2016年12月31日土曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年12月30日)



 12月30日のロンドン市場はドルが対欧州通貨中心にやや軟調な展開となった。ユーロドルは取引前半こそ1.05ドル台前半で推移していたが、中盤には1.05ドル台半ば近辺に上昇し、後半は一時1.05ドル台後半に一段高。終盤は1.05ドル台半ば近辺でに反落したが、下値の堅い動きとなった。オーストリア中銀のノボトニー総裁はユーロ圏および自国のインフレはECB目標を下回っったままだが、より一層の上昇が見込まれると発言。ユーロ買いの動きをサポートした。

 一方、ドル円は取引前半に116円台後半から117円ちょうど近辺に上昇。中盤には117円台前半に達したが、後半は116円台後半に反落。引けにかけて117円ちょうどに小幅反発した。ドイツ株は小幅ながらマイナス圏で推移し、ドル円の重石となったが、米債利回りはこの日の高値圏で小動き。ドル円も下値の堅い動きとなった。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2016年12月30日)

 新興国通貨は全体でみると対ドルで方向感に欠け、比較的小動きだった。

 KRWは休場。12月の韓国CPIは前年比+1.3%と市場予想通りで、前月から鈍化した。

 MYRは対ドルで変わらず。11月のマレーシアM3は前年比2.9%増と前月から鈍化した。

 THBは対ドルで0.4%の上昇。11月のタイ経常収支は31.7億ドルの黒字と黒字額が市場予想を上回り、3カ月ぶりの高水準に拡大した。

 CNYは対ドルで0.2%の上昇。第3四半期の中国経常収支(確定値)は693億ドルの黒字と黒字額が速報値から下方修正された。

 CLPは対ドルで0.7%の下落。11月のチリ失業率は6.2%と市場予想を下回り、今年2月以来の低水準に低下した。

 COPは休場。10月のコロンビア経済活動指数は前年比-0.1%と市場予想を下回り、3カ月ぶりの前年割れとなった。

 ZARは対ドルで0.9%の下落。11月の南アフリカM3は前年比4.76%増と市場予想を下回り、4カ月ぶりの低い伸びに鈍化した。

 TRYは対ドルで小幅下落。11月のトルコ貿易収支は41.1億ドルの赤字と、赤字額が市場予想や前月とほぼ同じだった。

 PLNは対ドルで0.5%の上昇。12月のポーランドCPIは前年比+0.8%と市場予想を上回り、2013年10月以来の高い伸びに加速した。

 RUBは対ドルで1.4%の下落。ロシアのプーチン大統領は米国の対ロ制裁に対する報復をあえて実施しない意向を表明した。12月のロシアCPIは前年比+5.4%と市場予想を下回り、2012年6月以来の低い伸びに鈍化した。

本年も皆様方には大変お世話になりました。
来年も皆様方からご愛顧いただけるよう努力を続ける所存です。
よいお年をお迎えください。

2016年12月30日金曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年12月29日)


 12月29日のロンドン市場は東京市場で下落したドルが下げ止まった。ドル円は取引前半に116円台前半から116円台半ば近辺に小反発。中盤以降は116円台半ばを挟んでの小動きを続けた。米債利回りはロンドン市場に入り一段の低下となったが、下げて始まったドイツ株は、その後、じり高の動き。ドル円は下値の堅い動きに転じた。

 ユーロドルは取引前半に1.04ドル台半ばで上値の重い動き。取引中盤に発表された11月のユーロ圏M3が前年比4.8%増と前月から加速すると、ユーロドルは1.04ドル台後半に上昇。しかし終盤には1.04ドル台半ばに反落した。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2016年12月29日)

 新興国通貨は一部を除き対ドルで上昇した。

 KRWは対ドルで小幅上昇。1月の韓国景況判断は製造業が72、非製造業が71と前月とほぼ変わらず。11月の同国工業生産は前年比+4.8%と市場予想を大きく上回り、今年5月以来の高い伸び。一方、11月の韓国百貨店売上高は前年比2.8%減、同月同国のディスカウントストア売上高は同6.1%減と、いずれも前年割れに落ち込んだ。

