2018年7月1日日曜日

JPモルガン スマホアプリでの銀行サービス開始

米大手銀行JPモルガン・チェースは、6月28日、iPhoneアプリによるネット銀行サービス(Finn by Chase)を、米国全土で開始したと発表しました。アンドロイド・スマホに対応したサービスは今年末に提供される見込みです。
https://www.chase.com/personal/finnbank

Finn by Chaseは、支店に立ち寄ることなく、スマートフォン(スマホ)を通じて銀行サービスを提供するもので、サービス内容は以下の通りです。

・口座維持手数料ゼロ
・全米29,000のATMで無料で現金引き出し
・スマホを通じたチャットによる問い合わせを24時間受付
・残高照会機能
・家計管理(家計簿)機能
・自動貯蓄機能

JPモルガンは、Finn by Chaseの口座を開設し、一定の条件(60日以内に送金や決済と言った10種類の取引を完了させる等)を満たした顧客の口座に、100ドルをキャッシュバックするキャンペーンを実施しています。

想定顧客は、ミレニアム層と呼ばれる20、30歳代といわれています。ミレニアム層は、スマホのヘビーユーザーであるほか、資産形成に対する興味が強く、Finn by Chaseが提供する家計管理機能に対するニーズは強いと推察されています。

一部報道によると、スマホアプリを通じて米国全土に銀行サービスの提供を計画している金融機関はJPモルガンだけではありません。シティグループ(Citigroup)は今年の後半、シチズンフィナンシャルグループ(Citizens Financial Group)は7-9月期にFinn by Chaseと同様のサービスを開始すると報じられています。

JPモルガンは、Finn by Chaseの狙いとして、スマホアプリの提供で、よりパーソナライズ(個々人向けのカスタマイズ)された銀行サービスをあげています。スマホアプリは、日々の買い物データから自身の支出内容を見直すきっかけを与えてくれるほか、面倒な手続きを経ずに自動的に貯蓄することを可能にします。

興味深いのは、JPモルガンが顧客からのフィードバックの重要性を指摘した点です。Finn by Chaseの責任者(Melissa Feldsher氏)は声明で、Finn by Chaseは顧客からのフィードバックをもとに進化を続けるとし、フィードバックから学び続けることで、JPモルガンは新しい機能や経験をFinn by Chaseに追加できるだろうとしています。

銀行は個人や法人の決済機能を一手に引き受けることで発展を続けてきました。しかし銀行は決済機能の維持・強化に熱心になるあまり、個人や法人の入出金の動きを迅速・的確に把握することが苦手になってしまったのかもしれません。銀行の収益環境が今後も厳しいものであり続けるのであれば、銀行としては顧客の入出金を把握することで、新たなビジネスチャンスを見いだそうとするのは自然といえます。JPモルガンのように顧客の動きを把握しようとする(フィードバックを受けようとする)銀行は、今後も増えるでしょうし、スマホはそうした流れの中での非常に重要なツールになると思われます。

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