2017年3月3日金曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2017年3月2日)



 3月2日のロンドン市場はドルが底堅く推移した。

 ドル円は114円台前半でじり高の動き。ドイツ株は小幅安で推移したが、米債利回りは下値の堅い動き。前日のトランプ米大統領の施政表明演説を受けたリスク選好ムードは維持された格好となり、ドル円は小動きながら下値の堅い動きとなった。

 ユーロドルは取引前半に1.05ドル台前半から1.05ドル台半ば手前に小幅上昇。しかし取引中盤に入ると1.05ドル台前半に反落した。中盤を過ぎて発表された1月のユーロ圏PPIは前年比+3.5%と市場予想を上回り、2月のユーロ圏CPIは同+2.0%と市場予想通り前月から加速。1月のユーロ圏失業率は9.6%と市場予想通り前月と変わらずと、ユーロ圏インフレ圧力の強まりを示す結果となったが、ユーロ買いの動きは特に見られず。ユーロドルは取引後半に1.05ドル台前半を維持したもののじり安の動きとなった。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2017年3月2日)

 新興国通貨は対ドルで全面安となった。

 KRWは対ドルで1.0%の下落。
1月の韓国鉱工業生産は前年比+1.7%市場予想を下振れ。2月の韓国・日経製造業PMIは49.2と前月から小幅上昇した。

 MYRは対ドルで変わらず。
マレーシア中銀は市場予想通り政策金利を3.00%で据え置き。同中銀は声明でマレーシア景気は今年、拡大基調を維持し、インフレは高まる方向にあるとの見方を表明。金融政策は依然として緩和的であるとの見解を示した。

 SGDは対ドルで0.3%の下落。
2月のシンガポール購買部景気指数は50.9と市場予想や前月とほぼ同じだった。

 BRLは対ドルで1.8%の下落。
ブラジル中銀は会合議事録(2月23日結果発表分)を公表。インフレ見通しは良好になっており、利下げペースは加速できる状況になってきたと指摘された。2月のブラジルマークイット製造業PMIは46.9と昨年1月以来の高水準に上昇。2月のブラジル商品価格指数は前年比-9.91%と低下率が前月から拡大。同月同国の貿易収支は45.6億ドルの黒字と黒字額が市場予想を上回り、3カ月ぶりの水準に拡大した。

 COPは対ドルで1.3%の下落。
1月のコロンビア輸出は前年比39.9%増と2011年11月以来の増加率を記録した。

 ZARは対ドルで1.1%の下落。
1月の南アフリカ発電量は前年比0.8%増と前月と同じ伸び。一方、同月同国の電力消費量は同0.6%減と2カ月連続で前年割れとなった。

 TRYは対ドルで2.1%の下落。
2月24日までの週のトルコ非居住者によるトルコ債投資は2.6億ドルの買い越しと2週連続の買い越しとなった。

 RUBは対ドルで0.9%の下落。
2月24日のロシア金・外貨準備高は3930億ドルと前週から小幅減少した。

今日は耳の日ですね。

本日もよろしくお願いいたします。

2017年3月2日木曜日

依然として願望めいたものに過ぎない財政支出増による米景気加速シナリオ

 金融市場では今週に入ってから、3月15日、16日に開催される米連邦公開市場委員会(3月FOMC)での利上げを織り込む動きが強まっている。先週末(2月24日)に1.14%台前半で終わった米2年債利回りは、週明け27日のNY市場で1.20%ちょうど近辺に上昇。トランプ米大統領の施政表明演説前の3月1日早朝には1.30%ちょうど近辺と、昨年12月と同様に2009年8月以来の高値に上昇した。またフェデラルファンド(FF)金利先物市場が織り込む3月FOMCでの利上げ確率は、先週末(2月24日)時点で40%に過ぎなかったが、週明け27日には50%に上昇。昨日(3月1日)は80%に達している。

 3月FOMCでの利上げ期待が高まった背景には、複数の米連邦準備理事会(FRB)要人が相次いで早期の利上げに前向きな姿勢を示したことがある。サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁は、現地時間2月27日の講演で、「3月FOMCにおいて利上げが極めて真剣に考慮されるだろう」と発言。その数時間後、ニューヨーク連銀のダドリー総裁は、米テレビ番組でのインタビューで、「利上げの必要性はかなり切迫しており、利上げ時期は比較的近い」と述べた。