 PHPは対ドルで0.2%の上昇。11月のフィリピンM3は前年比12.7%増と前月並みの伸びを維持した。

 THBは対ドルで0.2%の上昇。11月のタイ製造業生産指数は前年比+3.8%と市場予想を大きく上回り、2013年4月以来の高い伸びに加速。同月同国の設備稼働率は66.7と今年6月以来の高水準に上昇した。

 BRLは対ドルで0.7%の上昇。12月のブラジルIGP-Mは前年比+7.17%と市場予想や前月を小幅上振れ。11月のブラジル失業率は11.9%と市場予想通りで前月から小幅上昇した。

 MXNは対ドルで0.2%の上昇。メキシコ中銀は会合議事録(12月16日結果発表分)を公表。メンバーの1人はたとえ米国が利上げを見送ったとしてもメキシコの利上げは必要だったと発言。多くのメンバーは足元のインフレの高まりは一時的で、2018年にはインフレが目標水準である3%に収束するとの見方を示した。またインフレの主なリスクはMXNのさらなる下落であるとの指摘もあった。

 CLPは対ドルで0.8%の上昇。11月のチリ鉱工業生産は前年比-1.4%と市場予想を小幅上振れ。同月同国の小売売上高は同5.0%増と市場予想を上回った。

 COPは対ドルで0.8%の上昇。11月のコロンビア輸出は前年比12.6%増と約4円ぶりの高い伸び。同月同国の失業率は7.5%と1年ぶりの低水準に低下した。コロンビア中銀は会合議事録(12月17日結果発表分)を公表。メンバーの過半は引き締め気味の金融政策を緩やかに緩和する状況になってきたとの認識を表明。ただ米国の緩やかな利上げがCOP安リスクを低下させているとの指摘もあった。

 TRYは対ドルで0.6%の上昇。12月のトルコ経済信頼感は70.5と2012年の統計開始以来最低を更新。11月のトルコ外国人観光客数は前年比21.4%減と減少率が前月から縮小。12月23日までの週のトルコ非居住者による国債取引高は4500万ドルの売り越しだった。

 RUBは対ドルで0.2%の下落。12月のロシア・マークイット製造業PMIは53.7と市場予想を上回り、前月並みの水準を維持。12月23日のロシア金・外貨準備高は3791億ドルと前週とほぼ同じだった。米国政府はロシアが米民主党の電子メールをハッキングしたことへの報復として、同国当局者と国家機関に対し、制裁を課す意向を発表した。

年末に近づいているためか、小話のネタをネットで探すのが少し難しくなっている気がします。

2016年12月29日木曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年12月28日)



 12月28日のロンドン市場はドルが上昇基調で推移した。ドル円は117円台半ば近辺から117円台後半に上昇。一方、ユーロドルは1.04ドル台後半から1.04ドル台前半に下落した。ドイツ株は小幅マイナス圏で推移したが、米債利回りはは下値の堅い動き。ロンドン市場に入りドル買い優勢の動きが続いた。

 NY市場はドルが伸び悩み。後半に入り円買いの動きが強まった。取引前半はドル円が117円台後半で上値が抑えられる動き。茨城県北部で震度6弱の地震が発生したが、円買いの動きは一時的だった。ユーロドルは取引序盤に1.04ドル割れ。その後も1.04ドルちょうど手前でもみ合いとなった。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2016年12月28日)

 新興国通貨は対ドルで軟調。ユーロの下落で東欧通貨も下落。原油先物価格は底堅く推移したが、中南米通貨も多くが下落した。

 CNYは対ドルで小幅下落。中国人民銀行は中国のSNSを通じオフショア人民元が1ドル=7元を超えたとの報道は無責任なものであると批判した。

 TRYは対ドルで0.5%の下落。10月のトルコ住宅価格指数は前年比+12.85%と前月から鈍化した。

2017年の12月28日に民間開発の日本の月面探査車が打ち上げられるそうです。搭乗券の前売りはないそうですので、ご注意ください。

2016年12月28日水曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年12月27日)



 12月27日のロンドン市場は円、ユーロなど主要通貨の多くは方向感に欠ける展開。ポンドは対ドルで軟調だった。

 ドル円は117円台前半で方向感に欠ける動き。ドイツ株は小幅プラス圏で推移。ただ、この日は英国やアイルランド市場がクリスマス関連の祝日で休場。ドル円は様子見姿勢が続いた。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2016年12月27日)

