付けた。

 その後、ドル円は昼頃に105円ちょうどまで下げ、東京市場後半は105円台前半で上値の重い動きが続き、ドル円の上昇基調も終わったかのように思われたが、ロンドン市場に入るとドル円は再び上昇基調での推移。ロンドン市場終盤には107円ちょうど手前と7月21日以来の高値に達した。101円台前半の安値を付けた11月9日昼頃からみれば、ドル円は30時間足らずで6円以上も上昇したことになる。

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年11月10日)


 11月10日のロンドン市場はドル買いの動きが続いた。ドル円は105円台前半から上昇基調が続き、終盤には107円ちょうど手前に上昇。引けにかけては106円台前半まで下落したが、その後106円台後半に反発した。トランプ新大統領の経済政策への懸念から米債利回りが上昇基調で推移する一方、ドイツ株はプラス圏で推移。ドル円はドル買い・円売りの動きとなった。

 ユーロドルは取引前半こそ1.09ドル台前半で方向感に欠ける動きとなったが、中盤に1.09ドル割れ。後半は1.09ドルちょうど近辺で推移するなど、上値の重い動きに転じた。ポンドドルは取引前半にじり高の動きとなり1.24ドル台前半から1.24ドル台半ば近辺に上昇したが、中盤にドル買い優勢となり1.23ドル台後半に下落。後半は1.24ドルちょうど近辺で上値が抑えられた。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2016年11月10日)

 新興国通貨は対ドルで全面安。中南米通貨やRUB、ZAR、の下げが目立った。

 PHPは対ドルで小幅下落。9月のフィリピン貿易収支は18.9億ドルの赤字と赤字額が市場予想を小幅下回り、前月分も赤字が小幅下方修正。輸出が前年比5.1%増と昨年3月以来の前年越えとなった。フィリピン中銀は市場予想通り政策金利を3.00%で据え置き。同中銀は声明でインフレは2017年、18年ともに目標レンジ内に収まるとの見方を表明。ただ公共料金の引き上げなどでインフレは上方修正リスクに傾いているとも指摘した。

 KRWは対ドルでほぼ変わらず。9月の韓国M2は前月比0.3%増と5カ月ぶりの低い伸びに鈍化した。

 INRは対ドルで0.3%の下落。10月のインド自動車販売は前年比0.5%増と前月から急鈍化した。

 BRLは対ドルで4.6%の下落。USD/BRLは一時3.38台と6月28日以来の高値に上昇した。11月7日のブラジルFIPE・CPIは前月比+0.33%と市場予想通りで前週から小幅加速。11月のブラジルIGP-Mは前月比-0.11%と市場予想に反しマイナス。9月のブラジル小売売上高は前年比5.9%減と減少率が市場予想を小幅上回った。

 ZARは対ドルで4.5%の下落。USD/ZARは14.1台まで上昇した。9月の南アフリカ鉱物生産量は前年比3.4%増と昨年8月以来の高い伸び。同月同国の製造業生産は同横ばいと市場予想を小幅下回った。

 TRYは対ドルで1.2%の下落。11月4日までの週の非居住者によるトルコ国債取引は1.07億ドルの売り越しだった。

 RUBは対ドルで2.3%の下落。11月4日のロシア金・外貨準備高は3957億ドルと前週から増加した。

 ILSは対ドルで0.4%の下落。イスラエル中銀は会合議事録(10月27日結果発表分)を公表。政策金利の据え置きは全会一致での決定だったことが判明した。

英ハンプシャー州のラジオ局が赤ちゃんを寝かしつける目的で、ファンヒーターなど家電の運転音、庭の水の音、海の波音の24時間放送を開始したそうです。私は為替チャートを見るとすぐに眠くなります。

2016年11月10日木曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年11月9日)


 11月9日のロンドン市場は取引中盤までドルが買い戻される展開。後半に入りドルは伸び悩んだ。ドル円は取引前半に102円台前半から103円台半ばと大きく上昇。東京市場に米大統領選で共和党のトランプ候補が優勢との情報が伝わると、ドル円は105円台半ば近辺から101円台半ばへと大きく下落したが、東京市場後半からドルは一転して買い戻される展開。ロンドン市場に入ってもドルを買い戻す動きは続き、東京市場での下落の半値戻しとなった。取引中盤のドル円は103円台半ば近辺でもみ合い。後半に入り米債利回りが反落するとドル円は103円ちょうど近辺に下落。しかし下値は堅かった。

 ユーロドルは取引中盤まで下落基調が続き、1.12ドルちょうど近辺から1.10ドル台半ば近辺と、東京市場前半に記録した安値圏に下落。後半はユーロを買い戻す動きも見られ、ユーロドルは1.11ドルちょうど近辺に反発したが上値は抑えられた。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2016年11月9日)

 新興国通貨は対ドルで下落。中南米通貨やTRY、ZARの下げが目立った。

 KRWは対ドルで1.3%の下落。USD/KRWは一時1150台後半と7月8日以来の高値を付けた。10月の韓国失業率は3.7%と市場予想に反し前月から低下し、3カ月ぶりの低水準に改善した。