 今日(3月2日)は、FRBブレイナード理事が利上げに前向きな姿勢を示した。同理事はハーバード大学での講演で、「米経済は完全雇用に近づいており、インフレ率も目標に徐々に向かっている。海外の成長はよりしっかりしたものとなり、見通しに対するリスクは以前よりも均衡しつつある」と発言。「成長の継続を踏まえると、追加的な緩和措置を段階的に取り除く(つまり利上げする)ことが早期に適切となる可能性が高い」と述べた。

 ブレイナード理事は、市場関係者の間では利上げに対し慎重な見方を持つ(いわゆるハト派)とみなされており、1月17日の講演でも金融政策の引き締めについて「財政政策は著しく変わるとの見方があるものの、引き続き緩やかなアプローチが適切だ」と述べていた。そのブレイナード理事が、追加利上げに対し前向きな姿勢を示したことは注目に値する。

 ここにきて米国のインフレやインフレ期待が強含んでいる点も3月FOMCでの利上げ観測をサポートしている。昨夜(3月1日)に発表された1月のPCEコアデフレータは前月比+0.3%と1994年3月以来の高い伸びに加速。ミシガン大消費者信頼感調査での1年後のインフレ期待は前年比+2.7%と2カ月連続で加速している。

 ただ、感覚的なものでしかないが、(FF金利先物市場が示唆するように)3月FOMCでの利上げ確率が80%もあるとは考えにくい。米雇用統計は月次のブレが大きいことで知られているが、3月10日に発表される2月の米雇用統計が、市場予想通りに堅調な結果に終わるとは限らない。たとえば、1月に前年比2.5%増へと鈍化した平均時給が2月も続けて鈍化すれば、FOMC内にて利上げを見送るべきとの意見が優勢となる可能性もある。

 仮に3月FOMCで追加利上げが実施されたとしても、FFレート見通し(いわゆるドットプロット)で示されたように今年3回の利上げが実現されるかは未知数のままだ。FF金利先物市場が示唆する12月FOMC時点での利上げ確率をみると、今年2回利上げの確率と今年3回利上げの確率は、ともに32%ずつとなっている。

 先週末に112円ちょうど近辺で終わったドル円は、今週に入り米債利回りの上昇を受けて114円ちょうど近辺まで上昇。ドル買いの動きが強まったように見えるが、いわゆるトランプラリーでの高値(昨年12月15日に記録した118.7円近辺)からは依然として距離があり、50日移動平均(114.4近辺)が抵抗線(レジスタンス)として機能している。ドル円は、今年1月中旬から続いているレンジ(111.5~115.0)内での推移を続けているに過ぎない、との見方も可能だ。

 ドル円がレンジの上限である115円を突破し、昨年12月の高値である118円台後半を目指す展開を期待するには、3月FOMCでの追加利上げだけでは不十分で、トランプ政権下での財政支出増で米景気の先行期待が高まり、今年3回の利上げが有望視される状況が求められる。しかし昨日のトランプ米大統領の施政表明演説では、法人減税や中間層向けの大規模減税の実施が公約とされ、1兆ドルのインフラ投資の承認を議会に求めたが、財源など詳細については何ら言及されず。トランプ米大統領の主張が実現化する道筋は見えないままだ。

 トランプ政権発足から1カ月以上たっているにもかかわらず、政治任用ポストの議会承認は遅れており、一部報道によると549ある主要ポストのうち、議会承認を得たポストは15に過ぎないという。こんな状況では、予算編成権がある米議会と予算策定について具体的な議論ができるとは考えにくく、人事承認が遅れれば遅れるほど、トランプ米大統領の意向と離れた予算が策定されるリスクが高まる。現時点では、財政支出増による米景気加速シナリオは、確信めいたものというよりも、市場の願望めいたものを含んだものと見なしておくべきだろう。

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2017年3月1日)



 3月1日のロンドン市場はドルが底堅く推移した。

 ドル円は取引中盤まで113円台半ばで膠着感強く推移。ドイツ株は上昇して始まり、その後もじり高の動き。ただ米短期債利回りは東京市場後半からロンドン市場前半にかけて低下。米長期債利回りは下値の堅い動きとなったが、ドル円は動意に乏しい展開が続いた。