 新興国通貨は対ドルで方向感に欠ける動きとなった。

 KRWは対ドルで0.5%の下落。12月の韓国消費者信頼感は94.2と2カ月連続で低下し、2009年4月以来の低水準に悪化した。

 CNYは対ドルでほぼ変わらず。11月の中国工業利益は前年比14.5%増と2カ月連続で伸びが加速した。

 BRLは対ドルで0.2%の上昇。11月のブラジル基礎的財政収支は391億レアルの赤字と赤字額が市場予想を上回ったが、同月同国の政府純債務(対GDP比)は43.8%と市場予想を小幅下回った。

 CZKは対ドルで変わらず。12月のチェコ企業景況感は16.7と前月から小幅低下したが、2008年8月以来の高水準を維持。同月同国の消費者信頼感は6.3と前月から小幅上昇した。

ノロウイルスなどによる感染性胃腸炎が拡がっているようです。年末年始に向けて健康維持でお願いいたします。

2016年12月27日火曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年12月26日)



 12月26日のロンドン市場は取引前半に円買い、ユーロ売りの動きがみられたが、
中盤以降は動意に乏しい展開となった。この日はクリスマスの振り替え休日のため
欧米の金融市場は休場。しかしドル円は取引前半に117円台前半から117円ちょうど
近辺に下落。円買い優勢となった。取引中盤以降のドル円は117円ちょうど近辺で
こう着感の強く推移した。

 一方、ユーロドルは取引前半から中盤にかけて1.04ドル台後半から1.04ドル台前半
に下落。後半には1.04ドル台半ば近辺に小反発となったが、上値は抑えられた。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2016年12月26日)

 新興国通貨も多くの国がクリスマスの振り替え休日ということもあり対ドルで小動きだった。

 THBは対ドルでほぼ変わらず。11月のタイ貿易収支(通関ベース)は15.4億ドルの黒字と市場予想を上振れ。輸出が前年比10.2%増と休場したことで貿易黒字が拡大した。

 BRLは対ドルで0.3%の下落。ブラジル中銀の週次エコノミストサーベイでは来年末時点のUSD/BRL見通しが3.50に小幅上方修正。11月のブラジル財政収支は384億レアルの赤字と赤字額が市場予想を下回った。

 TRYは対ドルで小幅上昇。12月のトルコ景況感は103.6と4カ月ぶりの低水準に悪化。同月同国の設備稼働率は76.5%と前月とほぼ同じだった。

 ILSは対ドルで変わらず。イスラエル中銀は市場予想通り政策金利を0.10%で据え置き。同中銀は声明で金融政策は当面の間、緩和的な状態が維持されるとし、短期のインフレ期待は目標水準を下回っていると指摘。ILS高が輸出を抑制しているとも指摘した。

2016年12月26日月曜日

2%程度の上昇は期待できる対ユーロ上限策終了後のチェコ・コルナ(CZK)

 チェコ中銀は22日、事前の予想通りレポレートを0.05%とし、チェコ・コルナ(CZK)の対ユーロ上限を27とするといった金融政策の現状維持を全会一致で決めた。同中銀は声明で、CZKの上限策を2017年半ばまで維持する意向を示している。

 チェコのインフレは加速気味だ。11月のチェコCPIは前年比+1.5%と、2013年6月以来の高い伸びに加速。原油価格の上昇で輸送が前年越えに転じ、サービス業にもインフレ圧力の強まりが広がっているのが確認できる。

 CZKは対ユーロで事実上のペッグ制としているため、対ドルではユーロと連れ安の格好となっている。USD/CZKは10月に入ると24ちょうど近辺から上昇基調で推移し、先週20日には一時26.1台と昨年3月中旬以来のCZK安水準を記録。今後のユーロ相場次第とはいえ、対ドルでのCZK安がさらに進展する場面も想定すべきだろう。

 チェコ中銀は来年(2017年)の見通しとして、CPIが1.3%、PPIが1.6%、GDP成長率が1.6%、の見通しを示している。しかし対ドルでのCZK安がさらに進めば、チェコのインフレ圧力が強まり続けることは避けがたい。チェコのインフレが、中銀の見通しを上回り、2017年前半にも目標水準である2%に達する可能性も意識すべきだろう。