 CNYは対ドルで小幅下落。10月の中国CPIは前年比+2.1%と市場予想通り2カ月連続で加速。同月同国のPPIは同+1.2%と2011年12月以来の1%台の伸びに加速した。

 THBは対ドルでほぼ変わらず。タイ中銀は市場予想通り政策金利を全会一致で1.50%で据え置き。同中銀は声明で金融政策は依然として緩和的でTHB高はタイ景気の回復にとって良いものではないと指摘した。

 BRLは対ドルで1.6%の下落。10月のブラジルIPCAは前年比+7.87%とほぼ市場予想通りで、昨年2月以来の7%台に鈍化した。

 MXNは対ドルで8.2%の下落。USD/MXNは東京市場で一時20.7台と過去最高値(MXN最安値)を更新した。メキシコ中銀のカルステンス総裁と同国ミード財務公債相は緊急会見を開催。同総裁はインフレ率を安定して低く保つため必要な措置劣ると発言。ミード財務公債相はメキシコの経済は安定しており、新たな状況に十分対応できると述べた。10月のメキシコCPIは前年比+3.06%とほぼ市場予想通りで、昨年4月以来の3%台を記録した。

 HUFは対ドルで1.0%の下落。9月のハンガリー貿易収支は10.4億ユーロの黒字とほぼ市場予想通りで黒字額が3カ月ぶりの高水準に拡大。ハンガリー中銀は会合議事録(10月25日開催分)を公表。政策金利の据え置きは全会一致での決定。インフレ目標の実現のために必要であれば非伝統的な手法によるさらなる金融緩和の可能性もあるとの指摘もあった。

 CZKは対ドルで0.8%の下落。10月のチェコCPIは前年比+0.8%と市場予想を上回り、昨年6月以来の高い伸びに加速した。

 ZARは対ドルで2.2%の下落。10月の南アフリカSACCI企業景況感は93.0と前月から上昇した。

 RUBは対ドルで0.2%の下落。11月7日のロシアCPIは前週比+0.1%。10月のロシア外貨準備は3907億ドルと市場予想を下回り、5カ月ぶりの低水準に減少。10月のロシア軽自動車売上高は前年比2.6%減と減少率が昨年以降、最少となった。

 PLNは対ドルで1.1%の下落。ポーランド中銀は市場予想通り政策金利を1.50%で据え置き。同中銀は声明でインフレは今後数四半期で緩やかに上昇すると指摘。現在の政策金利水準はポーランド経済において均衡がとれた水準であるとの考えを示した。

とりあえず彼女の残念会も兼ねて、週末に「くりん豚(とん)」でトンカツを作ってみることにします。

2016年11月9日水曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年11月8日)


 11月7日のロンドン市場は取引中盤からドルが上昇基調で推移した。ドル円は取引中盤まで104円台半ば近辺で小動き。しかし後半に入ると104円台後半に上昇した。米大統領選を控え米債利回りは小動きを続け、ドイツ株は前日終値水準で上値の重い動きとなったが、米大統領選の開始を前にドル買いの動きが強まった。

 ユーロドルは取引前半に1.10ドル台半ば手前から1.10ドル台後半に上昇。9月のドイツ鉱工業生産は前年比+1.2%と市場予想を下回ったが前月分が上方修正。同時に発表された同月同国の経常収支は242億ユーロと市場予想を下回ったが高水準を記録しユーロをサポートした。しかし取引中盤に入るとユーロドルは1.10ドル台後半で伸び悩み、後半は1.10ドル台半ば近辺へと小幅反落した。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2016年11月8日)

 新興国通貨は対ドルで買い優勢。東欧通貨は軟調だったが、中南米通貨は買い先行の展開となった。

 TWDは対ドルで小幅上昇。10月の台湾CPIは前年比+1.70%と市場予想を上回り、7カ月ぶりの高い伸び。ただ伸びのけん引役は食品価格だった。

 CNYは対ドルで0.2%の下落。10月の中国貿易収支は490.6億ドルの黒字と黒字額が市場予想を下振れ。輸出が前年比7.3%減と市場予想を上回る落ち込みとなり貿易黒字を縮小させた。

 BRLは対ドルで0.9%の上昇。10月のブラジルIGP-DIは前年比+7.99%と市場予想を小幅下回り、昨年8月以来の低い伸びに鈍化した。

 CLPは対ドルで1.1%の上昇。10月のチリCPIは前年比+2.8%と市場予想を下回り、2013年11月以来の低い伸びを記録した。

 TRYは対ドルで小幅上昇。9月のトルコ鉱工業生産は前年比-3.1%と市場予想に反し前年割れ。USD/TRYは指標発表後、一時3.18台半ばと過去最高値(TRY最安値)を更新した。

 CZKは対ドルで小幅下落。9月のチェコ貿易収支は210億コルナの黒字と黒字額が市場予想を上回り、3カ月ぶりの高水準。同月同国の鉱工業生産は前年比+2.7%と市場予想を下振れ。10月のチェコ失業率は5.0%と市場予想通りで2008年12月以来の低水準を記録した。