 取引後半に入ってもドル円は113円台半ばでの推移を続けたが、終盤に米短期債利回りが上昇に転じると、ドル円も113円台後半に小幅高となった。

 一方、ユーロドルは取引前半に1.05ドル台半ば近辺から1.05ドル台前半に下落。取引序盤に発表された2月のドイツ・ザクセン州CPIは前年比+2.4%と前月から加速したが、加速幅は小幅。同月同国の製造業PMI(確報値)は56.8と市場予想に反し速報値から下方修正。ユーロの重石となった。ただ取引中盤に発表された2月のドイツ失業者数は1.4万人減と市場予想を上回る減少。ユーロドルは1.05ドル台半ばに持ち直したが、取引終盤は米短期債利回りの上昇もあって、1.05ドル台前半に下落した。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2017年3月1日)

 新興国通貨は対ドルでマチマチ。MXNやBRLは底堅い動きとなったが、アジア通貨や東欧通貨は対ドルで下落した。

 KRWは休場。
2月の韓国貿易収支は72.2億ドルの黒字と黒字額が市場予想を大きく上回り、3カ月ぶりの高水準。輸出が前年比20.2%増と急増したことが貿易黒字の拡大につながった。

 CNYは対ドルで0.2%の下落。
2月の中国製造業PMIは51.6と市場予想を上回り、3カ月ぶりの高水準。同月同国の財新・製造業PMIも51.7と市場予想や前月を上回った。

 IDRはBloombergによると対ドルで0.2%の下落。
2月のダナレクサ消費者信頼感は95.6と2カ月連続で低下し、2015年11月以来の低水準。2月のインドネシアCPIは前年比+3.83%と市場予想を下回ったが前月からは加速した。

 THBは対ドルで0.2%の下落。
2月のタイCPIは前年比+1.44%、コアCPIは同+0.59%と、いずれも市場予想や前月を下振れ。2月のタイ企業景況感は50.1と前月と変わらずだった。

 BRLは対ドルで0.5%の上昇。
ブラジル中銀の週次エコノミストサーベイでは年末までの政策金利見通しが9.25%に下方修正された。

 CLPは対ドルでほぼ変わらず。
チリ中銀は会合議事録(2月15日結果発表分)を公表。会合では今年の利下げの必要性について活発な議論がなされたことが判明した。

 MXNは対ドルで1.4%の上昇。
一部メディアはメキシコ中銀が米FRBにスワップラインの設定を要請することを検討していると報道。しかし、同中銀のカルステンス総裁は報道を否定した。1月のメキシコ海外労働者送金は前年比6.3%増と市場予想を小幅下振れ。2月のメキシコ製造業PMIは50.6と前月から小幅低下。同月のIMEF指数は製造業が46.8、非製造業が46.2といずれも市場予想や前月を大きく下回った。メキシコ中銀は四半期インフレ報告を公表。今年の成長率見通しは従来の1.5~2.5%から1.3~2.3%に小幅下方修正。インフレは今年末に目標レンジの方向に収束するとの見方を示した。

 PENは対ドルで小幅上昇。
2月のペルーCPIは前年比+3.25%と3カ月ぶりの高い伸びになった。

 RUBは対ドルで変わらず。
2月のロシア・マークイット製造業PMIは52.5と4カ月ぶりの低水準に低下。2月27日のロシアCPIは前週比横ばいに鈍化した。

 TRYは対ドルで0.4%の下落。
2月のトルコ・マークイット製造業PMIは49.7と市場予想を上回り4カ月ぶりの高水準に上昇した。

 HUFは対ドルで変わらず。
2月のハンガリー製造業PMIは59.5と市場予想を大きく上回り、2003年の統計開始以来、最高を更新した。

 CZKは対ドルで0.2%の下落。
2月のチェコ・マークイット製造業PMIは57.6と市場予想を上回り、2014年の統計開始以来、最高を更新した。

 PLNは対ドルで0.4%の上昇。
2月のポーランド・マークイット製造業PMIは54.2と市場予想や前月を下回った。

 ZARは対ドルで0.8%の上昇。
2月のバークレイズ南アフリカPMIは52.5と8カ月ぶりの高水準。2月の南アフリカNaamsa自動車販売台数は前年比0.1%減と市場予想を下振れた。

英国のメイ首相はイースター(復活祭)までの四旬節の期間中はポテトチップスを断つそうです。私には真似できません。

本日もよろしくお願いいたします。

2017年3月1日水曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2017年2月28日)