 この場合、チェコ中銀は、当初の予告通り2017年半ばにもCZKの対ユーロ上限策を終了させることになる。同中銀は上限策終了後も、輸出業者や金融業界への影響を軽減するため、上限策終了後に予想されるCZK高の動きを抑制する意向を示しているが、投機的な動きが集中し、CZK高が一気に進む可能性は否定できない。

 BISが公表する実質実効レートをもとに算出される通貨の割高度を見ると、CZKは約1%の割安と、メキシコ・ペソ(MXN、2.7%割安)、マレーシア・リンギット(MYR、2.6%割安)、トルコ・リラ(TRY、1.9%割安)、ポーランド・ズロチ(PLN、1.5%の割安)などに比べれば割安度はさほど大きくない。ただチェコの格付けは、S&Pで「AA-」と他新興国に比べ高く、CZK買い圧力は潜在的には高いとみられる。CZKの対ユーロ上限策が解除されれば、2%程度の上昇は期待してもいいだろう。

2016年12月25日日曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年12月23日)



 12月23日のロンドン市場はドルがやや軟調な推移となった。ドル円は取引前半に117円台前半から117円台半ば近辺に上昇したが、中盤には117円台前半に下落。後半は同水準で小動きとなった。ドイツ株は小幅プラス圏で小動きだったが、米債利回りは上値の重い動き。欧米勢がクリスマス休暇を控え様子見姿勢が強まる中、ドル円は慎重な値動きが続いた。

 ユーロドルは1.04ドル台半ばを挟んで小幅上下動。1月のドイツGfK消費者信頼感は9.9と市場予想通りで前月から小幅上昇。イタリア政府は同国大手行モンテ・パスキを国有化する方針を発表。ベルリン・テロ容疑者はイタリア警察で射殺され、リビア機がハイジャックされマルタ空港に着陸するなどユーロ圏でのテロ懸念が強まりかねない報道が相次いだが、市場の反応は限定的だった。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2016年12月23日)

 新興国通貨は対ドルで底堅く推移した。

 SGDは対ドルで0.3%の上昇。11月のシンガポールCPIは前年比+0.0%と市場予想通り。同月同国の鉱工業生産は同+11.9%と市場予想を大きく上回り、2014年3月以来の高い伸びに加速した。

 TWDは対ドルで0.4%の下落。11月の台湾鉱工業生産は前年比+8.83%と市場予想を上回り、2014年10月以来の高い伸びに加速した。

 CNYは対ドルで変わらず。一部メディアは、中国の習近平主席が同国会合で経済成長率が政府目標の6.5%を達成することで、あまりにリスクが生ずる場合、達成する必要はないと発言したと報じた。

 BRLは対ドルで0.7%の上昇。USD/BRLは一時3.26ちょうど近辺と11月10日以来のBRL高水準を記録した。12月のブラジルFGV消費者信頼感は73.3と6カ月ぶりの低水準に悪化。同月同国のFGV建設コストは前月比+0.36%とほぼ市場予想通り。11月のブラジルローン残高は前月比0.3%増と6カ月ぶりにプラスとなった。

 MXNは対ドルで0.7%の上昇。11月のメキシコ失業率は3.61%と市場予想や前月とほぼ変わらず。同月同国の貿易収支は2.0億ドルの黒字と市場予想に反し今年3月以来の黒字に転じた。

 CLPは対ドルで0.3%の上昇。11月のチリPPIは前年比+5.3%と2011年9月以来の高い伸びを記録した。

 COPは対ドルで小幅下落。11月のコロンビア小売業信頼感は22.6と、同月同国の鉱工業信頼感は-4.0といずれも前月から改善した。

 TRYは対ドルで0.2%の下落。11月のトルコ住宅販売は前年比25.1%増と前月と同じ伸びを維持した。

 HUFは対ドルで0.6%の上昇。第3四半期のハンガリー経常収支は12.9億ユーロの黒字と黒字額が市場予想を下回った。

 PLNは対ドルで0.4%の上昇。11月のポーランド失業率は8.2%と市場予想通りで前月から変わらずだった。

よいクリスマスをお過ごしください。