 HUFは対ドルで0.2%の下落。10月のハンガリーCPIは前年比+1.0%と市場予想を上回り、2013年9月以来となる1%台に加速。9月の同国鉱工業生産は前年比-3.7%と市場予想に反し前年割れ。低下率は2012年11月以来の大きさとなった。

長野県下伊那郡喬木村で生産するブランド豚の名称は「くりん豚(とん)」とのこと。どこかに「戸ランプ」というランプを作っている村もあると思います。

2016年11月8日火曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年11月7日)

11月7日のロンドン市場はドルが底堅く推移した。ユーロドルは取引中盤までじり安の動きとなり、1.10ドル台後半から1.10ドル台半ば近辺に下落。9月のドイツ製造業受注は前年比2.6%増と市場予想を下振れ。ユーロを下押しした。しかし後半に発表された9月のユーロ圏小売売上高は前年比1.1%増とほぼ市場予想通りで、前月分が上方修正。米債利回りが上値の重い動きを続けたこともあり、取引後半のユーロドルは1.10ドル台後半での推移となった。

 ポンドは取引前半に下落し、ポンドドルは1.24ドル台前半から1.24ドルちょうど手前水準に下落。10月の英ハリファックス住宅価格は前年比+5.2%と市場予想を上回ったものの前月から鈍化。ポンドをサポートすることはなかった。取引中盤のポンドドルは1.24ドルちょうど手前でもみ合いが続いたが、後半には1.24ドル台前半に反発。ユーロと連れ高となった。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2016年11月7日)

 新興国通貨は対ドルでマチマチ。中南米通貨が上昇する一方、東欧通貨は反落となった。

 IDRはBloombergによると対ドルで0.2%の下落。第3四半期のインドネシアGDPは前年比5.02%増とほぼ市場予想通りの結果、10月の同国外貨準備高は1150.4億ドルと前月から減少した。

 CNYは対ドルで0.3%の下落。10月の中国・外貨準備高は3兆1207億ドルと市場予想を下回り、2011年3月以来の低水準を記録した。

 TWDは対ドルで0.2%の下落。10月の台湾貿易収支は43.8億ドルの黒字と黒字額が市場予想を下振れ。輸出が前年比9.4%増と市場予想を大きく上回ったが、輸入も同19.5%増と急増し、貿易黒字を圧縮した。

 BRLは対ドルで0.9%の上昇。ブラジル中銀の週次サーベイでは来年末のUSD/BRL見通しが3.39に小幅下方修正されたほかは、ほぼ前週と同じだった。11月6日までのブラジル貿易収支は3.2億ドルの黒字と黒字拡大ペースの鈍化傾向が続いた。

 MXNは対ドルで2.1%の上昇。米大統領選の民主党候補クリントン氏のメール問題でFRBが追訴を見送る方針を示したことが好感された。10月のメキシコ消費者信頼感は85.0と市場予想や前月を上回った。

 CLPは対ドルで0.6%の上昇。9月のチリ経済活動は前年比+1.4%、同月同国の名目賃金は同5.0%増といずれも市場予想を下振れ。10月のチリ貿易収支は2.3億ドルの赤字と赤字額が市場予想を上回った。

 HUFは対ドルで0.7%の下落。9月のハンガリー小売売上高は前年比5.1%増と市場予想を上回り、2カ月連続で加速した。

 CZKは対ドルで0.9%の下落。9月のチェコ小売売上高は前年比4.4%増と市場予想を下回った。

 TRYは対ドルで0.4%の下落。S&Pは5日、格付け見通しを「安定的」に引き揚げ。同社は民間部門の高水準の対外債務は経済安定へのリスクだが、成長率低下と民間投資停滞の状況にあってもトルコ政府の政策は対外的な脆弱性を低減させる措置に再び照準を徐々に定めつつあると指摘した。

本日もよろしくお願いいたします。

2016年11月7日月曜日

中国当局が取りうる最終手段は人民元の大幅切り下げ

 人民元は10月の大型連休(国慶節)明けから下落基調で推移している。人民元の対ドルレート(CNY/USD)は、7-9月期に6.61~6.70のレンジ内での推移を続けてきたが、連休明けの10月10日に6.6986と、連休前(9月30日)の終値(6.6718)から0.4%安でスタート。その後も人民元は下落が続き、10月27日には一時6.7868と2010年9月以来の元安を記録。その後、人民元は対ドルで買い戻され、11月2日には6.75台まで下落したが、そこで人民元の買い戻しは止まり、週後半は6.75台を割り込むことはなかった。

 11月に入り人民元は対ドルで下げ止まったかのように見えるが、中国外国為替取引システム(CFETS)が公表するCFETS指数をもとに算出した人民元の貿易加重による通貨バスケット(以下、CFETS指数とする)は人民元の下落が続いていることを示している。CFETS指数は、10月12日に94.84と7月29日以来の高値に反発したが、約2週間後の25日には94.00に下落。その後、いったんは小幅反発したが、11月に入ると下落が続き、週末(4日)は93.74と2014年9月以来の安値で終わった。7-9月期のCFETS指数が93.86~95.46と、対ドルレート同様にレンジ内での推移を続けてきたことも踏まえると、人民元の下落は11月も続いていると考えてよい。