 2月28日のロンドン市場はドルが軟調に推移した。

 ドル円は112円台半ば近辺から112円ちょうど近辺にじり安の推移。前日終値水準で始まったドイツ株は、その後、小幅ながらマイナス圏で推移。米債利回りも上値の重い動き。取引序盤には東北地方で強めの地震が発生。日銀が3月の長期債買い入れオペ方針を発表後、円債利回りが上昇したこともドル円の重石となった。

 ユーロドルは取引前半に1.06ドルちょうどから1.05ドル台後半に下落したが、取引後半に1.06ドルちょうどに反発。この日はドイツで主だった経済指標の発表がなく、やや材料難。ユーロは動意に欠ける展開となった。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2017年2月28日)

 新興国通貨は対ドルで軟調。NY市場後半に米債利回りが上昇したこともあり、中南米通貨の下げがやや目立った。

 KRWは対ドルで0.3%の上昇。
3月の韓国景況判断は製造業が81、非製造業が77といずれも前月から大きく上昇した。

 SGDは対ドルで0.2%の上昇。
1月のシンガポールM2は前年比8.4%増と2013年6月以来の高い伸びに加速した。

 THBは対ドルで小幅下落。
1月のタイ製造業生産は前年比+1.3%と市場予想を下振れ。同月同国の設備稼働率は60.5%と昨年4月以来の低水準に悪化。1月のタイ経常収支は50.1億ドルの黒字と、黒字額が前年同月比10.1%増となった。

 MYRは対ドルでほぼ変わらず。
1月のマレーシアM3は前年比4.4%増と2015年9月以来の高い伸びに加速した。

 INRは対ドルで変わらず。
第4四半期のインドGDPは前年比7.0%増と市場予想を大きく上回る伸び。今年3月のインド成長率見通しは前年比7.1%と市場予想を上回った。

 IDRはBloombergによると対ドルでほぼ変わらず。
1月のインドネシアM2は前年比9.7%増となり、前月分は同10.0%増に上方修正された。

 CLPは対ドルで0.6%の下落。
1月のチリ失業率は6.2%と市場予想通り前月から小幅上昇。1月のチリ鉱工業生産は前年比-0.9%と市場予想に反し前年割れとなった。

 COPは対ドルで0.9%の下落。
1月のコロンビア失業率は11.7%と1年ぶりの高水準に上昇した。

 ZARは対ドルで0.8%の下落。
1月の南アフリカM3は前年比7.91%増と市場予想を大きく上回り、昨年3月以来の高い伸び。同月同国の民間部門信用は前年比5.56%増とこちらも市場予想を上回り、3カ月ぶりの高い伸びに加速。1月の南アフリカ貿易収支は108億ランドの赤字と赤字額が市場予想を大きく上回り、同月同国の財政収支は387億ランドの赤字と6カ月ぶりの大幅赤字となった。

 TRYは対ドルで0.8%の下落。
1月のトルコ貿易収支は43.1億ドルの赤字と赤字額が市場予想を上回り、前年同月比で10.3%増加。1月のトルコ外国人観光客数は前年比9.8%減と減少率が前月から縮小。12月のトルコ住宅価格指数は前年比+12.22%と前月並みの高い伸びを維持した。

 HUFは対ドルで0.2%の下落。
1月のハンガリーPPIは前年比+2.2%と2013年8月以来の高い伸びに加速。ハンガリー中銀は市場予想通り政策金利を0.90%で据え置き。同中銀は声明でインフレを下支えする効果があるなら非伝統的な金融緩和を実施する用意があると指摘。ただ現在の政策金利水準はインフレ目標と整合的であるとの見方も示した。

 CZKは対ドルで変わらず。
1月のチェコPPI工業は前年比+2.1%と市場予想を上回り、2012年4月以来の高い伸びに加速。1月のチェコM2は前年比8.4%増と前月から加速した。

フランスではオバマ前米大統領に出馬を要請する運動が始まったそうです。夏に予定されている日本の都議選への出馬要請は今のところないようです。

本日もよろしくお願いいたします。

2017年2月28日火曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2017年2月27日)



 2月27日のロンドン市場は円、ユーロ、ポンド、いずれも動意に欠ける展開となった。

 ドル円は112円台前半での推移。ドイツ株は上げて始まったものの、その後、上げ幅を縮め、先週末終値水準で小動き。米債利回りは長期債中心に上値の重い動き。ドル円は取引序盤に小幅上昇したが、その後は膠着感の強い動きを続けた。

 ユーロドルは1.05ドル台後半での推移。2月のユーロ圏景況感は108.0と市場予想や前月とほぼ同じ水準。ユーロ圏景気の底堅さが示されたものの、ユーロ買いの動きが強まることはなかった。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2017年2月27日)

 新興国通貨は対ドルで方向感なく小動きとなった。

 KRWは対ドルで0.2%の下落。
1月の韓国ディスカウントストア売上高は前年比11.3%増と急増。同月同国の百貨店売上高は同4.6%増と前月から伸びが加速した。

 THBは対ドルで0.2%の上昇。
1月のタイ貿易収支(通関ベース)は8.26億ドルの黒字と市場予想に反し黒字を維持。輸入が前年比5.2%増と市場予想ほど伸びなかったことが貿易収支を下支えした。

 MXNは対ドルで小幅下落。
1月のメキシコ失業率は3.57%と市場予想に反し前月から小幅低下。同月同国の貿易収支は32.9億ドルの赤字と赤字額が市場予想を上回り、1985年の統計開始以来最大を更新した。

 CLPは対ドルでほぼ変わらず。
1月のチリPPIは前年比+9.4%と2011年8月以来の高い伸びに加速した。

 HUFは対ドルで0.6%の上昇。
2月のハンガリー企業景況感は+4.5と前月とほぼ変わらず。同月同国の消費者信頼感は-12.4と前月から小幅悪化。1月のハンガリー失業率は4.3%と1999年の統計開始以来の最低を更新した。

 ILSは対ドルで0.6%の上昇。
イスラエル中銀は市場予想通り政策金利を0.10%で据え置き。同中銀は声明で低金利は当面の間、続けられるとし、ILS高が輸出を抑制し続けていると指摘した。

 TRYは対ドルで変わらず。
2月のトルコ経済信頼感は91.5と3カ月ぶりの高水準に上昇した。

趣味らしい趣味がないので囲碁を始めました。夢の中でも負けてばかりです。

本日もよろしくお願いいたします。

2017年2月27日月曜日

さらなる上昇が期待されるイスラエル・シュケル(ILS)

 今年に入ってからイスラエル・シュケル(ILS)が堅調に推移している。年始に3.85近辺で推移していたUSD/ILSは、1月3日に3.88近辺まで上昇。しかし、その後は下落基調で推移し、先週末(2月24日)には一時3.68台と、2014年10月以来のILS高水準に達した。

 ILSを取り巻く環境は良好である。昨年第4四半期のイスラエルGDPは、前期比年率6.2%増と2010年第1四半期以来の高成長を記録。民間消費は同3.5%増と堅調に推移し、固定資産投資は7.4%増と高い伸び。今年は3%台前半の成長率を維持するとの見方が多い。

 一方、イスラエルのインフレ圧力は弱いままである。1月のイスラエルCPIは前年比+0.1%と2014年7月以来の前年比プラスとなったものの弱い伸び。今年のインフレは1%を切るとの見方が多く、景気が底堅く推移するにもかかわらず、低インフレは続くとみられている。

 対外収支は悪化傾向にあるが、悪化幅は限定的とみられる。1月のイスラエル貿易収支(除く船舶・航空機・ダイヤモンド、季調値)は8.54億ドルの赤字と、赤字額が前年同月比65.3%の大幅増。しかしイスラエルの場合、サービス収支が貿易収支の赤字を上回り、米国からの公的援助や在外ユダヤ人の送金などで経常移転収支が大きい。結果として経常収支は黒字のままで、経常収支GDP比は昨年(2016年)で4.2%、今年は4.0%と高水準を維持するとみられる。

 ILS高を阻むとすれば、イスラエル当局のILS高抑制姿勢の強まりだろう。しかしイスラエル中銀は2月22日に公表した金融政策報告で、ILSが割高との判断を示したものの、現時点での金融政策の変更はもはや必要ないとの見解を表明。同中銀は政策金利が、今年第3四半期まで0.10%で据え置かれ、来年(2018年)末に0.50%に引き上げられるとの見通しを示し、ILS高抑制のために金融緩和に踏み切る意思はないことを示唆した。

 ILS高による輸出(ひいては景気)の下押し効果が目立つまで、イスラエル当局がILS高の動きを容認する以上、ILS高基調も続くとみていいだろう。当面の節目は、2014年7月の安値(3.400近辺)から2015年3月の高値(4.068近辺)の61.8%戻し水準の3.656近辺。その次は2014年10月の安値である3.639近辺や3.600ちょうど近辺がターゲットとなる。